月夜、船は埠頭に泊まる

2.5 修正(画像/書体/吹出)

「聞いてくれ。
実は今日、かなりの上客に出会えてな。
上品な身だしなみに、話上手。
その上、金持ちなんだ。」
「何を売ったんだ?」
「それは、企業秘密さ。」
 
ルカと会話し、酒場に入る…
 
カウンターに行って、営業の準備をする…
 
凝光と北斗に話しかける…
 
おお!
旅人じゃないか、ここで会うとはな。
よし、この酒場で一杯やるか?
 
まさか、あなたがここにいるなんてね。
会えて嬉しいわ。
 
>二人ともどうしてここに?
 
えっ
おまえたち、もしかして二人で来たのか?
 
ああ、「このお方」がゆっくりと休みたいって言うもんでな。
この辺りを旅行することにしたんだよ。
だが、旅行に対する認識がアタシらの間でズレてたみたいだ。
まだ数えるほどしか山にも登ってないのに、「ここで休憩する」とか言い出してな。
まったく、これだから金持ちってやつは
 
その言い方、傷つくわね。
私はあなたのために、わざわざお酒を飲めるような場所を選んであげたのよ。
まあ、見識の広い「船長様」からすると、この小さな酒場では物足りないみたいね。
 
ちっ、分かったよ。
ったく、今回はアタシのおごりだ。
これでいいだろ?
 
北斗のおごり?
オイラたちの分もか!?
 
>パイモン、私たちはバーテンダーだから。
 
そうだった、つい
 
>二人とも何が飲みたい?
 
私はスモールサイズの樺木をいただけるかしら。
酸味を強めでお願い。
 
なら、アタシはラージサイズの夕暮れを頼む。
 
>分かった、少し待ってて。
 
凝光に指定ドリンクを作る…

スモールサイズの樺木をいただけるかしら。
酸味は強い方がいいわ。
 
北斗に指定ドリンクを作る…

なら、アタシはラージサイズの夕暮れを頼む。
 
ドリンクを凝光と北斗に渡す…
 
完成したドリンクをそれぞれ二人に出した
 
凝光)
……
 
北斗)
……
 
ど、どうだ?
なんか言ってくれよ。
緊張するだろ!
 
そうね
かつての苦い思い出が蘇り、今の幸せをかみ締められるような味だわ。
 
ん?
無一文から事業を成功させた味か?
どんな味だよ、それ。
 
ふふっ
甘酸っぱくて、余韻のある味よ。
 
あー
小さな商売で果物を売っても、あんま儲からないことに気付いた時の味か?
 
わざわざ言葉にする必要なんてないのよ。
過去のことは過去のこととして、ただ味わえばね。
 
ははっ、高責な天権様が街中で果物を売ってたなんて、誰が想像できるだろうな。
アタシが元は漁師だったのと同じくらい、信じられない話だろ?
 
そんなことないわ。
私から見たら
北斗船長の海を見通すその目も、波を乗り越えて前へと進むその心も、海に囲まれながら生まれてきた人のものだわ。
 
おいおい、それはアタシを変めてんのか?
 
あなたの悪口を言っても、何のメリットもないでしょ。
 
まったく、あんたの口が上手いのは知ってたが、今日は元々アタシのおごりなんだ、これ以上は何も出ないぞ。
 
ふふっ
そうね。
なら、もっといただこうかしら。
 
>おかわりする?
心からおもてなしさせてもらう。
 
よし、バーテンダー、もう一杯だ!
 
おっ、威勢がいいな!
じゃ、アタシももう一杯いただくか!
 
二人におかわりをやった
 
ふぅ、モンドのジュースは美味しいわね。
毎日飲めたらいいのに。
 
ん?
まさかとは思うが、夕暮れの実の貿易ルートを開拓したいとか言い出さないよな
 
あら、面白そうね。
 
おい、本気か?
 
冗談よ。
タ暮れの実に関する貿易は、既に一定規模で行われているわ。
だから、私が手を出す必要なんてないの。
蛍、今日はありがとう。
もしのんびりと働ける仕事に就きたくなったら、私の専用バーテンダーになってみるのはどうかしら。
 
それなら、ウチの「死兆星」号に来ないか。
みんな酒が好きでな。
あんたがもし来てくれたら、思う存分酒を飲んで、たらふく肉を食うんだ。
絶対に楽しいはずだぜ。
 
北斗船長は私と人材の奪い合いをする気?
そんな必要はないわ。
旅人の作った飲み物が飲みたくなったら、群玉閣に来ればいいでしょう?
 
(すごい、二人が私を取り合ってる!)
 
いつの間にか、あいつらの中でおまえを雇うことは決定してるみたいだな
 
>機会があったら
必ず行くよ、きっと