白熱化!玩具戦争

4.0 修正(吹出)

◆アルボン(レシュッツのクロックワーク工房の店員)
◆アルベール(レシュッツのクロックワーク工房の店員)
◆カロン(「ルポート時計店」店主)
◆リーヴァ(「レシュッツのクロックワーク工房」店主)

またクロックワーク工房から手紙が届いた。
どうやら進捗が芳ばしくないようだ…


…2日後まで待つ…

…レシュッツのクロックワーク工房に行く…

アルボン
掲示板の評判、なんかおかしいで。
絶賛のコメントで埋め尽くされるべきやろ?
前はこんなじゃなかったのに。

アルベール
予想外やで。
絶対誰かが裏で手を回したに違いないで。

アルボン
さすが、店主は知恵が回る。
とっくに対策を講じたんやって。

アルベール
当然やで。
ちごたら店主なんて務まらへんやろ?

パイモン
アルボン、アルベール、リーヴァはいるか?
オイラたちに用事があるそうなんだけど。

アルボン
よしよし、対策が来た。

>対策?

アルボン
お二人さんのことや。
これも店主のアイデアなんやけど、店主は今店にいないから、やっぱり俺たちが説明させてもらうで。

アルベール
じゃあざっと説明するで。

アルボン
先日うちの店は「決闘代理人」プロジェクトを公開して、街全体に広告を打ち出したんや。
購買予約の始まりや。
手付金として半額を支払えば体験優先権がゲットできるで。
それから評価欄も置いた。
入口にある、あの掲示板。
皆が高評価を書き残せるようにな。

アルベール
ああ、新商品を盛り上げるってやつや。

アルボン
最初は店主の思惑通り、店は一気に盛り上がった。
でも予約までしてくれる人はあまりいなくて、掲示板にも特に好評らしきコメントはなかった。

アルベール
「誠意が足りない」やの「中身が貧弱」やの「時代遅れ」やの…
そんなコメントだらけや。

パイモン
どうやら市場のニーズはおまえたちが思ってたのとは違ったみたいだな!

アルボン
そんな単純な話とちゃうんやで。
フォンテーヌにはこんな言葉がある。
「火のない所に煙は立たない」ってな。
つまり、誰かがデマを流してるってことや!

アルベール
悪質な誹謗中傷!

アルボン
真っ赤なウソ!

アルベール
空騒ぎ!

アルボン
店主が言うには、弟が人を雇ってデマを流してるに決まってるって。
「決闘代理人」プロジェクトが成功したら、一番困るのは他でもないルポート時計店やからな。

パイモン
それでおまえたちはどうするつもりだ?
まさか、オイラたちを雇ってやり返させるつもりじゃないだろうな?

アルボン
フリーナ様のお膝元で、そんなことを考えるなんてありえへんやろ?
なんてったって、うちの店主はカロンの兄貴や。
やつらがそんな手段を使ったとしても、うちは正々堂々やつらに勝てるはずやで!

アルベール
その通りや。
兄貴として弟を教育せんとアカンしな。

>じゃあ私たちは何をすればいい?

アルボン
やつらがやつらの誠意と中身をさらけ出すようにしてやってくれ!

パイモン
さらけ出す?

アルベール
だって、そうしてもらわへんかったら公平ちゃうやろ?
フォンテーヌは公平さを重んじる国やから。

パイモン
公平さってそんな意味じゃないだろ!

アルボン
店主が言うに、人々が他のところのパッケージに誠意を感じる言うんやったら、俺たちも同じことをすればいいって。
彼らが冒険者をどうパッケージングしてるか…
その方法を真似て、俺たちも決闘代理人をパッケージングすればいい。
それに加えて俺たちは充実したデータがある。
きっと逆転勝利やで。

パイモン
パッケージングっていうけど、あいつはただ冒険者の物語をおもちゃにしただけだろ?

アルボン
まさにその物語や!
どんな物語か聞いてきてくれへんか?
頼む、きっとその物語がパッケージングに決まっとる。

アルベール
俺が小耳に挟んだ噂によると、ある日カロンが酒を飲んでた時、そのおもちゃは誰かのために作ったんやって、こぼしたんやって。

アルボン
そんなことを言うくらいだから、やつとその冒険者は何かものすごい事を経験したんちゃうか?

パイモン
えっ!?
カロンとあの冒険者が、か?
どんな物語か急に知りたくなってきたぞ。
蛍、もう一度行って聞いてみないか?

アルボン
ほんまに助かるわ!
マドモワゼル・パイモン、マドモワゼル・蛍、頼むで!

-------------------------

アルボン
お二人さん、物語の詳細は聞き出せたか?

アルベール
頼むで。

-------------------------

…店主のカロンと会話する…

カロン
また会ったね。
最近どうしてたんだ?
冒険者のおもちゃはもう試したかな?

パイモン
へへ、元気か、カロン。
実はちょっと聞きたいことがあって来たんだ。
偶然にも、そのおもちゃのことなんだけどな。

カロン
ああ――
偶然、か。
私は偶然が好きだ。
寝坊したい気分だと思ったら、偶然休みの日だったとか、買いたいものがあるときに偶然十分なモラがあった、とかね。
だから、何でも聞いてくれ。

>このおもちゃの物語について聞かせてほしい。

パイモン
そうそう!
このおもちゃは誰かのために作られたって聞いたけど、きっと物語の主人公にもなってる、例の冒険者のことなんだろ?

カロン
はは、その話か。
確かにあの冒険者は私に深い印象を残してくれたよ。
モンドを離れようとしたとき、清泉町の外である冒険者に出会ったんだ。
当時彼はとある依頼をしくじったところでね。
たしか…
出前サービスの依頼だった。
彼は道中で何度も魔物に遭遇して、時間に間に合わなかったうえに、料理をこぼしてしまったと言う。
それで、私は少しばかり料理ができるから、彼のために作り直してあげたんだ。

パイモン
カロン…
おまえってホントに親切だな!

カロン
はは、でも親切心だけじゃ不十分だったよ。
君たちには想像もつかないだろうな。
たかが料理を作るだけなのに、想定外の事故の連続だった。
火を起こすための薪は濡れてたし…
鍋にはでかい穴が開いていて…
皿に盛りつけるときには、どこからだか石が飛んできて皿が割れたりしてね…
しかもそのうち一つは私の頭に当たって、すごく痛かったんだ!
なんとか依頼任務は終わらせたものの、結局お客さんからクレームを受けてしまったよ。
料理に入っていた石で歯が割れたって理由でね。
ああ、フリーナ様…!
これはまさか私の頭に当たったあれか?

>その冒険者って、もしかして…

カロン
ベネットっていう冒険者だけど、もしかして…
君たちも彼を知ってるのか?
すごく不思議な子だったよ。
その後、彼はお礼にと言って、モンドでもあまり人のいないところを色々と案内して回ってくれたんだ。
道は歩きにくかったけど、景色は素晴らしかったよ。
てっきり、相当な旅行愛好家なんだろうと思ったら、なんと冒険のときに足を踏み外して落っこちたり、道に迷った末に偶然見つけたりした場所だって言うじゃないか。
帰る日には、別れの挨拶をしに来てくれた。
それで、私は彼に「不運な体質で困ってないか」って聞いてみたんだ。
そしたら、彼は親指を立てながらこう答えたのさ。
「世の中には色んな人がいるけど、一番ついてないのはきっとオレだろうな」…
「でも、それってつまり、オレは一番勇気のある人でもあるってことなんだ。
だからこそ、オレはオレにしか見れない景色を見つけることができる。」
本当にカッコいい考えだと思ったよ。
不幸に満ちた道のりを、大笑いしながら前へと突き進む…
その気質こそ、真の冒険者ではないだろうか。

パイモン
そうそう!
ベネットは冒険者中の冒険者だぜ!

カロン
はは、もし不運が伝染するんだったら、冒険心だってきっと伝染するだろう。
それも、もっと遠くにね。
帰って報告するには十分な物語を聞かせてあげられたかな?

パイモン
えっ…
カロン、おまえまた分かってたのかよ。

カロン
火のないところに煙は立たぬ…
フォンテーヌ人の暮らしの基本さ。
もし君たちがこの物語を知りたいと思ったら、きっと初日に聞いてくれただろう。
今日になって聞いてきたのは、恐らく兄さんに頼まれたからじゃないか?

パイモン
うぅ、一発でバレちまった!
カロンはこんなに優しくて頭がいいのに、なんでリーヴァは弟に偏見を持ってるんだ?
信じられないぜ。

カロン
きっと俺に怒ってるからだろう。
私に裏切られたと、未だに腹を立ててるんだと思う。

パイモン
えっ?
裏切られたって?

カロン
私の家は代々、クロックワーク工芸で名を知られた家なんだ。
私は小さい頃からクロックワーク玩具の制作が得意でね、兄さんはそういう面では私に及ばなかったけど、優れた商売のセンスを持っていた。
二人しておもちゃが大好きだったから、大人になったら最強のおもちゃ屋さんを開こうって約束してたよ。
でも、大人になったら…
誰かが家業、つまりこの時計店を継がないといけないってことになった。
兄さんは親父と大喧嘩した末に、独立して店を立ち上げたんだ。
一方の私は説得に折れてしまってね、兄さんにはついて行かなかった。
これって、裏切りだろう?

パイモン
うぅ…
それは裏切りなんかじゃないだろ!

カロン
少なくとも、冒険心に欠けていたことは間違いないだろう。
もし何も成し遂げられなかったら、惨めな姿で家に戻らないといけないのが怖かったんだ…
趣味を仕事にすることのプレッシャーを背負えなかった。
小さい時から、私はいつもそうだった。
面倒な不良に絡まれたときも、私はただ泣くばかり。
兄さんは私を後ろにかばって、「こんなやつら、兄さんが一発でぶっ飛ばすからな!」なんて言ってくれたものだ。

パイモン
おまえたち兄弟の関係って、ちょっと複雑みたいだな…

カロン
はは、まあ、そんなところだね。
何はともあれ、また何か聞きたいことがあったら、いつでもおいで。
私はいつもここにいるから。

-------------------------

カロン
他に聞きたいことはあるかい?

-------------------------

…レシュッツのクロックワーク工房に戻る…

アルボン
店主、お二人さんが戻ってきたで。

リーヴァ
やっぱりお前たちは仕事が速い。
今回もきっと盛りだくさんの収穫を持ってきたんだろう?

パイモン
リーヴァ、なんでおまえは毎回遅れて出てくるんだよ?

リーヴァ
おっと、怠慢だったな。
次は絶対に真っ先に出てくると約束しよう。
ふふ、それであのおもちゃについては…

ベネットの物語をリーヴァに伝えると、彼は眉間に皺を寄せた。

リーヴァ
ベネットという冒険者のために作ったおもちゃだと?
なるほどな…

パイモン
リーヴァ、それから、あいつに聞いちゃいないけどさ、オイラはおまえの弟がおまえの店のデマを流したとは思えないし、そんなマネするようなやつとは思えないぞ。

リーヴァ
ほう?それで?

>彼はリーヴァに申し訳なく思ってるみたい。

カロンから聞いた話を伝えると、リーヴァの目線は少しずつあなたたちをすり抜けていき、まるで焦点を合わせる写真機のように、どことなく遠くへと向けられた。
そして…
しばらくすると、不満げな声を小さく漏らした。

リーヴァ
ふん…
正直に言うと、俺もあいつがそんなことをするとは思っていなかった…

パイモン
なんだよ、だったらなんで対策とやらを講じたんだよ?

アルボン
店主は言い訳がほしかったんや。
自分に逃げ道を用意して、ついでにあの物語について調べたかったんや。

アルベール
俺も大方同じ見解やで。

アルボン
商売をする者にとっては、メンツが大事やからな。

アルベール
しかも兄貴やし、余計にメンツが大事になってくるやろ?

リーヴァ
これ以上一言でも喋ったら、一発でぶっ飛ばすぞ。

パイモン
リーヴァって、ホントにカロンの言ってた通りだな。

リーヴァ
お客さんたちよ…
たった今思いついたんだが、私もそろそろあいつに会ってみるべきかな。

パイモン
わあ!
じゃあようやく兄貴としてのプライドを捨てて、謙虚に弟に教えを乞うってことか?

リーヴァ
そんなわけないだろう。
私はただ、あいつに面と向かって私に謝る機会を与えてやろうとしてるんだ。
あいつも私を裏切ったと思ってるんだろう?
私に申し訳ないと思ってるんじゃなかったか?

パイモン
うぅ…
たしかにそうは言ったけど…
でも謝らなきゃいけないような裏切りじゃない気が…

リーヴァ
ふん…
とりあえず決まりだな。
アルボン、購買予約の受付は中止だ。
手付金も返金すべき分は返金しろ。
掲示板も一旦撤収だ。

アルボン
何やて?店主!
プロジェクトを取りやめるってことか?
じゃこの先のデータ収集はどうするんや?

>実はまだ調整の余地がある。

リーヴァ
いや、データ収集は続ける。
別の考えがあるんだ。
それにせめてお前たちへの報酬はきちんと払わないとだろう?
私は商売において、必ず信用を守るからな。

パイモン
うっ、こんなところに信用を持ち出してきたぜ!

アルベール
さすがは店主。
我がまま言うときでさえ店主らしいな。

リーヴァ
ふん、あいつのおもちゃに対する態度も、捨てたもんじゃないかもな。
数日後、データ収集が終わったら、あいつのルポート時計店を訪ねてみよう。
もしよかったら、当日はお前たちにも来てもらいたい。

リーヴァ
今日はちょっと店のことがあるので、先に失礼させてもらう。

パイモン
お、おう…。
リーヴァってホントに変なやつだな…
まさか本当に謝ってもらうつもりじゃないだろうな?

アルボン
おやおや、どうやら、今回もまた第三者によって転機が訪れたみたいやな。

パイモン
ん?第三者?

アルボン
お二人さんのことや。
君たちが来てくれたお陰で、リーヴァ店主とカロンの間にあるわだかまりが溶ける兆しが現れたんや。
前もそうやったんやで。

>前もそうだった?

アルボン
そうや。
君たち気づいたか?
うちの店とルポート時計店は北国銀行を挟む形になってるやろ?
実は店主は当初、ルポート時計店の隣に店を構えて、バッチバチの競争を繰り広げるつもりやったんやで。

アルベール
その場所は元々、北国銀行によって抑えられてしまってたんやで。
北国銀行は店主のことを知らなかっただろうけど、ある意味、仲裁役を務めた第三者やって言えるんちゃうか?

パイモン
それは面白いな。
ファデュイって他人の事に首を突っ込むのが大好きだけど、そんな形での首の突っ込み方はたぶん初めてなんじゃないか?

アルボン
だから、第三者は大事だって話や。
コントには観客が一人は必要なのと同じぐらい大事なんや。

アルベール
じゃ、一人コントはどうなんや?
演者一人に観客が一人いればええやろ?

アルボン
なんの話や?
君も俺を裏切ろうとしてるんか?
一発でぶっ飛ばされたいんか?

-------------------------

アルボン
掲示板見たか?
あのクロックワークペンギンに興味あるやつがいるらしいで。

アルベール
見たで。
フレミネについて知りたいってコメントやろ?
書きぶりからすると、さらにコラボもしたいって感じがしてたな。

①フレミネ?

アルボン
ああ、あそこのテーブルに置いてあるペンギンのおもちゃのことや。
フレミネって潜水士が作ったもんで、うちの店に販売を委託してるんやで。

アルベール
なかなかいい子やで。
かわいい顔してるし、話し方もおっとりしてて、玩具を作る腕前もすごいらしいし。

アルボン
ただ、なんか悲しそうに見えるんや。
本来自分のもんやったもんを失くしたみたいな…

アルベール
あの目ならよく知ってるやで。
アルボンが空っぽの財布を眺める時の目と全く一緒やからな。
あいつ、絶対モラ欠なんやで。

-------------------------

②クロックワークペンギン?

-------------------------

アルボン
バカ言うな。
あいつが委託販売について話しに来た時、売り上げの割合について全然話さへんかったやろ。
絶対にモラのためちゃうで。

アルベール
それもそうやな。
そしたらあの年頃の子が一体何のために悩むんや?

アルボン
話を戻すけど、確かにあいつは人に好感を持たれるタイプで、店主は初めて委託販売を引き受けたんやで。
店の外の売り場を貸してやっただけちゃう。
金儲けにこだわらず、売上を5対5で分けようって店主自ら提案したんや。

アルベール
でも残念ながら、結局売り上げはいまいちやった。
見る人は多くても、あんまり買う人はおらんかった。
あのおもちゃは確かに精巧な作りなんやで。
でも精巧すぎるせいで、操縦が難しくメンテナンスも大変なんや。

アルボン
それなのに、今回わざわざ掲示板にコメントを書き残したくらいや…
もしかしたらでっかい客かもしれへんで。

アルベール
とにかく、後で忘れずに店主に報告せんと。
せっかくの販売チャンスを逃したらアカン。

-------------------------

>≪休戦協定!玩具戦争