たちこめる茶の香り

2.5 修正(画像/書体/吹出)

「酒場に変わった客がいるらしい…」
「あんたがそんな風に興味を持つなんて、減多にないことだよな。
一緒に行ってやろうか?」
「いや、やめておこう…
どうせ行っても、話しかける勇気などないからな。


…ルカと会話し、酒場に入る…

…カウンターに行って、営業の準備をする…

…鍾離と会話する…


しょ…鍾離!?

久しいな、二人とも。
息災だったか?

いやいやいや…
鍾離、おまえがなんでここにいるんだよ!

悠々と闊歩するのであれば、目先のものだけにとらわれていてはならない。
自由で豊穣なる風の国、実に良きところだ。
だが、ここでお前たちに会えるとは思わなかった。
僥倖だな。

>何か飲みたいものはある?

では、煙霞繁葉で一杯滝れてもらおう。
濃い目で頼む。

…鍾離に指定ドリンクを作る…



煙霞繁葉で一杯滝れてもらおう。
濃い目で頼む。


…ドリンクを鍾離に渡す…

待たせたな!

>ごゆっくり。
>お茶を飲みながら話をしよう。

ふむ、透き通る茶の色は美しく、口当たりも甘く芳醇。
そして後から花果の香りが広がっていく…
実に見事だ。

おおっ、鍾離はお茶を飲むにしても、他の人とはひと味違うな。
オイラだったら「ゴクリ」と一口で飲んで、「うまい」くらいしか言えないぞ。

丁寧に心から味わうことは、茶を滝れてくれた人に対しての敬意でもある。
いい茶とは滅多に出会えないものだ。
そして、その茶で人を喜ばせる
ことができる者は、さらに貴重な存在と言える。

>褒めすぎだって…
>ちょっと恥ずかしい…

そっか、なるほどな。
じゃあ…
お茶の味わい方をオイラにも教えてくれよ。
まずは匂いをかいで、それから飲めばいいのか?

ああ、そうだ。
茶葉にはそれぞれ特徴がある。
茶を飲んでいくうちに、それが自然と分かってくることだろう。
茶の香りをかぐことで、その良し悪しも多少分かるようになるはずだ。
湿った匂いと強く焦げた香りがする茶は、質のよくないものだ。
一方甘美でまろやかな香りがする茶は質がいい。
よりこだわりたいのであれば、璃月に古くから伝わる「品香杯」を使うといいだろう。
これは香りを味わうための専用の茶器だ。

ど、どうしよう。
なんだかこれまでずっと、お茶で損をしてきたんじゃないかって気になってきたぞ…

気にするな、学問とは奥深いものだ。
いつ始めようとも遅すぎるということはない。
初めてであれば――まず湯の色を観察し、そして香りを楽しみ、最後に茶をいただくといい。
「浅いところから入り、徐々に深きところへと歩を進めていく」、これはあらゆる物事に通ずることでもある。

>勉強になった…
>もっと知りたい…

璃月の北西にある「翹英荘」は茶業で有名だ。機会があれば、そこへ行ってみるといい。
ただ今日話したことの大半は、璃月の伝統を重んじる俺の習慣にすぎない。
茶を飲む習慣や文化は、地域によって異なるものだ。
異国の地では、その土地の習慣を尊重すべきだということも忘れないでくれ。

オイラ、完全に理解したぞ!
覚えられるかどうかは怪しいけど…

>やっぱり…

蛍、礼を言おう。
このようないい茶を飲むことができ、足を運んだ甲斐があったというものだ。
もし、いつかお前が茶館に立つ日があったら、必ず俺も行こう。

でもオイラたち忙しいし、茶館で働くヒマなんてないかもしれないぞ…

>どうだろうね…

いずれにせよ、機会があれば俺は助力する。
さて、今日はこのくらいにしておこう。
お前達の仕事が上手くいくよう祈っている。

>うん、気を付けて帰って。
>えっと、お会計は…

ふむ。
代金はいつも通り、往生堂に請求しておいてくれ。

じゃあなー!
堂主にもよろしくな!