序章 第三幕・龍と自由の歌/青の姿のために

アビスの魔術師に惑わされたトワリンを追いかけ、彼との正面対決を迎える。

…封印を越える…

暴風のように吠える龍

アビスの魔術師に惑わされたトワリンを追いかけ、彼との正面対決を迎える。

…風に乗って風魔龍・トワリン(天空を切り裂く龍)を倒す…

ウェンティ

見て！
トワリンの体に光っているところが2ヶ所あるでしょ！

あれが傷口に固まった毒血だよ…
アビス教団は傷口に呪いをかけて、トワリンの精神を腐蝕させたんだ…

トワリンを助けるには、まず紫色の凝血を綺麗にしないと。

なるべく、光っている箇所を狙って破壊しよう！

…風に乗って風魔龍・トワリン(天空を切り裂く龍)を倒す…

ウェンティ

トワリンが距離を取った…
でも彼の考えは読めてるから、もう少し我慢して。

ウェンティ

その魔弾から純粋な風元素を抽出して、凝固させたんだ。

それらを砕くと、加速の輪が形成される。

ただ現れる位置はコントロールできないから、君がちゃんと見極めてね。

…風に乗って風魔龍・トワリン(天空を切り裂く龍)を倒す…

ウェンティ

固まった風球を砕くと、加速の輪を作れるんだ…

これほどの数の魔弾の中で少し難しいのは分かるけど、これしか方法がないことをわかってくれ。

…風に乗って風魔龍・トワリン(天空を切り裂く龍)を倒す…

ウェンティ

トワリン…
つらいんだね…
ごめん、もう少し我慢して、傷口はあと一つだけだから！

…風魔龍・トワリン(昔日の天空の王者)を倒す…

ウェンティ

これでトワリンと対等に戦える、世界一の詩人も加勢するからね！

でも、一つだけ言っておく――

トワリンの牙と爪はかなり鋭い。
数百年、手入れされていなくても危険だから注意して。

…風魔龍・トワリン(昔日の天空の王者)を倒す…

ウェンティ

チャンスだ！
狙いは首の穢れた血の塊だよ！

…風魔龍・トワリン(昔日の天空の王者)を倒す…

ウェンティ

アハハッ、あれはトワリンの必殺技「終天のフィナーレ」だ。

パイモン
…トワリンのネーミングセンスって変わってるな。

ウェンティ

今、ボクがつけたんだ。

パイモン
おい…

ウェンティ

まあ、とにかく、風域を使って足場のヒビを回避しよう。

ヒビから湧いてくるエネルギーはとても熱いから、気を付けてね。

…風魔龍・トワリン(昔日の天空の王者)を倒す…

パイモン
ここ　もうすぐ崩れそうだ！

ウェンティ
こういう風に一緒に飛ぶのは久しぶりだね
トワリン

トワリン
さきほど　何故
昔のように　我に「守れ」と命令しなかった…

ウェンティ
君にアビスの言いなりになってほしくなかった
でもだからと言って　ボクの命令に従ってほしいわけでもない
神に命じられた「自由」は
ある意味「不自由」だろう

トワリン
これは…
風神眷属の力か？
しかし　我はもう「四風守護」ではない

ウェンティ
肩書きがなくても
君はボクたちを守ってくれたじゃないか？
これからは　ボクの祝福と共に
もっと自由に飛ぶといい

ジン
モンドの龍災は　これで一件落着だ
私は騎士団を代表して　市民たちの誤解を解き
事件が解決したことを知らせる
しかし
「風魔龍」が前触れもなくモンドを襲い
その後　行方をくらませたことは
きっと市民たちの心に多くの疑問と不安を残すだろう

ウェンティ
ううん　大丈夫　風向きは変わるものだからね
いつがそれも
光射す方へと吹いてくれるはずだよ

深邃の血

トワリンを倒した後に取得したある物質。
トワリン体内の悠久の風とある幽邃なエネルギーの結晶。

崇高な風の龍が3つの劇毒で紡がれた檻に囚われていた。
過去に飲み込んだ血、アビスの魔手、そして見捨てられた慟哭。
涙と詩人の囁きの名で、毒血の釘を砕き、巨龍を禁錮した封印を破れ…

たぶん、これは風と共に流れてきた自由の異邦人にしかできないことだろう。

＞≪エピローグ、風が止んだ後≫