掲示物(フォンテーヌ運動エネルギー工学科学研究院地区)

フォンテーヌ 会話 修正(吹出)

■中央実験室跡地

分厚い実験報告書
……
実験の日。
前もって注文しておいた実験器具がまだ届いていない。
仕方がないので、サー・ポワティエとホテル・ドゥボールに向かった。
サー・ポワティエは季節のポワソン牡蠣のゼーロウキャビア添えとシャルドンを薦めてくださった。
ポワソン町の牡蠣はもちろん絶品だ。
ぷりぷりとして柔らかく、まるで優しい潮風のようで、いつまでも余韻が舌の上に残っている。
ただ、サー・ポワティエの食べ方は…
あまり上品とは言えなかった――
汁もナプキンに飛び散っている――
このようなマナー違反行為は他人に笑われる…
など、一通り説教してやった。
心に留めているといいのだが…
結局、礼儀は食材と同じだ。
質で劣る食材の味は、もちろん料理の技法によってその味を補うことができる。
食材の間に貴賤の区別があるべきではない。
しかし…
それでもやはり人々に選ばれるのは良質な食材なのだ。

……
実験の日。
前もって注文しておいた実験器具がまだ届いていない。
仕方がないので、サー・ポワティエと歌劇を観に行った。
デザートの美味しさはこれまでどおり。
演劇はおおむね満足できるレベルだった。
この悲劇は、イリヤとエゲリアの別れのシーンで一部の観客を笑わせることなく…
泣かせることに成功した
(例えばサー・ポワティエもその一人だ。
彼のこれまでの審美眼を思えば、意外ではない)。
様々な角度からストーリーを展開する――
これが悪いわけではない。
しかし、最終的に表現したいテーマをまとめられないのであれば、盛り上がりが最高潮に達するシーンでそれまでの欠点をカバーすればいい――
と考えているとしたら、それは大間違いである。
かの有名な純水騎士の物語を改編した作品である、以前にサー・ポワティエと鑑賞した
(実験報告17ページ参照)
喜劇『大蛇と純水の杯』の方がずっと優れていた。
巨匠アルコフリバスの言うように、たとえ笑いを描いても、悲しみを描いてはいけないのだ。
笑いは少なくとも人に力を与え、その意志を強くする。
何よりも、サー・ポワティエの泣いている姿はあまりにも恥さらしなのだ。

……
実験の日。
前もって注文しておいた実験器具がまだ届いていない。
配送の途中で紛失したらしい。
仕方がないので、注文し直した。
その後、仕方なくサー・ポワティエとカフェ・ルツェルンに行った。

……

研究員の日記
…眠たい。
しかし、もうすぐ研究チームの会議だ。
寝ちゃダメだ、寝ちゃダメだ…
リーダーが私たちの昼食中に突然やってきて仕事の話をするのはやめてほしい。
空気が凍ってしまう…
院内で提供されるコーヒーのクオリティが日に日に悪くなっていく。
木くずを溶かして飲んでいるようなものだ。
フォンタを飲んだ方がマシだ。
やれやれ…
いつになったら他のグループに異動できるのだろう。
モッソ博士のスマートウソ発見器の課題なんてもう続けたくない。
博士の遺産がなかったら、料理人が合成台を操作するようなものだ。
火を点けても金は成せない、ということ!
科学院はまだ冒険者を雇いモッソ博士の基地の場所を探しているそうだが、私に言わせれば、見つけてからこのプロジフェクトを始動しても遅くはない。
今はデータが何もないのに、無理に研究しようとしている。
まさか、人が多ければモッソ博士に追いつける、なんて思っていないだろうな…

「初期能力プロトタイプⅡ」開発計画
……
パート17・走行機構の設計と改良――
つまり、全システムプロトタイプの試験結果に基づけば、既存の人型クロックワーク・マシナリーの大型化を実現するのは、全く現実的ではない。
当モデルの理想は、市街地の硬い路面、植生が密集した野外、海辺の砂地、更には泥濘んだ泥沼に至るまで、様々な地形で活動できることである。
人型マシナリーの二足歩行機構を採用した場合、土壌の柔らかい場所に入ると、完全に使い物にならなくなる。
現在のフォンテーヌの運搬技術では、到底救助できない。
これは、動力系統と戦闘系統の重量が予測を上回っているために起きた問題である。
現在のところ、この大きさのマシナリーを駆動させるための動力系統は十分に開発できていない。
量産型クロックワーク・マシナリーのコア動力を繋げるしかできないが、出力荷重比は非常に低い。
たとえ動力系統を改良できたとしても、当モデルの総重量が大きく減少するわけではない。
戦闘系統の重量は最重要である。
十分な戦闘能力を確保するには、装甲・武器・弾薬の大きさと重量を減らすわけにはいかない。
強引に削れば、無理が生じかねない。
そのため、多輪式の構造、または他の研究グループが開発中の「履帯式走行機構」を採用するのが、二足歩行式よりも遥かに現実的である。
適切な幅の履帯を採用すれば、当モデルは様々な劣悪な地形を走行し、最高の戦闘効率を安定的に確保できる。
また、全システムプロトタイプの一連の試験により、下記の基礎理論が証明された。
「人造マシナリーと装備の最重要パラメーターは、いずれも重量である。
合理的な部品を採用していれば、重量は戦闘力を生む。
マシナリーの設計は、重量を最優先に考慮すべきである。」
この理論を応用した成果は、本プロジェクトチームが発表会で詳細に報告する。
……

「初期能力プロトタイプⅡ」開発計画
……
パート34・クルーチームの最適化および戦闘系統の改良――
……
テスターは、走行機構を改良した最初の基本行動能力プロトタイプのデータに基づき、複数の改良案を提案した。
1.三クルー制を四クルー制に変更し、当モデルの操作性を改善する。
現在、三人のクルーの分担は、機動操作・戦闘系統操作・指揮であり、運転・索敵・戦闘を十分に遂行することができる。
しかし、テスターの指摘では、戦闘系統の操作者が一人の場合、マシナリーの両腕で二種類の武器を扱うことができない。
補助者が少なくとももう一人必要である。
また、機体をメンテナンスする際に、人手が多い方がクルーの負担を軽減できる。
2.固定式の武器を、モジュール式インターフェースに変更し、出撃前に装着する武器を選択できるようにするか、物体を握ることのできる大型アームにする。
作戦遂行中にしばしば障害物に遭遇することがあるが、その度に土台や走行機構をぶつけて排除すれば、機体の寿命が顕著に縮み、戦場での故障発生率が大きく上昇する。
大型アームが備え付けられていれば、障害物の排除にも役立つ。
簡単な二本爪式の構造でも、根の張った樹木を抜くことができる。
マシナリー部隊全体にとってもメリットが大きい。
また、ヒルチャールや一般的な野生生物の群れを排除する任務において、高価な射撃武器や、エネルギー消費の大きい大型ドリルのような近接武器を使わなくて済むようになる。
当モデルが大型アームを使用すれば、体格やパワーの優位性を活かして相手を圧倒できる。
作戦毎のコストを節約することが可能である。
3.戦闘を遂行する人員を保護しつつ、警備ロボの連続稼働時間を増やすため、機体内部に戦闘人員と警備ロボを収容できるキャビンを増設する。
現在も機体の内部には十分な空間があり、予備の部品やクルー用の物資の保管に使用されている。
また、クルーの休憩室とポットまで用意されている。
しかしながらテストの結果、例え四クルー制にしても、クルーだけでは前線で機体を修理することはできない。
専門のエンジニアによる支援が必要である。
また、クルー用の物資の備えは一年分とされているが、一回の出撃でそれだけ多くの物資を消費するとは考えられない。
そのため、予備の部品と物資の保管場所をキャビンに改造し、戦闘人員と警備ロボを運ぶことは現実的に可能である。
なお、テスターは休憩室を残すよう提案している。
特にポットは、士気の維持に極めて重要であるという意見がある…
……

ニューウェーブ文集・上巻
【流行】
至高にして究極の美徳。

【質素】
他の美徳が見つからない時に言える滑り止め用の言葉。

【ずる賢い】
自分より頭の良い人に対する蔑称。

【残酷】
間違いなく一種のハッタリ。

【子供】
大英雄の最初の姿。
大悪党の最初の姿。

【子供たち】
得体が知れない混沌の集団。

編集:スタイリッシュザイトゥン桃

-------------------------

■新フォンテーヌ科学院

クイセルのクロックワーク工房
「高待遇!
研究助手を募集中。
希望者は、工房内へ面談にお越しください。」

-------------------------