◆フェルディナンド
◆水形幻霊
◆ジェロー二
◆ハッド
◆イディア
「ヴェルーリヤ・ミラージュ」の巨大ホイールを修復するためには、各地に散らばるパーツを入手しなければならないようだ。
クレーによると、彼らが調べたエリアには巨大な峡谷が現れたらしい…
クレー
着いた、ここだよ。
すっごくおっきな谷だけど、最初はなかったの!
すっごくおっきな谷だけど、最初はなかったの!
ガイア
ああ。
それから峡谷が現れるちょっと前、何かの回転するような音が聞こえていた。
ああ。
それから峡谷が現れるちょっと前、何かの回転するような音が聞こえていた。
クレー
うん、ゴロゴロ、ゴロゴロ~って!
うん、ゴロゴロ、ゴロゴロ~って!
珊瑚宮心海
もしかして、巨大なホイールの…?
それが回転して、峡谷を引きずり出したということなのでしょうか…
もしかして、巨大なホイールの…?
それが回転して、峡谷を引きずり出したということなのでしょうか…
???
おい、お前ら…
見ない顔だな。
おい、お前ら…
見ない顔だな。
パイモン
イディア以外のやつがいた!
???
何?
あいつともう会ったのか?
ここはまったくごちゃごちゃだ。
で、イディアのやつは…
珊瑚宮心海
すみませんが…
あなたは?
すみませんが…
あなたは?
フェルディナンド
おっと、自己紹介がまだだったか。
俺はフェルディナンドだ。
このエリアは俺と兄弟たちが管理してる。
でも蜃境全体の、えっと…
「天と地がひっくり返った」後、車両やレールなんかの設備を今まで通りの方法で作れなくなった…
おっと、自己紹介がまだだったか。
俺はフェルディナンドだ。
このエリアは俺と兄弟たちが管理してる。
でも蜃境全体の、えっと…
「天と地がひっくり返った」後、車両やレールなんかの設備を今まで通りの方法で作れなくなった…
珊瑚宮心海
イディアさんは蜃境の修復を試みています。
私たちは彼女のところから来たのです。
イディアさんは蜃境の修復を試みています。
私たちは彼女のところから来たのです。
フェルディナンド
本当か…
どっかの隅っこに隠れて現実逃避でもしてるんじゃないかと思ってたぜ…
来た道にあったステーションを点検してみたが…
結局運行は全部止まってたしな。
本当か…
どっかの隅っこに隠れて現実逃避でもしてるんじゃないかと思ってたぜ…
来た道にあったステーションを点検してみたが…
結局運行は全部止まってたしな。
珊瑚宮心海
運行が止まっている?
詳しくお聞かせ願えませんか?
フェルディナンド
でも…
お前らはただ、思わぬ事故でここに来た旅人たちだろう…?
クレー
違うよ!
クレーはイディアお姉ちゃんを手伝うって約束した「魔女」だもん!
違うよ!
クレーはイディアお姉ちゃんを手伝うって約束した「魔女」だもん!
フェルディナンド
…魔女?
…魔女?
珊瑚宮心海
えっと、それがですね…
フェルディナンドに自己紹介して、状況を説明した…
フェルディナンド
なるほど…
わかった。
こうなったら、手伝ってくれるやつは多ければ多いほど助かる…
とにかく、まずはここの「乗り物」を再現しないと。
ガイア
ほう?
何かこだわりがあるのか?
ほう?
何かこだわりがあるのか?
フェルディナンド
このエリアの道はかなり曲がりくねってるから、何か乗り物に乗って、レールに沿って移動するしかない…
具体的には…
これを使って作るんだが。
イディアから聞いてなかったか?
>「集流映写灯」?
フェルディナンド
ああ…
とにかく今は車両を作る材料をその中に入れないと。
クレー
よくわからないけど、とにかく乗り物の形をしたなにかがあればいいんだよね?
フェルディナンド
そう理解してもらって構わない。
だが、その構造はここのレールに合ったものでないといけない…
珊瑚宮心海
私は…
そうですね、神輿の形を思いつきましたが…
私は…
そうですね、神輿の形を思いつきましたが…
今は材料にできそうなものがないですね…
パイモン
うーん…
旅人はなにか思いつかないか?
うーん…
旅人はなにか思いつかないか?
①き、木でできた荷車…
パイモン
確かに材料は探しやすそうだけどな…
確かに材料は探しやすそうだけどな…
フェルディナンド
だが木製の荷車は安定性が足りないし、レールを走るには危ないぞ。
だが木製の荷車は安定性が足りないし、レールを走るには危ないぞ。
-------------------------
②お城の形をしてて、足が生えてる乗り物…
パイモン
それって乗り物なのか?
なんだか複雑そうだな…!
フェルディナンド
えっと…
悪いが、そういう車両を作り出せるような材料はないと思う。
-------------------------
ガイア
ほう、本当か?
――みんな、クレーが作ったものを見てくれ!
ほう、本当か?
――みんな、クレーが作ったものを見てくれ!
クレー
じゃじゃーん!
クレーの乗り物、完成!
じゃじゃーん!
クレーの乗り物、完成!
パイモン
本当だ!
クレーはすごいな!
本当だ!
クレーはすごいな!
フェルディナンド
こ…これはすべてのニーズを完璧に満たしている!
しかも…
イディアが作ったやつより遥かに可愛いぞ!
①クレー、最高!
②「魔女」さん、賢い!
②「魔女」さん、賢い!
クレー
へへっ、クレーは試してみただけだったんだけど、「バーン」っていきなり出来上がっちゃった!
パイモン
…クレー、ちょっと聞きたいんだけど…
その乗り物ってどんな「素材」で作られてるんだ?
クレー
「ボンボン爆弾」だよ!
「ボンボン爆弾」だよ!
パイモン
やっぱりそうだと思ったぞ!!
やっぱりそうだと思ったぞ!!
フェルディナンド
ん?
どうした?
問題なければ下準備を進めていきたいんだが…
パイモン
でも、この乗り物の素材って…
でも、この乗り物の素材って…
①大丈夫!
②安全運転にさえ気をつければ!
②安全運転にさえ気をつければ!
フェルディナンド
「爆弾」とか言ってたろ?
全部聞こえてたが、心配はいらない。
実際にできた車両が材料と関連しているのは形だけなんだ。
詳しく説明すると…
「爆弾」とか言ってたろ?
全部聞こえてたが、心配はいらない。
実際にできた車両が材料と関連しているのは形だけなんだ。
詳しく説明すると…
パイモン
ならいいんだ!
理論的な部分はスキップしようぜ!
ただ、星落としの湖のスズキの運命を辿るかもって想像しちゃっただけだ…
ならいいんだ!
理論的な部分はスキップしようぜ!
ただ、星落としの湖のスズキの運命を辿るかもって想像しちゃっただけだ…
珊瑚宮心海
ふむ…
ふむ…
クレー
クレーの乗り物、いつ出発できる?
フェルディナンド
ちょっと待ってくれよ。
ここからは「水形幻霊」の力を借りないと。
ちょっと待ってくれよ。
ここからは「水形幻霊」の力を借りないと。
水形幻霊
プク!
プク!
フェルディナンド
よし、みんなもう乗っていいぞ!
…車両に乗り込み、レールに沿って進む…
パイモン
結構飛ばしてるな!
結構飛ばしてるな!
びゅんびゅんって風を切る音が聞こえるぜ!
クレー
わあ、じゃあ「びゅんびゅん爆速車」って名前にしよう!
…車両に乗り込み、レールに沿って進む…
フェルディナンド
この先のレールが壊れてる…
ここでしばらく休むしかないな…
やっぱり、ここはもう「先成図」の状態になってる。
この先のレールが壊れてる…
ここでしばらく休むしかないな…
やっぱり、ここはもう「先成図」の状態になってる。
珊瑚宮心海
これはどうすればいいのでしょう?
フェルディナンド
蜃境の中でものが存在するには、まずは「先成図」がないといけない。
それを「集流映写灯」で照らして初めて、正しい形が出来上がるんだ…
しかしここでは、レールとなってくれるはずの水形幻霊が図の中に閉じ込められてしまっている…
ガイア
要するに、まずは「先成図」から水形幻霊を救い出さないといけないってことだろう?
パイモン
でも、ここのライトは大きな泡に封印されちゃってるみたいだ。
でも、ここのライトは大きな泡に封印されちゃってるみたいだ。
フェルディナンド
これは水形幻霊による大切な保護手段だ…
もし「集流映写灯」まで壊されたら、本当に大変なことになってしまうからな。
これは水形幻霊による大切な保護手段だ…
もし「集流映写灯」まで壊されたら、本当に大変なことになってしまうからな。
パイモン
あっ!
わかったぞ。
ここはシズクちゃんの出番だな?
水形幻霊
プク――
パイモン
へへっ、どうやらこの名前を気に入ってくれてるみたいだ!
へへっ、どうやらこの名前を気に入ってくれてるみたいだ!
水形幻霊
プク!
フェルディナンド
えっと…次は…
パイモン
オイラたちに任せろ。
もうこれにかけては熟練だぜ!
「先成図」の世界に入ります…
フェルディナンド
はぁ、水形幻霊はあの箱に閉じ込められてしまっていたのか…
はぁ、水形幻霊はあの箱に閉じ込められてしまっていたのか…
パイモン
あれ、中にはなにもないけど…
あれ、中にはなにもないけど…
クレー
シズクちゃんはふたりとも助けたよ!
「先成図」の世界から離れます…
パイモン
わあっ、シズクちゃんが新しいレールになったぞ!
フェルディナンド
ああ、引き続き進むとしよう…
パイモン
フェルディナンドさんはさっき、兄弟たちと一緒にこのエリアを管理してるって言ってたよな…
もしかして、他の人はみんなシズクちちゃんだったりするのか?
フェルディナンドさんはさっき、兄弟たちと一緒にこのエリアを管理してるって言ってたよな…
もしかして、他の人はみんなシズクちちゃんだったりするのか?
フェルディナンド
まさか。
水形幻霊はあくまで協力者だ…
俺の兄弟たちってのはな…
はぁ…
あいつらのことなら、すぐ会えるさ。
水形幻霊はあくまで協力者だ…
俺の兄弟たちってのはな…
はぁ…
あいつらのことなら、すぐ会えるさ。
クレー
わあー!
クレー、パイモンちゃんみたいに浮いてるよ!
クレー、パイモンちゃんみたいに浮いてるよ!
パイモン
オイラの浮き方はそんなに刺激的じゃないぞ!
オイラの浮き方はそんなに刺激的じゃないぞ!
フェルディナンド
ステーションとレールは、そろそろ全部修復できているな…
よし、次はレールの中枢部に行ってみるとしよう。
すぐそこだ。
よし、次はレールの中枢部に行ってみるとしよう。
すぐそこだ。
わぁー、ここにも回るものがあるよ…
すごく大きい…
でも、蜃境の真ん中のあれと比べたら、それほど大きくない感じがしてきた…
これってとっても大事な装置なんだよね!
クレー、ガイアお兄ちゃんのお話、覚えてるよ!
これってとっても大事な装置なんだよね!
クレー、ガイアお兄ちゃんのお話、覚えてるよ!
パイモン
似た話から他のことを推測できるなんて、クレーは本当に賢いな!
珊瑚宮心海
そうですね…
こちらはおそらく、回転軸を利用して軌道を切り替えるための装置でしょう?
そうですね…
こちらはおそらく、回転軸を利用して軌道を切り替えるための装置でしょう?
フェルディナンド
そうだ。
本来ならこの装置に触れさえすれば、中枢部が回ってくれるはずなんだが…
ふん、どうやらジェローニのやつ、まだ修理できてなかったらしいな。
まったく、口だけは立派なやつだ…
そうだ。
本来ならこの装置に触れさえすれば、中枢部が回ってくれるはずなんだが…
ふん、どうやらジェローニのやつ、まだ修理できてなかったらしいな。
まったく、口だけは立派なやつだ…
珊瑚宮心海
その「ジェローニ」さんという方が、フェルディナンドさんの兄弟のうちのお一人なのですね?
フェルディナンド
そうなんだ。
俺はステーションのレールから直していくべきじゃないかって言ったんだが、あいつが頑なに中枢部から修理すべきって言うもんだから…
まったく、ここにあるのはステーションと中枢部の二つだけなんだから…
どこから修理したって同じだろうがよ。
俺が無学だからって舐めやがって、毎回俺と真逆の意見を主張するんだよなぁ、あいつは。
今回は俺が先にレールの修理をしたわけだから、これでやつも文句を言えないだろう、ふん。
ガイア
ほお?
俺の目には、フェルディナンドさんは賢い人間に見えるんだがな。
フェルディナンド
おお、やっぱりお前は人を見る目があるなぁ!
じゃあついでに中枢部へ行って、あいつの状況を確認しに行こうじゃないか。
あいつのことだ、きっと死ぬほど悩んでる最中に違いないぜ。
パイモン
砂嵐!?
…ジェローニと会話する…
ジェロー二
おお、やっぱりお前は人を見る目があるなぁ!
じゃあついでに中枢部へ行って、あいつの状況を確認しに行こうじゃないか。
あいつのことだ、きっと死ぬほど悩んでる最中に違いないぜ。
…爆速車に乗ってジェローニを探しに行く…
フェルディナンド
ジェローニのやつの話をしただけでムカついてきた。
砂嵐の中にいたときも同じで、俺が東に行くって言ったら、あいつは西に行くって言い出しやがったんだ…
砂嵐の中にいたときも同じで、俺が東に行くって言ったら、あいつは西に行くって言い出しやがったんだ…
砂嵐!?
その後どうなったんだ?
フェルディナンド
その後、俺たちは己の選んだ方向に行ったんだ。
だが結局…
お互い砂まみれになっちまってさ。
蜃境に招き入れられて、なんとか一命をとりとめたよ。
お互い砂まみれになっちまってさ。
蜃境に招き入れられて、なんとか一命をとりとめたよ。
…ったく、中枢部をもう一度起動することさえできたら、すべてがうまくいっていただろうに。
フェルディナンド
おっと、そこで頭を抱えてるのはどこのどいつだ?
どうだ、進展はあったか?
ジェローニ
言ったはずだろ。
ちびっこたちにはまず中枢部を修理してもらって…
そしたら車両を作って、中枢部から…
って、君…
どうしてここに?
ここまで登って来るのは僕も一苦労だったのに。
フェルディナンド
答えはお前の目の前にあると思うが?
ジェローニ
…ふーん、そういうことか。
さては、こちらの旅の人たちに助けて貰ったんだな。
君は自分一人で一体何ができるって言うんだ?
毎回毎回他人任せのくせに、よくそれを自分の手柄だと思い込めるよな…
さては、こちらの旅の人たちに助けて貰ったんだな。
君は自分一人で一体何ができるって言うんだ?
毎回毎回他人任せのくせに、よくそれを自分の手柄だと思い込めるよな…
フェルディナンド
そ、それを言うならお前のほうこそ、ここで長いことコソコソ独り言を言ってたようだが、何か進展はあったのか?
そ、それを言うならお前のほうこそ、ここで長いことコソコソ独り言を言ってたようだが、何か進展はあったのか?
パイモン
えっと…
こいつら、出会って早々ケンカかよ。
兄弟なんじゃなかったのか?
ジェローニ
兄弟というのは、誰のこと?
まさか彼のことじゃないよね?
フェルディナンド
な…!
ジェローニ!
お前、いい加減に…
ジェローニ
まあいい、君とケンカしてる暇なんかないんだ…
そんな時間があったら、まずは中枢部の修理だ。
珊瑚宮心海
フェルディナンドさんもどうか落ち着いてください。
用件を終えてから、話す時間は沢山あります。
フェルディナンド
…わかったよ。
ジェローニ
お見苦しいところを見せてしまった…
僕はジェロー二、このエリアのメンテナンスを担当する者のうちの一人だ。
レールの修理は君たちのおかげだったんだね…
本当にありがとう。
お見苦しいところを見せてしまった…
僕はジェロー二、このエリアのメンテナンスを担当する者のうちの一人だ。
レールの修理は君たちのおかげだったんだね…
本当にありがとう。
珊瑚宮心海
ジェロー二さん、気を遣わないでください。
私たちはイディアさんに頼まれて、蜃境の修復に来たのです…
ジェロー二さん、気を遣わないでください。
私たちはイディアさんに頼まれて、蜃境の修復に来たのです…
ジェロー二に現状を説明した…
ジェローニ
なるほど。
フェルディナンドと君たちが乗り物をここまで持ってきてくれたからには…
次は水形幻霊の力に頼る番だね。
パイモン
へぇ、また水形幻霊か。
なんかあいつらってすごく重要みたいだな。
ジェローニ
もちろんこの中枢部だけでなく、ここのすべてはあの子たちのおかげで安定的に作動しているんだ。
よし、これでレールの大半と中枢部は直せたってことだな。
フェルディナンド
誰のおかげだと思ってるんだ。
誰のおかげだと思ってるんだ。
ジェローニ
もちろん、旅の人たちのおかげに決まってる。
その質問の仕方、まさか君のおかげだなんて思ってないよな?
フェルディナンド
お…お前!
いずれにしても、お前のおかげじゃないんだからな!
毎回あれこれ分析してペラペラと喋る割に、何にもできやしないんだ。
お…お前!
いずれにしても、お前のおかげじゃないんだからな!
毎回あれこれ分析してペラペラと喋る割に、何にもできやしないんだ。
ジェローニ
いやいや、君ほどでもないよ。
いつも考えるより先に衝動で数々の過ちを犯してしまう君には敵わないさ。
僕とハッドがいなかったら、誰が毎回尻拭いをしてくれるんだろうね?
ハッドと言えば…
あいつはどこだ?
君と一緒じゃなかったのか?
いやいや、君ほどでもないよ。
いつも考えるより先に衝動で数々の過ちを犯してしまう君には敵わないさ。
僕とハッドがいなかったら、誰が毎回尻拭いをしてくれるんだろうね?
ハッドと言えば…
あいつはどこだ?
君と一緒じゃなかったのか?
フェルディナンド
…朝早く出かけたから、お前と一緒にいるんだと思ってたが。
ジェローニ
君ってやつは…
出かける前に確認することすらできないのか!
君ってやつは…
出かける前に確認することすらできないのか!
フェルディナンド
何なんだよ…
お前だってあいつに気付いてなかったくせに、何を偉そうに!
何なんだよ…
お前だってあいつに気付いてなかったくせに、何を偉そうに!
クレー
うぅ…
うぅ…
ガイア
クレー?
①大丈夫?
②他の人のケンカが苦手?
②他の人のケンカが苦手?
クレー
クレー…
分かんないよ…
誰も悪いことしていないのに、どうしてケンカするの。
誰も悪いことしていないのに、どうしてケンカするの。
フェルディナンド
…お、俺はただ、そいつのその知ったかぶりが気に入らないだけだ。
ジェローニ
知ったかぶりだって?
毎回皮肉ばかり言っているのは誰だ?
知ったかぶりだって?
毎回皮肉ばかり言っているのは誰だ?
ガイア
…二人とも、そこら辺にしといてくれないか。
どうしても自分の口をコントロールできないって言うなら、場所を変えることをおすすめするぜ…
それとも頭を冷やすのに、俺の助けが必要か?
どうしても自分の口をコントロールできないって言うなら、場所を変えることをおすすめするぜ…
それとも頭を冷やすのに、俺の助けが必要か?
ジェローニ
……
フェルディナンド
……
……
ガイア
さぁ、ついて来てくれ。
俺から少々アドバイスがある。
パイモン
うぅ…
珊瑚宮心海
クレーさんの質問についてですが…
この世には「理屈」で説明できない、複雑な状況がたくさん存在するのです。
私はあくまで通りすがりの旅の者にすぎませんので、お二人の紛争を軽率に評価するつもりはないのですが…
その上で個人的な経験からお話ししますと…
親族関係の関わる対立というのは、より複雑なものになってしまう傾向があります。
クレーさんの質問についてですが…
この世には「理屈」で説明できない、複雑な状況がたくさん存在するのです。
私はあくまで通りすがりの旅の者にすぎませんので、お二人の紛争を軽率に評価するつもりはないのですが…
その上で個人的な経験からお話ししますと…
親族関係の関わる対立というのは、より複雑なものになってしまう傾向があります。
パイモン
あっ、そういえば心海もこういうの、苦手だったよな…
あっ、そういえば心海もこういうの、苦手だったよな…
①きっと誰でも苦手。
②気持ちは分かるよ。
クレー
でも、クレーはやっぱり違うと思うの…
クレー…
なんて言えばいいか分からない…
ジェローニ
すまなかったね…
冷静になったよ。
子供の前でケンカなんかするんじゃなかった…
フェルディナンド
悪かったな、クレーの嬢ちゃん。
クレー
ううん…
ガイア
さて、話を戻そう。
ハッドさんを探すってことだったな?
ジェローニ
うん。
僕たちの推測だけど、あいつは恐らく「激流ツイスター」のあたりにいるはずだと思う。
先ほど僕たちがいた中枢部から出発して、乗り物をまた別の場所に行かせる必要があるんだ。
フェルディナンド
悪いが、もう一度俺たちを手伝っちゃくれないか?
>ケンカしないって約束してくれるなら…
ジェローニ
それは、もちろん。
それは、もちろん。
フェルディナンド
……
ジェローニ
……
パイモン
はぁ…
兄弟のくせに、なんでこんなことになってるんだよ…
兄弟って言うのは、もっと親しい関係のはずだろ…?
…中枢部でレールを切り替える…
…爆速車に乗って「激流ツイスター」のところに行く…
…ハッドと会話する…
ハッド
いやぁ、遠くから乗り物が近づいてくるのを見て…
まさかアンタたちがレールとステーションを全部直したのかと思ったよ。
コホッ…
レールにステーション、それに車両が揃ったわけだし、これで俺がデザインした「激流ツイスター」も再起動できるはずだね。
…爆速車に乗って「激流ツイスター」のところに行く…
ジェローニ
そう、このレールの突き当たりに…
ハッドがいるはず。
ハッドがいるはず。
いやぁ、遠くから乗り物が近づいてくるのを見て…
まさかアンタたちがレールとステーションを全部直したのかと思ったよ。
コホッ…
レールにステーション、それに車両が揃ったわけだし、これで俺がデザインした「激流ツイスター」も再起動できるはずだね。
フェルディナンド
ったく、自分の体の状態も分からないのか?
家で安静にしてろって言ったはずだろ。
ハッド
今回はまあ、状況が状況だしさ…
コホッコホッ…
フェルディナンド
状況が状況とは言え、やる前にもっと考えろって言ってんだ。
ジェローニ
僕も同意見だ!
どんな問題があっても、僕とフェルディナンドにかかればなんてことない。
ハッド
ははっ、「僕とフェルディナンド」って…
よく言うよ。
アンタら二人がケンカしないってだけで俺は奇跡だと思ってるのに。
ははっ、「僕とフェルディナンド」って…
よく言うよ。
アンタら二人がケンカしないってだけで俺は奇跡だと思ってるのに。
フェルディナンド
おい!
俺らがケンカしたって、それはあくまで俺らの問題だろうが。
余計な真似して、面倒増やすなって言ってんだ。
おい!
俺らがケンカしたって、それはあくまで俺らの問題だろうが。
余計な真似して、面倒増やすなって言ってんだ。
ハッド
俺が…
面倒だなんて…
コホッコホッ…
俺が…
面倒だなんて…
コホッコホッ…
クレー
フェルディナンドお兄ちゃん…
フェルディナンドお兄ちゃん…
フェルディナンド
あっ…えっとな…
お兄ちゃんたちはケンカしてるわけじゃないぞ、これは…
その、客観的に事実を述べてるっていうか。
あっ…えっとな…
お兄ちゃんたちはケンカしてるわけじゃないぞ、これは…
その、客観的に事実を述べてるっていうか。
クレー
でも、フェルディナンドお兄ちゃんとジェロー二お兄ちゃんは、ハッドお兄ちゃんのことを心配してるんでしょ?
でも、フェルディナンドお兄ちゃんとジェロー二お兄ちゃんは、ハッドお兄ちゃんのことを心配してるんでしょ?
ジェローニ
……
クレー
どうしてちゃんと話さないの?
ガイアお兄ちゃんもね、クレーを心配することがあるんだよ。
でも、ガイアお兄ちゃんはクレーのことを責めたりしないの。
どうしてちゃんと話さないの?
ガイアお兄ちゃんもね、クレーを心配することがあるんだよ。
でも、ガイアお兄ちゃんはクレーのことを責めたりしないの。
ガイア
そうだな。
俺たちの関係はお前たちよりずっといいぞ。
そうだな。
俺たちの関係はお前たちよりずっといいぞ。
フェルディナンド
状況が…
状況が…
少し違うんだ。
クレー
どこが違うの?
フェルディナンド
前にも似たようなことがあったんだ…
厳しく言わないと、ハッドのやつは注意しちゃくれない。
そうなったら、危険な目に遭うのは時間の問題だ。
兄弟として、俺たちはあいつを助けてやらないと…
クレー
でも、お兄ちゃんたち、本当に助けてるのかな?
でも、お兄ちゃんたち、本当に助けてるのかな?
フェルディナンド
……
……
クレー
えっと…
クレーはお兄ちゃんたちみたいに沢山のことを知ってるわけじゃないよ。
でもね、ママが言ってたの。
人を助けるっていうのは、助ける側が自分で嬉しくなるんじゃなくて、助けられる側が嬉しくなるってことだよ。
ハッドお兄ちゃんはどう見ても嬉しくなさそうだもん。
どうしてハッドお兄ちゃんの欲しいものを聞いてあげないの?
ジェローニ
……
珊瑚宮心海
クレーさんの言う通りだと思います。
お三方ははっきりと自分の本当の気持ちを伝えたほうがよろしいかと。
大切な人を相手にする場合はなおさらですよ。
クレーさんの言う通りだと思います。
お三方ははっきりと自分の本当の気持ちを伝えたほうがよろしいかと。
大切な人を相手にする場合はなおさらですよ。
フェルディナンド
……
…その…
俺らはずっとお前のことを心配してたんだ、ハッド。
砂嵐の時は…
お前がいきなり気を失ったもんで、俺とジェローニは言い争いを始めちまった。
それで結局、三人一緒にこの蜃境に落ちちまったんだ。
あのときみたいなことがまた起こるんじゃないかって心配だった。
次にお前が気を失った時に、もし誰も傍に居てやれなかったらって思うだけで…
……
…その…
俺らはずっとお前のことを心配してたんだ、ハッド。
砂嵐の時は…
お前がいきなり気を失ったもんで、俺とジェローニは言い争いを始めちまった。
それで結局、三人一緒にこの蜃境に落ちちまったんだ。
あのときみたいなことがまた起こるんじゃないかって心配だった。
次にお前が気を失った時に、もし誰も傍に居てやれなかったらって思うだけで…
ハッド
分かってたさ…
でも、蜃境の環境は砂漠のと違うだろ?
ここは安全だ。
もし俺がトラブルを真っ先に解決できたら、アンタらもケン力せずに済むんじゃないかって思ったんだ。
俺が事あるごとに休まないといけない体じゃなかったら、最初から…
アンタらの足を引っ張らずに済んだのに…
分かってたさ…
でも、蜃境の環境は砂漠のと違うだろ?
ここは安全だ。
もし俺がトラブルを真っ先に解決できたら、アンタらもケン力せずに済むんじゃないかって思ったんだ。
俺が事あるごとに休まないといけない体じゃなかったら、最初から…
アンタらの足を引っ張らずに済んだのに…
ジェローニ
いや、僕たちが選んだことなんだから、負い目を感じる必要なんてない。
冒険が好きなのは僕たち三人ともだろ。
足を引っ張るなんて考えるな。
それに、そのためにこのエリアの計画を立てたんじゃないか。
僕がアイデアを出して、フェルディナンドが体力仕事をして…
みんなで…
ハッド
「…見取り図を描き、レールを作る。
安全な上、特別な景色だっていっぱい見れる。」
そうだね、当初はこんなことも言ってたんだ。
パイモン
ヘヘ…
なんだよ、おまえら仲良しなんじゃないか。
えらいぞ。
フェルディナンド
な…!
よしてくれ!
今そんな風に言われたら、まるで俺がそう褒められたくて言ったみたいじゃないか。
クレー
「びゅんびゅん爆速車」、面白かったよ!
フェルディナンドお兄ちゃん!
「びゅんびゅん爆速車」、面白かったよ!
フェルディナンドお兄ちゃん!
フェルディナンド
本当か!
本当か!
ジェローニ
ものすごく速い乗り物をレールに沿って走らせるってアイデアは僕が考えたんだよ。
ものすごく速い乗り物をレールに沿って走らせるってアイデアは僕が考えたんだよ。
クレー
どうやって考えたの?
ジェロー二お兄ちゃんすごい!
どうやって考えたの?
ジェロー二お兄ちゃんすごい!
ハッド
クレー…
もっと面白い「爆速車」に乗りたくないか?
もっと面白い「爆速車」に乗りたくないか?
クレー
乗りたい!
パイモン
こいつら…
いきなりクレーのご機嫌取りに夢中になりはじめたぞ。
>クレーも楽しそう。
ガイア
クレー本人にはまだ分からないだろうが、子供特有の「純粋さ」って言うのは、元々強い感染力と癒しの力を秘めているもんさ。
ハッド
ねえ、そっちのみんなも、一緒に来てよ。
乗り物の中の水形幻霊に手伝ってもらう必要があるんだ…
…爆速車に乗ってレールを活性化しに行く…
ハッド
「よし、これで「激流ツイスター」を起動できるはずさ…
さあ、このレールの最初のステーションに行こう。
…「激流ツイスター」のステーションに戻る…
ハッドと一緒にチェックしておいたから、ちゃんと安全だぞ。
皆、出発の準備だ!
ジェローニ
ちょっと待ってくれ…
別れる前に、一つ皆に贈りたいものがある。
これは山登り用の縄だ。
僕たちはかつて、こいつを頼りに色んな山を登って、沢山の場所を旅してきたんだ。
パイモン
あれ?
じゃあ、すごく大切な思い出の品なんじゃないか?
こ…こんなのオイラたちが貰って本当にいいのかよ?
あれ?
じゃあ、すごく大切な思い出の品なんじゃないか?
こ…こんなのオイラたちが貰って本当にいいのかよ?
ジェローニ
もちろんさ、どうか受け取ってくれ。
クレーとみんなのおかげで、僕たちは気付くことができた――
もちろんさ、どうか受け取ってくれ。
クレーとみんなのおかげで、僕たちは気付くことができた――
僕たちは、縄なんかよりもずっと大切な見えない絆で結ばれてるってことに。
クレー
クレー、役に立てた?
クレー、役に立てた?
ハッド
ああ、大いにね。
ああ、大いにね。
クレー
それってどれくらい?
蜃境の真ん中のあれよりももっと?
それってどれくらい?
蜃境の真ん中のあれよりももっと?
フェルディナンド
あれよりもずっとだ。
あれよりもずっとだ。
クレー
わぁ――
おっきくて嬉しい!
ハッド
そうだ、クレー、蜃境の外でこういう…
えっと、「びゅんびゅん爆速車」を見たことあるかな?
クレー
見たことないよ。
今日、初めて乗ったの!
見たことないよ。
今日、初めて乗ったの!
ハッド
そうかそうか。
ゴホッ、それも仕方ないことだ。
何せ外には「集流映写灯」がないからね。
せっかくの機会だし、この数日は思いっきり「びゅんびゅん爆速車」で遊ぼうか、クレー。
そうかそうか。
ゴホッ、それも仕方ないことだ。
何せ外には「集流映写灯」がないからね。
せっかくの機会だし、この数日は思いっきり「びゅんびゅん爆速車」で遊ぼうか、クレー。
クレー
うん!
約束だよ!
うん!
約束だよ!
登山用ロープ
冒険者たちがよく使う登山用ロープ。
少々古びてはいるが、丁寧に手入れされていることが分かる。
そのため、今も問題なく使用が可能だ。
このロープは最終的に置き土産としてここに残された。
高所を登る際、頼れるのはロープだけではない。
親友が差し伸べてくれる手もまた心強いものだ。
そのため、今も問題なく使用が可能だ。
このロープは最終的に置き土産としてここに残された。
高所を登る際、頼れるのはロープだけではない。
親友が差し伸べてくれる手もまた心強いものだ。
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フェルディナンド
時間があったら「爆速車」で遊びに来てくれ…
みんなが気に入ってくれると嬉しいんだが。
時間があったら「爆速車」で遊びに来てくれ…
みんなが気に入ってくれると嬉しいんだが。
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ジェローニ
本当に感謝してるよ。
三人とも、心を打ち明けるようになってから…
本当にだいぶいい感じなんだ。
どうやら一部の事情が複雑なんて話じゃなく…
僕たち自身に問題があっただけみたいだ。
本当に感謝してるよ。
三人とも、心を打ち明けるようになってから…
本当にだいぶいい感じなんだ。
どうやら一部の事情が複雑なんて話じゃなく…
僕たち自身に問題があっただけみたいだ。
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ハッド
こういうレールを世界中に敷くことができたら、外出ももっと便利になるはずなんだけどね。
コホッコホッ…
こういうレールを世界中に敷くことができたら、外出ももっと便利になるはずなんだけどね。
コホッコホッ…
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…「激流ツイスター」に乗る…
珊瑚宮心海
うぅ、予想より高いですね。
勾配も、かなりきついです…
勾配も、かなりきついです…
心海、大丈夫か?
怖かったら大声で叫べよ!
内緒にしといてやるからさ。
クレー
わぁ――
楽しい――!!!
パイモン
クレーがやっぱり一番楽しんでるな…
クレーがやっぱり一番楽しんでるな…
…みんなと会話する…
クレー
すーっごく面白かった!
クレーはもう本物の「魔女」だよ。
空をびゅんびゅん飛べるんだもん!
すーっごく面白かった!
クレーはもう本物の「魔女」だよ。
空をびゅんびゅん飛べるんだもん!
パイモン
なんか違うような気が…
そうだ!
だって飛べるやつが「魔女」って言うなら、ガイアのやつも爆速車に乗って飛んでたけど、あいつはなんなんだよ?
だって飛べるやつが「魔女」って言うなら、ガイアのやつも爆速車に乗って飛んでたけど、あいつはなんなんだよ?
クレー
ガイアお兄ちゃんは「大盗賊」だよ。
パイモンちゃん、忘れたの?
パイモン
ガイアお兄ちゃんは「大盗賊」だよ。
パイモンちゃん、忘れたの?
パイモン
……
そうだったな。
忘れてたぜ…
そうだったな。
忘れてたぜ…
ガイア
ちょっと失礼するぜ。
「魔女」のお嬢ちゃん。
「大盗賊」からの報告だ。
俺らの任務のことは覚えてるか?
クレー
あっ!
遊ぶのに夢中すぎて、わ、忘れちゃってた…
ガイア
そう、イディアのために「パーツ」を探すんだったな。
だがそれについては心配ご無用だ。
既に手に入ったからな。
そう、イディアのために「パーツ」を探すんだったな。
だがそれについては心配ご無用だ。
既に手に入ったからな。
クレー
クレーたちの気付かないうちに、「大盗賊」が盗んできたの?
クレーたちの気付かないうちに、「大盗賊」が盗んできたの?
ガイア
ははっ、俺はそれほど頑張ってないぜ。
実は、俺たちが探してる「パーツ」って言うのは、まさにあの山登り用の縄だったんだ。
これほどの偶然が存在するとはな。
さっそくこれをイディアに渡しに行こう。
ははっ、俺はそれほど頑張ってないぜ。
実は、俺たちが探してる「パーツ」って言うのは、まさにあの山登り用の縄だったんだ。
これほどの偶然が存在するとはな。
さっそくこれをイディアに渡しに行こう。
クレー
えっ…でも…
クレーはまだ…
ううん、わかった…
まだまだ遊びたりないけど、やっぱりイディアお姉ちゃんのほうが大事だから!
えっ…でも…
クレーはまだ…
ううん、わかった…
まだまだ遊びたりないけど、やっぱりイディアお姉ちゃんのほうが大事だから!
珊瑚宮心海
魔女さんはとてもいい子なのですね…
夜になれば、きっと水の中の星と空の魚が踊りを踊ってくれますよ。
魔女さんはとてもいい子なのですね…
夜になれば、きっと水の中の星と空の魚が踊りを踊ってくれますよ。
パイモン
心海のやつ、意識を保つのがやっとなんじゃないか?
表情もガッチガチに固まってるし…
喋るときなんて唇まで震えてる。
やっぱりここはひとまず休んだほうがいいぞ!
心海のやつ、意識を保つのがやっとなんじゃないか?
表情もガッチガチに固まってるし…
喋るときなんて唇まで震えてる。
やっぱりここはひとまず休んだほうがいいぞ!
①無理しないで。
②すごく急いでるわけじゃない。
珊瑚宮心海
あら?
バレていましたか。
大丈夫なふりが出来ていると思っていたのですが…
心配いりません。
頭の回転はいつも通りですから、何ら影響はありません…!
今すぐ出発しましょう。
あら?
バレていましたか。
大丈夫なふりが出来ていると思っていたのですが…
心配いりません。
頭の回転はいつも通りですから、何ら影響はありません…!
今すぐ出発しましょう。
クレー
「軍師」お姉ちゃん、クレーとお手々をつないで歩こう?
クレーが元気を分けてあげる!
珊瑚宮心海
(手を繋いだら、目の前に飛んでいた星と魚が全部消えました。
あれは「爆速車」に振り回されたせいで生まれた幻覚だったのですね…
あらあら。)
パイモン
なんだ?
なにコソコソ笑ってるんだよ?
珊瑚宮心海
えっ?
いえ…
コホン、笑ってなんかいませんよ。
イディア
お帰りなさい!何かいい知らせはありますか?
例えば「君はもう気にしなくていい、私たちが全部片づけた!」とか。
①なんとか依頼を達成した。
②全部片づけた。
クレー
「びゅんびゅん爆速車」にも乗ったんだよ。
イディアお姉ちゃんも一緒にどう?
うぅ、でも…
明日でもいいかな?
クレー、少し疲れちゃった…
「びゅんびゅん爆速車」にも乗ったんだよ。
イディアお姉ちゃんも一緒にどう?
うぅ、でも…
明日でもいいかな?
クレー、少し疲れちゃった…
ガイア
まだお子様だから、さっきあれだけはしゃいだせいで、遊び疲れが一気に来たんだろうな。
ははっ、そろそろお休みの時間だぜ。
珊瑚宮心海
そうだったのですね。
疲れているのなら、早めに休んでください。
クレーさん、エネルギーを分けてくれてありがとうございました。
ガイア
じゃ、先に失礼するぜ。
じゃ、先に失礼するぜ。
>クレー、バイバイ。
クレー
栄誉騎士のお姉ちゃんバイバイ、みんなもバイバイ…
イディア
よかったよかった、「魔女」さんが思う存分楽しんでくれたみたいで…
彼女が喜んでくれて何よりです。
そういえば、パーツは?
パーツはどこです?
よかったよかった、「魔女」さんが思う存分楽しんでくれたみたいで…
彼女が喜んでくれて何よりです。
そういえば、パーツは?
パーツはどこです?
パイモン
えっと、ガイアのやつが言ってたんだけど、この山登り用の縄がパーツだってさ…
イディア
あっ…
私、思い出しました。
これって峡谷にいるあの三人のものですよね…
二人の兄が病弱の弟を連れてあちこち冒険してたら、砂嵐に遭っちゃって…
助けられて蜃境に入れられたみたいです。
蜃境に入ってきてすぐ、最初は言い争ってたんですけど…
ケンカしてると思いきや、今度は抱きしめ合いながらワンワン泣いちゃって…
えっと、ガイアのやつが言ってたんだけど、この山登り用の縄がパーツだってさ…
イディア
あっ…
私、思い出しました。
これって峡谷にいるあの三人のものですよね…
二人の兄が病弱の弟を連れてあちこち冒険してたら、砂嵐に遭っちゃって…
助けられて蜃境に入れられたみたいです。
蜃境に入ってきてすぐ、最初は言い争ってたんですけど…
ケンカしてると思いきや、今度は抱きしめ合いながらワンワン泣いちゃって…
はぁ、本当に元気いっぱいの人たちですよね。
毎日賑やかで、心配ではありますけど…
羨ましいです…
毎日賑やかで、心配ではありますけど…
羨ましいです…
珊瑚宮心海
その話し方…
まるで旧友を懐かしむようですね。
イディア
ええ!
何せ知り合ってから随分経ちますからね…
私は滅多に彼らのところに行きませんけど。
縄はひとまず旅人のところに預けましょうか。
単独のパーツだけじゃまだ役に立ちませんしね。
それに、エウルアさんとコレイさんも戻ってきました。
そっちの進捗が芳ばしくないみたいで。
あなたたちが休んだら、一緒に北の密林に行きたいそうですよ。
>わかった。
イディア
さて、これで伝言も済んだし、私もそろそろ休みに…
いえ、残りの二つのエリアの状況を確認しにいきますね。
珊瑚宮心海
一緒に行きましょうか?
イディアさん。
イディアさん。
イディア
いえいえ!
大丈夫です…
今日はみんな疲れてるんですから、ちゃんと休んで休んで。
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クレー
…あのね、ガイアお兄ちゃん。
前にお話しの続きを教えてくれるって、約束してくれたでしょ。
瓶の中のジンニーの物語。
前にお話しの続きを教えてくれるって、約束してくれたでしょ。
瓶の中のジンニーの物語。
ガイア
いいぜ。
そうだな…
前はどこまで話した?
クレー
クレー覚えてるよ、「魔瓶」の中から出てきた「ジンニー」が、瓶を開けた牧童をがぶっと食べようとするところ。
クレー覚えてるよ、「魔瓶」の中から出てきた「ジンニー」が、瓶を開けた牧童をがぶっと食べようとするところ。
ガイア
そうだったな。
悪いジンニーが口を大きく開けた瞬間――
牧童は突然閃いた…
クレー
ボンボン爆弾をジンニーの口に投げたの?
ガイア
ははっ、もしもそのとき牧童の近くにボンボン爆弾があれば、きっとそうしただろうな。
だが、牧童は爆弾を見たこともなかったから、ジンニーにこう言うしかなかったんだ。
「待ってくれ。
お前の体はこんなにデカいのに、本当にその瓶の中から出てきたのか?
この目で見ない限り、そんなデタラメ信じないぞ!」ってさ。
ガイア
ジンニーはかんかんになって、こう言った――
「ぐぬぬ、牧童め。
汝ごときに舐められてたまるか。」
そしてジンニーは瓶の中へと潜り込んだ。
それを見た牧童は、たちまち栓で瓶の口を封じてしまったんだ…
汝ごときに舐められてたまるか。」
そしてジンニーは瓶の中へと潜り込んだ。
それを見た牧童は、たちまち栓で瓶の口を封じてしまったんだ…
クレー
やった!
これで悪いジンニーも二度と出てこられないね!
でも…
ずっと瓶みたいな小さなところに閉じ込められちゃうんだよね…
悪いジンニーはちゃんと眠れるのかな?
やった!
これで悪いジンニーも二度と出てこられないね!
でも…
ずっと瓶みたいな小さなところに閉じ込められちゃうんだよね…
悪いジンニーはちゃんと眠れるのかな?
ガイア
悪いことをして、捕まったから閉じ込められちまったんだぜ。
だから――
悪いことをしても閉じ込められたくなかったら、一番肝心なのは捕まらないことなんだ。
-------------------------
珊瑚宮心海
「びゅんびゅん爆速車」の最後のほうで…
うぅ…
私、何を口走ってしまったのでしょう?
空の魚と水の中の星…
でしたっけ?
はぁ…
コレイ
クレーから聞いたんだけど、あっちにはすごく不思議なレールがあるらしいよ。
それに「すごくすごく面白いびゅんびゅん爆速車」も。
珊瑚宮心海
「びゅんびゅん爆速車」の最後のほうで…
うぅ…
私、何を口走ってしまったのでしょう?
空の魚と水の中の星…
でしたっけ?
はぁ…
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クレーから聞いたんだけど、あっちにはすごく不思議なレールがあるらしいよ。
それに「すごくすごく面白いびゅんびゅん爆速車」も。
エウルア
それって、あの「スリリングで刺激的な」レールに沿って、「一切制限なしの」猛スピードで走る乗り物のことかしら…
それって、あの「スリリングで刺激的な」レールに沿って、「一切制限なしの」猛スピードで走る乗り物のことかしら…
コレイ
そうそう、それだ。
真下に向かって走ることもあるらしい。
体の重さがなくなったみたいに宙に浮かぶんだって。
エウルア
そうなの?
走行中にクレーのリュックの紐が解けてしまって、ガイアがその場ですぐ蓋を閉じてあげなかったら、ボンボン爆弾が全部空に飛んで行ってしまうところだったって聞いたけど。
そうなの?
走行中にクレーのリュックの紐が解けてしまって、ガイアがその場ですぐ蓋を閉じてあげなかったら、ボンボン爆弾が全部空に飛んで行ってしまうところだったって聞いたけど。
コレイ
えっ!?
その話だと…
たいぶ危なそうかも…
えっ!?
その話だと…
たいぶ危なそうかも…
エウルア
仕方ないわね…
そんなに乗りたいのなら、時間を見つけて一緒に乗ってあげるわ。
コレイ
えっ?
エウルア、どうして急に…
えっ?
エウルア、どうして急に…
エウルア
君の思考なんて、だだ漏れだから…
でも言っておくけど、私は物を拾ったりしてあげないから、事前に持ち物は全部預けておいてちょうだい。
コレイ
うん、うん!
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イディア
自信満々にアリスさんと約束したばかりなのに、蜃境がこんな大騒ぎになっちゃうなんて…
で、でも、「軍師」さんの言ってた通り、蜃境を元通りに戻すことさえできれば…
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