◆スタンレー(冒険者)
◆ジャック(冒険者)
冒険が終わり、ジャックは満足そうに帰っていった。
しかし、ウェンティはスタンレーの異常に気づき、この件を調べることにした…
しかし、ウェンティはスタンレーの異常に気づき、この件を調べることにした…
…夜まで待つ(18時~23時)…
…「エンジェルズシェア」に行く…
…スタンレーの後ろに座る…
スタンレー
スタンレー…
どうすればいいか教えてくれ…
スタンレー…
どうすればいいか教えてくれ…
パイモン
ん?
なんで自分の名前を呼んでるんだ?
ん?
なんで自分の名前を呼んでるんだ?
①何か秘密があるのかもしれない。
パイモン
まさか、他にもスタンレーっていう名前の人がいるとか?
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②他にもスタンレーがいる?
ウェンティ
それはないかな、スタンレーが2人いるなんてボクも聞いたことないもん。
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スタンレー
ううっ!
くっ…スタンレー…
あの時、燼寂海で死ぬべきだったのは…
俺だった!
なぜお前の名前を騙ってるのに、俺はお前の魂を繋ぎ止められないんだ?
スタンレー!
新米の俺を庇わなければ、あの風のない場所でお前が死ぬことはなかったのに!
お前には偉大な大冒険者の肩書きがある、でもクズの俺なんかのために、もう伝説になれないなんて…
スタンレー!
新米の俺を庇わなければ、あの風のない場所でお前が死ぬことはなかったのに!
お前には偉大な大冒険者の肩書きがある、でもクズの俺なんかのために、もう伝説になれないなんて…
パイモン
これは…
一体どういうことだ?
ウェンティ
…たぶん、彼は本当に燼寂海に辿り着いたんだろう。
そこで遭った危機も、本当のことなんだ。
ただ、彼と共に冒険をした仲間こそが、本物の「大冒険者スタンレー」だったんだよ。
本物のスタンレーは、ボクたちの知る「スタンレー」を助けるために死んだんだろうね。
パイモン
あっ…
あっ…
じゃあ、この「スタンレー」がスタンレーと名乗ってるのは、彼がそいつの名前を「盗んだ」から?
ウェンティ
そういうことだと思うよ。
そういうことだと思うよ。
スタンレー
スタンレー…
もう何年経った。
モンドの人々がお前のことを忘れていくのが怖くて、俺はあちこちでお前の話をした…
俺はモンドの人々にお前を覚えていて欲しい。
スタンレーが燼寂海に辿り着いたこと…
そして偉大な冒険者であり、彼が生きていると!
スタンレーは死なない、なぜなら俺がスタンレーだからだ!
…俺が…
スタンレーだから…
すまない、スタンレー…
スタンレーは死なない、なぜなら俺がスタンレーだからだ!
…俺が…
スタンレーだから…
すまない、スタンレー…
俺も歳を取った、歳を取ったんだ…
はぁ…
お前たち、いつまで盗み聞きしてるつもりだ?
はぁ…
お前たち、いつまで盗み聞きしてるつもりだ?
パイモン
まずい!
気付かれた…!
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ディルック
今日は久しぶりに「エンジェルズシェア」に来たんだが。
客がそう多くなくて助かったよ。
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…スタンレーと会話してみる…
スタンレー
行け、何も聞かないでくれ、一人にしてくれ…
パイモン
でも…
スタンレー
行け!
二度は言わんぞ!
ジャック
栄誉騎士、ウェンティ、それとパイモン!
よかった、みんなここにいたのか!
あちこち探し!
お礼を言いに来たんだ。
君たちが剣と盾を探してくれたおかげで、両親がやっと認めてくれてね!
ウェンティ
おや?
それは本当かい?
おや?
それは本当かい?
ジャック
本当さ!
金を出して「煌めく勇気の剣」と「輝く意志の盾」を直すと言ってた。
ウェンティ
それはよかったね。
それはよかったね。
それでジャック、君はモンドを離れてテイワット大陸を旅するのかい?
ジャック
いや、しばらくはモンドにいるよ。
今の僕の実力じゃ、遠くへ行けそうもないから。
それに、スタンレーさんの話をもっと聞きたいからさ。
へへっ…
なんたって、彼が僕の夢のきっかけだから。
スタンレーさん…
ああ、また酔っぱらってる…
また明日、スタンレーさん。
酔いが覚めたら、またお話を聞かせてくださいね?
いや、しばらくはモンドにいるよ。
今の僕の実力じゃ、遠くへ行けそうもないから。
それに、スタンレーさんの話をもっと聞きたいからさ。
へへっ…
なんたって、彼が僕の夢のきっかけだから。
スタンレーさん…
ああ、また酔っぱらってる…
また明日、スタンレーさん。
酔いが覚めたら、またお話を聞かせてくださいね?
ウェンティ
スタンレーはジャックのことが気に入ってるんだろうね、君はどう思う?
スタンレー
ジャック?ジャック!
ジャック?ジャック!
ウェンティ
ジャックならもう帰ったよ。
ジャックならもう帰ったよ。
スタンレー
そうか…
俺の秘密を守ってくれてありがとうな。
ウェンティ
えっ?
急に現実を見るようになったのかい?
今までの君らしくないね。
スタンレー
俺はさっき…
彼を見る勇気がなかった。
彼の冒険に対する情熱は、何の雑念も含まれてないからな…
俺は疲弊した嘘つきだが、あの子はまだキラキラと光を放つルーキーだ。
だからこそ、その夢を壊しちゃいけない。
えっ?
急に現実を見るようになったのかい?
今までの君らしくないね。
スタンレー
俺はさっき…
彼を見る勇気がなかった。
彼の冒険に対する情熱は、何の雑念も含まれてないからな…
俺は疲弊した嘘つきだが、あの子はまだキラキラと光を放つルーキーだ。
だからこそ、その夢を壊しちゃいけない。
パイモン
嘘つきってこともないだろ?
だって、「スタンレー」の冒険や経歴は全て本物だから。
スタンレー
冒険…経歴…
ハッ、もういいよ。
実はな、今となっては冒険のことも、スタンレーの記憶も…
もうはっきりとは覚えてないんだ。
これこそが俺の最大の秘密であり、最大の恐れ…
実はな、今となっては冒険のことも、スタンレーの記憶も…
もうはっきりとは覚えてないんだ。
これこそが俺の最大の秘密であり、最大の恐れ…
ここ数年、俺は彼の話を伝えるために生きてきた。
しかし彼の性格、彼の人生、それら全てをほとんど覚えてないんだよ。
ハハハッ…
俺が唯一忘れられないのは、彼が風のない燼寂海で死んだこと、そして風が彼の魂を連れ戻せないことだ!
しかし彼の性格、彼の人生、それら全てをほとんど覚えてないんだよ。
ハハハッ…
俺が唯一忘れられないのは、彼が風のない燼寂海で死んだこと、そして風が彼の魂を連れ戻せないことだ!
①彼の人生は罪悪感に呑み込まれてる…
②もう「空想の友達」しか残ってない…
ウェンティ
うん、そうだね…
本当のスタンレーは、彼の記憶の中にある生き生きとした友達とは違う。
傷だらけの戦士として、彼の人生の全てを束縛してるんだ。
スタンレー
俺は歳を取ったんだ…
いくら拒んでも、手放してしまうことがある…
俺は役立たずだ!
本当に役立たず…
だが、冒険者はこんな形で死んではいけない…
いけないんだ…
俺は歳を取ったんだ…
いくら拒んでも、手放してしまうことがある…
俺は役立たずだ!
本当に役立たず…
だが、冒険者はこんな形で死んではいけない…
いけないんだ…
「ハンス・アチェボルド」?
目の前にいる人の元の名前を静かに口ずさみ、風神バルバトスは柔らかな風を起こした。
ハンス・アチェボルドと呼ばれる冒険者が亡き友の魂を風神に捧げた時、何万回も名前を呼び合ったその旧友が、自分に手を差し出しているのが見えた…
目の前にいる人の元の名前を静かに口ずさみ、風神バルバトスは柔らかな風を起こした。
ハンス・アチェボルドと呼ばれる冒険者が亡き友の魂を風神に捧げた時、何万回も名前を呼び合ったその旧友が、自分に手を差し出しているのが見えた…
ハンスアチェボルド?
なんで…
俺の名前を…
風…
俺の名前を…
風…
燼寂海で、求めでも得られない風の音だ…
…お、俺はずっとあなたの存在を信じていた…
旧友の魂、任せてくれないかい?
スタンレー
ふ、不思議だ…
ありがとう…
ありがとう、バルバトス様…
すまない、気持ちの整理に、少し時間が必要そうだ…
でも、きっと俺は大丈夫だと思う…
ふ、不思議だ…
ありがとう…
ありがとう、バルバトス様…
すまない、気持ちの整理に、少し時間が必要そうだ…
でも、きっと俺は大丈夫だと思う…
ウェンティ
うん、めでたしめでたし!
スタンレーは本当の自分を見つけて、ジャックも自立できた。
おめでたいことがたくさんあったら、祝杯を挙げてお祝いしないとね!
パイモン
このまま、この酒場で飲む気か?
ウェンティ
あははっ、ここのお酒は高すぎるからね。
それにジャックがくれるって言った酒がまだでしょ。
報酬に貴重な名酒をくれるって言ったのを覚えてるかい?
ボクは彼からお酒をもらってくるよ、あとで「いつもの場所」で落ち合おう!
パイモン
え?
いつもの場所ってどこだよ?
おい!
待てってば、吟遊野郎!
①当てるしかない…
②知ってるかも…たぶん。
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③うん、「いつもの場所」で!
パイモン
おい!
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ディルック
スタンレー…
この数年、彼を束縛していたのは、その「友人」本人ですらなくなっていた。
この数年、彼を束縛していたのは、その「友人」本人ですらなくなっていた。
しかしその友人の話は、きっとモンドで忘れられることはないだろう。
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…「いつもの場所」を探す…?…
ウェンティ
やっと来たね。
ウェンティ
やっと来たね。
パイモン
分かりにくかったぞ!
次はこういうのやめてくれよな!
そうだ、吟遊野郎、酒は手に入ったか?
分かりにくかったぞ!
次はこういうのやめてくれよな!
そうだ、吟遊野郎、酒は手に入ったか?
ウェンティ
手に入れたよ。
ジャックのやつ、「貴重な名酒」って言ってたけど…
結局、ただのアップルサイダーだったよ。
懐かしいなぁ。
初めてここで景色を眺めた時、ボクは「この姿」じゃなかった。
>この姿…じゃなかった?
ウェンティ
だいたい2600年くらい前かな、この世界がまだ七神の管理下に置かれていなかった時代。
だいたい2600年くらい前かな、この世界がまだ七神の管理下に置かれていなかった時代。
あの頃、「旧モンド」は暴君が吹き起こした暴風に囲まれていて、鳥すらも行き来できなかったんだ。
パイモン
「旧モンド」?
ああ、思い出したぞ、今の風龍廃墟だろ?
おまえが前に言ってた!
「旧モンド」?
ああ、思い出したぞ、今の風龍廃墟だろ?
おまえが前に言ってた!
ウェンティ
その通り。
かつてあの高塔を統治した風の暴君は、「竜巻の魔神」デカラビアンだ。
あの時のボクは、千の風の中の一つで、神でもなく、人の姿でもなかった…
風の中の些細な元素の精霊、「小さな転機と希望をもたらす風」だったんだよ。
パイモン
元素の精霊?
人の姿じゃなかった?
あれ?
吟遊野郎、昔はこんな感じじゃなかったのか?
元素の精霊?
人の姿じゃなかった?
あれ?
吟遊野郎、昔はこんな感じじゃなかったのか?
ウェンティ
うん。
今のボクの姿は、実はあの偽物のスタンレーと同じ、「友達」のものを借りたんだ。
うん。
今のボクの姿は、実はあの偽物のスタンレーと同じ、「友達」のものを借りたんだ。
巨大な神像の手のひらに座り、風神から彼の物語を聞いた。
大昔の一人の少年が奏でる詩と歌、自由へ導く勇気、彼らのすべてを語った…
ボクが話す物語は「旧モンド」の始まり
あの暴君が治めた国で ボクはある少年と知り合った
少年はライアーを爪弾き 自分の歌を探していた
しかし彼は風の壁の内に生まれ 青空を目にしたことがない
しかし彼は風の壁の内に生まれ 青空を目にしたことがない
「鳥の飛ぶ姿が見たい」
少年の眼差しは強く 瞳には光が宿っている
しかし その声は風の音にかき消された
なぜなら竜巻は賛歌のみを受け取り 他の音を残さないから
本物の空 鳥籠の外にある詩と歌…
なぜなら竜巻は賛歌のみを受け取り 他の音を残さないから
本物の空 鳥籠の外にある詩と歌…
それは戦うに値する願望ではないだろうか
だから少年はボクを誘ったんだ
だから少年はボクを誘ったんだ
「ボクと共に 暴君を倒し 風の壁を壊そう」と
少年は反抗の旗を掲げ
ボクも「自由」を求める戦争に身を置いた
鳥籠を破る者たちは勝ち続け
少年は反抗の旗を掲げ
ボクも「自由」を求める戦争に身を置いた
鳥籠を破る者たちは勝ち続け
神位は崩れ 千風は乱れ 国々は震えた
硝煙の中 ボクたちは暴君の結末を見届け
灰燼の中 ボクたちは高い塔が崩れ落ちるのを見届けた
硝煙の中 ボクたちは暴君の結末を見届け
灰燼の中 ボクたちは高い塔が崩れ落ちるのを見届けた
こうして「新しいモンド」が始まって
それから 誰も王座に登ることはなかった…
それから 誰も王座に登ることはなかった…
パイモン
その後は?
おまえの友達、その後どうなったんだ?
その後は?
おまえの友達、その後どうなったんだ?
>(ウェンティの友達は、スタンレーのように…)
ウェンティ
パイモン、その後の話が知りたいかい?
パイモン、その後の話が知りたいかい?
パイモン
あったりまえだろ!
もったいぶらないで、早く教えてくれよな!
①パイモン、リンゴ二つ取ってきてほしい。
パイモン
なんで急にリンゴなんか食べたくなるんだよ!
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②パイモン、魚肉を探してきてくれないかな?
パイモン
ん?
今は話を聞いてる途中だろ?
どうして急に食べ物を欲しがるんだよ!
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ウェンティ
あははっ、お腹が空いたんだね?
>うん。
パイモン
うう…
仕方ないやつだな!
ウェンティ
ああ――
ああ――
君は賢すぎると、ボクはたまにそう思ってしまうよ。
でも、友達の間ではこういう暗黙の了解があった方がいいのかもしれないね。
美酒、そよ風…
こういう時は、いつも思い出してしまうんだ…
彼から教えてもらった歌をね…
でも、友達の間ではこういう暗黙の了解があった方がいいのかもしれないね。
美酒、そよ風…
こういう時は、いつも思い出してしまうんだ…
彼から教えてもらった歌をね…
飛べ、飛べ。
飛ぶ鳥のように。
ボクの代わりに世界を見て…
ボクの代わりに高い空へ。
ボクの代わりに世界を見て…
ボクの代わりに高い空へ。
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静かにウェンティを見つめる…
(緑色のマントで隠された後ろ姿、珍しく黙っている。)
(軽やかな風、重くなる時もある…
(軽やかな風、重くなる時もある…
凡人が気付けないほんの短い一瞬だけだけど。)
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《任務完了》
