「ネコモコの城」大ピンチ!

4.5 修正(吹出)

◆ヴァレリナ
◆「雪大福」

ここ最近の旅で、あなたとパイモンは不思議な動物たちにたくさん出会ってきた。
いろいろと考えた末に、パイモンはどうしても猫ちゃんたちと遊びたくなったようだ。
そこで、あなたたちはモンドに戻り、キャッツテールに行くことにした…

パイモン
オイラ、ふと思ったんだけど…
ここ最近、色んな変わった動物と出会ってきただろ。
でも、身体のサイズがデカすぎたり、ぬるぬるしてたりで、一緒に遊ぶにはあんまり向いてなかったよな…
――そう考えるとオイラ、ちっちゃくて大人しい猫と遊びたくなってきしたぜ。
ってことで、モンドのキャッツテールに行ってみないか?

…キャッツテールの入り口に行く…

パイモン
ん?
マーガレットのやつ、話し中みたいだな?
待てよ…
あれ、ロサリアじゃないか?
隣にいるのは冒険者か?
会ったことないやつみたいだけど。

①ロサリアも猫と遊びに来たの?
②カードゲームをしに来たの?

ロサリア
分かったわ、ヴァレリナ。
ヴィクトリアに言われた通り、引き続き手を貸してあげるから。
猫の様子をチェックしたり、お風呂に入れたりするぐらい、なんてことないわ。

ヴァレリナ
でも、肝心な問題はまだ解決してませんよ、ロサリアさん!
私たちがずっと、二人とも猫ちゃんと仲良くなれずにいたら…
いつまで経っても猫ちゃんはみんな緊張しっぱなしです…
そのせいで猫ちゃんが病気にでもなったら…
「ネコモコの城」は開業早々潰れちゃいますよ!

ロサリア
焦ったってしょうがないじゃない。
仲良くなれないのは客観的事実であって、私にどうこうできる問題じゃないわ。

パイモン
よう、ロサリア!
それから、そっちは初めまして!
なにか悩み事でもあるのか?

ヴァレリナ
ネコネコ救世主様!
こんなに早く現れてくださるとは!

パイモン
うわっ…
いきなり救世主様だなんて、びっくりしたぞ!

①様呼びには、それなりの責務が付きもの。
②こういう時は、ぜったい依頼がある!

ヴァレリナ
かいつまんでお話ししますね!
私はヴァレリナと申します。
動物が大好きで、野良猫の専門的な保護施設――
名付けて「ネコモコの城」を築こうと、今全力で取り組んでいるところなんです。
行き場のない子たちを保護すれば、みんなを不幸な運命から救い出せますし、モンドのイメージアップや生態環境の改善にも寄与できて…
まさに一石二鳥です!
そこで教会のシスターたちに相談したところ、私をサポートするために、優しいロサリアさんを派遣してくださいました。

ロサリア
別に優しいからじゃなくて、ヴィクトリアに頼まれたからよ。
医学をかじったことがある暇なシスターは、私しかいなかったってだけ。

パイモン
なかなかやり手の冒険者だな。
理路整然としてて、まとめ方が上手かったぞ!
それで、おまえたちが悩んでるのは…
モラが足りないからか?
それとも、他になにか足りないものでもあるのか?

ヴァレリナ
モラなら十分あります!
それに、敷地や関連する物資、規定に則った手続きにもまったく問題はありません!
なのですが…
えーっと…
その…
私、猫ちゃんたちに猫パンチされちゃうんです!
どんな姿勢で近づいても、威嚇されちゃって…
食べ物を持って試してもダメでした。

ロサリア
私も猫たちに怖がられてるみたい。
私が近づくと、逃げちゃうのよね。

パイモン
うーん、生まれつき、猫に避けられちゃう体質の人がいるっていうのは聞いたことあるぞ。
でも、猫の保護活動をしようとしてるのに、猫と仲良くなれなかったら…
保護施設の運営どころか、キャッツテールに来るのでさえ、ハードルが高いんじゃないのか…?

ヴァレリナ
ええ…
それでその方面の専門家に相談しに来たんですが、マーガレットさんもこれと言ったコツは思いつかないそうで…
だからと言って、お店の人手をこちらに割いていただけるほどの余力もないみたいです…
でも、こうも言ってくださいました。
「困ったときは、栄誉騎士と白い助手さんに頼めば、なんとかしてくれるわよ!」って。
まさか、そんなところへちょうど来てくださるなんて、思ってもみませんでした。
お二人はまるでバルバトス様が派遣してくださった使者…
救世主です!

パイモン
バルバトスに猫の世話についての知識があるかどうかはさておき…
オイラたちも保護施設の運営経験なんてないぞ。
急に救世主だなんて言われても…

①ちょうどよかったかも?
②元々猫と遊びたいと思ってたし。

パイモン
たしかにそうだな!
猫と仲良くするってことなら、オイラ自信があるぜ!
そう考えると、おまえらの悩みも別に難しくなさそうだな。
ヴァレリナとロサリアに、どうやれば猫と仲良くできるのか、見せてやればいいんだろ?
安心して任せろ!

ロサリア
私は別にいいから、ヴァレリナにたっぷり教えてあげて。
治療が必要な子がいたら、また呼んでちょうだい。
とにかく、君たちが保護施設を問題なく運営してくれるのなら、私が手を貸すまでもないわけで…
そんなに暇そうな仕事なら、引き続き関わってもいいわ。
教会の行事よりは、よっぽど楽みたいだし。

パイモン
おい、教会の仕事をサボりたいだけじゃないか…

ヴァレリナ
ではさっそく、「ネコモコの城」までご案内しますね!

…「ネコモコの城」に行く…

パイモン
「城」って名前なのに…
なんの変哲もない普通の家だな。

ヴァレリナ
これでも、街にある空き家の中では一番大きな物件なんですよ。
家賃もさほど高くないし…
キャッツテール風の内装一式の費用と半年分の家賃を合わせて、たったの数百万モラで済みました。
計画では、健康状態のいい猫ちゃんについては、引き取り許可証を発行する予定なんです。
もし、責任をもって世話をすると約束できる方が現れれば、相性の合う子を連れて帰ってもらう、という流れにしようと思っていて。
なので、今の敷地でも十分賄えると思います。
今後事業が拡大すれば、野良犬や他の困っている野生動物たちだって保護できるかもしれません!
そうなったら、施設名を「モコモコの城」にしたいと思ってるんです!

ロサリア
君の計画がうまくいって、猫と相性の合う引き取り人が現れることが前提だけどね。

パイモン
…ん?
見ろ!
あそこの猫、オイラたちを待ってるみたいだぞ…

ヴァレリナ
はぁ…
あの白猫は、すごい人見知りなんです。
お風呂に入れるときも、脱走しちゃって…
やっとのことで連れ帰ってきました。

パイモン
真っ白でふわっふわで、雪で作ったお餅みたいだよな。
そうだ、「雪大福」って名付けてやろうぜ!

①「豆腐白玉」もいいんじゃない?
②もしくは「ミルクプリン」とか?

「雪大福」
ニャー。

パイモン
へへ、おまえが付けた名前も悪くないけど、やっぱり「雪大福」って名前が気に入ったみたいだぜ。
よう、雪大福。
よしよし、いい子だな。
雪大福、一緒に遊ぶか?
ほら、こっちだぞ~

ヴァレリナ
ま…まだ出会って一分も経ってないのに、もう猫ちゃんが懐いてるなんて…!
ロサリアさん…
白い助手さんって、もしかして魔法使いさんなんですか!?
ネコネコ白魔法使いさんとお呼びしてもいいですか…!!!

パイモン
拾い猫でも、可愛い名前をつけてやって、優しく声をかけてやれば、そのうち懐いてくれるぞ。
ただし、まずは自分の…
えっと…
あ、そうそう、雰囲気には気をつけないとダメだぞ!
例えば、ヴァレリナがおどおどしながら近づいたら、猫だって不安になっちゃうだろ。
それにロサリア、おまえはもっと表情を…

ロサリア
拾われた子にも…
優しく呼びかければ…
運命は、彷徨える命に温かい眼差しを向けてくれる…
モンドのこういう雰囲気は、たしかに悪くないわね。

「雪大福」
ニャオン!

ヴァレリナ
雪大福がロサリアさんに寄ってきました!
もうロサリアさんを怖がってないみたいですよ!

パイモン
(今、ロサリアのやつ…
笑ったよな?)

①(私も見たよ!)
②(しーっ、見てないふり!)

ロサリア
別にどうでもいいわ。
それより…
部屋がちょっと蒸し暑くなってきたから、風に当たってくるわ。
何かあったら呼んでちょうだい。

パイモン
あれ?
喜ぶと思ったんだけどな。

ヴァレリナ
栄誉騎士さん、ネコネコ白魔法使いさん、猫と仲良くするコツを、もっと教えてもらえませんか?
これから、もっと多くの野良猫をネコモコの城に迎える予定ですが、みんながみんな雪大福みたいにおとなしいとは限りませんよね…
どうやったら仲良くできるか、検討もつかなくて…

パイモン
おう、任せろ。
しっかり見てろよ!
次は、より上級の技を教えてやるぜ――
猫の機嫌を取る魔法だ!
焦らずに少しずつ猫と触れあって、知り合っていけば、おまえもぜったい猫と仲良くなれるぜ!

ヴァレリナ
よく分かりました!
今は「ネコモコの城」の事前準備期間ですから、しっかり観察して勉強させていただきます!

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ロサリア
ん?
どうして猫たちと遊ばずに、私のところに?
出前の注文かしら?

①この仕事はどう?

パイモン
ロサリア、あんまり猫ちゃんたちと遊んでないみたいだし、もしかしてちょっと退屈してたりしないか?

ロサリア
まあまあよ。
退屈とか面白いとかは人それぞれだから。
ここで働いても、特にすごい事件や事故が起きたりしない。
穏やかで、教会にいるのとさして変わらないわ…
いや…
少し違うところがあったわね。
私の意図を理解できる賢い猫たちがいるから、その子たちとたまに触れ合うのは面白いかな。
ヴァレリナはヴィクトリアとよく似ていて、いつも私にたくさん仕事を持ってくるけど…
二人の物事を処理するスタイルはずいぶんと違うわ。
とにかく新鮮な感じ。
こういう感覚は久しく味わってなかったし、悪くないわ。

パイモン
悪くない、つまり良いってことだな!
おまえって、ヴァレリナやここの猫ちゃんたちと結構相性が良いと思うぞ!

 ❶実は心が通じ合ってる。
 ❷いいコンビになれそう。

ロサリア
ありがとう、ずっとそうでいられるといいんだけど。

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②ロサリアの一番好きな猫は?

パイモン
オイラも気になるぞ!
仲良くなりたいとか、世話してあげたいって猫ちゃんはいるか?

ロサリア
その質問、ちょっと唐突すぎない?
けど、確かに普通の人なら抱く好奇心ね。
私の答えは「いない」。

パイモン
え?
きっぱり言い切るんだな!

 ❶ちょっと意外…
 ❷やっぱり…

ロサリア
「好き」という言葉の重みは、人によって異なるのよ。
私にとって、今のところこの言葉にふさわしい生物や物はないわ。
もちろん、「嫌い」という言葉も同じ。
私が時間を使って、ここの猫たちを世話してあげているのは、単に仕事のためよ…
あるいは、大した労力を使わずに目の前の状況を改善できるのなら、行動することを選ぶ。
今の仕事は、すでにちょっとした…
サプライズをもたらしてくれている、悪くないわ。

パイモン
な、なんかよくわかんなかったけど、ロサリアの気持ちは、ポジティブなものっぽいな!

  ❶大丈夫、俺もよく分からなかった。
  ❷大丈夫、俺がロサリアの気持ちを理解した。

ロサリア
あまり深く考えないで。
生活というのは、そう波乱のあるものではないわ、慣れていけばいいの。
もし慣れなくても…
君たちほどの実力があれば、目に映るすべてを変えられるはずよ。
上手くいくことを祈っているわ。

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③邪魔したね…

ロサリア
大丈夫、何かあったらまた来てちょうだい。

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