白亜の章 第一幕・旅人観察報告/実験その末・栄枯

修正(吹出) 伝説任務

実験が進めるほど、あなたに対する研究データもだんだん増えていく。
アルベドの脳内にはある錬金術の構想が形を取っていった。
遂に、一見普通の身体機能実験を経て、実験は最終段階に入った…

…知能テストの実験地点に行く…

アルベド
旅の途中で、キミはたくさんの謎に出会ってきただろう。
身体能力テストと同じで、ボクは実験を通してキミの知能指数を観察したい。

①問題ない。
②その言い方なんかおかしくない?

アルベド
この遺跡を探索した後、キミが得られた答えをボクに教えてくれるかい。
この遺跡の両側にはそれぞれ謎があり、それをクリアすると中央の装置が起動できるはずだ。
身体能力テストの時と同じ、方法の制限はない。
キミのしたこと全てがボクの観察したい内容だからね。

①分かってる。

アルベド
さすがベテランの冒険者だ。

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②やってみないと分からない。

アルベド
これは知能テスト、運はテスト内容ではないから、忘れないで。

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アルベド
さて、あとはキミ次第だ。
どちらを先に選ぶかもキミが決めるといい。

…付近の装置を解く…

…中央に戻り、装置を起動させる…

…放水後のエリアを調査する…

アルベド
これは…

①知らない模様だ。
②どこかで見たことある気がする。

アルベド
ボクの知る限り、これは文字だよ。
テイワット大陸のあちこちにあるけど、いまだ謎に包まれてる。
解明されてないところが多い、それになぜ符文がここに残されたのかも分からない。
ひとまず書き写しておこう。
キミに対する研究が終わったらまたしてみるよ。

パイモン
あぁ、また分からないものが増えたな。
こんな変わったテストや実験で一体どんなことが分かるっていうんだ…
結果を得るには、それ相応の代価が必要ってことか。

アルベド
今回、かなりの収穫があった。
それに比べて微々たる代価を支払うなど大したことではないさ。
ボクは先に拠点に戻ってる。
キミたちが戻ってくる頃には、奇跡の瞬間を見せることができるはずだ。

①またあとで。
②知能に問題がなくて安心した。

パイモン
こんなに苦労したんだし、一体どんな結果が出るか楽しみだな…
他に用がなければ、オイラたちも拠点に戻るか。

ロサリア
そう焦らないで、まだ危険は排除されてないのよ。

パイモン
ん?
おまえ!
まだ雪山にいたのか?

ロサリア
もちろん、君たちとアルベドがしてきたことは全て見せてもらったわ。
警戒心がないのか、それとも単に彼の独特な思考とフレンドリーな態度に騙されたのか。

①何があったの?
②アルベドが何か企んでるの?

ロサリア
見知らぬ人の指示に従って正体の分からない薬を飲んだり、意味不明な実験に参加したり…
単純というより、君が騙されていたと信じたい…
もしくはわざとそうしたとか。

パイモン
やっぱり警戒心の強いシスターだな。

①彼の研究に協力しただけだ。
②彼が悪い人だと思わない。

ロサリア
アルベドのことはどうでもいいわ。
彼のことは君のような異邦人よりも知ってるもの。
私が気にしているのは一つだけ、君が錬金術で怪物に改造されたかどうかよ。

パイモン
嘘だろッ!?
全然気付かなかったぞ!
それに、あいつ今まで錬金術を使ってないし…

ロサリア
彼のような錬金術師は気付かれるようなヘマをしないものよ。
とにかく、その脅威をモンドに戻すことはできないわ。

パイモン
な、なにするつもりだ?

>確かめる方法があるってこと?

ロサリア
案外冴えてるわね。
君たちが触れてきたものに危険がないと分かれば、危険性はないと判断できる。
ロサリア
他のものはすでに調べたわ。
唯一してないのは、その符文よ。

パイモン
この符文、オイラたちもなんなのか分かってないけど。

ロサリア
でしょうね…
うん、装置でもないし、ただの符文だわ。
でも一応念のため、この符文の言葉を写しておこうかしら…
うん、定期的な見回りも必要ね。
いいでしょう、君たちに危険性はないと判断する。
これで万事問題なし、君たちのせいで残業することになったら損だものね。

パイモン
ざ、残業?

ロサリア
最後に忠告しておくわ、異邦人。
アルベドのことを何でも信じないこと。
考えなしに行動しないように。

パイモン
あ…もう行っちゃった、自分本位なやつだな。
モンドじゃ彼女みたいな人、珍しいよな。

①心配性なのかも。
②繊細な人なのかも。

パイモン
うん、それよりもアルベドの拠点に戻ろうぜ!

…拠点に戻り、アルベドから結論を得る…

アルベド
おかえり、ちょうど結論が出たところだよ。
しかし、戻って来るまで結構時間が掛かったね、何かあったのかい?

①なんでもない。

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②シスターに止められた。

アルベド
それなら平気さ、彼女は仕事を全うしたまでだよ。

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アルベド
結論から言おう。
今日、多くのデータを手に入れることができたから、すぐに全ての研究を終わらせることは難しい。
でも全体を通した初歩的な結論なら教えられる。
それは――
キミはこの世界の人類とそっくりだ。

①……
②それだけ?

パイモン
そんなの一目見れば分かるだろ!
あれだけ苦労したのに、結局それだけなのか!?

アルベド
まあ焦らないで、キミたちにとっては当たり前だけど、この世界にとっては当たり前のことなんてない。
こういう可能性は考えたことあるかい?
テイワットという世界はよそ者に対して拒絶反応を起こすと。

①答えは神のみぞ知る。
②そうかもしれない。

アルベド
この世界の法則を話しただろう。
キミが無事にボクと会話してることは普通に見えるけど、本当は奇跡だったりするかもしれない。
なぜなら、キミと同じよそから来た命、ボクが話した種はテイワットの法則に影響されて成長することすらできない。
しかし、キミを観察した後、ボクは他のアイデアを閃いたんだ。
キミの命を真似して、錬金術に新たなインスピレーションを加える――

パイモン
わっ、な、なんか出てくるぞ!

アルベドの指先から花が咲いた…

アルベド
無から有へ、芽生えから繁栄へ、それから終わりに向かう。
この世界でない命を育むことは、世界を育むことにならないかい?

パイモン
わあ…

さっき咲いた花はすぐに枯れた…

①綺麗だ。
②短かった。

アルベド
おや、これが限界みたいだね。
一瞬だけど最高に綺麗な花を咲かす、生命の極致もここにあるんだよ。

パイモン
いっぱい苦労したから、永遠に咲いててくれるもんかと思ったけどなぁ。
それに果実も実らなかったし…

アルベド
命というのは多種多様で自由なものだよ、長さで決めつけるべきではない。
たとえ一瞬でも…
短い命が必ずしも悪いことではない。
効率的で完璧、孤独に囚われないことを意味する。
分かるかな?
ボクが言った、「ボクたちの会話は奇跡かもしれない」ことについて。

①少なくとも今はまだ枯れていない。
②(お兄ちゃんは今どうしてるんだろう…)

パイモン
ん?
急にしおらしくなってどうしたんだ?
おーい、元気出せよ、蛍。
オイラがついてるだろ。
それにアルベドも、友達になってやってもいいぞ。

アルベド
…ありがとう。
孤独をなくすことは必要だと思ってないけど…
これも悪くないかな。
蛍、キミが協力してくれたおかげで、ボクは花を咲かす可能性に気付いた。

>「実験対象」として?

アルベド
いや、雪山でキミたちと過ごした時間は、価値のある旅だったよ。
今後…
もし必要があったら、またお願いしてもいいかい?

>必要がなくても、いつでも呼んで。

アルベド
それなら…
よろしく頼むよ。

アルベドの拠点から離れた後、彼は考え込んだ…

アルベド
ずっと実験結果は「普通」だって彼女に言ってきたけど…
瓶の底に現れないはずの淀みがあるのは、一体どういうことだ?
黒土を吸えば汚れ、白亜を吸えば無垢になる。
キミもボクも、未来が不確かな「素体」ってことか…
もしいつか、暴走するボクがモンドを…
壊そうとしたら――
キミが止めてくれることを、期待してもいいだろうか?

《任務完了》