韓遷(鏢師)

会話 修正(吹出) 璃月

(日々しっかり鍛錬しているからこそ、力強い拳の一撃が繰り出せるんだ!)

ふうっ…
日々鍛錬を怠らないからこそ、力強い一撃が繰り出せるんだ!
練習あるのみ!

①あなたは?

俺はこの「剣鞘鏢局」の鏢頭が一人。
現状では、俺がほぼオーナーと言ってもいい。
こう見えても…
鎌局にはもともと三大鏢頭がいて、みな実力は称賛に値するものだったんだ。
鏢局が一番権勢を振るっていた頃は、うちだけで遺瓏埠のおよそ半分の注文を一手に引き受けていたのさ!
だが俺たちが和記庁と経営協定を結んでから、一番やり手の兄貴がなぜか一日中ぶらぶらし始めて、心ここにあらずの状態になった。
兄貴はもともと、滝の下でも馬歩と基礎訓練をする人だったんだがな…
理解に苦しむよ。
もう一人のほうは不注意で賊どもにはめられて、半年以上の重傷を負った。
そのせいで、腕前も以前ほどじゃなくなってな。
今やここを支えているのは俺だけだ。
当のオーナーは、状況が悪いと見て、放ったらかしを決め込んでいる。
もうお手上げだよ。
新たに募集した鏢師たちが成長して、状況が好転することを待つしかない。
そういえば迭躍のやつ、サボってないだろうな…
黄三のほうはどうなっているんだろうか…
はぁ、心配事ばっかりだよ。

 >鏢師の採用基準は?

いい質問だな。
腕の良さ、素早さ、方向感覚、洞察力…
それから臨機応変な頭脳。
一つも欠かせない。
それらを備えていれば、護送の際に盗賊や魔物に負けることはないし、荷物を完璧に目的地まで届けることができる。
ああ、それからこれは見落とされがちなんだが、最も重要な一つでもある――
義侠心だ。
鏢師として、決して金に目がくらむようなことがあってはならない。
過去に護送の途中で盗賊と結託し、荷物を横領したろくでもないヤツがいてな…
結局そいつは非難の的となった。
鏢師たちで一緒に捕まえて、懲罰を受けさせたあと、千岩軍に引き渡したよ。
そうしてそいつは、これまでに横領したものを全部返し、全財産を失って、残りの人生は囚われの身となったわけだ。
話がそれてしまったな。
とにかく、鏢師は常に心に義侠心を持ち、良心に背くようなことをしてはならない!

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②鍛錬の方法について…

ん?
君は千岩軍の達人ってわけでもなさそうだが…
まさか冒険者かい?
俺からすれば、鏢師や千岩軍、冒険者が直面する課題は異なるものだ。
訓練の要点だって違うだろう。
鏢師に関して言えば、すべての基礎は身体能力さ。
体力と重いものを背負う訓練が最も重要だな。
それらの経験については、嘉明のやつに教えてもらうといい。
彼は体つきはそこまでたくましくないが、体力や重いものを背負う能力、それに瞬発力は鏢師の中でもずば抜けている。
もしかしたら、いつも「獣舞劇」を練習しているからかもな…
「獣舞劇」は見た目が美しいだけでなく、動作の力強さや正確さを求められるんだ。
まぁ、俺にはその練習方法は真似できない。
一番簡単かつ基本的なやり方で身体能力を鍛えるのに慣れてるからな。

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③それじゃ、私も鍛錬に行ってくる!

おっ、意気込みがあるじゃないか。
いいことだ!
お互い頑張ろうな!