両手剣(ストーリー)

修正(吹出) 武器

★・★★・★★★

訓練用大剣
このような重く大きな大剣を持つ者が一番よく知っている。
大切なのはではなく、己の力量である事を。

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傭兵の重剣
彼はいつも自分の若い頃の冒険話をしたがる。
どれも大袈裟で陳腐な話だ。
だが、この使い古された大剣はまるでこう言っているようだった。
「私もその場にいたが、流石にそれは言い過ぎだ」

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鉄影段平
幼いエレンドリンは北風騎士レイヴンウッドの剣の模造品を手に持ち、想像の中のモンド旧貴族へ突撃した。
その時、まさか自分が将来、世界に名を轟かせるとは思ってもいなかった。
幼い頃、剣術の真似事をしたルースタンが自分の右腕となり、モンドの民に23年を捧げた末に殉職するとも思っていなかった。
今、「光の獅子」が持っていた模造品は、別の若者の手へと渡った。
この神秘的で偉大な宿命は、どのように伝承されていくのだろうか。

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龍血を浴びた剣
伝説によると、ある有名な英雄が毒龍を斬った後、龍の血を全身に浴びて、刀も槍も通さない体を手に入れようとした。
龍の血の力の賜物か、洗礼を受けた体は、数え切れないほどの剣と槍を折った。
飛んできた無数の矢を嘲笑いながら、その全てを弾き飛ばした。
だが最後、彼の弱点を敵が発見する。
彼は愛用していた大剣を背負いながら、龍の血を浴びていた。
そのため、背中には大剣と同じ大きさの弱点があった。

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白鉄の大剣
軽い白鉄で作られた扱いやすい大剣。
雪のような白銀色に輝いている。
この大剣は素早く振り回すことで、白鉄の輝く光が相手の目を眩ます。
しかし、この剣はあまり武器として使われない。
昔、命を落とした戦友の傍に、輝く武器を突き立てる風習があった。
時が経ち廃れてしまったが、僅かな人はその儀式の意味を覚えている。

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理屈責め
どんな弁論においても、論理的かつはっきりと話す。
どんな頑固な人だろうとも、論理的に話し合えば分かり合えるようになる。
これを道理の力という。
最終的に民衆の抗議により製造は中止された。
これは世論の力という。

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飛天大御剣
挫折を味わった御剣公子は、剣術では到底実現できないことがあると気づいた。
それからというもの、彼は自身の剣術に盲信せず、剣そのものに着手をし始めた。
「大きければ大きいほど優れている。
そう、剣もそうだ」と――
壮大な孤雲閣で、公子は壮絶な結末を迎えた。
空を駆ける旅はやっと終わりを告げる。
それでも、彼と剣の物語は永遠に続いていく……?

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★★★★

西風大剣
西風騎士団の大型の儀礼用剣。
団長と教会両方の許可を得ないと所持することは許されない。
モンドの古き聖遺物を研究し、モンドの工学者が元素の活用方法で成果を挙げた。
この重い剣は西風騎士の栄光だけでなく、モンドを護る人マ々の勤労と技術の結晶でもある。
この剣であれば容易に元素の力を引き出すことが可能だ。
だが肝に銘じてほしい。
剣の鋭さは護るための力であり、傷つけるための力ではないことを。

今なお引き継がれる、幼い狼ルースタンが編み出した長剣の剣術だが、一部の派生技は継承されなかった。
それは、光の獅子エレンドリンが使用した長剣と大剣の二刀流戦法である。
求められる技量が高すぎるため、天賦の才を持つ者しか会得出来ずに伝承が途絶えたのだ。

正統な騎士の一族出身のエレンドリンと農民出身のルースタンは、子供の頃から一緒に成長してきた仲間である。
英雄になるという共通の夢により二人は仲良くなった。
そして同僚に、さらに団長とその右腕となった。

団長となっても、エレンドリンは神の目を授かることはなかった。
力の源は天賦の才と努力によるものである。
彼は自分の力を誇りに思った。
騎士団、さらにモンドの人々も、このような優秀な団長がいてくれることを誇りに思った。
しかし、ルースタンが亡くなって以来、エレンドリンが自らの力を示すことはなくなった。
凶暴な魔獣に挑むことが誇りであるとも思わなくなっていた。

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鐘の剣
奇抜な大剣。
剣身には華麗かつ精巧な鐘が付いている。
シャンと響く鐘の音は使い手の戦闘を演奏する。
楽団が解散した後、大剣は酸性の水に浸かってしまったため、装飾の歯車は錆び、回ることができなくなった。
それにしても、致命的なである。

流浪楽団と共に行動する反逆者の名はクロイツリード。
かつてはローレンス一族の一人だった。
この時代、学者と詩人は歴史を語らず、旧貴族は自らの堕落に気づかなかった。
そのため、クロイツリードが剣を振るった時、旧貴族は恐れ慄いた。

反乱は失敗に終わったが、彼の処分内容は不明である。
ある意味、彼の血統が証明されたのかもしれない。
爵位を剥奪された後、彼は亡き同士の志を受け継ぎ、貴族政権の転覆を目的とする秘密結社を作り上げた。
そして、遥か西方から訪れた異民族の戦士が起こした反乱に協力することになる。

クロイツリードの組織はずっと機能していたという噂がある。
モンドを護るため、西風騎士の代わりに騎士道の精神に背く汚い仕事を請け負っていたそうだ。
言い伝えによると、「幼い狼」ルースタンも大団長の名義でこの無名の組織を運営していたという。

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祭礼の大剣
東にある海を一望できる崖で、古の住民は時の神と風の神を共に祭った。
「風が物語の種をもたらし、時間がそれを芽生えさせる」という思想が、度々両者を混同させた。
この剣は戦争を語るもの。
元々は刃がついていない道具用の剣だったが、時の風により真剣のように鋭くなっていった。

かつてはエーモンロカ一族が所持していた剣。
祭祀では、黒い血に染められた戦争中の戦士を演じる。

エーモンロカー族にとって、戦いは守るものではなく、栄光や開拓のためのものであり、天上の神々を喜ばせる暇つぶしにすぎないと考えていた。
魔物や盗賊が来たとしても、無事に恋人の元に戻れるかなど心配せず、血を浴びながらただ全力で戦い、叫ぶことができればいいと思っていた。

こんな一族は、長い歴史の中からすぐ消えるだろう。
彼らの戦いには終わりがない上、その勝利には望みがないからだ。
しかしモンドの誕生によって、彼らは自分の護るべきものをついに見つけた。

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旧貴族大剣
かつてモンドを支配していた旧貴族に使われていた長剣、その材料と細工は極めて凝っている。
よって、長い年月が経った今でも、切れ味はそのまま。
戦いは貴族の責任の一つだった。
領土と民を守るために、平和を壊す魔物と戦う。
しかし記録によると、彼らは最終的に自分の使命を忘れ、人を喰う怪物となっていた。

ある研究によれば、今は西風騎士団に禁じれらた闘技の始まりは、貴族の間で行われた祈祷であった。

やがてそれは、ローレンスによって権力者の娯楽となった。
最終的に騎士団によって禁じられるも、祈祷文の一部は今も残っている。

「モンドの千風よ、我は友と、同胞と、仇敵と、剣と刃が交差する音を鳴らそう、血と汗を汝に捧げよう」
「進むべき道を導く風よ、我が困窮した時には、前へ進む力を与えたまえ。
我が迷った時には、善悪を見分ける知恵を授けたまえ」

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雨裁
幽冥の無鋒剣。
昔、その弱く暗い光ゆえ、「幽冥の印」と山賊が名付けた。
その光を目にした者は帰れない。
その光を目にした者は死を待つしかない。

「この世のものとは思えない活殺自在の剣」
「その疾きこと龍の如く、目は剣、横目は槍」

もともと雨裁は無銘の剣だったが、所有者への敬意を込めて名前が付けられた。
無銘の剣の最初と最後の所有者は、「古華」という侠客である。

噂によると彼は仙人だった。
古華の時代、盗賊の行動は制限され、荒野は恒久の平和に包まれた。
古華の侠客は旅の最後、紫色の光の中で星になったという。

古華への恩を返すため、ある人が古華の名で流派を立ち上げた。
しかし、流派は所詮消えてゆくものである。

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古華・試作
璃月の武器工場が作った古い試作型の巨大な剣。
製造番号や製造時期は不明。
希少な鉱石と鋼鉄で作られ、その重さは数十キロにも及ぶ。
剣身が艶と輝きを放っており、振るう時の勢いは雲をも飲み込む。

災厄の後、武器に新たな躍進をもたらすため、鍛造の名門である雲氏と職人の寒武が再び手を組んだ。
それにより「試作」シリーズというが誕生する。
最初の「試作」は大剣であった。
古めかしい素朴な色合いであった。
黒、金、褐色と、一見すると普通の見た目をしており、重そうだが手を伸ばすと重くないことに気づく。

寒武は北陸に行き、この大剣をある侠客の友に贈った。
侠客は森に行き、試しにこの大剣を振るうと、周りの樹木がすぱっと切れて倒れる。
剣の衝撃波の音が響く、100年に一度とない光景であった。

侠客は寒武にこう言った。
この大剣、色味は実に優雅で、振るえば一級品だ。
こんな絶世の大剣には「古華」という名が相応しい。
後日、「古華」は璃月の大剣の基盤となった。

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白影の剣
世の全てが璃月にあり。
これは偉大な璃月港への讃美である。
他の国の珍宝も人と共に璃月港に来る。
良質な材料で作られた精巧な大剣。
特徴は鍔に近い部分に刃が付いてないこと。
噂によれば、その部分は柄として扱え、持ち手の部分を変えることで臨機応変に戦えるらしい。

あまり知られていないが、この大剣は異国の職人の傑作である。
謙虚な職人が丹念に鋳り、剣のバランス調整を行った。
火花と共に幾つかの夜をこえて、丹念に鍛造を続けた彼の心の中に、恋人の凱旋への期待と未来への不安が募る。

「この戦争が終わったら」
職人はこう思った。
「彼女がこの大剣を使う時が来るかな」
「……彼女は無事に戻って来られるだろうか」
職人はすぐさま雑念を払い、剣の鍛造に全身全霊を注いだ。
余計な心配をするより、集中して良いものを鍛造しようと決めた。

ある日、遠征軍が魔物の討伐から凱旋した。
職人はまだ大剣に彼女の名を刻んでいなかった。
慌てて剣を携え、帰郷した彼女の前に立つ。
その顔には笑みと涙が浮かんでいた。

武器を置いた女戦士は束ねていた長い髪をほどいた。
これからは兵士を必要としないだろう。
女戦士は故郷の恋人にプレゼントを用意していた。
新品の猟弓である。
「なんてことだ!
俺は何年も費やしたというのに。
君のためにこれを作ったんだぞ……」
職人は思わず口にした。
だが幸いにも、二人は幸せな結末を迎えた。
大剣が一流の品であったのは言うまでもない。

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黒岩の斬刀
希少な黒岩で作られており、大岩のように重く、山をも断つ佇まいの大剣。
黒岩の結晶と紅色の鉱石が混ざった剣身は、黒く赤い墨と炎を彷彿させる。

黒岩は「試作」シリーズを継承した品である。
その特徴は、岩のように堅く、氷のように冷たく、血のように熱い。
この「斬刀」は大剣であるが、刃の部分は絹布のように薄くできている。
黒岩の結晶と紅色の鉱石が融合した刃に、離火のトーテムと紅玉が飾ってあり、遠くから見ると円硯から血が滲んだような邪気を感じられる。

職人の寒武は黒岩を鍛造するため、坑道に素材を探しに行ったが崩落事故にあった。
負傷した目は暗闇のように光を失い、剣と岩のぶつかり合う音だけが耳に残った。
それ以来、未練は残っていたが寒武は武器の鍛造を辞めた。
寒武の息子である寒策が山の中に妖怪がいるという噂を聞き、寒武にそれを伝えた。
驚いた寒武は、あの時の採掘が山の龍や神々を怒らせたのだと思った。
そして、病弱の身でありながら斬刀を鍛造しようと決めた。
斬刀ができた後、父の要求に従い、龍の怒りを鎮めるため、寒策は坑道の外に神棚を設置し、その中に「刀」を置いた。

数年後、寒武は永遠の眠りについた。
その時、ちょうど一人の冒険者が天衡山の異変に気付いた。
山が揺れはじめ、神棚が勝手に開いた。
神棚の中に置いてあった剣が微かに光り、泣いているように見える。
寒策は急いで斬刀を手元に戻した。
そして現在、天枢がその斬刀に銘をつけた。
「天崩地裂、斬雲断月」

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海獣の脊髄で作られた大剣。
冷たい骨に様々な物語がある。
昔の船乗りは、人の命を狙う深海の巨獣を威嚇するために、獣骨を船首や竜骨に飾っていた。

海が荒れていた遥か昔、船に乗って海に出るのは生離死別と同じだった。
今は陽気な歌も、当時は悲壮な別れの歌だった。
一人の大剣を持つ船頭がいた。
出航する前に酒を飲み、歌を歌っていた。
大丈夫かと聞かれても、彼は笑ってこう答えた。
「大丈夫さ、酔ってないよ。
それより船出の時まで一緒に飲まないか」と言って、酒杯を高く挙げ、笑ってみんなと酒を飲んだ。

ようやく海流と風向の重なる時が来た。
彼らを乗せた巨大船は出航した。
海霧の奥深くは暗流が激しく起伏し、海獣が出没する。
結局、楽観的な船頭を乗せた船は帰らなかった。
やがて、深海巨獣の死体が座礁した。
引き裂かれた傷口から白骨が露出し、血は海水に洗い流されている。

「海流と風向が重なる時、波の音に溺れていた彼女の復讐に出かける」
「海獣に喰われても構わない。
それで彼女が眠る深海に、彼女の好きだった歌を届けられるなら」

今の海に、嵐の中で大波を伴ってあらわれる巨獣はいない。
海獣の遺骨を船首や竜骨に飾る風習も、海獣の絶滅によって忘れられた。
しかし、遠洋を航海する際、時々深海から雷鳴のような低い鳴き声が聞こえる。

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雪葬の星銀
緑豊かな都が霧によって覆われたとき、終わりのない吹雪が月明かりを遮り、起きた出来事や生きた証も、空から降る寒天の釘に貫かれてしまった…

祭司の娘は星銀の大剣を異邦の勇士に手渡した、彼女の言ったことは、吹雪の音にかき消され、相手に【?】を伝えることができなかった。

「ここの4番目の壁画はあなたのために用意されています。
あなたの肖像はこの壁に永遠に残ります。」
「この壁画のために、みんなのために、私はいつまでもここであなたの帰りを祈っています…」

雪葬の都の娘が実りのない銀の枝と共に枯れたとき、氷雪を切り裂くために、この剣を振るう運命にあった異邦人は、遠くで答えを求めている。
月明かりのように輝いていた彼女の最後の思いも、遠くの旅人に伝えることができなかった。

「もう長い間澄んだ空と緑の草原を見ていません。
父が望んでいた氷雪が溶ける光景を描くために、どのような青と緑の色を使うべきか、もう分からないままです。」
「もう一度、あなたに会えれば、どんなによかったか…」

これが彼が見つけた答え――

異邦の勇士はついに彼の旅を終えた、大剣の刃からは黒い血が滴り落ち、すでになじみのない雪道を重い足で踏んだ。
疲れ果てた異邦人がついに山国の宮殿に戻ったとき、彼を待っていたのは、死という響きだけだった。

「ここですら、俺の守るものは残ってないのか…」
「天上にいるお前らは、ただ生者の苦しみが見たいだけだろ。」
「だったら、この鋼と血の歌を、お前らに捧げよう。」
異邦人は少女からもらった、風と雪を切り裂くはずだった星銀を壁画の間に残した。
それから山を下り、彼は血を見るために戦いの場に行った。

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千岩古剣
古代の千岩軍兵士が愛用していた。
璃月港の地盤を構成した岩石を削って作られた両手剣。
非常に重い。
普通の人は持ち上げることさえできず、戦うことなんてとんでもない。
だが記録によると、古代の千岩軍兵士はそれを実際に使用していた。

千岩軍は当初、岩君の信者が自発的に結成した部隊であった。
その歴史は町が出来たばかりの時まで遡る。
岩君は璃月の名の下、共に歩み続け、絶対に諦めないと誓った。
「千岩牢固、揺るぎない。
盾と使ひて、妖魔を駆逐す。」
千岩君の兵士たちは皆この箴言を守り、自身の命よりも重要視していた。

彼らは岩王帝君に付従って妖魔を斬殺し、民を救い璃月の平和を守った。
千岩軍の最も輝かしい功績は殺戮ではなく守護であった。
己を盾とし、彼らの故郷を守った。

この巨剣は守護者の責任と意志のように非常に重くて硬い。
最初に岩を削り剣を作った武装兵団の星氏と寒氏は、将来、この岩剣を自在に扱える人は少なくなると予想した。
やがてこの剣は世界平和の象徴となり、守護者も剣も必要なくなるだろう。

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【?】

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桂木斬長正
たたら砂のとある代の目付が設計した長巻。
本人同様、堅実な性格だと言われている。。

異国の技術を輸入し、「御影炉心」を作る前の長い間、たたら砂は伝統的な「たたら製鉄法」を使っていた。
御輿長正が目付になって、鉄の冷たい美しさに夢中になった。
同じく刀鍛冶に熱中する宮崎造兵司佑兼雄に教えを請うた。
遂にその手でこの堅実な刀「大たたら長正」を鍛え上げた。

御輿家の養子でしかないけれど、養母が御輿家の名に泥を塗ったけれど、御輿の嫡子である道啓が天涯孤独な自分を捨てて何処かへ消えたけれど、彼の忠義心が御輿の名を捨てられなかった。
幕府に入り、人一倍の努力で、一族の汚名を濯ごうとした。

自分の部下である桂木の些細な不作為でも、容赦なく斬り捨てた。
その後、この刀の名前と別称が違うものになった。

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惡王丸
【?】

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森林のレガリア
【?】

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マカイラの水色
【?】

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千年に渡って流れる風の中で、「風の花」のイメージは徐々に人々に忘れ去られ、平和な時代の中、愛と喜びの意味が付与された。
征服と勝利を目指す鋼鉄の兵器にも、時には依頼者や鍛造者の意志で、花が飾られることがある。
この剣は、ある人物が気になる人のためにオーダーメイドしたらしい。

「鋼鉄にも断つことはできない。
牢獄の石壁に閉じ込められることもない。」
「風は未来が来ることを恐れず、絶えず明日へと流れてゆく。」
教会に属さぬ無名の牧者は、風の物語を静かに語り、まだ目に光を宿し傾聴する者に「花」を贈る。
もし貴種たちが本来の誓いを忘れるなら、もし虚栄の沈黙が広く伝わるなら、そしてもし血筋の原則が風の流れに背くなら、草木や花の伝説は禁句となるだろう。
あの時代、多くの花は人目に触れないところで咲いていた。
最後に風に吹き飛ばされたとしても、灰色の世界に一瞬の彩りを残した。

「過去の高塔の影に、今の街や路地に、」
「花たちは片隅で小さく光を放っている。」
宮殿を出入りすることのない無名の牧者は、花の叙事詩を静かに語る。

彼は言った。
今、「バドルドー祭」は既に貴族に奪われた。
しかし知っているだろうか。
烈風が渦巻く古都で、花たちは野原いっぱいに咲き誇っている。
あれは尋常の花ではない。
風が強ければ強いほど、その根や茎も強くなり、数を増す。
花が王城いっぱいに咲く頃、高塔が倒れる時が来るだろう。

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テノッチが燃える野原を眺めると、空の果てから濁った黒い潮流が押し寄せてきた。
そこで彼は青銅のラッパを吹き、ずしりと重い黒曜石の棒を肩に担いだ。

「今まさに危機が近づいているのに、部族の族長たちは言い争いをやめない。」
「テノッチが『話死合い棒』を持って、みんなの仲裁をしよう。」
「テノッチはもうどこの部族にも属さないけど、怒りの炎はまだ燃えているから。」

こうして、孤独なテノッチはずしりと重い黒曜石の棒を肩に担いで、恐竜が駆け回る野原を、温泉と熔岩だらけの険しい地を通り抜けた。

最初に英雄テノッチを迎えに来たのは、情熱的なワンジルとその騒々しい相棒のケウクだった。
彼女のどす黒い肌には英雄とともに冒険した証拠が残っており、深い傷跡がはっきり見える。
大部族と互いに争って疲れ果てていたが、彼女はテノッチに招かれて再び気力を奮い起こした。
ナタの灼熱の大地のため激戦に身を投じようとしているのに、ワンジルと部族の者に断る理由などあろうものか?」

二番目に英雄テノッチと抱擁を交わしたのは、勇猛なメネリクとその忠実な相棒のンゴウボウだった。
「さあ、ゆこう!
たとえ諸部族がお前を追放したとしても、たとえ俺たちの仲がいつも悪くとも!」
「メネリクから見れば、棒を持ったテノッチは勇士の中の勇士であり、兄弟の中の兄弟だ。」

三番目に英雄テノッチが訪ねたのは、狡猾なサンハジェ・コンポレと掴みどころのない相棒のマハンバだった。
サンハジェは過去に「話死合い棒」に説得されたことがある。
英雄が戦利品を譲ることを承諾して、やっと戦士の隊列に加わった。
コンポレはテノッチと自分の壮絶な結末と、その後「燼寂海」と呼ばれる地がどのように誕生するかを予見した。
「だが構わん、毒蛇のように抜け目なく名声を得た悪党が、英雄を気取る日が来るかもしれん。」

四番目に自ら進んで英雄テノッチに追随したのは、若いブルキナとその無謀な相棒のコンガマトーだった。
ブルキナはテノッチとの苦戦を経験したことはないが、雄壮な黒曜石の棒が彼を危険な前途に導いた。
戦いによりテノッチの体に残された無数の傷跡を見て、、ブルキナは自分がこのあと通る道を確信した…
変革はそもそも若者の運命である。
燃え盛る正義のために血を流すのも、寝台で怠惰に過ごして腐るよりいい。

五番目に英雄テノッチに説得されたのは、鉱山の長であるスンジャタとその穏やかな相棒のムフルだった。
「その昔、諸部族の安定のために、争いが再び起きないよう、炎神にお前を追放する投票を求めたことがある。」
「今なお、血みどろの戦いをあきらめないとは…
まあよい、これが我々の世代にとって最後の戦いになるかもしれん。」
「お前が自分の考えを曲げないなら、わしも付き合うが、部族の者を巻き込むな。」

六番目に英雄テノッチと同行したのは、若い頃に不倶戴天の敵であった巨人のトゥパク。
その巨体を騎乗させられるものはいなかった。
テノッチが大きな棒を持ってトゥパクの住処を訪ねたとき、彼は挑戦者がその身に残した傷跡を細かく数えているところだった。
「傷跡が三百ヶ所以上、骨折が二十ヶ所以上。
それに黒曜石の破片が百個ほど皮膚の奥深くに食い込んでいて、宝石をちりばめたようだ。」
「軽傷は二百カ所余り。
肋骨が二本砕け、片目はもう遠近が分からない。
お前が残してくれた戦利品も同じくらい豪華だ。」

かつての敵同士は大笑いして、それから握手した。
こうして、テノッチは六大部族から盟友を集め、明るく輝く野火のように、黒い山岳と激突した…

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輝かしい過去の時代、純白の甲鉄艦「スポンジアン」はフォンテーヌ海軍の誇りだった。
その時代、巨大な重砲と頑丈な衝角を備えた甲鉄艦隊はフォンテーヌ廷の寵児であり、グロリア劇場の時代には、観客は白い艦隊が魔像の軍団を掃討する物語に拍手喝采を送った。

スポンジアン号の艦橋に立つ傲慢な海軍司令官バザル・エルトンの姿は、彼女が退役するまで変わらぬ風景だった。
エルトンの一等航海士ナサニエル・ピックマンは、最終的に所属先を失うことになる。
晩年は英雄の虚名の中をさまようしかなかった。
当時、海軍は艦隊がなくなったことから解散し、一時は羽振りが良かった海軍大臣も辞任した。
ピックマンは、フォンテーヌ廷を説得して装甲艦「スポンジアン」の引き揚げと再建をはかろうと長年奔走する。
だがその努力は実らず、フォンテーヌ海軍の再建に意欲を示したことも戦没者遺族から売名行為だと思われた…
最終的に残ったのは虚名と伝説、それから海軍司令官の持ち物だった、この白と青の剣だけだ。

「『スポンジアン』?
ひどい名だな…
ピックマンはどう思う?」
「ある独裁君主の名前ですが、彼とその王朝は実在しなかったかもしれません――」
「とにかく…
思いつきで口をついて出ただけです。
失礼しました、長官。」

「いや、ピックマン。
この名前でいい。」
「そういう幻とも真実ともつかない感じは、私も嫌いではない。」

「スポンジアン」と「白き艦隊」が成した数多くの伝説は、グロリア劇場が壊滅してからしばらくの間、エリニュス島に新しく建設された大歌劇場で人気の演目となった――
公演中に事故が起きて、上演が禁止となるまで…

中でも忘れられないのは艦隊の最後の一戦、舞台上で十門の艦砲が繰り広げる壮絶な戦いである。
その詳細は、バザル・エルトン旗下の一等航海士の記録から復元されたものだ。
ピックマンもそのでたらめな行動について語ったことがないように、書くに値しないことだと思っていたのか、それとも脚本家がこの詳細は予期される悲壮な叙事詩と合わないと考え、脚本から善意で省いたのかは分からないが、バザル・エルトンは数年ぶりに艦に乗り込んだとき、整列したピックマンら乗組員に向かってこうささやいた。
「どうやら、今度こそ敵に向かって発砲できそうだな。」

それから歌劇場の演出と同じように、笑いながら大声で言った。
「どうやら諸君は、私がいないとダメなようだな。
だが、昔話は後にしよう。」
「まずは、あの身の程知らずのデカブツを、大瀑布の下へと追い払うのだ!」

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【?】

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「…安いダンボールでできた剣じゃないからな!
えっと…その…
これはかつてカニ大帝を打ち負かした…
スーパーアルティメット覇王魔剣なんだぞ!」

遠い昔、ロマリタイムフラワーがまだその名前で呼ばれていなかった頃、遠い大海の中に偉大なカニ魔大帝が住んでいた。
カニがなぜそんなに偉大なのか、魔大帝が統治する国や民はどこにいるのか、それらを誰も知らなかったが、皆がそう言うので魔大帝の威名も広大な海原へと知れ渡っていった。
これが生まれ持った崇高さというやつなのだろうか?
威張るカニ魔大帝はそう考え、皆が自分を敬遠している事実を次第に受け入れていった。
世界の高みにいる(もしくはそう自称する)人間のように、偉大な陛下も大帝である自分の境遇に嘆いた。
大帝に友達などいるはずがない(ここにもやや上から目線が含まれている)。
つまるところ、チョキチョキと音を立てる鋭いカニの爪は、自分を見慣れていない相手をいとも容易く驚かせることができるし、もっと信念の固いやつの運命の糸を断ち切ることだってできる。
そして、大帝の宝物庫にはモン・オトンヌキと同じくらい高さのある金貨が積まれており、フォンテーヌの美味しいクッキーなど簡単にすべて買うことができた――
これこそ、王者の身分にふさわしい生活だ!
そうであろう?
ただ、彼には一緒に遊んでくれる友達がいない。
退屈なときや心が傷ついたとき――
つまり、たくさんのクッキーでも楽しい気持ちになれないとき――
陛下は、その巨大なハサミで水草を剪定するしかなかった。
当然カニ陛下も結局はカニなので、他のあらゆるカニより強くても、水草を剪定する能力はそこら辺のエイと大差ないだろう!
ある日、偉大なカニ魔大帝がブクブクと孤独な泡を吐いていたとき、一人の小さなメリュジーヌに出会った…
「こら!
魔大帝の宮廷に侵入してくるとは度胸のあるやつだ。
なにしに来た?」
(カニ大帝は激しく火を吹いたが、内心少し嬉しかったし、怖くもあった。
海原にいるやつらは、大帝の威厳を前にするとそそくさと去っていくからだ。
だから、大帝はもう長いこと誰とも話していなかった。)
「カニさん」と小さなメリュジーヌが言った。
「あなた、何だか楽しくなさそうだね。
一緒に遊ぼうよ、そしたら楽しくなるよ!」
「わかっていないな」
…続けてカニ大帝は最初メリュジーヌが自分のことを「陛下」ではなく「~さん」と呼んだことをとがめようと思った。
だが結局そのことは口にせず、こう言った。
「覇王は小さなメリュジーヌとは一緒に遊べない。
でないと王者の威厳を失ってしまうからな。」
「王者の威厳がなくなっちゃったら、どうなるの?」
「もし威厳を失ったら、覇王はもう覇王ではなくなる。
他のやつよりハサミが大きくて甲羅が厚いことを除けば、普通のカニと変わらなくなってしまうな。」
「カニさんのハサミは私の体より大きいし、足だって私より多い、それに甲羅は私の家の壁よりも厚いよ。
それに金貨やクッキーの他にもカニさんはいい物をたくさん持ってるし、すっごく楽しいはずだよね?
…あっ、わかった、きっと王者の威厳がカニさんをつまらなくさせているのね。」
「小さなメリュジーヌよ、お前は王になったことがないから知らないのだろう。
だから、その無知については大目に見てやる。
覚えておけ、帝王は自分が楽しいかどうかなど気にするべきではないのだ。」
「でも、カニさんだって王になる前は普通のカニだったんでしょ?
カニさんがつまらなそうにしてたら私もつまらないよ。
カニさんのために、王の威厳を捨てさせてあげる!」
「こら!
身のほど知らずの小さなメリュジーヌめ。
自分の統治を自ら放棄する帝王など、この世のどこにいるというのだ!」
陛下は怒ってハサミを振り回した。
「そうだな…
例えば、あくまでも例えばだが、勇者が聖剣で魔王を倒したら…
覇王であった者も小さなメリュジーヌと遊んでやるしかないだろうな。」
「あっ!
そんな方法もあったんだ!」
メリュジーヌは嬉しそうに大きな声を上げたが、別の問題に思い至って、がっかりした様子で言った。
「でも…
勇者がどこにいるかも、聖剣がどこにあるかもわからないよ…」
「ええい、そんなことはどうでもいいのだ!
魔王を倒しさえすれば誰でも勇者になれるし、どんな武器でも聖剣となる」と大帝は口早に言った。
「オホン!
身のほど知らずのメリュジーヌよ、理解したか?」

「『…カニさんがそう言ってたから、みんな力を貸して!』」
彼女がそう言うと、メリュシー村のメリュジーヌたちは、彼女を助けなくてはと思った!
彼女たちは大きな貝殻を拾ってきて彼女のために盾を作り、水草を月桂の代わりにして冠を作り、エリナスの内部の切れ切れになった帆をマントにして、最後に貴重な乾燥したダンボールで宝剣を作った。
こうして、勇者メリュジーヌはカニ魔王を倒すための遠征に出た。
そして、究極無敵の魔剣で威張りをきかせるカニ魔王を倒したのであった。
こうして魔王でなくなった「カニさん」は、その時からメリュジーヌたちのよき友達となったのだ…

簡単な議論の末――
メリュジーヌたちは、かつて映影で異彩を放ったメリュシー村の最強の剣を究極無敵の勇者へと贈り、それを友情の証とすることにした。

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天空の傲
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狼の末路
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無工の剣
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