梢(「木漏茶屋」店員)

稲妻 会話 修正(吹出)

(申し訳ございません、木漏れ茶屋はおもてなしに値するお客様のみお招きしておりますので入店はご遠慮ください…)

お客様、お待ちください…あら、あなたでしたか。
いらっしゃいませ、「木漏茶屋」へ何かご用?

①相変わらず用心深いね。

「木漏茶屋」はこの通りで一番眺めのいい茶屋なので、お客様もひっきりなしにやってくるのです。
もちろん、店主目当てで来て、お茶も飲まずに太郎丸を囲むお客様もいますが、それはそれで困っています…
何も知らずに来た人の勇気は確かに称賛に値しますが、勇気以外の面ではまだまだ足りていません。
私の許可を得たお客様だけが、入店することが出来るのです。
予約せずに来た人には「礼儀正しく」帰ってもらいます。

 ❶「礼儀正しく」…?

そうですが、何かご不明ですか?
高級茶屋の看板娘及び神里家に仕える者として、情理を尽くすのは当たり前です。
たとえまともなお客様でなくても、礼儀正しく接します…
話が通じる相手の場合のみですが。

 ❷庭に変な人がいる。

さすがです、気付いたのですね。
安心してください。
既に私はあそこの、「茶に対する優れた感性」を持ち、「国際的」で、「若くて有能」な有識者を警戒していますので、何事も起こせないでしょう。

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②太郎丸と遊びに来た。

あ…あなたまで…
普通のお客様だったら許可していませんでした。
あの凡人たちは、太郎丸のことをお茶も飲まずに易々と触れられる道端の野良犬だとも思っているのでしょうか?
太郎丸は「木漏茶屋」の店主です。
ここの店員全員が「契約」を結んでおり、一生ここで仕事をする運命になっているのです…
そのため、あなたは特別に太郎丸との接触を認めていますが、やはり、気を付けてくださいと忠告しておきます。
…え?
太郎丸との契約に期待している?
それは…

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③さようなら。

さようなら、お気を付けて。