虫捕り隊の最後の出撃

5.1 修正(吹出)

アビスのミツムシを捕まえる作業は順調に進んでいる。
いよいよ今日は最後の任務だ…


…翌日まで待つ…

【?】きょうは

…アビスのミツムシが出没する、最後の場所へ行く…

シロネン
よっ!
来てくれたんだ。
ここがアビスのミツムシの発見された最後の場所だよ。

パイモン
ここを片付ければおしまいってことだよな?

シロネン
そう。
数匹ぐらい取り逃しても大丈夫。
また時間のあるときにウチがやっとくから。
あと、体調を崩してた部族の人たちもほとんど治ったって。

パイモン
おお、よかったな!

シロネン
ただ残念ながら、パイっち提案の陰謀論は事実じゃなかったよ。
あの実はもともと、ミツムシが集まる場所に生えてるんだってさ。

パイモン
うぅ…
オイラだって、ファデュイとか…
宝盗団とかが黒幕だなんて展開は考えてなかったぞ…
ただ、優秀なガイドとしての素質を発揮しただけだ!

>引き続きがんばって。

パイモン
へへっ、もちろんだぞ!

シロネン
よし、最後の任務もさっさと片付けよ。

パイモン
おう!
虫捕り隊の最後の出撃だな!

…アビスのミツムシを捕まえる…

【?】しんしょく

…シロネンと会話する…

オロルン
シロネン?
旅人とパイモンも?
こんにちは。

シロネン
オロルン?
なんでここに?

>具合はどう?

オロルン
心配してくれてありがとう。
ばあちゃんに言いつけられて、苦いのを飲んで、何日も休んでたから、もう大丈夫だ。

パイモン
オロルン、おまえもシロネンを手伝いに来たのか?

オロルン
ミツムシを?
あ、もしかして君たちがマンテンハニーを捕まえたのか?
ゴクジョウハニーとカクベツハニーがいなくなったのも…
そういうことだったんだな。

シロネン
えっと…
それってミツムシの名前?

オロルン
ああ。
見分けやすいようにつけたけど、僕はあの子たちを評価したりはしない。
たとえミツを作らなくたって、皆立派な生き物だ。

パイモン
つまり…
こいつらって、おまえが飼ってるミツムシなのか?

オロルン
ああ。
だけど、同じところで暮らしてるだけで、あの子たちの生活に関与したりはしない。
仲は…
いいほうだと思う。

シロネン
えっと…
ごめん、全然知らなくて。
ミツムシがアビスに汚染されたせいで、部族にまで影響が出てたから、なんとかせざるを得なかったんだよね。

パイモン
そうそう…
ミツムシを傷つけたりもしてないぞ!

オロルン
ならよかった…
気にやまないでくれ。
僕もそのことを処理するために来た。
ただ、一つ訂正させてくれ。
ミツムシはとても賢い生き物でな。
アビスに汚染されたわけじゃなく、自らアビスのエネルギーを呑み込んだんだ。

パイモン
えっ?
飲み込んだ?

オロルン
ああ。
一度に少ししか飲み込めないが…
その程度の量なら、体がずっと大きくなるだけで、死にはしない。
その後、遠くまで飛んで、汚染物が含まれた燃素蜜珠を排出するんだ。
蜜珠の外殻は、アビスの汚染をある程度防ぐことができる。
その方法でミツムシたちは、故郷から少しずつアビスのエネルギーを取り除こうとしているんだ。
数え切れないぐらいの回数を繰り返さないといけないが、みんなコツコツ働いている。
アリの引っ越しにも引けを取らない。

パイモン
そうだったのか…
故郷を守ってたんだな…

シロネン
あいつらも、この土地が侵蝕されてるってことを知ってたんだね。

オロルン
ああ…
マンテンハニーをはじめ、みんな必死で頑張っている。
いい子たちばかりなんだ。

>さすが「戦争の国」だね。

シロネン
でもオロルン、どうやってこの場所がわかったの?

オロルン
ああ、ミツムシたちにナムベリーの種をあげたんだ。
種は消化されないから、間もなくすると排泄される。
種が土地に落ちるとすぐに育って、実を結ぶ。
だから、その植物を辿れば、ミツムシの居場所を特定できる。
その場所に着いたら、蜜珠を集めて処理し、またナムベリーを使ってミツムシたちを連れ帰っていたんだ。
だが、君たちが代わりに済ませてくれたな。
あの子たちを傷つけないでいてくれて、本当にありがとう。

パイモン
そういうことだったのか。
この実になにか裏があるんじゃないかって、オイラ疑心暗鬼だったんだぞ…

オロルン
なにか困ったことでもあったか?

パイモン
いや、大丈夫だぞ!
気にするな!

シロネン
オロルン、ちゃんとミツムシの汚染を取り除いて返すから、心配しないで。

オロルン
そうしてくれると助かる。
みんな大事な命だから。
さて、これで一段落だな。
僕はこれで失礼する。
今度、僕のところに遊びに来てくれ。
ほかの仲間を紹介しよう。

>楽しみにしてる。またね。

シロネン
ふぅ、そういうことだったのか。
オロルンのやつ、「サプライズ」を仕掛ける才能はピカイチだね。
旅人とパイっちも、ありがとね。
ウチ一人だったら、ほんっと退屈だったと思う。
これ、あげる。
汚染されてない燃素蜜珠だよ。
別に貴重なものじゃないから。
ウチらと同じように、ナタのために戦ってくれてる子を覚えておくのには、いい記念になるんじゃない?

《任務完了》