汚れ無き秋霜

2.5 修正(画像/書体/吹出)

「いま通った白髪の女性、璃月の仙人なんじゃないか?」
「いや、どうだろう。
あんたはどう思う?」
「俺も分からないな
 
ルカと会話し、酒場に入る…
 
カウンターに行って、営業の準備をする…
 
申鶴と会話する…
 
二人とも、元気にしてたか。
 
おう!
ふぅ、友達がこんなに続けて何人も来てなかったら、きっと今回も驚いてたとこ
って、申鶴!?
や、やっぱり驚いたぞ!
 
うむ
ここまで来るのは実に大変だった。
「エンジェルズシェア」
名前も言いにくい。
ここに辿り着けたのも、熱心な鍾離殿が道案内してくれたおかげだ。
 
道案内をってことは、もしかしてわざわざ飲み物を飲みに来てくれたのか?
 
ああ、そうだ。
その、友人だからな。
 
>何が飲みたい?
 
ほら、メニューはこれだ!
 
北風の望み
北風とは、ひんやりとしているということか?
 
えっと、この北風って、たぶん北風の狼のことだよな?
寒いと言えば
たしかに寒いけど
 
マツカサキャラメル
松なのに飲めるのか?
 
あっ、それならオイラも飲んだことあるぞ。
キャラメル味のコーヒーだ。
マツカサは
えーっと、色のことだと思うぞ!
 
……
名前を見ただけでは、まったく想像がつかない。
ここは主らに任せよう。
清心や琉璃袋のようなそういった味のものを頼む。
えっと、そういう薬草はここじゃ育たないんだ。
もし苦いのが飲みたいなら、コーヒーくらいしか
 
>なら、甘いものはどう?
 
うむ、任せよう。
そうだな、ずっと修行してきたんだし、また違う味を試してみるのも悪くないと思うぞ!
申鶴には深雪のロづけを作ってやろうぜ!
こいつにぴったしの名前だしな!
 
申鶴に指定ドリンクを作る…

深雪のロづけを一つ
パイモンが選んでくれたのだ。
 
ドリンクを申鶴に渡す…
 
甘くて、口当たりがよく、苦味がまったくない。
これは何という飲み物だ?
 
「深雪のロづけ」って言うんだ!
まるで雪が降り積もったみたいな飲み物だろ。
これは牛乳を泡立てて、ふわふわになった部分を飲み物の上にかけてるからなんだ。
ロづけってつけた理由は
オイラもよくわからないけど
たぶん、売れるためにお店側が考えた名前だと思うぞ!
 
ふむ、そうすることで売れるのか?
 
えっ?
た、たぶんそうかな?
オイラの想像でしかないけど
その
ロマンティックな言い方だろ?
 
ロマンティック
 
うう
説明するのが難しい!
オ、オイラの頭じゃ、これが限界だ。
 
>この泡状になった牛乳にはあまり味がない
>まるで山頂に深く積もった雪のよう
 
そうそう
 
>ジュースを飲んだ瞬間に甘みを感じるはず
>芽が氷を砕き、ロづけをしたかのような
 
ふむ。
そうか
分かったような気がする。
 
えっ?ええ!?
待て待て、なんで今のでわかるんだ!
今度はオイラがわからなくなってきたぞ!
 
我が山を歩く時、時々仙草をロにすることがある。
芽が地面から出てくる瞬間も、この目で見たことがある光景だ。
心を揺さぶるこの感覚は
たしかに、あの瞬間のものに似ている。
感謝するおかげで、このような難解な名について理解することが出来た。
これからも主に迷惑をかけるかもしれないが、よろしく頼む。