盛典と慧業・第二幕/砂が舞い上がり落ちる・浮かび上がった懸念

3.6 修正(吹出)

◆アーラヴ(マハマトラ)

第二ラウンドの試合が終わった。
しかし、心に引っかかっていることがある…

…学院のブースに行く…

パイモン
おまえ、なにか考えごとか?

①(試合前に見た、白髪の男の人って…)
②(第一ラウンドの後に聞いた密談って…)

キャンディス
旅人さん、パイモンさん、やっと会えました。

パイモン
あれ、なんかあったのか?

ディシア
今回の学院祭…
何か変だと思わないか?
さっきまでキャンディスと一緒にカフェにいたんだけど、いかにも用があってここに来たって風な傭兵を見かけたんだ。
あいつら、わざわざ変装までして、買い物に来ただけの観光客を装ってた。
でもどう変装したって、あいつらの体に染みついた血の生臭さは隠せやしない。
あのコソコソした様子を見るに、きっとまた拉致とか暗殺みたいなゲスい仕事だろうな。

キャンディス
少し聞き耳を立てていたのですが、彼らの目標はどうやら「サーチェン」という人のようです。

パイモン
サーチェン?
開幕式のとき、カリーナが言ってた人のことか?
「才識の冠」と、試合の賞金も全部そいつが提供してくれたって言ってたよな。
けど、そいつ自身はずっと顔を見せてないような…

ディシア
ふーん、聞いた限りじゃ金持ちみたいだな。
それだったらおかしくはない。
ここんとこ、エルマイト旅団のやつらも生計が苦しいからな。
傭兵たちの大半は「副業」をしてる。
狙いは全部、金や権力を持ってる大物たちだ。
あいつらの言葉を借りれば、一度成功しさえすれば、身代金でしばらく楽な生活ができる、だそうだぜ。

キャンディス
ちょうど学院祭の時期ですからね。
スメールシティから一気にたくさんの観光客が押し寄せてきたのに乗じて、紛れ込んできたというところでしょう。
ディシアと一緒に彼らを捕まえようと思ったのですが、相手の警戒が強くて…
理由をつけて逃げられてしまいました。

ディシア
シティ内で戦いなんかしたくないだろ。
そうじゃなきゃ、すぐにでもやつらを縛り付けてたんだが。
こういうのは誰が管轄する決まりなんだ?
マハマトラ…?
それとも三十人団か?

パイモン
うーん…
セノならなんとかしてくれるだろ。
とりあえず教令院に戻って、情報をマハマトラに伝えようぜ。
ディシア、キャンディス!
ありがとうな!

キャンディス
いいえ、私たちもたまたま耳にしただけですので。

ディシア
ああ、気にするな。
本当にやつらにやられてしまった日には、エルマイト旅団の名がもっと汚れるだけだ。
それにここはスメールシティだからな、あたしとキャンディスは手を出しにくいんだ。
あんたらに任せたぜ。

キャンディス
もし私たちの助けが必要になったら、いつでもカフェまで探しにいらしてください。

パイモン
さっきなにか考えごとをしてたみたいだったけど、もしかしておまえも学院祭について考えてたのか?
ディシアとキャンディスの話を聞いて、オイラも裏になにかあるんじゃないかって気がしてきたぞ…
うーん…
こうして考えてたってどうしようもないよな。
よし、教令院に行ってマハマトラを探しに行こうぜ!

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ディシア
まさか、学院祭の期間中に手を出そうとするやつがいるとはな。
サーチェンの財産というのは、ずいぶん魅力的らしい。
もしいきなり大金が手に入ったら、あんたは何をする?

キャンディス
わかりません…
考えたことがありませんから。

ディシア
じゃあ、いま考えてみろよ?

キャンディス
えっと…
食べ物を買って、水源を探す…
…とかでしょうか?

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■諸相随念浄行
ディジア
(ただのこそ泥数人、大したことはないが…
サーチェンのことは、ちょっと引っかかるんだよな。)

キャンディス
(コーヒーというのも、なかなか悪くないですね。)

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ディシアとキャンディスから、誰かがサーチェンの拉致計画を企んでいることを聞いた。
この件を早くマハマトラに報告しよう。

…教令院に行ってマハマトラを探す…

パイモン
あれ…
あいつ、前にオイラたちと一緒にシラージの調査をしたマハマトラだよな?
アーラヴだったっけか?
あいつに話してみようぜ!

…アーラヴと会話する…

アーラヴ
お二方、これはお久しぶりですね。
私に何か御用ですか?

ディシアとキャンディスから聞いた状況をアーラヴに教えた。

アーラヴ
サーチェン様の拉致ですか…
そんなことを計画している者がいるとは。
でもよくよく考えてみれば、意外なことでもありません。
学院祭の影響力はどんどん広がってきていますからね。
サーチェン様も協賛したということで、沢山の人が彼の名を耳にし、彼を大富豪として見ています。

パイモン
あいつが狙われてるかもって分かってたんなら、人手を増やしてあいつを守ったほうがよかったんじゃないのか?

アーラヴ
実を言いますと、我々にもそのような考えがありました。
ただ、サーチェン様はもともと外での調査研究がお好きで、ほとんどスメールシティ内にいないので、誰も彼と連絡を取れなかったのです。
たった一つの手がかりは、彼が「学院トーナメントが開催されたら、私は毎回一番近い所で観察するつもりだ。
私の資産を継ぐにふさわしい者を選び出す」と仰っていたことでしょうか。
サーチェン様がご自分の仰ったことを守っているなら、彼は今スメールシティ内にいるはずです。
エルマイト旅団の者たちもそれを耳にしたからこそ、スメールシティに来たのでしょう。

パイモン
じゃあ、あの悪いやつらもサーチェンがどこにいるかまではわかってないんだな?

アーラヴ
そのはずです。
セノ様はまだ休暇中ですので、この件は私が対処しましょう。
安心してください。
今のスメールシティで、拉致犯たちによる波風を立たせることなどありません。
私には、彼らを探し出す方法があります。
でも、サーチェン様のことが気になるようでしたら、彼を探してみていただけますか?
彼の居場所が早く分かるほど、それだけ早く彼の身の安全を保障できます。
マハマトラや三十人団がどれほどすごくても、自分から姿を見せたくない、という人間は守りにくいですからね。

パイモン
わかった、探してみるぜ。
けどどこから探せばいいんだ?

>そっちにサーチェンの資料はないの?

アーラヴ
ないですね。
サーチェン様は法律や規範に違反するようなことは何一つしていませんので、マハマトラのほうには、彼の情報はあまりありません。
アルハイゼン様はすでに代理賢者を辞め、書記官の仕事に戻られたと聞いています。
彼に聞いてみてはどうでしょう?

パイモン
確かにそうだな。
じゃあ、いったん会場に戻ってアルハイゼンを探しに行こうぜ!

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アーラヴ
ご安心ください。
なるべく早く犯人を捕まえますから。

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マハマトラのアーラヴは拉致犯のことを解決すると言った。
だが、サーチェンに関わる調査は、書記官のアルハイゼンに頼むしかないようだ…

…メイン会場に行ってアルハイゼンを探す…

パイモン
ふぅ…
ニィロウ、アルハイゼンを見なかったか?

ニィロウ
アルハイゼンさん?

パイモン
今ちょっと、ある人の調査中なんだけど、あいつに資料を探してもらいたいんだ。

ニィロウ
そうなんだ…
ごめんね、私もどこに行ったかまでは知らないんだ。
試合が終わった後、いつも一番に会場から離れるの。
それにアルハイゼンさんは、他人に自分のスケジュレールを教えない主義みたいで…

パイモン
そっか。
まあ、あいつは普段からそういう感じだしな…

ニィロウ
うーん…
アルハイゼンさんは学院祭にもあまり興味なさそうだったし、この近くには残ってないかもね。
あの人にとって、特別評論員はどっちかと言うと割り当てられた仕事、って感じなんだよね。
普段、仕事が終わったらどこに行くか知ってる?

①酒場?

ニィロウ
うーん…
でもまだ試合が一ラウンド残ってるのに、アルハイゼンさんはそんなときにお酒を飲みに行くような人かな?

パイモン
あっ!
分かったぞ!
家に帰ったんじゃないのか?

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②家に帰った?

パイモン
そうだ!

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パイモン
アルハイゼンの家はここからそんなに遠くなかったはずだぞ。
あいつん家に行ってみようぜ!

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ニィロウ
アルハイゼンさん…
どこに行ったんだろう?

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アルハイゼンはメイン会場にいないようだ。
彼の家に探しに行こう…


…アルハイゼンの家に行く…

パイモン
とりあえずノックしてみようぜ…

>(コンコン)

パイモン
反応がないな…
留守か?

>(コンコン)

パイモン
アルハイゼン、聞こえるか?
家にいるのか?
ちょっと手伝ってほしいことがあるんだ!

カーヴェ
あなたたちだったのか。

パイモン
カーヴェ!
家にいたんだな!

カーヴェ
…とにかく入ってよ。
今ドアを開ける。

パイモン
ノックしても返事がなかったから、家に誰もいないのかと思ったぞ!

カーヴェ
仕方ないんだ。
もし僕がノコノコとドアを開けたりして、来たのがアルハイゼンを探しに来た教令院の人だったら、ここに住んでるってことがバレてしまうだろう?

パイモン
このことになるとやけに慎重だな…
じゃあ、もしアルハイゼンを探しに来た人がいて、おまえもたまたま家にいたらどうするんだ?

カーヴェ
自分の部屋にいるだけさ。
それに、家に来てまでアルハイゼンを探すやつなんかいない。
そんな無駄なことをする人はそういないからな。

パイモン
そっか。
アルハイゼンがどこに行ったか知らないか?

カーヴェ
あいつがか?
知るか、好きなところに行ってればいいさ!

>喧嘩したの?

カーヴェ
喧嘩なんかじゃない。
あいつ、口が過ぎるんだ!
第二ラウンドで起きたことについてあいつと話してたんだ。
最後、僕がくじを引き当てただろう?
いい人間にはいい運が回ってくるって証明だ。
今の僕は絶好調についているのさ。
そしたら、あいつ…
これを聞いたときのあいつの反応を、あなたたちはきっと想像もできないだろうね!
あいつはこう言ったんだ――
いつも自分のほうが先輩だと強調するくせに、問題の対処をする際には先輩としてあるべき姿勢が見受けられない。
なら、その先輩というプライドにはなんの意味がある?
――先輩のあるべき姿勢ってなんだよ!
先輩は先輩だろ!
それに!
あいつはこんなことも言った!
――君はもう少しよく考えたほうがいい。
なぜどのラウンドでも運試しをする?
その歳まで生きて、自分の最大のピンチに見向きもしないとは、信じられないな。
だってさ!

パイモン
はは…
確かにアルハイゼンの言いそうなことだな…

カーヴェ
もう我慢できない!
今回だけじゃないんだ。
前回も、前々回もこんな調子だった。
あいつとの会話は本当に苛々するよ!
どうせ僕たち、互いのことが気に食わないんだ。
なるべく早くここから出ていくよ。
今、荷造りしてるところなんだ。
あいつのためにものを片付けたり、掃除したりする人なんてもういない!
壁の絵も持って行く!
今後、アルハイゼンは感性なんてものとはまったく無縁な場所で住むことだな、ハッ。

パイモン
ちょっと待てよ、引っ越すのか?
試合ってまだ終わってないんじゃないのか?
どこにそんな金あったんだよ?

カーヴェ
今はもちろんないさ。
だから、とりあえず荷物を片付けて、前もって準備をするだけだ。
新居の目星はついている。
賞金を手に入れたら、すぐにそれを買うんだ。
それで片付けた荷物を運び込んだら、せいぜい三日あればここを離れられる。
この目標を実現するために、僕は決めた!
例え第三ラウンドで何が起こっても、全力を尽くして優勝を手にするから、見ていてくれ!

パイモン
おう、応援してるぞ。
けど…本当に大丈夫なのか?

カーヴェ
ん?
僕の何が?

パイモン
レイラがオイラたちに、おまえは時々「自己矛盾」に陥ってるって言ったんだ。

カーヴェ
どういう意味だ?
あなたたちも僕の性格に問題があるって思ってるってことかい?

パイモン
そうは言ってないぞ!
でも考えてみろ、賞金を手に入れるって言ったのはおまえだし、ファルザンからのポイントをやるって提案を断ったのもおまえ、コサックギツネを放っておけなかったのもおまえだった…

カーヴェ
待てよ、そんなのは全部普通のことじゃないか。
理由だって前に言ったはずだろう?
そうしないと負い目を感じるんだって…
どこが矛盾してるって言うんだ?

>なんで負い目を感じるの?

カーヴェ
……
突然そう聞かれると…
そうだな、なんでだろう?
多分僕の性格なのかもしれない。
そうしないで、万が一悪い結果を呼ぶはめになったら、僕も責任逃れはできないし。

パイモン
でも、そんなことばっか考えてると生きるのが大変だぞ。
それにおまえがしたことって全部、危険がないわけでもないだろ…
例えば砂漠で気絶したりとか…
本当にそれでいいのか?

カーヴェ
…簡単には説明できないんだ。
いや、僕のことはとりあえずいったん置いとこう。
アルハイゼンに何の用だ?

>サーチェンに関する資料を探してほしくて。

カーヴェ
サーチェン?
最近、あいつがそんな名前を口にしたのを聞いた気がするな。
その時、あいつは資料を一部持って帰ってきてたんだ。
ブツブツ言いながら、紙に何か書いたりしてた、僕に暇だったら目を通すように言ってきたけど、読まなかったんだよな。
ちょっと待ってくれ、どこにあるか探してみる…
…これだ。
どうぞ。

パイモン
うぅ…
本当にいいのか?

カーヴェ
何が?
あいつが僕のところからビールを持っていくときはずいぶん慣れてる様子だったけどね。
遠慮なんてものは全くなかったよ。
それに、あいつから見ないかって聞いてきたくらいだ。
僕はあのとき必要ないと思ったけど、あいつはそのまま横に置いてった。
あいつの習慣からすると、片付けてない資料は読んでいいっていうことさ。
気にする必要はない。

パイモン
そうか、だったら安心だな。
サーチェンの資料に何が書いてあるか、見てみようぜ…

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カーヴェ
資料を持ってきたんだ。
良かったら読まない?

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アルハイゼンは留守のようだ。
ドアを開けてくれたのは怒れるカーヴェだった。
カーヴェはアルハイゼンの愚痴をさんざん言った後、アルハイゼンがサーチェンに関する資料を残したことを思い出した…

…机に置いてある資料を調べる…

卓上の資料
サーチェンは富豪の家庭に生まれた。
その父であるラージプートはスメールでは有名な大商人で、多くの事業を持っていた。
サーチェンは9歳の時、ヴァフマナ学院に入学し、優秀な成績を収めた。
15歳の時には全課程を修了したうえ首席で卒業し、賢者からの賞賛を受けた。
16歳になり、サーチェンは人や風土について研究するためフィールドワークに出るようになる。
その足跡はスメールの雨林と砂漠全土に残されている。
23歳の時、父のラージプートが亡くなったことでサーチェンはスメールシティに戻り、父の事業を受け継いだのち、シティで二年を過ごした。
25歳。
サーチェンは再び砂漠へ調査に赴いた。
ある資料によると、彼はキャラバンと共に行動し、一時期アアル村に住んでいたこともあるようだ。
32歳。
サーチェンはスメールシティに戻った。
やつれた彼の精神状態は非常に悪く、外では様々な憶測が飛び交ったが、サーチェンは部屋に閉じこもってそれらに一切答えなかった。
33歳。
サーチェンは自分の名義の事業をすべて教令院に任せ、その収益をすべて教令院に寄付すると約束した。
事業の収益と帰属について、サーチェンは契約を作った。
サーチェンが契約を結んだ時の言葉をここに抜粋する。
「若き天才たちが積極的に学院トーナメントに参加してくれるよう、事業がもたらす収益の少なくとも三十パーセントをトーナメントの賞金とする…」
「私の収蔵品も寄付する。
中でも最も著名な『才識の冠』は学院トーナメントの栄誉の象徴となり、勝者はそれを戴く特権を手にする…」
「また、教令院は事業の維持、経営する権利のみを保有するものとする。
事業の所有権は教令院にも、私にもない。」
「毎年の学院トーナメントにおいて、私は君たちに一番近い場所で、参加者一人ひとりを観察する…
特別に認められる参加者が現れたら、その時は姿を見せよう。」
「私が認めたその者に、すべての事業を贈与する。
その者は私のすべての資産と収益の使用権を有する。
教令院にはその者がする決定のすべてを尊重してほしい。」
契約が成立した後、サーチェンは再び砂漠へと調査に出て、それから消息を絶った。
砂漠で彼を見たという人はたくさんいるが、それを証明するのは難しい。
あれから二十年の歳月が過ぎた。

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パイモン
字がいっぱいで、目が回ってきたぞ…
とにかく…
サーチェンは自分の事業を教令院に預けて、研究に出かけたってことか?
もし特別に認められる参加者がいたら、賞金だけじゃなくて、自分の事業をあげるとも書いてあるぞ…
それって、めちゃくちゃ大金になるじゃないか!

カーヴェ
何だって!?
そんなうまい話があるのか?
サーチェンの資産、か…
一生かけても使いきれないだろうな。
もし手にすることができたら…
借金を返して、新居を買って…
それでも数え切れないほどお釣りがくるぞ?
そうなれば、アルカサルザライパレスをもう一つ作れる。
いや、あれの十倍は大きい宮殿だって――
待てよ…
オルモス港の新プロジェクト、あれも橋の改装だったな。
最高の効果を出すためには、おそらく…

パイモン
おい、目を覚ませ!
それを考えるにはまだ早いぞ!

カーヴェ
…それもそうだ。
当面の急務は優勝して、さっさとここから引っ越すことだからな…

パイモン
んん?
待てよ、資料にメモが挟んであるみたいだぞ。
アルハイゼンが書いたのか?
あいつの考えを書き留めたものみたいだな…
どれどれ。
二つの文章に丸が付けられてるぞ――
ひとつは「サーチェン、生死不明」、もうひとつは…
「才識の冠」?
それと…
よくわかんない言葉だな。
これ、他のところの言葉か?

カーヴェ
どれどれ…
うん?
この文字は…
そうだな、ちょっと考えさせてくれないか…
「大いなる理想では虚無に対抗できないかもしれないが、小さき選択ならそれに対抗できる」。
百パーセント正しい保証はないけど、大体そんな意味だね。
…ん?
下にまだ小さな文字があるな…
うん…
あいつは何が言いたいんだ?

パイモン
この変な文字が読めるなんて、すごいな!

カーヴェ
学生時代、僕たちは共同で課題をやっていたことがあるんだ。
テーマは「キングデシェレト文明の古代遺跡における古代文字と建築デザインの方向性についての解読」だった。
古代文字については、その時にちょっと勉強してたんだ。

パイモン
なるほどな!
でも…
アルハイゼンが書いたこれは、どういう意味なんだ?

カーヴェ
さあね。
あの男の考えることは、普通の人間には分からない。

パイモン
…まあ、ここにはもう手がかりはないみたいだな。

>アーラヴのほうで進捗があるといいけど。

パイモン
そうだな。
早くあの悪いやつらを捕まえてほしいぜ。
それまでは…えっと…
とりあえず、他を回ってみようぜ!

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カーヴェ
「小さき選択」だと?
あいつが何を考えてるのか、まったく分からない…

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■諸相随念浄行
カーヴェ
(あいつ、メモをわざと残していったのか…
それともただの偶然か?
いや…
偶然じゃないとしたら…)

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