(仕事はゆっくりやればいいさ、今月は良質な売れたからな、茶葉がそれも大量にだ~)

いらっしゃい。
葉社長は留守なんだ。
お茶を買いたいなら、ちちょっと待っててくれるか、悪いけど。

①あなたは…?

小梁って呼んでくれ。
葉社長の手伝いをしてる。
いつもお茶を詰めたり、帳面をつけたり…
あ、お茶の注文ならオレに声をかけてくれよ。
特上茶を取っといてあげるからさ、ハハッ。

 >特上茶について…

よくぞ聞いてくれた!
オレはおかみさんと同郷でな。
ほぼ同時期にここに来て、もうずいぶんになる。
特上茶は飲んだことあるか?
翹英荘の松蘿仙芽は新鮮で香り高いし、游韻単叢は爽やかな甘みがある。
どっちも極上の特上茶さ。
目を閉じてても分かる!
ただ、もし贈り物用なら早いとこ葉社長に声をかけたほうがいい。

  >どうして?

うちの村の茶葉はまとめて摘んで、まとめて売る。
それで後からみんなに利益を分配するんだ、取り決め通りにな。
社長たちは全員、村と契約を結んでる。
今の時期だと…
最上級のお茶はほぼ完売してるだろう。
いま残ってるのは、一般の茶葉農家が自分の家で飲む散茶くらいだ。
自分で淹れて飲むならいいけど、贈り物にはちょっと向かないかもしれない…
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②さようなら。

じゃ、気をつけて。
またどうぞ!