地理誌/モンド

モンド 地理誌

(モンド城)
風は蒲公英の種と詩歌と物語を遠くへ運び、穏やかな旅人を連れてくる。
モンドへようこそ。

(星落としの湖)
ある詩歌によると、星がこの大地に落ち、湖を作ったのだという。
また別の詩歌では、星ですらこの澄み渡った美しい景色に魅入られ、湖に落ちてしまったのだという。

(風立ちの地)
止むことのないそよ風がこの野原を撫でている。
かつての英雄が残した巨木が微かにざわめく。
(清泉町)
郊外にある静かな町。
狩人と甘い泉の水、そしてその泉にいる優しい精霊の伝説を持つ町。

(アカツキワイナリー)
ブドウの濃厚な香りが漂うモンド酒造業憧れの荘園。
一度飲んだら忘れられない味でモンドの酒好きを虜にした。
ある意味、ここは酒好きの聖地と言えるだろう。

(モンド城)
風神の敬虔な信者が管理している聖堂。
かつては貴族が権力を見せびらかすための建物だった。

(モンド城)
北大陸で最も蔵書の多い図書館。
「禁書エリア」を除けば、全ての蔵書を自由に閲覧できる。

(千風の神殿)
環形の古代遺跡。
千風が無数の物語を連れて集まり、また無数の物語を遠くへ運ぶ場所。

(ダダウパの谷)
数百年の時が経ち、天地は平和を取り戻した。
鋼鉄が交わった時、戦士の残した歌、妖怪と雷が揺らした大地の鼓動、血のように赤い空、その全てをこの剣塚は覚えている。

(風龍廃墟)
高き塔の主はもういない。
廃都を渦巻く風は低い唸りで誰も知らぬ最古の物語を囁く。
彼の主人は名も無き風の精霊。
その歌で塔を震わせる。

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