旅の写真に閃きを(撮影)

2.6 修正(吹出)

「風の騎士伝」
「この作者が書いた小説は、モンド城を起点にしているみたいだね。
 この絵は、その第一巻の表紙になるんだ。」
「モンド城は…詩歌と酒、蒲公英の街…」
「確かモンド城には、立派な『西風大聖堂』があるらしいね。」
「うん――大冒険の始まる場所に相応しい。」
「物語の主人公が持つ能力は何かって?
 モンドなんだから…もちろん風元素に決まってるでしょ!」

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「やっぱり西風大聖堂はカッコイイな…
 はぁ、私も見に行けたらいいのに…」

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「風の騎士伝・其の二」
「モンドといえば、『西風騎士団』だよね。」
「あの先生の小説では、西風騎士団のメンバーがかっこよく戦う姿がたくさん書かれてるんだ。」
「だったら私も騎士団メンバーの戦う姿を描かなきゃでしょ。
 ちょうど、風立ちの地に巨大な樹があるって聞いたよ。
 そこで写真を撮れば、いい構図ができそうだよね!」
「えっ?実際に、その樹は騎士団にとって特別な存在なの?
 ほ、本当!?もっと教えて!」

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「取材してくれてありがとうね、旅人。」
「けどやっぱり気になるよ。
 あの樹の伝説って、一体何なの?」
「ねえ、時間があったら詳しく教えてよ。」

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「望舒旅館」
「郊外にあるのに、いつも満室の旅館…
 ミステリーだよね!
 もう最高!」
「うーん、あそこのご主人や女将さんは、きっと優れた腕の持ち主なんだろうね。」
「それから、凄い実力を持ってるのに、平凡に見える締まりのないおじさんや、いつも冷たい顔をしてるイケメンなお兄さんがいたほうがいいな...」
「そうだ!料理人もいなきゃだよね!」
「きっと賑やかなシーンになるよ。
 描くのがすごく楽しそう!」

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「ありがとう、旅人。
 この写真の構図、なかなかだね。」
「うん…この旅館を建てた人、いいセンスしてるよ…」

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「ドラゴンスパインに隠されし陰謀」
「この先生は、ドラゴンスパインの全景を描いて欲しいらしいんだよね。」
「けど、ドラゴンスパインはすごく広いし…
 どこか雪山全体を一望できるようなところってないのかな。」
「うん?待って、この情景…
 まるで物語の最後で流れそうな感じじゃない?」
「そういえば、森子さんは雪山が好きだったな…」

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「うわぁ、見てるだけで寒くなっちゃう…」
「これの入稿が終わったら、森子さんと一緒に温泉にでも行こうかな…」

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「雷と電と剣は使いよう」
「モンドには、かつて『北風の王狼』が治めていた土地があったって知ってる?」
「本によると、彼はモンドの魔神で、ええと…氷と風にも関わってる?」
「そうだなぁ、雷光を少し入れられたら、きっとカッコイイ戦闘シーンになると思うよ!」
「どうして雷かって?
 だって、雷光ってカッコイイじゃん。」
「えっ?そんな気軽に挑戦できない?
 そ、それじゃあ雷光を披露してくるだけでいいよ。
 でも、表紙に使うから、カッコよくね!」

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「うわぁ!すっごい雷光!」
「うーん…どうしよ。
 どうやって描こうかな…」

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「軽策荘奇譚」
「この先生が書いた探検小説は、璃月の『軽策荘』に関係しててね…」
「この字って、どう読むんだっけ?
 え…みずち?
 とにかくその、『みずち』に関する物語なんだ。」
「でも、どう見ても軽策荘って静かだし、のどかな村なんだよね…」

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「ははは…
やっぱりどう見ても、軽策荘ってごくごく普通の、のどかな村だね。」
「あの先生の想像力って、半端ない…」

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「渓谷のアポリア」
「こっちの依頼は、っと…
 主人公が猛攻撃を繰り出す絵!?」
「な、何、この意味不明な要望は?」
「どうして森子さんはいつも、こういうやつを回してくるわけ!
 普通そうに見えても、実際に描くのはすごく大変なんだから!」

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「…この小説のタイトル、全然分からないな。」
「まあいっか…
 絵を描く分には支障ないし…」

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「岩食い録」
「そういえば、この間から、ある依頼にずっと悩まされてるんだよね。」
「物語の主人公がもうすぐ最終決戦に臨むからってことで、勢いのある見開きを描いてほしいって作者に頼まれたんだけどさ。」
「それで私は、主人公が正面を向いて攻撃してる構図なら、臨場感があるんじゃないかって思ったんだ。」
「でも、まだいい角度が見つからなくて…
 誰かに頼んで私を攻撃してしてもらうわけにもいかないし…」
「だからお願い!
 君に頼むしかないの!」

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「この小説を書いた先生は、娯楽小説業界の大先輩なんだ。
 すっごい文才らしいよ。」
「ううっ、先生を失望させないように頑張らないと!」

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「岩食い録・猿崖編」
「また前の璃月小説家からの依頼だ。
 彼の小説はまだ連載中なんだけどね…」
「今回は、主人公が夜、剣をかっこよく振る絵を表紙にしたいんだって。」
「剣を振ってる絵は今までにもたくさん描いたことがあるけど、今回は斬新な感じにしたくって…」
「旅人、璃月人が使う特別な剣術とか、知らない?」

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「あの先生はなかなか凄いね。
 もう決着がついちゃった物語でも、まだ続きを書けるなんて…」
「しかも、その新作も読者の人たちから結構好評らしいよ。
 本当に凄いと思う…」

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「岩食い録・暮帷編」
「よくある要望だね。
 たぶん表紙に使うんだと思う。
 その後は、サイン用とか、宣伝用の絵としても使えるしね。」
「でも、こういう絵ってどうすればいい感じに描けるんだろう…」
「あと、何でこの小説はまだ連載中なの?
 第一部で完結してもいいような気がするんだけどな…」

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「まさか、まだまだ続けて書けるなんてね。
 それに、人気も割とあるみたい…」
「さすが娯楽小説業界の大先輩は、色んな意味で強いなぁ。」
「小説を書くのも勿論、編集者とのやり取りも…」
「コホンッ!
 私も気合を入れて、この絵をちゃんと完成させようっと!」

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「深岩に向く・1」
「まずい、まずいよぉ…
 作者から、『深い谷』の絵が欲しいって言われて…」
「稲妻の場所をいくつか描いて見せたんだけど、どれも納得してくれなくてね。
 璃月の『層岩巨淵』を参考にしてって言われちゃった…」
「旅人、お願い!
『層岩巨淵』がどんな景色なのか、見に行ってきてくれない?」
「あの作者の小説テーマは…
 何だっけ?
 えっと、確かある探検隊が地下へ潜って冒険する物語だったような…」

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「う、うわぁ…
 この渓谷…
 写真を見ただけで腰が抜けちゃった…」
「ありがとうね、旅人!
 できるだけ早く絵を完成させるよ…」

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「深岩に向く・2」
「層岩巨淵…
 名前からして危なそうなところだね…」
「でも、こういう危険な場所に微かな明るさを見出すっていうのも、案外面白いかも。」
「それじゃ頼んだよ、旅人!
 層岩巨淵で『明るい色』を探してきて。」

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「うわぁ、これはすごく…
 目立つ色だね…
 ありがとう、旅人。
 これだけ資料があれば、きっと大丈夫。」

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「七人目の武士」
「夜、刀剣を振るう武士…
 そういうのを一枚描かないとな。」
「えっ?何でって?
 うーん…グザヴィエっていう外国人からの依頼なんだ。
 その絵を、『映影の宣伝ポスター』にしたいんだって。」
「グザヴィエさんに同行してる虎之助さんっていう武士がいてさ、ほんとはその人をモデルにしたかったんだけど、本人に断固として拒否されちゃったんだ。」
「そしたら、『映影』の宣伝画は私に任せるから、自由に描いていいって森子さんに言われたの。
 武士の武器だから…
 えっと…やっぱり剣とか長槍がいいよね。」

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「ありがとう!
 グザヴィエさんに喜んでもらえるような『映影』の宣伝画を描けるように頑張るよ。」
「へへっ…こういう絵を描くのは初めてだから、ちょっと緊張するね。」

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「七つの元素」
「この作者は、元素の力を操って戦う英雄たちの物語を書いてるみたい。
「何か、『背景』にこだわりがある人みたいで、迫力のある背景がいいって何度も強調してきたの。」
「稲妻の『影向山』って知ってる?
 あれなら迫力があると思わない?」
「うん…影向山を背景にして、元素の力をかっこよく操る。
 もしこういうのが描ければ、きっと大迫力だよ!」

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「ありがとう。
 これでカッコイイ背景が描けそう。」
「でも…何か最近、バトルものの娯楽小説が増えてる気がするなぁ。
 何でなんだろう…」