第二章 第三幕・千手百目の浮世/愚忠と愚勇

修正(画像/書体/吹出) 魔人任務

天領奉行が幕府を裏切った証拠は既に手に入れた。
九条裟羅の立場はこれで変わるのだろうか?

…鳴神大社に戻って八重神子を探す…

九条裟羅
八重宮司様、約束通り来ました。
ご安心を、配下は連れてきていません。
それにここへ来ることは誰にも知らせていません。

八重神子
約束通り来るとわかってたぞ、それに汝…
ここ数日の間、胸がざわついて夜も眠れなかったのではないか?

九条裟羅
わ…私が当主様を疑うことなどありません。
それは憶測です。
それで、証拠はどこに?

>ここ。

八重神子
ほぉ~、もう一人約束をしてた者も来たようじゃな。

パイモン
これを手に入れるために、苦労したんだぞ。

八重神子
裟羅に渡すといい、自分で判断せい。

九条裟羅
これは…
…たしかに当主様の官印が…
偽物ではない…
抵抗軍、珊瑚宮、前線…
どれも一言も触れていない…
前線で命を落とした兵士、人々が受けている苦痛、どれも言うに値しないものとでもいうのか!
命をなめている…
どうしてこんな隠蔽を…

八重神子
もちろん目狩り令を順調に遂行するためじゃ。
それらを将軍が知って、目狩り令が廃止になったらならんからのう?

九条裟羅
天領奉行は…
わざと将軍様に隠蔽を?

八重神子
うむ。
目狩り令の遂行で得するのが誰なのか…
もう少し考えることじゃな。

>ここに手紙が一通ある。

パイモン
天領奉行とファデュイの間で交わされてた手紙だ。
九条家の当主が隠してたものらしいぞ。

九条裟羅
……

八重神子
どうじゃ?
汝の見たかったもの、見たくなかったもの、すべて目の前にあるぞ。
よもや…
見て見ぬふりはできぬじゃろう?

九条裟羅
私が今まで続けていたことは…
こんな…
こんな…くそッ!
裏切り行為を許すわけにはいきません…
当主に会って直接話してきます!

パイモン
九条裟羅すごく怒ってたな、こちら側に引き込むことは成功したみたいだ。

>幕府軍もこれで暫く指導者がいなくなった。
>彼女についていけば雷電将軍に会えるかも。

パイモン
おう、彼女を追ってみよう。

八重神子
待て、童。
まだ話したいことがある。

パイモン
ん?

八重神子
汝が初めて「一心浄土」に入ったのは、千手百目神像の前じゃったな?

>うん。

八重神子
あの日の情景を再現するんじゃ。
千手百目神像の前で、雷電将軍の「心を開かせれば」勝機は必ずやってくる…

>最善を尽くす。

八重神子
これを持っていけ、餞別じゃ。

パイモン
これは…?

八重神子
鳴神大社の御守り、御利益のあるもので、汝のために特別に残しておいたんじゃ。

>ありがとう…
>大事にする。

八重神子
ふふ、絶体絶命の状態でそれを取り出せば、危機から抜け出せるかもしれぬぞ。
もちろん、妾に会いたいと思った時に取り出してくれても構わぬ。
ひょっこり出てくるやもしれぬな?

パイモン
こんな大事な時に冗談はよしてくれよ、狐お姉さん。

八重神子
ふふふ…
悪いな。
では、妾の愚鈍な友は、汝らに任せるぞ。

…九条裟羅と共に天領奉行府に行く…

…九条裟羅と会話する…

九条裟羅
お前たちも来たのか?
度胸はあるようだな。
お前たちには証人になってもらう。
当主への審問が終わるまで、捕らえられることはないと保証しよう。
だが…
もしお前たちの言っていたことが誹謗であった場合、お前たちは帰れないどころか、罪を背負うことになる、いいな?

>望むところ。
>道を案内して。

九条裟羅
ふんっ、いいだろう。

…九条裟羅と共に天領奉行府に突入する…

…天領奉行の護衛を倒す…

天領奉行の護衛
九条裟羅様、当主様からの命により、何人たりともこの先に踏み入ることは許されません!

九条裟羅
どけ、私は当主に会わなければならないんだ。
容赦はせんぞ!

…九条孝行と会話する…

九条孝行
やめろ!
裟羅、気が狂ったか!
私の禁令を無視するとは!

九条裟羅
当主様…

パイモン
聞きたいことがあるんだろ?
気迫に押されるな!


九条裟羅
チッ…
孝行様、私は…
奉行府の上奏とファデユイへの手紙を見ました。
どうか…
ご説明を!

九条孝行
遺失した上奏と手紙は、お前が盗んでいたのか?
ふん…

九条裟羅
では…
あれらがすべてあなたの直々に書いた物であり、偽装ではないと認めるのですか…?
どうか私に教えてください、当主様、天領奉行は…
本当に幕府を裏切ったのですか!!

九条孝行
ふん…
私は確かにファデュイと連絡を取り合っている。
お前が見た上奏も私が直々に書いたものだ。

パイモン
あっさり認めた…

九条孝行
目狩り令の発令と遂行に助力すれば、スネージナヤの使節と約束した利益を手に入れられるんだ…
昔から九条家の地位を狙っているヤツらは多くいた、我々を陥れようとする家門も数え切れないほどいる。
他国勢力の支持が得られる上に、目狩り令を通して敵の戦力を削れる…
これほど割のいい取引はない。
ただ、お前に知らせる必要がなかったと判断したまで、それだけだ、裟羅。

九条裟羅
あなたは…
あれほどまで将軍様のことを崇拝していたのに、どうして裏切ったことをそんなに軽々しく言えるのですか!

九条孝行
裏切る?
これのどこが裏切りだと言うのだ?
あのファデュイたちは私に利用されているにすぎない、ヤツらに何ができるという?
稲妻の国土において、天から雷が降り落ちれば、ヤツらは身を震わすことしかできないアリにすぎん。
逆らうことなどできるものか。
なぜなら――
我々には天下無双の雷電将軍が、あの「無想の一太刀」があるのだから!

>雷電将軍を裏切ったんじゃなくて…
>雷電将軍の武力を過剰に信じてるだけ…

パイモン
おう…
こいつが崇拝していたのは雷電将軍というよりも、彼女の武力と「無想の一太刀」みたいだ。
しかも、狂信に近い…

九条裟羅
では、忠義の心はどこに行ったのですか、当主様…
私が九条家に引き取られて以来、あなたから臣下としての忠義の道を教わってきました…
今思えば、それはただ私に九条家への忠誠を誓わせ、将来裏切ることがないようにするためだったのですね?
先ほど言った道理は、自身の醜さと私欲を隠すための詭弁でしかありません!

九条孝行
私欲?
私は九条家の永遠を守ってきたんだぞ。
将軍様はきっと理解してくれる、前当主様もきっと…
きっと理解してくれるはずだ。

パイモン
言いたくなかったんだけど、九条家は自分たちの力を過信しすぎじゃないか?
ファデュイはそんな簡単にやっつけられる相手じゃないぞ…

>このまま話しても埒が明かない…
>九条裟羅の態度次第で状況が変わる。

九条裟羅
目狩り令が本当に正しいものかどうか…
私も内心疑ったことはありました。
私の心にある道義に背いてもやらなければいけない事なのか、と。
しかし、それが将軍様の示す道である限り、最後まで善し悪しを判断することは誰にもできない、私はそう思ったのです。
けれど今になって分かりました、永遠の道に終わりはないと。
そしてその道は…
すでにあなたたちの私欲によって穢されています。
したがって、それを正すとしましょう。
少なくとも、今まで私のしてきた決心に報いるためにも!

九条孝行
余計なことを考えおって…
行きたければ行くがいい、九条家の地位を揺るがすことは誰にもできん。
お前が情勢を変えることはないだろう。
将軍様はいま天守閣で、スネージナヤの使節を迎えている。
そう――
「淑女」と呼ばれている執行官だ。

>「淑女」!

パイモン
稲妻の背後で起きたすべての元凶は、「淑女」だったのか!
離島を離れた時、千里さんから言われたことがあったな…
勘定奉行が身分の高そうな女性と会っていたって…
あの時に気づけたはずなのに…

九条裟羅
スネージナヤの使節…
ちょうどいい、このままこの稲妻から立ち去れると思うなよ!

パイモン
九条裟羅が行っちゃったぞ。
天守閣に乗り込む気なのか?

>私たちも、「淑女」に借りを返さないと。

パイモン
そうだ!
オイラたちも行こう!

>≪御前試合