霖鈴精選詩集

書籍

霖鈴が自費で出版した詩集、彼女のデビュ一作であり、自信作でもある。

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ネコちゃん
橙色の猫がいい、白い猫が愛らしい。
猫隊長がニャーニャーと鳴いた。
二つのまなこが見開かれる、害虫は食べ尽くされる!

梟総管
造船所の監督はいっつも怠ける。
ぐーぐーといびきをかいて眠り呆ける。
遠くで聞けば岩王が鳴らす腹痛に、近くで聞けばイノシシが鳴らす紛糾に。

海を眺める
美しき大海、まっ青な水で一杯。
長い船には大きなオール、エビの脚に見まがえる。

また海を眺める
毎日海を眺めては心を痛め、時が経っては目を痛める。
詩を書いてから数年が過ぎ去り、読む人もおらず時が過ぎ去る。
小さな船は帆を張り波に乗り、大きな魚は川を越え潮に乗る。
この文才に気づかぬ人は後悔し、いずれ船は転覆し航海を断つ。

夜の町の風景
街灯が星のように灯り、軽食が街に並び。
悲しみに泣き喚く、目に映るだけで心がざわめく。

天衡山
天衡山、巨大な壁となり、璃月の盾となる。
それは妖を阻み、悪人を阻む、圧巻の壁である!

春景色
璃月港の霓裳花、春になると咲き誇る霓裳。
それは果たして霓裳か花か、されど由来は霓裳も花。

もつ焼き
中原のもつ焼きはしょっぱくて辛い、辛すぎて口が痛い。
「塩気が強すぎないか?」と苦言を呈すと。
蘇二おばは「口に合わないなら帰れ!」と怒気を露呈す。