(上質な石材だって職人を選ぶんだぞ…)

何とかして、石工の技をまじめに学んでくれる若者を探さないとねえ…

①この辺で見ておいたほうがいいものはある?

この沈玉の谷には貴重なお宝がごろごろしとる…
だが、あたしの見立てじゃ、やはり玉石と鉱石が一番だね。
こないだ散歩しとったときに、たまたま鉱物がたんとある一等地を見つけた。
いかにも貴重そうな水晶もあったよ。
それはもうきれいな青色でね…
翹英荘の鉱物資源はひとまず足りとる。
だから、お前さんも自分の欲しい鉱石がないか見てくるといい…

【採掘済み】
見ておいたほうがいいもの?
この辺りの景観はどれも息を呑むほど見事なものだよ。
興味があるなら、ゆっくり楽しんでくといい…

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②…あなたは?

おや?
これは賢そうな顔をした若者だねえ。
あたしは舒山といってね。
うちは先祖代々沈玉の谷で一番頼りにされてきた石工なんだよ。
当地の石造り建築の多くは、うちの家系の手によるものなのさ。
あたしはもう定年だけど、石工の技を受け継がせるいい弟子が見つからなくてねえ…

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③技?

石を切り出して運ぶ技術、石面彫刻の手法…
こうした百八十種もの技能は、どれも石工の技のうちさ。
沈玉の谷には玉石だけでなく、優れた品質の石材がたくさんある。
道や建物を築くのに上等の品さ。
当地の石工はわが家だけじゃないけど、代々受け継がれてきたものが輝き続けてほしいと誰しも願うものだからねえ。
この理屈は間違ってないだろう?

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④若者?

石材の加工はただの手仕事じゃなく、力仕事でもあるから、若い頃から修練しないと、体が持たないのさ。
だけど、功を焦って邪道に走る若者もいてねえ…
彼らはよそで派手な技を学んできて、真っ白な石材を選び、彫刻を施して磨きあげ、お土産としてよその人に売るんだ…
値段が高くなければ、記念として楽しむのもいいだろう。
高価すぎるなら、そんな値打ちはない。
一般の石材は結局美玉に劣るからね。
普通の家、道、橋を作るのに使われるべきさ。

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⑤さようなら。

気をつけてな。