◆「御肉丸」

「御肉丸」から、何かお願いがあるようだ。
詳しく聞いてみよう…

パイモン
この前「御肉丸」、オイラたちに用があるって言ってたよな。
あいつを探して、何の用事か聞いてみようぜ!

…「御肉丸」と会話する…

「御肉丸」
おお、来たか!
俺はてっきり、お前たちはなんちゃらの翼で毎日島々を飛び回っていて…
水に浸かった「御肉丸」のことなんざとっくに忘れかけているのかと思っていた。

パイモン
だからこうやっておまえのことを思い出したじゃないか!
ところで、この前手伝ってほしいって言ってたよな、どんなことだ?

「御肉丸」
別に大したことではないんだが…
この前、体の欠片を見つけてくれただろう。
何というか、願いが叶ったせいなのか…
はたまた、俺を喋らせていたこの海域の力が弱ってきたせいなのか…
最近意識がはっきりしなくて、眠ってしまうことが増えてきたんだ。

>機械を止めたせいかも…
>「御肉丸」も機械の影響を受けてる…

「御肉丸」
なるほど、なんちゃらの機械ってやつのおかげで、俺はお前のウェーブボートになれて、言葉も話せるようになった…

パイモン
えっ?
…それじゃ、機械の影響がなくなったら、「御肉丸」は話せなくなるってことか!?
なんとかしないと…

「御肉丸」
ハハッ、気にするな、パイモン…
こうしてお前たちと話せることができたんだから、俺はもう満足だ。
いやぁ、思えば…
船でありながら、お前たちと気持ちよく話せていたなんて、もはや幻の夢みたいなもんさ。
だが、最後に頼みたいことがあるんだ…

>構わないから言って…

この前、体が見つかったら、この海域でお前たちを乗せてやると約束したが、体はとうにバラバラだった…
宝もほとんど持っていかれて、価値のあるものは残っていなかった…
だが今回は、大海賊船の名に誓って、必ず立派な宝物を見つけると約束しよう!
騙されたと思って、俺に着いてきてくれないか!

パイモン
「御肉丸」はもうすぐ話せなくなるかもしれないからな…
それに…
お宝があるらしいぞ!
行ってみようぜ!

>しょうがないな。
>そこまで言われたら…

パイモン
じゃ、さっそく出発しよう!

「御肉丸」
よし、それじゃ船に乗ってくれ!

…「御肉丸」に乗る…

…船で「宝」の在り処に行く「御肉丸」と共に、彼の言うお宝を探そう…

話している間に、周りは霧に囲まれていった…

パイモン
うぅ…
急に大きな霧が出てきたぞ…
わぁ、見ろ、海面に灯りが現れた!

「御肉丸」
それは稲妻の灯りだ。
久しぶりに見たな…
ここのまま灯りに沿って進もう…
まるで並んだ「漁灯」のようだな。
夜の漁船みたいで、セイライ島の港に戻った気分だ。
海賊とは言え、毎日が冒険というわけではなかった。
何もない時は、左衛門の兄貴が漁に付き合ってくれたのさ。
やつは槍で魚を獲ったもんだが、一度もしくじったことはなかった。

【「漁獲」未所持】
今はどこにいるんだろうな…

【「漁獲」所持】
この前感じたんだが、あの「漁獲」お前が持っているだろう…
懐かしい…

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やつもきっとまだ海で、己の夢を追っているのだろうな。
そうだ、お前たちに伝えたいことが二つある。
一つ目だが、実は自分の名前を随分前に思い出したんだ。

パイモン
わぁ!
「御肉丸」…
じゃなくて船さん、本当の名前はなんだったんだ?

「御肉丸」
ハハッ、浅瀬神社の巫女は俺に「越石丸」と名付けた。
俺の仲間たちはほとんど「越石村」出身だったから、無事に仲間を故郷に帰して欲しいってな…

パイモン
「越石丸」か。
「御肉丸」のほうが好きだけど、「越石丸」もいい名前だな。

「御肉丸」
ただ俺はあいつらの期待を裏切ってしまった。
俺がもっと頑丈だったら、雷を乗り越え、あいつらと共に越石村まで、無事に帰って来られたかもしれないのに…

【失敗】
道を導く光から離れて、霧の中で方向を見失ってしまった。

ほんの数秒の間に、空に雷が轟くようになった…

パイモン
うわぁ、急に雷が落ちてきたぞ…
気を付けろ!

「御肉丸」
この雷、あの日とそっくりだ…
さっきの稲妻の灯りも、もしかして、これは俺のせいか?
くっ…
二人を巻き込んでしまった…

パイモン
いけ――
「越石丸」!
雷を乗り越えようぜ、「越石丸」!

…雷を乗り越える…

「越石丸」
そうだ、俺は大海賊「赤穂百目鬼衆」配下の大海賊船、「越石丸」だぞ!
セイライの木は俺の筋骨、浅瀬の巫女が俺に名を与えたのだ。
海を十数年航海してきたが、一度も仲間を見捨てたことはない!
たとえ強者と戦うことになっても、くじけたり後悔したこともない!
これしきの雷、楽勝で乗り切って見せるぞ!

【失敗】
雷を乗り越えられなかった…

…「越石丸」と会話する…

パイモン
危なかった…
撃沈されるところだったぜ!
さすが「越石丸」だ、凄いぞ!

「越石丸」
ハハッ、喋る船は所詮船さ。
この雷を乗り切るには、蛍の卓越した操縦技術が欠かせなかった。

>もう一回やる?
>褒めてくれてありがとう。

「越石丸」
ハハッ、遠慮しておく。
はぁ、さっきの雷は、恐らく俺の影響を受けたんだろう。
この海域の環境も不安定になってきたな…
でも、ちょうどいい…
蛍、パイモン、宝は上にあるぞ!

パイモン
あれ?
ここは初めてお宝を探してた場所じゃないか?
この上に「越石丸」の半分があったんだぞ!

「越石丸」
今回はきっと宝があるさ、何しろこれは…
えっと、「大海賊船の直感」ってやつだ!

パイモン
そうか…
ところで、この前二つのことを伝えるって言ってたよな、一つは自分の名前だろ、もう一つはなんだ…?

「越石丸」
ハハハッ、もう忘れていると思ったが。
残りは、お前たちが戻ってから話そう!

パイモン
「越石丸」が言ってたお宝は、あのまっぷたつになった船体の近くにあるはずだ…
探しに行こうぜ!

…「宝」を手に入れる…

パイモン
わぁ、本当に「お宝」があるぞ!
おかしいな、なんで前は気付かなかったんだ?
そうだ、早く戻って「お宝」を「越石丸」に見せてやろうぜ。

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「風雷を貫く魂」
稲妻風の海賊船の模型。
風と波の中を突き進む船の姿をうまく表現している。
よく見ると、船体の側面にこんな言葉が書いてある。
「二つ、海の野郎どもは自ら別れを告げることはない。」

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…「越石丸」に報告する…

パイモン
「越石丸」、「越石丸」!
お宝があったぞ!
ほら、海賊船の模型だ!
おまえの直感がやっと当たったぜ!
あっ、そうだ!
結局、もう一つの「伝えたいこと」ってなんだったんだ?

「越石丸」
……

パイモン
「越石丸」?

「越石丸」
(「越石丸」の名を持つ船は何の反応もしてこない…)

>パイモン…
>「越石丸」は話せなくなった…

パイモン
…ふん、帰ったら教えるって約束したのに…

パイモン
「越石丸」の…
嘘つき!

《依頼完了》