◆耕一
パイモン
おう、オイラたちも仲間だから安心しろ!
>よろしく。
耕一
なるほど、わりぃ、疑うつもりはなかったんだが念のためな。
船はもう完成したけど、近場を漕ぐにも堂々とはできない状況だ。
パイモン
え?どうしてだ?
宵宮
分かっとる。
すまんな、あんたまで巻き込んでしもうて…
宵宮
うん、おおきに!
途中うちの店に寄って花火を持ってってな、短冊通り作ったからばっちりなはずや。
宵宮
あちゃ~、せやな、つい話し込んでしまうところやった。
耕一
宵宮は他にも用事があるだろ、またあとでここで落ち合おう。
宵宮
へへ、耕一に言われてへんかったら、大事なこと忘れるとこやったわ。
ここ最近、花火作りで忙しくしとったさかい、お喋りする時間がなくて我慢の限界やったんや。
父ちゃんは良い話し相手やけど、耳のこともあるし新鮮な反応を見るんは難しいやろ。
パイモン
でも、おまえは楽しめてるのか?
①話の要点がやっと聞けた…
…城内に行って花火の材料を探す…
…森彦と会話する…
宵宮
こんちはー、森彦さん、仕事はどうや?
宵宮
ええっ?ほんま?
森彦
花火大会の時期になると、いつも材料になる鉱石について聞き回ってるだろ。
毎年、花火の追加注文を受けてるし、だからもう慣れっこさ。
宵宮
えへへ、そっか、いつもありがとうな…
森彦
気にしないでくれ、たとえ商売はやめても、宵宮ちゃんの頼みは断らないよ。
それで、こちらのお二人が今回の注文者?
森彦
ははは、気にしないでくれ。
別に問題ないさ。
この前、俺が息子と喧嘩した時、宵宮ちゃんがあの子をなだめてくれたんだ。
俺は息子と話すのが下手でね。
宵宮ちゃんじゃなかったら、今頃あの子は家出してたかもしれない…
宵宮
そんなことあらへん、あの子繊細やから森彦さんのことめっちゃ気にしとったで…
ただ、あんたとの接し方が分からへんだけや。
もうちょいニッコリしてみたらどうやろ、ほなら息子さんも緊張せんで済むと思うで。
宵宮
そう思いつめんといて、誰にだって得意不得意はあるさかい。
宵宮
花火の注文やなくてもかまへん、お客さんは神様やから!
森彦
ああ、そうさせてもらうよ。
みんなが宵宮ちゃんを褒める理由が分かる、龍之介さんも鼻が高いだろうな。
鉱石は持っていってくれ、モラは払わなくて大丈夫だ。
宵宮
えぇー、あかん!
絶対あかんよ!
森彦
宵宮
せやけど借りができてまう、商売には商売の掟があるやろ。
うちを困らせんといてぇな。
森彦
そう言わずに受け取ってくれ、まだ仕事があるんだろ?
宵宮
おう!
森彦さんも仕事ばっかりしてへんで、体に気ぃつけてな。
パイモン
宵宮、人気だな。
①人情を大切にしてる。
宵宮
同じこと前にも言われたことあるで、うちが何でも手伝ってくれると思うとった人もおったわ。
せやから、「待ちぃ、こんなん花火屋の仕事やないやろ!」って言い返したんやけど。
みんな全然聞いてくれへんのや。
あははっ、仕方あらへん。
…「天目鍛冶屋」に行く…
宵宮
先生!
創!
こんちはー!
創
あっ、宵宮、どうせ花火の材料のことだろ?
創
悪いけど、ちょっとだけ待っててくれる?
宵宮
かまへん、平気や!
あっ、ちゃうか、ぜんぜん平気ってわけでも…
ほなら、手伝ったる!
ここの武器がぜ~んぶ完成したら、鉱石の加工をしてくれるってことやろ?
パイモン
ああ、ちゃんと話す機会がなかったし、ちょうどいいかもな。
①宵宮は色んな人と仲がいいね。
宵宮
ええなぁ、規則みたいなんがほぼあらへん国やろ?
宵宮
そか。
ははっ、ほんまはずっと稲妻に残って欲しかったんやけど、そういう理由ならしゃあないな。
稲妻は他とちごうて「永遠」を求める国や。
つまり、何事もなく穏やかなまま、平凡な日々が過ぎていく。
これのええとこは――
パイモン
でも、それはしょうがないことだと思うぞ…
宵宮
疲れてる時は、何やっても上手くいかへん。
それに遊びに行っても楽しないやろ。
うちの友達に冒険者がおるんやけど、その子から教わった言葉で「ゴールだけを目指して走っとると、道中の出会いや感動を無駄にしてしまう」っていうのがあるんや。
①……
話しているうちに、耕一が帰った…
耕一
そっか、じゃあ行こう。
あまり目立ないようにな。
…船の状況を確認する…
パイモン
小っちゃすぎるだろっ!
①丈夫そうではあるけど…
宵宮
これは最後の手段や、うちかて朔次郎をこれに乗せるんは心苦しいしな。
にしても耕一、また腕を上げたんやないか。
宵宮
分かった、ほな船は一旦ここに隠して、うちらは朔次郎にこのことを伝えてくる。
パイモン
だんだん不安になってきたぞ。
こんなことしたら、おまえも共犯扱いで天領奉行に追われるんじゃないか・
宵宮
ほほう〜、経験者やったんやな。
心配しとったけど杞憂やったようや、あははっ。
ほな耕一、今回はほんまにありがとうな。
花火ももう完成しとるから、手ぇ空いとる時に取りにきてや。
ついでに父ちゃんから船の代金もろうといて。
耕一
モラならいいって。
それに、お前にモラを支払わせたなんて姉さんが知ったら、俺が怒られるだろ。
宵宮
そうや。
せやから、みんなの花火への期待を裏切るわけにはいかへんのや。
ほな、朔次郎が待っとるし、そろそろ行こか。
耕一、船のことありがとうな。
耕一
ああ、俺もここから離れるとするよ、捕まるのはごめんだからな。
朔次郎
うん…
でもせっかく帰ってきたんだ、もう逃げたくない。
それに小船ひとつで雷雨に挑むのは…
無謀すぎる。
朔次郎
すまない、本当にヤツらがここまで来たら早々に逃げるよ。
君に迷惑はかけない。
朔次郎
うん、絶対に捕まらないようにするさ…
はぁ…
パイモン
こうまでして稲妻に帰って来たのには、なんか理由があったのか?
宵宮が急いでメモを書いて、ようやく出発の時間だ。
◆森彦
◆創
◆天目十五
◆朔次郎
宵宮と共に「長野原花火屋」へ戻り、偶然にも身を隠していた密入国の朔次郎と出会った。
花火大会の準備をしながら、彼を稲妻から脱出させ、天領奉行から逃がす方法を探ることにした。
…宵宮と共に朔次郎のために船を用意する…
宵宮
耕一!
どうや、船の件は順調か?
耕一!
どうや、船の件は順調か?
耕一
ああ、問題ない。
ただ奉行の目を誤魔化すのは難しいだろうけど…
ああ、問題ない。
ただ奉行の目を誤魔化すのは難しいだろうけど…
待った、見ない顔がいるが大丈夫か?
宵宮
大丈夫や、うちの友達やさかい信頼してくれてええで!
うちらみんな船の件で来たんや。
大丈夫や、うちの友達やさかい信頼してくれてええで!
うちらみんな船の件で来たんや。
パイモン
おう、オイラたちも仲間だから安心しろ!
>よろしく。
耕一
なるほど、わりぃ、疑うつもりはなかったんだが念のためな。
船はもう完成したけど、近場を漕ぐにも堂々とはできない状況だ。
パイモン
え?どうしてだ?
耕一
鎖国令があるからな、天領奉行は船に敏感なんだ。
小さな船でもいちいち問い詰めてくる。
小さな船でもいちいち問い詰めてくる。
宵宮
分かっとる。
すまんな、あんたまで巻き込んでしもうて…
耕一
はは、なんだよ急に、お前の役に立てて俺は嬉しいぜ。
今回も花火を作ってもらったし、船はその礼だ。
今、持ってくるから、ちょっと待ってな。
はは、なんだよ急に、お前の役に立てて俺は嬉しいぜ。
今回も花火を作ってもらったし、船はその礼だ。
今、持ってくるから、ちょっと待ってな。
宵宮
うん、おおきに!
途中うちの店に寄って花火を持ってってな、短冊通り作ったからばっちりなはずや。
耕一
ああ、ちょうど花火大会も始まるし、お前の新しい友達に稲妻の伝統を見せてやれ。
宵宮
そのつもりや。
あっ、せや…
せっかくやから、耕一が初めてうちで花火を注文した時の話をしたろか。
そのつもりや。
あっ、せや…
せっかくやから、耕一が初めてうちで花火を注文した時の話をしたろか。
耕一
おっと、これは長くなりそうだな…
その話は先に船をここまで運んでからにしようぜ。
おっと、これは長くなりそうだな…
その話は先に船をここまで運んでからにしようぜ。
宵宮
あちゃ~、せやな、つい話し込んでしまうところやった。
耕一
宵宮は他にも用事があるだろ、またあとでここで落ち合おう。
宵宮
へへ、耕一に言われてへんかったら、大事なこと忘れるとこやったわ。
ここ最近、花火作りで忙しくしとったさかい、お喋りする時間がなくて我慢の限界やったんや。
父ちゃんは良い話し相手やけど、耳のこともあるし新鮮な反応を見るんは難しいやろ。
宵宮
また話が脱線してもうたな…
耕一が船を取りに行っとる間に、花火の材料を探しに行こか!
あんたらの分だけやのうて、「袋貉」を探しとった子供と朔次郎の分もあるさかい、材料が足らへんのや。
また話が脱線してもうたな…
耕一が船を取りに行っとる間に、花火の材料を探しに行こか!
あんたらの分だけやのうて、「袋貉」を探しとった子供と朔次郎の分もあるさかい、材料が足らへんのや。
>大変だったら、私たちのはいいよ。
宵宮
気にせんといて。
毎年似たようなもんや、途中で追加注文がぎょうさん入る。
お祝い事があるさかい、みんな花火を求めとる。
気にせんといて。
毎年似たようなもんや、途中で追加注文がぎょうさん入る。
お祝い事があるさかい、みんな花火を求めとる。
それを逃したら、もう二度と機会がけぇへんかもしれへん。
せやから、どんな大変でも引き受けるんや。
せやから、どんな大変でも引き受けるんや。
パイモン
でも、おまえは楽しめてるのか?
宵宮
もちろん楽しんどるで。
花火師の家に生まれて、小っちゃい頃からこの「ドンッ」って爆発する感覚に夢中やった…
とにかく、うちの心配はいらんってことや。
もちろん楽しんどるで。
花火師の家に生まれて、小っちゃい頃からこの「ドンッ」って爆発する感覚に夢中やった…
とにかく、うちの心配はいらんってことや。
①話の要点がやっと聞けた…
②話がだいぶ逸れてた…
宵宮
すまへん、すまへん。
花火みたいに話の種もあっちゅう間に消えてまうやろ、せやからその一瞬を逃して後悔せえへんように、思う存分喋るようにしとるんや。
次は城内を回ってみよか。
知り合いのところを当たってみるさかい。
すまへん、すまへん。
花火みたいに話の種もあっちゅう間に消えてまうやろ、せやからその一瞬を逃して後悔せえへんように、思う存分喋るようにしとるんや。
次は城内を回ってみよか。
知り合いのところを当たってみるさかい。
…城内に行って花火の材料を探す…
…森彦と会話する…
宵宮
こんちはー、森彦さん、仕事はどうや?
森彦
ははっ、宵宮ちゃん、俺の読み通りやっぱり来たね。
用件は言わなくても大丈夫、花火の材料を探しに来たんだろう?
ははっ、宵宮ちゃん、俺の読み通りやっぱり来たね。
用件は言わなくても大丈夫、花火の材料を探しに来たんだろう?
宵宮ちゃんのために一袋残しといたよ、これだけあれば足りるはずだ。
宵宮
ええっ?ほんま?
なんで分かったん!
森彦
花火大会の時期になると、いつも材料になる鉱石について聞き回ってるだろ。
毎年、花火の追加注文を受けてるし、だからもう慣れっこさ。
宵宮
えへへ、そっか、いつもありがとうな…
森彦
気にしないでくれ、たとえ商売はやめても、宵宮ちゃんの頼みは断らないよ。
それで、こちらのお二人が今回の注文者?
①ありがとう、おかげで助かった。
②迷惑をかけてごめん。
森彦
ははは、気にしないでくれ。
別に問題ないさ。
この前、俺が息子と喧嘩した時、宵宮ちゃんがあの子をなだめてくれたんだ。
俺は息子と話すのが下手でね。
宵宮ちゃんじゃなかったら、今頃あの子は家出してたかもしれない…
宵宮
そんなことあらへん、あの子繊細やから森彦さんのことめっちゃ気にしとったで…
ただ、あんたとの接し方が分からへんだけや。
もうちょいニッコリしてみたらどうやろ、ほなら息子さんも緊張せんで済むと思うで。
森彦
そうか、普段から厳しく接し過ぎてたのかもしれないな…
外で他の人と話す時は、もう少し柔らかくできるのに。
そうか、普段から厳しく接し過ぎてたのかもしれないな…
外で他の人と話す時は、もう少し柔らかくできるのに。
宵宮
そう思いつめんといて、誰にだって得意不得意はあるさかい。
また似たようなことで困ったら、いつでもうちに相談してな。
宵宮
花火の注文やなくてもかまへん、お客さんは神様やから!
森彦
ああ、そうさせてもらうよ。
みんなが宵宮ちゃんを褒める理由が分かる、龍之介さんも鼻が高いだろうな。
鉱石は持っていってくれ、モラは払わなくて大丈夫だ。
宵宮
えぇー、あかん!
絶対あかんよ!
森彦
構わんさ、俺からの礼だと思って遠慮なく使ってくれ。
宵宮
せやけど借りができてまう、商売には商売の掟があるやろ。
うちを困らせんといてぇな。
森彦
そう言わずに受け取ってくれ、まだ仕事があるんだろ?
宵宮
んー、ほならモラの代わりに、とりあえず帳簿に書いとくわ。
今度、花火を割引きしたる。
んー、ほならモラの代わりに、とりあえず帳簿に書いとくわ。
今度、花火を割引きしたる。
森彦
お前って子は本当に…
なら、宵宮ちゃんの好きにするといい。
それとお父さんにもよろしく伝えといてくれ。
これからも体に気を付けて、花火を楽しませてくれって。
お前って子は本当に…
なら、宵宮ちゃんの好きにするといい。
それとお父さんにもよろしく伝えといてくれ。
これからも体に気を付けて、花火を楽しませてくれって。
宵宮
おう!
森彦さんも仕事ばっかりしてへんで、体に気ぃつけてな。
パイモン
宵宮、人気だな。
①人情を大切にしてる。
宵宮
同じこと前にも言われたことあるで、うちが何でも手伝ってくれると思うとった人もおったわ。
せやから、「待ちぃ、こんなん花火屋の仕事やないやろ!」って言い返したんやけど。
みんな全然聞いてくれへんのや。
あははっ、仕方あらへん。
まあ、気にするほどのことでもあらへんしな。
-------------------------
②花火って稲妻人にとって大切なもの?
宵宮
何かをお祝いする時、賑やかで綺麗なことに越したことあらへんやろ。
それに商売は、みんなからの信頼がいっちゃん大事や。
お客さんがおらへんと、商売をやっていけへん。
何かをお祝いする時、賑やかで綺麗なことに越したことあらへんやろ。
それに商売は、みんなからの信頼がいっちゃん大事や。
お客さんがおらへんと、商売をやっていけへん。
-------------------------
宵宮
とにかく鉱石も手に入ったし、あとは職人さんに加工してもらおか。
材料の問題はこれで解決やな!
とにかく鉱石も手に入ったし、あとは職人さんに加工してもらおか。
材料の問題はこれで解決やな!
…「天目鍛冶屋」に行く…
宵宮
先生!
創!
こんちはー!
創
あっ、宵宮、どうせ花火の材料のことだろ?
パイモン
どうやら、花火大会の時期に宵宮が忙しいのは、みんな知ってることみたいだな。
どうやら、花火大会の時期に宵宮が忙しいのは、みんな知ってることみたいだな。
創
悪いけど、ちょっとだけ待っててくれる?
今、武器の注文が溜まってるんだ。
宵宮
かまへん、平気や!
あっ、ちゃうか、ぜんぜん平気ってわけでも…
ほなら、手伝ったる!
ここの武器がぜ~んぶ完成したら、鉱石の加工をしてくれるってことやろ?
創
そうだね…
でも師匠に聞いてみないと…
天目十五
相変わらず、口うるさい小娘じゃ。
「天目流」では全身全霊の力をもってして鉄を打ち続けるため、忍耐を必要とする。
焦って打てば、刀に悪影響を与えてしまう。
余所者が隣で催促しても、創の心を乱すのみ。
創
えっ!
師匠自らですか?
天目十五
気にせんで良い。
「長野原花火大会」がどれほど重要なものか、わしもよう知っておる。
龍之介にも世話になっとるしな、無視はできん。
にしても小娘、今後はもっと計画を立ててから行動しろ。
毎度騒がしくてかなわん。
宵宮
へへへ、気ぃつけるようにするわ。
これからはもっと材料を用意しとく!
天目十五
ふっ、小娘が気をつけたところで、たかが知れとるが…
とにかく、そこで少し待ってろ。
宵宮
さすが先生、この粒の形とキメの細かさ…
上手いこと言葉が見つからんけど、すっごい綺麗やわ。
久しぶりに道具を手にしたっちゅうんに、この手際の良さ…
創
はい、分かっています…
宵宮
はははっ、ほなうちは邪魔せえへんように退散するわ、花火見に来てな!
よーし、蛍、行くで。
宵宮
次は耕ーんとこに戻ろか。
まだ戻ってへんかもしれへんけど、先に行って待っとこ。
…約束した場所へ、耕一と会話する…
宵宮
やっぱ戻ってへんか。
まあ、あんたと話したかったし、ちょうどええか。
うちの付き添いで走り回ってくれて…
そうだね…
でも師匠に聞いてみないと…
宵宮
大丈夫やんな、先生!
「長野原花火大会」がじきに始まるし、先生も分かってくれるやろ?
大丈夫やんな、先生!
「長野原花火大会」がじきに始まるし、先生も分かってくれるやろ?
まだ完成してへん花火がぎょうさん残っとるんや、もし間に合わへんかったら…
天目十五
相変わらず、口うるさい小娘じゃ。
「天目流」では全身全霊の力をもってして鉄を打ち続けるため、忍耐を必要とする。
焦って打てば、刀に悪影響を与えてしまう。
余所者が隣で催促しても、創の心を乱すのみ。
創
で、ですが、もうすぐ「長野原花火大会」ですし…
で、ですが、もうすぐ「長野原花火大会」ですし…
天目十五
じゃから、鉱石はわしに任せろ。
お前は仕事に集中するんじゃ。
じゃから、鉱石はわしに任せろ。
お前は仕事に集中するんじゃ。
創
えっ!
師匠自らですか?
天目十五
そう大声を出すな、今はこれしか方法がなかろう。
宵宮
おおきに!
先生助かるわ!
そう大声を出すな、今はこれしか方法がなかろう。
宵宮
おおきに!
先生助かるわ!
天目十五
気にせんで良い。
「長野原花火大会」がどれほど重要なものか、わしもよう知っておる。
龍之介にも世話になっとるしな、無視はできん。
にしても小娘、今後はもっと計画を立ててから行動しろ。
毎度騒がしくてかなわん。
宵宮
へへへ、気ぃつけるようにするわ。
これからはもっと材料を用意しとく!
天目十五
ふっ、小娘が気をつけたところで、たかが知れとるが…
とにかく、そこで少し待ってろ。
宵宮
さすが先生、この粒の形とキメの細かさ…
上手いこと言葉が見つからんけど、すっごい綺麗やわ。
久しぶりに道具を手にしたっちゅうんに、この手際の良さ…
さすがや!
天目十五
当然じゃ、生涯かけて学んだこと、忘れたくとも忘れん。
当然じゃ、生涯かけて学んだこと、忘れたくとも忘れん。
パイモン
ずっと昔から、天目流と「長野原花火大会」は協力しあってきたのか?
ずっと昔から、天目流と「長野原花火大会」は協力しあってきたのか?
天目十五
最初はわしの師匠と龍之介の父親じゃった。
代が替わっても、花火に必要な物は変わらん。
創、これからはお前がこれを作ることになるぞ。
最初はわしの師匠と龍之介の父親じゃった。
代が替わっても、花火に必要な物は変わらん。
創、これからはお前がこれを作ることになるぞ。
創
はい、分かっています…
宵宮
はははっ、ほなうちは邪魔せえへんように退散するわ、花火見に来てな!
よーし、蛍、行くで。
宵宮
次は耕ーんとこに戻ろか。
まだ戻ってへんかもしれへんけど、先に行って待っとこ。
…約束した場所へ、耕一と会話する…
宵宮
やっぱ戻ってへんか。
まあ、あんたと話したかったし、ちょうどええか。
うちの付き添いで走り回ってくれて…
ありがとうな。
みんな優しかったさかい順調やったな、ヘヘ。パイモン
ああ、ちゃんと話す機会がなかったし、ちょうどいいかもな。
①宵宮は色んな人と仲がいいね。
②静かに話を聞くことにするよ。
宵宮
うちのことばっかで、あんたらをほったらかしにしてた感があるやろ。
せやから、ずっと喋る機会を探してたんや。
初めて会うた時もお互いてんやわんやしとって、喋る暇あらへんかったし。
あんたら旅人なんやろ、稲妻に来る前はどんなとこ旅してたん?
うちのことばっかで、あんたらをほったらかしにしてた感があるやろ。
せやから、ずっと喋る機会を探してたんや。
初めて会うた時もお互いてんやわんやしとって、喋る暇あらへんかったし。
あんたら旅人なんやろ、稲妻に来る前はどんなとこ旅してたん?
①自由でロマン溢れるモンド。
宵宮
ええなぁ、規則みたいなんがほぼあらへん国やろ?
一人一人が思うままに、楽しく生きていける場所やって聞いたことある。
父ちゃんが昔、常連さんからその国のお土産をもろうたことあるんや、確かなんちゃらワイナリーって…
宵宮
せやせや、父ちゃんがあんな喜んで酒飲んどる姿、そう見たことあらへん。
あの日は一晩中、美味い美味い言うとったわ。
宵宮
行ったことあらへんけど、北斗の姉ちゃんから聞いてるで、めっちゃおもろいとこなんやろ。
最近、えらいことになったらしいな?
宵宮
そらよかった。
神様がおらへんのに、みんなよう立ち向かったな…
宵宮
友達から聞いた話やけど、志を持った者だけが旅に出られるらしいで。
その目的は風景を求めるためだったり、願望を叶えるためだったり…
あんたらは何のために嵐を抜けて、稲妻まで来たんや?
パイモン
あと失った家族を探すためだ。
パイモン
あと、とある神から答えを聞くためだ。
宵宮
神様が原因で、家族と別れたん?
パイモン
あっ、「アカツキワイナリー」だな!
蒲公英酒が有名なんだ。
あっ、「アカツキワイナリー」だな!
蒲公英酒が有名なんだ。
宵宮
せやせや、父ちゃんがあんな喜んで酒飲んどる姿、そう見たことあらへん。
あの日は一晩中、美味い美味い言うとったわ。
-------------------------
②契約を重んじる璃月。
宵宮
行ったことあらへんけど、北斗の姉ちゃんから聞いてるで、めっちゃおもろいとこなんやろ。
最近、えらいことになったらしいな?
神様が突然離れてもうたとか。
パイモン
ああ、それで国中大騒ぎだったぞ。
けど、みんなで力を合わせて、厄災を食い止めたんだ。
ああ、それで国中大騒ぎだったぞ。
けど、みんなで力を合わせて、厄災を食い止めたんだ。
宵宮
そらよかった。
神様がおらへんのに、みんなよう立ち向かったな…
えらい国や。
将軍様がおらん稲妻なんて、うちには想像できひんわ。
-------------------------
宵宮
友達から聞いた話やけど、志を持った者だけが旅に出られるらしいで。
その目的は風景を求めるためだったり、願望を叶えるためだったり…
あんたらは何のために嵐を抜けて、稲妻まで来たんや?
①敵対する神を見つけるため。
パイモン
あと失った家族を探すためだ。
-------------------------
②行方不明のお兄ちゃんを見つけるため。
パイモン
あと、とある神から答えを聞くためだ。
-------------------------
宵宮
神様が原因で、家族と別れたん?
そやったんか…
辛かったやろ?
辛かったやろ?
①たまにね。
②もう慣れた。
宵宮
そか。
ははっ、ほんまはずっと稲妻に残って欲しかったんやけど、そういう理由ならしゃあないな。
稲妻は他とちごうて「永遠」を求める国や。
つまり、何事もなく穏やかなまま、平凡な日々が過ぎていく。
これのええとこは――
疲れた人にとって、ピッタシの休憩所になるってことやな。
う~ん…
これじゃあ、ちと分かりにくいか…
うちはただ、あんたが疲れてもうて、道半ばで初心を忘れてまうんやないか心配しとるんや。
う~ん…
これじゃあ、ちと分かりにくいか…
うちはただ、あんたが疲れてもうて、道半ばで初心を忘れてまうんやないか心配しとるんや。
パイモン
でも、それはしょうがないことだと思うぞ…
宵宮
疲れてる時は、何やっても上手くいかへん。
それに遊びに行っても楽しないやろ。
うちの友達に冒険者がおるんやけど、その子から教わった言葉で「ゴールだけを目指して走っとると、道中の出会いや感動を無駄にしてしまう」っていうのがあるんや。
①……
②気にかけるようにするよ。
宵宮
せやけど大丈夫や。
うちが負担を軽くしたる、きっと楽しなるで!
最後はここを去ってまうかもしれへんけど、素敵な思い出が残るとええな。
ほんで家族が見つかって旅を思い返した時、稲妻が「家」にぴったしやって思うて欲しい。
せやけど大丈夫や。
うちが負担を軽くしたる、きっと楽しなるで!
最後はここを去ってまうかもしれへんけど、素敵な思い出が残るとええな。
ほんで家族が見つかって旅を思い返した時、稲妻が「家」にぴったしやって思うて欲しい。
①うん、候補に入れとく。
②それはお兄ちゃんと相談して決めるよ。
宵宮
へへ、あんたらに贈る花火の色や構図も思いついたで。
でも、まだ内緒にしとくわ。
へへ、あんたらに贈る花火の色や構図も思いついたで。
でも、まだ内緒にしとくわ。
話しているうちに、耕一が帰った…
耕一
宵宮、待たせたな!
船はあそこだ…
って、あれ?
船はあそこだ…
って、あれ?
話の邪魔しちゃったか?
>ちょうど終わったところ。
耕一
そっか、じゃあ行こう。
あまり目立ないようにな。
でも、こそこそするんじゃないぞ、逆に疑われちまう。
パイモン
雷雨にも耐えられる船ってことは、かなり丈夫なんだよな?
耕一
もちろん、質なら安心しろ。
もちろん、質なら安心しろ。
…船の状況を確認する…
パイモン
小っちゃすぎるだろっ!
①丈夫そうではあるけど…
②竺子を思い出す。
耕一
一応、これでも俺が用意できる船の中で一番でかいんだ。
稲妻で最も頑丈な木材を使ってる。
まぁ正直、こいつであの雷雨に挑むのは危険だろうな…
稲妻で最も頑丈な木材を使ってる。
まぁ正直、こいつであの雷雨に挑むのは危険だろうな…
宵宮
これは最後の手段や、うちかて朔次郎をこれに乗せるんは心苦しいしな。
にしても耕一、また腕を上げたんやないか。
耕一
はは、勘弁してくれ、全部仲間たちのおかげさ。
バレないようみんなで作業を分担して、夜にこっそりと組み立てたんだ。
はは、勘弁してくれ、全部仲間たちのおかげさ。
バレないようみんなで作業を分担して、夜にこっそりと組み立てたんだ。
大きさはこれが限界。
これ以上大きくしたら、天領奉行の目を誤魔化せなくなる。
これ以上大きくしたら、天領奉行の目を誤魔化せなくなる。
宵宮
分かった、ほな船は一旦ここに隠して、うちらは朔次郎にこのことを伝えてくる。
パイモン
だんだん不安になってきたぞ。
こんなことしたら、おまえも共犯扱いで天領奉行に追われるんじゃないか・
宵宮
ふふん、せやからなんや、この件に手貸した時から心の準備はとうにできとる。
うちは社奉行とよう協力しとる。
稲妻で何らかの行事をやるって時は、他の二つの奉行も依頼してくる。
大人しくしとけば、そうちょっかいは出してこうへんよ。
ふふん、せやからなんや、この件に手貸した時から心の準備はとうにできとる。
うちは社奉行とよう協力しとる。
稲妻で何らかの行事をやるって時は、他の二つの奉行も依頼してくる。
大人しくしとけば、そうちょっかいは出してこうへんよ。
宵宮
それに共犯いうたら、あんたらもぎょうさん手伝ってくれとるやん?
それに共犯いうたら、あんたらもぎょうさん手伝ってくれとるやん?
パイモン
そうだな、今さら抜け…たって…
手遅れか…
ん?ああっ――!
そうだな、今さら抜け…たって…
手遅れか…
ん?ああっ――!
①璃月でも千岩軍に追われてた。
②稲妻でも悪人役か…
宵宮
ほほう〜、経験者やったんやな。
心配しとったけど杞憂やったようや、あははっ。
ほな耕一、今回はほんまにありがとうな。
花火ももう完成しとるから、手ぇ空いとる時に取りにきてや。
ついでに父ちゃんから船の代金もろうといて。
耕一
モラならいいって。
それに、お前にモラを支払わせたなんて姉さんが知ったら、俺が怒られるだろ。
パイモン
姉さん?
姉さん?
宵宮
うちが説明したる。
うちも父ちゃんから聞いた話なんやけど、昔、稲妻にとある商会があって、えらい盛んやったそうや。
うちが説明したる。
うちも父ちゃんから聞いた話なんやけど、昔、稲妻にとある商会があって、えらい盛んやったそうや。
当時、同じ時期に子供が十数人生まれてな、その子らは幼い頃から親に商売を叩き込まれてきた。
みんなえらい仲良しやったらしい。
ほんである日、みんな独立して新しい生活を始めたんや。
でも商人やからあちこち行かんとあかんやろ。
そのうち、会える時間がどんどん少なくなってもうた。
みんなえらい仲良しやったらしい。
ほんである日、みんな独立して新しい生活を始めたんや。
でも商人やからあちこち行かんとあかんやろ。
そのうち、会える時間がどんどん少なくなってもうた。
耕一
そして、一番上の兄さんが提案したんだ、別れる前に一緒に花火を見ようって。
そして、一番上の兄さんが提案したんだ、別れる前に一緒に花火を見ようって。
宵宮
みんな高い志を持っとって、商売に自分なりの見解を持っとった。
だんだんとみんな稲妻を離れてって、残ったのは耕一だけになった。
全員揃うんは無理やけど、誰か一人でも帰った時は、花火を見るんが恒例になっとる。
みんな高い志を持っとって、商売に自分なりの見解を持っとった。
だんだんとみんな稲妻を離れてって、残ったのは耕一だけになった。
全員揃うんは無理やけど、誰か一人でも帰った時は、花火を見るんが恒例になっとる。
耕一
ああ、親しい人でも長く離れていると、壁を感じるようになる。
それは仕方のないことだ。
でも一緒に花火を見上げてる時は、一瞬だけ子供の頃に戻れた気がするんだ。
あの頃の思い出は俺たちにとって、永遠に変わらないものなんだよ。
ああ、親しい人でも長く離れていると、壁を感じるようになる。
それは仕方のないことだ。
でも一緒に花火を見上げてる時は、一瞬だけ子供の頃に戻れた気がするんだ。
あの頃の思い出は俺たちにとって、永遠に変わらないものなんだよ。
パイモン
なるほど、宵宮が前に言ってた「お祝い」って、こういうことを指すんだな。
なるほど、宵宮が前に言ってた「お祝い」って、こういうことを指すんだな。
宵宮
そうや。
せやから、みんなの花火への期待を裏切るわけにはいかへんのや。
ほな、朔次郎が待っとるし、そろそろ行こか。
耕一、船のことありがとうな。
耕一
ああ、俺もここから離れるとするよ、捕まるのはごめんだからな。
…船の位置を朔次郎に伝える…
宵宮
船は用意できたで。
場所は地図に印付けといたから確認しといてや。
それと食糧と水を用意しときぃ、備えあれば憂いなしって言うやろ。
船は用意できたで。
場所は地図に印付けといたから確認しといてや。
それと食糧と水を用意しときぃ、備えあれば憂いなしって言うやろ。
朔次郎
うん…
でもせっかく帰ってきたんだ、もう逃げたくない。
それに小船ひとつで雷雨に挑むのは…
無謀すぎる。
宵宮
せやけど、天領奉行に捕まっても結末は同じや…
遅かれ早かれ、ここにも天領奉行は来る。
悠長にしてられへんで。
せやけど、天領奉行に捕まっても結末は同じや…
遅かれ早かれ、ここにも天領奉行は来る。
悠長にしてられへんで。
朔次郎
すまない、本当にヤツらがここまで来たら早々に逃げるよ。
君に迷惑はかけない。
宵宮
謝らんといてや、万が一の状況になってもうちがどうにかしたる。
謝らんといてや、万が一の状況になってもうちがどうにかしたる。
ほんまに天領奉行に追い詰められた時は、迷わず船へ逃げるんやで。
朔次郎
うん、絶対に捕まらないようにするさ…
はぁ…
でもこのままじゃ、稲妻に帰って来たのはとんだ無駄足だ。
パイモン
こうまでして稲妻に帰って来たのには、なんか理由があったのか?
朔次郎
昔の僕は稲妻が嫌いでこの国を離れたんだ。
でも、それは責任から逃れるためだった。
朔次郎
そのことに気づいてから、ずっと心がもやもやしててね。
稲妻に置いてきたものを思うと…
いや…
もう手遅れなんだ。
心残りを埋めようとした結果が、この有様ってわけさ。
宵宮
そっか…
パイモン
オイラたちが、もっと早く相談に乗ってれば…
宵宮
ほんま、鎖国なんてなければええのに。
大丈夫や、急かしたりせえへんから。
あんたが決心するまで、もうちょい時間を稼いだる。
天領奉行…
天領奉行が邪魔せえへんかったら、どうにかなるのに…
朔次郎
でも、通報される可能性もないか?
宵宮
心配あらへん、めっちゃええ人やから大丈夫や。
あんたは部屋に隠れとき、うちらがパパっと行ってくるさかい。
さっ、急ぐで。
時間があらへん。
あかん!
まだ花火と、花火の材料と、注文がぎょうさん残っとるんやった…
父ちゃん、父ちゃん!
はぁ…
まあええか。
父ちゃん、うちが短冊を書いたるから、花火は任せたで!
昔の僕は稲妻が嫌いでこの国を離れたんだ。
でも、それは責任から逃れるためだった。
朔次郎
そのことに気づいてから、ずっと心がもやもやしててね。
稲妻に置いてきたものを思うと…
いや…
もう手遅れなんだ。
心残りを埋めようとした結果が、この有様ってわけさ。
宵宮
そっか…
パイモン
オイラたちが、もっと早く相談に乗ってれば…
宵宮
ほんま、鎖国なんてなければええのに。
大丈夫や、急かしたりせえへんから。
あんたが決心するまで、もうちょい時間を稼いだる。
天領奉行…
天領奉行が邪魔せえへんかったら、どうにかなるのに…
あっ、そや!
常連さんの中に老夫婦がおったな、確かそこの息子さんが天領奉行のお偉いさんやった気が…
とりあえず会いに行ってみるか、どうにかなるかもしれへん!
常連さんの中に老夫婦がおったな、確かそこの息子さんが天領奉行のお偉いさんやった気が…
とりあえず会いに行ってみるか、どうにかなるかもしれへん!
朔次郎
でも、通報される可能性もないか?
宵宮
心配あらへん、めっちゃええ人やから大丈夫や。
あんたは部屋に隠れとき、うちらがパパっと行ってくるさかい。
さっ、急ぐで。
時間があらへん。
あかん!
まだ花火と、花火の材料と、注文がぎょうさん残っとるんやった…
父ちゃん、父ちゃん!
はぁ…
まあええか。
父ちゃん、うちが短冊を書いたるから、花火は任せたで!
宵宮が急いでメモを書いて、ようやく出発の時間だ。
《任務完了》
