砂漠虫害・実験

3.6 修正(吹出)

◆ヴィナヤック(「妙論派」の学者)
◆シュリヤ(「生論派」の学者)

シュリヤとヴィナヤックの激しい口論の末、「対ウェネト殺蟲大砲」は点火モジュールを外してから仮組みが行われた…
装置に満ち溢れる元素エネルギーは、予想外の魔物を引き寄せてしまう可能性がある。
妨害しに現れる魔物を倒そう!

ヴィナヤック
勇敢な冒険者よ、準備はいいかい?

①ばっちり。

ヴィナヤック
おお!
それではさっそく、始めるとしよう。

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②まだ。

ヴィナヤック
そうだな…
先に綿密な計画を立てることも、確かに仕事の効率向上につながる…
だけど、誰かさんのような、計画ばかりで一向に実験に取り掛からないなんてやり方は真似るなよ。

シュリヤ
ちょっと!
どういうつもり?
まだ争い足りないって言うの!

…「第一チャージ装置」を設置する…

パイモン
うぅ!
なんで砂嵐まで…
まさか危ないことが起きたりしないよな…
うわああっ――
ウェ、ウェネトだ!!

…「第二チャージ装置」を設置する…

…「第三チャージ装置」を設置する…

…「対ウェネト殺蟲大砲」を設置する…

あなたたちはウェネトの予期せぬ襲撃に遭遇した…

…学者のところに戻る…

シュリヤ
危なかったわね…
ウェネトまで引き付けちゃうなんて…

ヴィナヤック
ったく!
さっき点火モジュールを外してなかったら、そのままやっつけられたのに!
今、逃してしまったということは、やつの警戒心が融けるまで、少なくとも丸一日待たなくちゃならないんだぞ。
まさか、明日になっても、こんな些細な問題で二の足を踏んで、またやつを逃してしまう気じゃないよな?

シュリヤ
うっ…
でも、パラメータが…

ヴィナヤック
もう計った。
チャージ速度は設計値より低くなるけど、使用する分には問題ないはずだ。
それに安全面の懸念だってない。
シュリヤ…
分かってるさ。
すべてをちゃんと分析してから始めたいんだろ。
でも君も知ってるはずだ。
実際の状況がいつも計算通りにいくわけじゃないって。
万全を期すことに拘り過ぎて逆にチャンスを逃してしまったら、以前の中期発表のときみたいに、延期という悲惨な結末を招くことになる…
そうすれば、結局さらなる問題を生み出してしまうだけさ。

シュリヤ
はぁ…わかったわよ…
ほら、持っていきなさい。
点火モジュールよ。

ヴィナヤック
――よーし!
明日こそ「対ウェネト殺蟲大砲」の見せ場だな!
アアル村まで持って帰って、再調整してみるよ。
「対ウェネト殺蟲大砲」の初陣なんだ…
ちゃんと準備しとかないと。

シュリヤ
…でも環境パラメータのほうは、どうして誤差が生じたんでしょう?
そもそも、ウェネトはどうして突然暴れ出したのよ。
やっぱりこの問題をほったらかしておくわけにはいかない…
冒険者さん、申し訳ないんだけど、明日もまた来てくれない?
明日はウェストに直面することになるし、多少なりとも研究成果があればいいんだけど。