憶昔巡歴の旅(5日目)

3.6 修正(吹出)

◆ズルヴァーン(最初の花霊)
◆ソルシュ

継がれし物語の留駐・開幕
ソルシュも気付き始めた。
いつから虚無と妄念を求める誤った道に踏み入ったことを。
訓練の内容は残りわずか…

…ズルヴァーンと会話する…

ズルヴァーン
あら、ソルシュったら、元気がなさそうネェ。
訓練で難関にでもぶつかったのかしら?

パイモン
難関っていうか、困ってるっていうか…

先ほど話したことについて、ズルヴァーンに説明した…

ズルヴァーン
なるほどネェ。
人類が残す記録が、実際とは異なっているということは、珍しいことではないワ。
元々忘れっぽくて、頑なな種族ですものネ。
でもね、世の中はおおよそそういうものだワ。
傍観者は全体を俯瞰できるけれど、その細部までを熟知することは難しい。
一方で、当事者は己の見解に囚われがちネ。

パイモン
うーん…

>あまり慰めにはなってない気がする。

ズルヴァーン
優しい言葉でソルシュを慰めてほしいのかしら?
でも忘れないでちょうだいネ、これは彼女の訓練なの。
困難にぶつかった時は自分で工夫を凝らして解決を図る。
これこそが訓練の目的じゃない?

パイモン
一理あるな…

ズルヴァーン
これぐらいのことも乗り越えられないなら、ソルシュは花霊の勇者の称号にふさわしいとは言えないし、「二本角の花冠」の重さにも耐えられないと思うワ。
そうなったら、いくら慈悲深い私でも…

ソルシュ
は、花冠を没収されるのでしょうカ?

ズルヴァーン
罰の詳細は、本当に失敗した時に明かしまショウ。

パイモン
うぅ…
ソルシュの頭頂部を寒くさせないためにも、もっと頑張らないと!

…指定の場所に行き、試練をクリアする…

花海の真の安寧を求めて
乱暴な外来者を追い払うという仕事は、簡単で退屈そうに見えるが、実際は洞察力と分析力、それから行動力の三つの能力を必要とする試練ともいえる。
「二本角の花冠」の所有者として、ソルシュは一人前になるまで、まだまだ長い時間の鍛錬を重ねなければならない。
なにせ、目の前にいる招かれざる客を追い払うだけでなく、このエリアの安寧を永遠に維持することこそが、勇者の責務なのだから…

継がれし志の留まり
心境が昇華する時、見慣れたものや偲ばれし追憶から、独特な思想と悟りの断片を見つけられる…


継がれし物語の留駐・終幕
普段見慣れた景色を再び目にした時、ソルシュの思考は遥か昔に遡り、より深い考えを打ち明けた…

…ソルシュと会話する…

ソルシュ
見慣れた風景のはずなのに、なんだか複雑な気持ちだワ…

パイモン
えーと…
ポジティブに考えれば、ソルシュが前より成長したってことだろ?

ソルシュ
成長か、はたまた退化なのか…

パイモン
元気出せよ、ソルシュ!
そんなしょんぼりした姿、おまえらしくないぞ。
そうだ、せっかくここまで来たんだし、「スケプティック団」設立当初の歴史を話してくれよ?
今はこんな有り様とは言え…
設立当初はそれなりに良いところがあったんじゃないのか?
じゃないと、ズルヴァーンがあいつらを助けたり、ソルシュが惹きつけられたりすることもないはずだろ?

ソルシュ
分かったワ。
どうしても聞きたいのなら…
でも前も言った通り、私が生まれたのはスケプティック団の設立後のことヨ。
だから当時のことは、私も聞いた話でしか知らないワ。
全てが起こる前――
その災難がもうすぐ起きるコトを伝えようとした純白の群れがいたそうなノ。
でも情報を伝えるだけでは、災厄の降臨を阻止することはできなかった。
間もなく、大地は漆黒の波に呑み込まれ、万物の命は恐怖に震えたワ。
この間、風蝕ウェネトの結晶を見たデショ?
あのように、どんなに屈強な命あっても、あの災難から逃れることはできなかった。
比べれば軟弱極まりない人類が、一目散に逃げたとしても責められはしないワ。
でも、その中には災厄の渦中を目指して突き進む人間もいた。

パイモン
それが当時のスケプティック団だったのか?

ソルシュ
そう。
そしてその筆頭がナガルジュナだったノ。
彼らは元々森の中の学者だったんだケド、災厄の余波を鎮圧するため、この地に根を下ろした。
そうそう、それから金髪の人間もいた…
先輩はあまり言及してなかったケド、少なくとも「面白い」人間だったに違いないワ。

パイモン
うーん…
何百年も前の人じゃなかったら、アルマとどっちが面白いか、対決してほしかったけどな。

①対決して何の意味が…
②もちろん私の圧勝。

ソルシュ
――続けるわヨ。
私が生まれた頃には、災厄の余波もだいぶ落ち着いていたワ。

パイモン
そしたら、ソルシュがやることってあまりなかったのか?

ソルシュ
うぅ…
そうでもないワ。
穢れが完全になくなることはないもの。
でも…
神鳥「シームルグ」のような壮絶な犠牲を払う必要はなくなったワ。
それに私よりも前に、ミヒルやラシュヌたちが既に、それぞれの役割を果たしていた。
ナガルジュナの後、先輩は次第にスケプティック団の人間との交流を断っていったケド、スケプティック団の人間は相変わらず花霊のことを気にしていたワ。
無理もナイと思う。
彼らにとって、我ら花霊は頌歌の主人公なんだモノ。
憧れの気持ちを抱くのも当たり前ネ。
あの頃、彼らが声高らかに詩を詠みあげるのをよく見かけたワ。
そうして神鳥の献身も、だんだん鮮明に見えてきた気がした。
でも、先輩はいつもさらっと流すだけ…

パイモン
それって…

>人間の甘言につられた…

ソルシュ
そんなハズないワ。
私は神鳥の慈悲と覚悟に感動したカラ、模倣することを決めたのヨ。
スケプティック団の人間と付き合ったのは、彼らが過去のことを隠さずに教えてくれたからヨ…
ま、まあ適度な褒め言葉もなくはなかったケド。

パイモン
同じ話でも、ちょっと尾ひれをつけたほうが聞き手を惹きつけるもんだしな。
オイラも面白い話を聞くのが大好きだぜ!
あっ!
でも、真実の歴史を記録するって目的だったら、かなり問題だけどな。

ソルシュ
そうね…
私もスケプティック団も、尾ひれをつけるのに慣れすぎてしまったのカモ。
その結果が今に繋がっているんだと思う。
スケプティック団の文献書籍には、単なる事実の記録のほかに、修飾語や主観的な解釈が溢れかえるようになった。
…そして私は、行動よりも名声を重要視してしまうようになったノ。

パイモン
ソルシュ…
遂に悟ったのか?

>少なくとも来た時と比べたら元気になったみたい。

パイモン
うんうん、いいことだよな。
へへ、これならズルヴァーンも花冠を没収だなんて言わないだろ?
ソルシュの訓練も残りあとちょっとだ。
きっとズルヴァーンに認めてもらえるぞ!

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