地理誌/璃月

地理誌 璃月

(璃月港)
千の船が集う栄えた港。
無数の契約と規約のもとで、あらゆる宝が七国へと運ばれていく。
世界を行く旅人、璃月へようこそ。

(璃月港)
商店が繁盛し富が民に行き渡る悩みのない栄えた場所。
灯火は光り輝き、消える事はない。

(璃月港)
十分な血液を送り続けてくれる、璃月港の永遠の心臓。
ここの賑やかな情景はまさに璃月港の命の証だろう。

玉京台
(璃月港)
賑やかな港口から遠く離れたところに天衡山は高くそびえている。
「七星」と諸商会の首脳はここで璃月の平穏と繁栄のために動いている。

(望舒旅館)
荻花洲の南端にある旅館は、旅館以外にも何か使命があるようだ。
噂によると望舒旅館は恋人と一緒に月を眺める最高の場所らしい。
そして、高貴な仙人ですら、時折ここで月光を浴びているとのことだ。

(荻花洲)
さざめく荻草と歌うカエルの土地であり、古の侠客たちの最後の安息の地でもある。

(帰離原)
かつてはあらゆる花が咲き乱れる賑やかな城だった。
だが、夢はやがて覚める。
楽園は戦乱に巻き込まれ、二度と戻らなかった。

(軽策荘)
高大な軽策山は平穏な村を慈悲深く包み込み、老いた者、幼い者、そして豊穣の畑たちを静かに見守っている。
そして、山が封印している古い妖怪の伝説も、伝承者と共に老いもう戻ることはない。

(絶雲の間)
伝説によると仙人の住処が幾千に連なる石と雲の間にあるらしい。
凡人では辿り着くのにも難しい場所だ。

(南天門)
枝から冷たい月光が流れる奇妙な樹。
地中深くまで潜り込んだ根も、再び月の光を浴びることを待っているのだろうか。

(華光の林)
雲の中に亭閣のようにそびえたつ石峰がある。
非凡な人々の地であると知っていても、この美しく渦巻く光と霧の海に、思わず仙人への憧憬を抱くだろう。

(漉華の池)
伝説によると、純粋な愛情が田園を満たし、今日の漉華の池の情景を創り出したのだという。

(孤雲閣)
帝君が海の妖怪を鎮圧した時に残した伝説の石峰。
噂によると、感性の鋭いものは夢の中で海底から流れてくる鼓動が聞こえるのだという。

(層岩巨淵)
璃月港と層岩巨淵と呼ばれる巨大な鉱坑を繋ぐ中間地点。
層岩巨淵のある原因で運用がしている。

(遁玉の丘)
「美玉が隠された地」。
昔の戦はとっくに終わりを告げ、玉の輝きも失われた。
今は流れる水が低い声で囁いているだけだ。

(青墟浦)
清潭の間にそびえ立っている廃れた城。
いまだに既に失われてしまった誇りを守り続けている。

(翠決坡)
翠決坡の奥深くで微睡んでいる俗世の邪を浄化する九本の石鎖。

(層岩巨淵)
「初めてこの地を訪れたとき、奇跡のように恐ろしいこの地形を見て、私は息が止まるほど驚いた…
あのときの衝撃と畏敬の念は、今でも忘れられない。」
「でも、総務司の仕事に毎日振り回されていると、神のなせる業のように珍しい景色にも、飽きてしまった…」
「この話については、先輩に感謝しないといけない。
先輩が助けてくれたおかげで、私は冒険を続けられるんだ…」

(巨淵洞口)
「層岩巨淵の立て坑への入り口。
鉱夫たちからは『巨淵洞口』という敬称で呼ばれている。
この間起きた地震の後、七星に封印された坑口はより不気味になったみたい…」
「先輩が努力してくれたおかげで、巨淵の封印もいよいよ解かれる。
『七星』に咎められないといいけど…」
(層岩巨淵)
「この地はかつて若陀龍王と岩王帝君が、死闘を繰り広げた戦場だった。
私は経験の浅いただの若手冒険者で、文章を書くのもあまり得意ではないが…
このような珍しい眺めを目にすると、思わず感慨に耽ってしまう。」
「昼夜を問わない時空や、天地を揺るがす巨神の前に、私たち人間の存在はどれほど小さく取るに足らないものでしょう…」

(層岩巨淵・地下鉱区)
「私は明蘊町の鉱区で育った。
鉱夫たちの活気に満ちた働きっぷりと、彼らの喜怒哀楽が私の子供時代には満ちていたものだ。」
「今、より壮大で静寂に包まれる地下の坑道を前にすると、頭の中に昨日のことが繰り返された。
ただ、それはより寂しくて憂鬱な昨日だけど…」

(臨時本坑)
「当時、層岩巨淵から撤退した労働者たちはより奥へと続く坑道を封鎖したが、『発破砲』を一門だけ残した。」
「それは当時の有力者からの特別指令だったのかもしれない…
璃月の商業が栄えるためには、琉璃晶砂から長く離れられないから。」

(地下湿原)
「一人で探検しているときに、私はこの湿原を見つけた。
池の水は綺麗で涼しい。
ちょうどいいので、ここで息抜きをして、これまでの不運を全部洗い流す。」
「近くにはおとなしい元素生物がうろついている。
のんびりほのぼのとした、珍しい生き物だ…
私はそれをマップに記しておいた。
先輩がマップに従って、ここまで来てくれたらいいな。」

(嶮しき石堂)
「かつてここに存在していた晶石は、当時、層岩巨淵が封鎖された『元凶』だった。
そして今、総務司はその異変を恐れている。」
「幸いなことに先輩が手伝ってくれたおかげで、それは地下の奥深くに戻り、この冷たい『岩石行宮』だけが残された。」

(無名遺跡)
「一人で探索していた時に、この壮大で恐ろしい遺跡を発見した。
遠い過去に制裁を受け、消滅した古代文明だろうか。
この古き都市は、外から来る者の存在を拒絶しているようだ…
得体の知れない紫黒色の結晶や泥状の物とも、何か関係があるかもしれない。」
「少し立ち止まった後、私はこの不気味な逆さの都市のシルエットを後にした。」

(蛍光隘路)

(遺瓏埠)
碧水川に沿って上ると、海に隣接する万丈の滝の間に、栄えた貿易港が鎮座している。
多くの人々や物資が集まり、無数の商人や船乗りが談笑する声は、街の売り子らの声とともに、璃月北方の独特な光景を形作っている。

(薬蝶の谷)
俗世の喧騒から離れた仙人の住処。
伝説によると、遥か昔、戦乱のせいで居場所を失った人々は「浮錦」という名の仙人の加護を受け、この場所で外界の災いから身を守っていたそうだ。
最終的に、文明の火種は荒れ狂う洪水に飲み込まれることなく、生き残ることができた。

(霊枢の庭)
かつて「薬君」という名で奉られていた仙人はすでに去り、今この地に残っているのは無数の空っぽの薬籠のみ。
戦争の最後の時まで、窮地を救うという悲願が揺らぐことはなかった。

(霊濛山)
かつて、古華派が隆盛していた頃、各地の豪傑がここに集い、酒を飲み交わし、歌声が絶えず聞こえていた。
そして現代、門派の名は衰退した。
しかし、壮大な殿堂は依然としてここにそびえ立っており、「義侠」と呼ばれていた過去の歴史が刻まれている。

(懸練山)
「万斛の嵐が集い、晝も陰し。
高嶺の滝が垂れ、絹の如し。」

(赤璋の石垣)
老人たちが語る言い伝えによると、沈玉の谷の先人たちは遥か南の地から移住してきたそうだ。
そして、ここに高天に通じる祭壇を建て、数え切れないほどの壮大な殿堂を残したという。
玉で作られた祭壇はもう見つからない。
ただ、沈黙に包まれた古い廃墟だけが、未だに濃霧に覆われた山々に佇み、知られざる秘密を守っている。

(老茶樹の丘)
「…この木が成長したら、ここで葉を摘んで茶を淹れよう…」

(翹英荘)
麗らかな春の穏やかな風が再び沈玉の山野を撫でる時、あの濃厚な茶の香りもまた、優しく舞う魂香の花びらを伴い、かつてのように穏やかな街を再び漂ってゆく…

(沈玉の谷・上谷)
最後の玉瓏はここにて千丈の深淵に沈み、最初の願いはここで靄と化した。









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