「二十年前の出来事」

3.6 修正(吹出)

◆カシュミール

ドリーが、学院祭にまつわる独占情報を持っていると言う。
聞いてみようか?

…ドリーに情報を聞く…

ドリー
お二人は、私から情報を購入すると決めたんですの?

パイモン
うーん…
おまえのいう独占情報には、確かに興味あるけど…
先に値段を教えてくれ!
高すぎたら買わないぞ。

ドリー
百万モラですの、値段交渉は受け付けませんわ!

パイモン
たかっ!
やっぱやめよう!
百万モラがあれば、美味しいものがたくさん買えるぞ!

ドリー
少々お待ちくださいまし。
どれどれ…なんと!?
パイモンは本日の千一番目のお客様ですわ。
もとは百万モラの価値がある特別情報ですが、なんと無料で差し上げちゃいますの!

パイモン
えっ!?
そんなうまい話があるのか!?
待て。
まさか罠とかじゃないよな?
無料とか言っといて、話していくうちに有料に…

ドリー
なーら結構ですわ。
お次のお客様、どうぞ――

パイモン
いやいやいや。
悪かったよ。
ちゃんと聞くから!

ドリー
ドリーの独占情報その一!
あなたたちは、才識の冠のことを覚えていますこと?

パイモン
もちろんだぜ。
チャンピオンだけが戴く資格がある冠で、なんだかすごく高そうなものらしいぞ!

ドリー
その通りですわ。
サーチェンが教令院に寄付したのは、とても貴重な骨董品だったんですの。
それにあの冠は教令院に寄付された後、一度紛失されたことがあったらしいですわよ!

パイモン
へえ?
オイラたち、そんなの聞いたことないけどな?

ドリー
うふふっ…
誰でも知っていたら、「独占情報」にならないですわ。
もちろん、この情報はでたらめなんかじゃありませんわよ。
ちゃんとした証人がいますの。
南の郊外に、カシュミールという若者がいますわ。
興味があるのでしたら、彼に聞いてみるといいですわよ。
合言葉は…
「二十年前の出来事」ですの!

-------------------------

ドリー
まだ何かご用かしら?
これ以上の情報が欲しければ、追加料金を支払ってもらいますわよ!

-------------------------

ドリーは「二十年前の出来事」について言及した。
そのカシュミールという人は何かを知っているのだろうか?

…カシュミールと会話する…

カシュミール
君たちは?
私に何か用か?

①なんでもない…

(会話終了)

-------------------------

②「二十年前の出来事」

カシュミール
…言いふらすべきじゃなかった。
この間は飲み過ぎてぼやいてしまったけど…
まさかこんなに人が聞きに来るなんて。
そんなに気になるなら、話してあげるよ。
二十年前、私はたった六歳の子供だった。
当時のことはもうそんなに覚えてない。
この前、子供の頃の日記を読み返して、ようやく当時のことを思い出した。
その年もちょうど学院トーナメントがあって、試合は三回行われた。
最後の一回はシティの外でやるから、私は母さんに連れて行って欲しいとねだったんだが、応じてくれなかったからこっそり抜け出したんだ。

パイモン
それで?

カシュミール
それで、シティの外で私は迷子になった。
人っ子一人おらず、怖さのあまりつい泣いてしまったよ。
そのとき、不思議な生物を見たんだ…
もう顔は覚えててないけど、子供だった私はそれを見た途端、泣き止んだのだけは覚えてる。

パイモン
不思議な生物って、まさか…

>(アランナラのことだろう。)

カシュミール
彼らは試合の会場に私を連れていってくれたが、残念なことに試合はもう終わってしまっていた。
しょんぼりしていたとき、不思議な生物の一匹が冠を引きずって歩いているのを見たんだ。
冠はとても綺麗で、月明かりの下で輝いてた。
私はついそのあとをついていった。
するとその小さいのは、冠をとある木のうろに隠したのち、姿を消したんだ。
冠を触ってみたかったけど、ちょうどその時、遠くから母さんの声がした。
私が迷子になったのに気づいて、隣人を呼んで私を探しに来てくれたんだ。

カシュミール
結局あの冠には触れずじまいだったな。
大人になって、学院トーナメントの会場で「才識の冠」を見たとき、ようやくあれと同じものだと気づいたんだ。

パイモン
そっか…
それで、あの冠が最後にどこに置かれたのかは、覚えてるのか?

カシュミール
確か、アビディアの森だった。
だが、その後何回も行ってみたんだけど、何の手がかりも見つけられなかったんだ。
誰かに言っても信じてはもらえないだろうな。
はぁ、私自身もはっきりと覚えてるわけじじゃない。
子供の頃に見た夢だったのかもしれないな。

パイモン
うーん…
蛍、探しに行ってみないか?

-------------------------

カシュミール
あの時…
一体何が起きたんだろう?

-------------------------

カシュミールの記憶は果たして正しいのだろうか?
確かな手がかりが見つかれば、真相が少しは明らかになるかもしれない…


…手がかりを探し続ける…

パイモン
ここに木のうろがあるみたいだ。
でも中は空っぽで、なにもないぞ…
ん?
待て。中にメモがあるみたいだ!
「いいナラは、アランカシャップに字を教えてくれた。
アランカシャップはいいナラを守る…」

パイモン
これは…
いったいどういう意味なんだ?

-------------------------

>(風化したメモには未だ、かすれた文字が残っている…)
(「いいナラは、アランカシャップに字を教えてくれた。
アランカシャップはいいナラを守る…」)

>≪「サーチェンが残した文書」