衡聴・艾葛

会話 修正(吹出) 璃月

衡聴()
艾葛()

衡聴
はぁ…
このままずっと常飲茶だけを作り続けるなんていやだ…
常飲茶のほとんどはホテルで客にもてなす最初のお茶にされるけど、白湯とさして変わらないんです…
苦労して育てた茶葉がそんな水準しか無かったら、茶農家の仕事になんの意義があると言うんです?

艾葛
そこまでじゃないでしょ?
先生にまた何か言われたの?

衡聴
…二日前、先生に免許皆伝を言い渡されました。
でも私は、その言葉が私に絶望しているように感じたんです。
だって、一度も目を合わせてくれなかったんですよ!

艾葛
考えすぎだと思うけどね…
あなたの先生は普段から弟子に厳しいし、水準を満たしていない弟子を世に出して、自分の評判を落とすような事はしないはずよ。
先生が何も言わなかったのは、きっと完全に安心して世に出せると思っているからよ!

衡聴
そ、そうなんでしょうか…

艾葛
だから、そんなに焦る必要ないって!
この仕事を始めてまだ十年も経ってないんでしょ?
達人たちと比べ物にならないなんて当たり前じゃない!
今の私たちの年齢じゃ、それぞれの業界でいきなり有名になるなんて無理だって。
私の編んだ茶摘みかごだって、ごく普通でしょ?
私はなかなか良いと思ってるし、少なくとも毎日気楽に仕事してるわ。

衡聴
君が疲れてないというのを聞いてほっとしましたが、私は自分が育てた茶葉がごく普通じゃだめなんです!
すぐにでも茶葉の品質を上げる方法を考えないと…

艾葛
じゃあ前に約束した旅行は…
いつになったら一緒に行けるのよ?

衡聴
次の二番作の収穫が終わって、仕上がりを見て…
良くなっていたら出発しましょう!

艾葛
じゃあ仕上がりが良くなかったら?

衡聴
もちろんその次の収穫まで待ちます!