セーブ・ザ・スカイタウン

3.8 修正(吹出)

◆楽園のお知らせスピーカー(自動音声再生)
◆スピーカーから流れる傍白(感情を込めたボイス)
◆防人の長老(社畜の千倍も困憊)
◆ちょっと失礼な物真似鳥(超短波のさえずり)
◆奇跡の建築士(利益は常に度外視)

「空に浮かぶ町は空前の危機に瀕していた。
墜ちる寸前であったこの町を救ったのは、一人の奇跡を築く建築家だった…」
このあらすじに惹かれて、「セーブ・ザ・スカイタウン」の上演地へやってきた…

パイモン
おっ!
新しいスピーカーだぞ。
また「ダイアこの三日空想」で遊べるな!
ここのはどんな演劇なんだろ?
オイラ気になるぞ!

…演劇のお知らせに耳を傾ける…

楽園のお知らせスピーカー
仕掛け設備のチェック、「風の元素粒子」配置オーケー…
もしもし、もう配置は完了しましたか?
あの異常な風の元素粒子は…
もう大丈夫です?
コホン!
とにかく…
演劇「ダイアの三日空想」、「セーブ・ザ・スカイタウン」の章――
まもなく開演…

スピーカーから流れる傍白
物語の舞台はとある辺鄙な山の中。
ここの住民は洪水と嵐の被害にたびたび見舞われ苦しんでいた…
いち早くその災害を警告するために、責任感の強い勇者たちが立ち上がった。
そして、雲まで届く高い崖の上に見張り所を作った…
時は流れ、崖の上に住む人々は独特な部族を形成する――
「崖の防人」…

スピーカーから流れる傍白が物語の背景を紹介している――
物資輸送が不便なため、防人たちの生活は厳しいものだった。
最近、まともに残っていた最後の建物さえも失った。
そこで、防人の長老はある依頼をする――
建築を専門とする「奇跡の建築士」に空に浮く町を作らせたのだ…
奇跡の建築士は堅牢な岩石を基盤とした素晴らしい耐性を持つ構造を用意し、そこにすべての建物を造り上げた。
その後、基礎の内部に数万個にもおよぶ貨物輸送用の熱気球をセットし、中に「風の元素粒子」を注入した。
気球は比類ない上昇効果を得ると、町を丸ごと持ち上げて山頂まで浮上した。
奇跡の建築士は事前に計算しておいた高度で町をロープで固定する…
こうして防人たちは安定した温かい住居を得られたのであった…
しかし時は流れ、貨物輸送用熱気球に問題が起きる…
防人一族は町の高度が徐々に下がっていることに気づいたのだ。
あと少しで山頂に墜落して、町は粉々になってしまう…
町の高度が下がっていくという未曾有の災害が降りかかると同時に、地震のような振動が頻繁に防人たちを襲い、誰もが恐怖に陥っていた…


パイモン
おおっ…
この物語の始まり方、すごくちゃんとしてるぞ!
空に浮く町が…
墜落しそうってことだよな?
聞いただけで、とんでもなくピンチだってわかるぞ!

①こっちも真剣に対応しないと!
②物語の全容を把握しないと。

パイモン
そうだな!
見ろよ、もうひとつスピーカーがあるぞ。
あっちが演劇のスタート位置みたいだ。
近くに行って、続きを聞いてみようぜ。

…状況を確認する…

スピーカーから流れる傍白
防人の長老は再び奇跡の建築士と会い、空中の町が直面している危機を話した…

防人の長老
奇跡の建築士殿、見ての通り、町の高度は日に日に下がっておる。
ワシらはみんなこの暖かで頼れる故郷を失いたくない。
じゃが、まったく打つ手がない状況じゃ…
しかも最近、町で強い揺れがよく起きるようになった。
そのせいでよくない噂まで広がり、恐怖が徐々にみんなを蝕んでおる…

ちょっと失礼な物真似鳥
オチルゾ、オチルゾ!

奇跡の建築士
敬愛なる長老様、恐れていることは重々承知しています。
そして、工事の品質を疑うような噂も耳にしました…
ですが、心配無用です。
私がここに戻ってきたのは、まさにこの危機をすべて解決し、皆様の心配と疑いを晴らすためなのですから!
先ほど町を一周して、基礎の中に残しておいた観測装置を確認しました。
どうやら、一部の気球に問題があるようです…
その気球の中に入ってる風の元素粒子の量が減っています。
これは恐らく悪意を持った破壊行為です…
それを直せば、町は墜落しなくなります。
ですが、町を元の高度にまで戻すためには、一部の気球の上昇効果を高める必要があります。
より多くの固定用ロープを付ける必要があるのです。
その…
人為的な破壊による修理は保証の範囲外でして…
追加料金をいただくことになりますが…

防人の長老
問題ない、今提示している予算の5倍を払おう。
それでどうじゃろうか?

ちょっと失礼な物真似鳥
ゴバイヨサン!
ゴバイヨサン!

奇跡の建築士
お、おお…
追加予算をいただき、本当に感謝です…
…いや、待ってください、5倍ですか?
それはいくらなんでも多すぎるかと…
この町を作った当初も、あなたが提示してきた予算は他の発注者よりも数倍高かったですよね?

防人の長老
前回言い忘れたんじゃよ。
昔、欲深い職人がおってのう、ワシらの資金に余裕があるのを見て、平均価格の20倍もの値段を言ってきよったんじゃ。
まあ、幸いなことに、ちゃんと調査したから騙されずに済んだがな。
それでワシらは施工費用のことを大方把握できるようになったんじゃ。
むしろ、アンタが提示した予算は平均よりも低いようじゃが…

奇跡の建築士
あなたたちはすごく裕福なのですね…
それはまた…
人は見た目によらずというか…

ちょっと失礼な物真似鳥
ワシラクロウスル、ミンナカセゲル!
ミンナシッテル、ミンナカネヲクレル!

防人の長老
そうじゃ、付近の村人たちが大きな商売をすると、よくワシらに多額の寄付をくれるんじゃよ。
その上、我が一族はみんな勤勉で節約家でのう、これまでずっと貯金してきたんじゃ…

奇跡の建築士
世の中に、こんなにも純朴な地域があるだなんて…
コホン、とにかく…
私はコストを抑えることにおいてプロです。
現在提示している2.5倍にしていただければそれで十分。
それ以上の額は必要ありません!

防人の長老
おお、これはまた意外な申し出じゃ。
さすが「奇跡」と名乗るだけあって、高尚な建築士じゃのう…

ちょっと失礼な物真似鳥
カネステル、アホ!
カネステル、アホ!

奇跡の建築士
おい!
そこのバカ鳥、私はただ自分の良心に背くような金は稼がない主義なんだ!
当初この町を作った時、私が提示した予算は材料費と人件費を少しだけ高く設定していました。
それであなたたちに最高の部屋を作り、さらに私の手元には二ヶ月分もの食事代を残すことができています…
それに今日の修理サービスについては、もともと旅費と数日の宿泊食事代しか稼がないつもりだったのです。
これは発注側にとって最高のプランかと!

スピーカーから流れる傍白
さっきまで感動して涙を溢れさせていた長老は、肩に乗る物真似鳥に少し怒ると、ぽかんと叩いて黙らせた…

防人の長老
コホン、本当に感謝じゃ!
ワシら防人一族はアンタからの恩を忘れない。
アンタのことを代々伝えていこう…
ところで、前回アンタは駄獣のキャラバンを雇って、数百個もの特別な貯蔵缶を運んできたはずじゃが…
今回は随分と軽装のようじゃ。
特に何も準備をしておらんのか…?

奇跡の建築士
ふむ、重要なところに気が付きましたね。
今の一番の問題は、どうやって十分な風の元素粒子を集めて、不足している気球の上昇効果を補うかなのです…

防人の長老
それなら心配に及ばん。
今回の風の元素粒子はワシらに任せてくれ!
風の元素粒子を集めるのは、我が一族の専門分野――
ワシらはよくこの方法で嵐が形成される可能性を分析してきたんじゃ。
その中でも特に腕が立つ彼女らにその役を任せよう。

スピーカーから流れる傍白
長老が二人の勇敢な防人を推薦した――
それは隣でずっと静かに聞いていたあなたたちだ。
この二人は既に重力と山風を征服し、高い地形も自由に行き来できる、防人一族の新星だ。

パイモン
おっ、ついにオイラたちの出番みたいだぞ!
今回オイラたちは飛ぶのが得意な防人で、いろんなところから「風の元素粒子」を集めるっぽいな。
これなら楽勝だぜ!

①定番の作業!
②慣れてる作業!

防人の長老
では、二人とも頼んだぞ!
今回の仕事は普段よりも疲れるかもしれん、追加の報酬を用意しておこう。

奇跡の建築士
高所での作業は簡単なことじゃありません。
どうか身の安全に気を付けてください!

パイモン
おう、心配いらないぜ。
人の良い長老と誠実な建築士、この件はオイラたちに任せろ!
おまえたちは町で気球の修理を進めててくれ、オイラたちは肝心の粒子を集めてくるから!
さっ、行こうぜ、蛍。
パパッとやればすぐに終わるはずだ!
十分な「風の元素粒子」を見つけて、防人と一緒に町を守ろう!

パイモン
「集流映写灯」を見つけたぞ!
きっと次の演劇はこいつを使うんだな!
蛍、早く起動しようぜ!

…「集流映写灯」を起動する…

「先成図」の世界に入ります…

傍白
二人の若い防人は、飛ぶ鳥のような身のこなしで、散らばった「風の元素粒子」を軽々と拾い集めている。
それと同じ頃、奇跡の建築士も全速力で町の基礎内部の気球を修理していた。

パイモン
「風の元素粒子」を集めるのも簡単じゃないな。
きっとあの気球を直すのも…
すっごく大変だと思うぜ!
いったい誰がこんな悪いことをしたんだろうな!
どういうことだよ!?
最後の三つの風の元素粒子が…
逃げてったぞ?
早く追いかけよう、蛍!

「先成図」の世界から離れます…

パイモン
あっ!
この三人が最後の風の元素粒子を盗んだ犯人か!
もしかして…
空の町の気球を壊したのもこいつらなのか?
ぬぬぬっ…
蛍、懲らしめてやろうぜ!
「風の元素粒子」を取り返すんだ!

…おかしな敵(突如現れたヒルチャールシャーマン・風(お前も役者か?))を倒す…

パイモン
ふん!
これで悪事を働いたことを後悔したよな!
覚えとけ!
もう二度とこんなことするんじゃないぞ!

楽園のお知らせスピーカー
いったい何が…
さっきの三人、誰か知っていますか?
「スーパー役者」が雇った役者でしょうか?
「エンジニア」は?
「エンジニア」はもう海獣の手下の仕掛けを修理し終わりましたか?
早く応急チームを連れて、現場の事後処理をやってください…
えっ?
まだ放送中ですって?
ああ、すみません!
すぐオフにします!
今回はゲストが自力でこのトラブルをどうにかできて良かったです…
もう二度とこんなミスを犯さないようにしませんと!

スピーカーから流れる傍白
幾多もの困難を乗り越え、「風の元素粒子」の収集作業はもうすぐ完了する。
二人の防人は集中のあまり、半月ほど時間が経っていたことに気づいていなかった。
その間、奇跡の建築士も完璧な仕事をしていた。
限りある時間の中で、町の基礎内部にある気球を迅速に修理していく…

パイモン
スピーカーの向こうの声が…
なんだか慌ててるみたいじゃないか?

①これも元々の設計?
②なんかアクシデントが起きてるのかも?

パイモン
えっと、なにが起きたのかわからないけど、とりあえず気にしないでおこう!
オイラたちは演劇を続けようぜ。
傍白によると、設定ではもう「十数日」が経ったみたいだ。
これで建築士が気球を修理するのを待たなくて済むな。
今からあいつらと合流しようぜ!

…長老、建築士と会話する…

防人の長老
よくぞ帰ってきた!
ご苦労じゃったのう、しっかり休んでくれ。

ちょっと失礼な物真似鳥
スゴイ!
スゴイ!

スピーカーから流れる傍白
辺りを見回すと、奇跡の建築士は既に破損した気球をすべて修理し終わっていた。
「風の元素粒子」の準備が整えば、町を墜落の危機から完全に救うことができる。
長老が他の防人を呼んで、二人に温かな食事と口当たりの良い飲み物を出した。
奇跡の建築士も二人の効率の良さが計算外だったらしく、たまらず称賛する。

奇跡の建築士
あなたたちが収集に掛かった時間は、私の予測より五日も早い!
さすがは期待される名高い防人です。
「風の元素粒子」も集まったことですし、このまま一気に進めましょう!
次は気球の上昇効果を補う工程です。

スピーカーから流れる傍白がこの後の状況を語り始めた――

奇跡の建築士が特別な工具を取り出して、あっちこっち走り回る。
集めた「風の元素粒子」を設置しておいた接続口から基礎内部の各装置へと送っていく。
上昇効果の復旧に伴い、異常な振動も完全に鎮静化した。
町は落ちることなく、ゆっくりと元の高度に向かって上昇し、強烈な気流が分厚い雲をかき分けていった…
かげっていた空も再び晴れ、明るい陽の光が町を包み込む。
防人たちは歓喜の雄叫びを上げた…

パイモン
良かった、これでもう町が落ちることはないな。
トラブルが無事解決したし、拍手だ拍手!
でも、どうしてオイラたちはこうして見上げないといけないんだ?
オイラたちの頭の中の光景だと、オイラたちも町の中に立ってるはずだよな…
うぅ、首が痛いぞ!
どうせなら、いつかこの分野に強い専門家にお願いして、今回の物語を絵か…
もしくは映影にしてもらおうぜ!
きっと大ヒット間違いなしだぞ!

①ダイアもそう考えてるかも。
②予算がないのが一番の問題。

スピーカーから流れる傍白
足の下の基礎部分が平常に戻ったのを噛みしめながら、長老は大きな安堵のため息を漏らした。
感動のあまり長老の目頭も熱くなっている。

ちょっと失礼な物真似鳥
マチ、アンゼン!
マチ、アンゼン!

防人の長老
良かった、良かった…
これでワシら防人一族も自分たちの職責を果たし続けられる!

奇跡の建築士
大成功です…
今回の修復工事は非常に順調で、論文にまとめられるほど…
いや、教科書に載るほどの事例です!
これでこの先、二ヶ月はご飯代の心配をしなくて済みます。
さて、次はどんなすごいものを作りましょうか…

防人の長老
ところで、ひとつ気になることがあるのじゃが町はまだ、その…
上昇し続けておるようじゃ、本来の高度を越えた後…
いつ止まるんじゃ?

奇跡の建築士
あっ!
気球の修復に気を取られて、上昇効果を止めるロープの固定を忘れてました…
で、ですが慌てることはありません…
上昇の速度はかなりゆっくりですので、小型の貨物輸送用気球で工事できます!
これしきの応急処置、そんなに手間はかかりませんから。

防人の長老
なるほど、二人の新星の働きっぷりを目にしたことで、ワシら全員が壁を登れて飛べる上に、高所での生活に慣れていると勘違いされたのかと思ったわい…
ははっ!
ワシら防人一族にそこまでの能力はないからのう…
どうか早めにこの小さな問題を直してくれ。

ちょっと失礼な物真似鳥
ツイカリョウキン?
ツイカリョウキン?
モウヒトカセギ?
モウヒトカセギ?

奇跡の建築士
もし長老が豪華な鳥かごを作って、そいつをその中に入れて「話し方の礼儀」と「金銭に関する道徳観」を教育するつもりがあるのでしたら…
追加料金どころか、私が出資してでもやりましょう!

スピーカーから流れる傍白
最後、いささかトラブルはあったものの、それはハッピーエンドに影響がない範囲のこと。
これにて、防人一族を長く悩ませていた問題が、奇跡の建築士によって解決された。
この空の町は引き続き崖の防人一族が支えていき、地域全体に長期的な安寧と繁栄をもたらすだろう…
「セーブ・ザ・スカイタウン」――
これにて終幕ご覧いただきありがとうございました!

パイモン
劇が終わったぞ、拍手拍手~!
少しだけ円満じゃないところもあったけど、物語自体は悪くなかったな!
もしオイラが大商人だったら、きっと「ダイアの三日空想」に大金を投資するぞ。
で、道具とセットをすべて一流のもので揃えて、この物語を完璧な形で表現させるだろうな!

①機会があれば、一緒に検討しよう。
②このアトラクションの財務状況って…

パイモン
そうだな!
近いうちに不思議なダイアと会えたらいいな!

演劇のポスター-「スカイタウン」
「ヴェルーリヤ・ミラージュ」のアトラクション「ダイアの三日空想」の宣伝ポスター。
演劇「セーブ・ザ・スカイタウン」の大まかなイメージが描かれている。
イラストのメインはたくさんの気球に吊られて浮かんでいる町。
しかし安全面から考えると、色とりどりの大量の気球には鳥の群れが衝突する可能性があるだろう。
その点からすると、台本に書かれているように「奇跡の建築士」が町の基礎内部に気球を埋め込むやり方のほうが、より安心で安全かもしれない…