物語の構想法

修正(吹出) 世界任務

◆順吉(作家)
◆茂(「八重堂」編集)

順吉はまた創作について悩んでいるようだ…

…順吉と会話する…

順吉
…今回の構想は、こうだ。
優れた技術を持つ忍者が、様々な技で敵の要塞に潜り込み、欲しい情報を手に入れようとする…


はぁ…
じゃあ、この忍者にいくつの「技」を持たせるつもりだ?

順吉
そ、それは…
状況次第だよ。


つまり、その設定を全然考えていないよな?

順吉
大丈夫!
事前に設定を決めたら、その後は物語も広がらないだろう…


またか…
設定が決まらなかったら、再びめちゃくちゃな物語になるだろ!

順吉
ぼ、僕には自分なりの考えがあるんだ!
物語はストーリーが一番だろう、設定に縛られるなんてありえない!


それは無責任過ぎる。
あのな…

>どうしたの?

順吉
おっ!
君か。
僕はちょうど今、忍者をテーマにした小説の構想を練ってるんだ。
でも、茂さんは、構想が良くないと言ってて…


君の構想が良くないなんて言ってない…
ただ、小説を書く前に、ちゃんと設定を決めるべきだって…

順吉
無理無理…
設定を書いてから、それを元にしてストーリーを考えるなんていやだ、堅苦しいよ。
小説で一番重要なのはストーリーなんだ、小説の中の全てはストーリーのためにある、設定も…


君…

順吉
僕…

①ケンカはやめて!
②二人とも落ち着いて!


まあいい、このまま続けても君を説得できないから…

順吉
何を言われても、僕の創作理念を諦めないから。


まったく…
旅人、ちょうど君がここにいるから、君に判断してもらおう。

①どうやって判断するの…
②ここで小説を読むの?


うーん、順吉が構想した最新のストーリーを聞くだけでいいよ。
そして自分で判断して、この「忍者」がどう行動するか考えてみて。
そうすれば、順吉のやつも、設定を決めずにストーリーを書いた結果を分かってくれるはずだ。

順吉
ふん、いいだろう。
旅人、それじゃ頼んだよ。
後で物語を教えてあげるから、自分の判断で行動して。
そして、茂さんに、設定に縛られていないストーリーがどれほど面白いかを見せてやろう。


君…

順吉
僕…

①早く始めよう…
②創作って面倒なんだな…

順吉
それじゃ始めるよ、旅人。
ある忍者が一人で敵の要塞に潜り込み、重要な情報を盗もうとする。
そういう物語を書くつもりなんだ。
へへっ、旅人、忍者を演じる準備はできたか?
その忍者は全ての準備を整え、要塞にこっそりと入った…

…順吉の「物語」を味わう…

順吉
要塞に入った忍者は、計画通り進む予定だった。
情報は要塞の擬木の隣に隠されていると、彼は確信していた…
うん…
強い警戒心を持つ忍者は周りを注意してから動いたんだけど…
辺りには何もなかった。
忍者は前方に駐屯している敵を発見した…
木の板を壊したせいか、敵に気付かれてしまった。
忍者は彼らを避ける方法を探すことにした…
さ…避けられない時は、敵を倒すのも一つの選択肢だ!
一見気密性の優れた部屋だが、床に敷かれた薄っぺらい木の板が突破口になるかもしれないと、忍者は気付いた。
ははっ!野菜!
それなら少なくとも手ぶらで帰ったわけじゃなくなる!
言いたくはなかったけど、君の検索能力はまさに…
その…警戒心の強いプロの忍者みたいだね。
君は何をしにここに…
えーっと、行動の安全を確保するために、周囲を偵察しに行ったと書くのはどうだい…

あるいは、忍者は情報以外のものも取りたかったとか。

順吉
そんな設定なんてなかったよ!
次の部屋にはたくさんの宝箱があるようだ…
しかし忍者は全く興味を示さなかった。
彼は真の忍者であり、任務以外の事に時間を取られたりはしない。
宝箱には何も入っていない、ほんとだ!
お願いだから、僕のあらすじを参考にして!
中には何もないと言ったし、まだちゃんと考えてないんだ…
結局、忍者はこの部屋を出ることにしたんだ。
情報は恐らくこの場所にある。
忍者は早速擬木の隣を調べてみることにした。
…周囲にまだ隠された秘密があるかもしれないと考えた忍者は、注意深く周りを調べ始めた…
でも…
ここには本当に何もないんだ
その擬木に間違いないようだ。
忍者は慎重に探し始めた…
忍者は情報収集に成功した!
これで戻って報告できる。

横から失礼、情報っていうのは具体的にどんなもの?
どうしてただの箱なんだ?

順吉
そ、それはまだ考えているところなんだ…
じきに思いつくよ…
とにかく、忍者は今、情報を獲得したんだ。
忍者は手元にある情報の入った箱を調べて、その場を離れようとした。
どうして忍者が高い戦闘力を持っているように書いてしまったんだ…
忍者はすべての敵を倒した…
周囲の倒れた敵を見渡し、忍者は去るべきだと考えた…

…順吉に報告する…

順吉
はい、物語はここまでだ。
こんなに疲れたことは今までなかったよ。
この物語は、そんなに複雑なのか…


君が事前に設定を決めていなかったからだよ。
設定に縛られていなかったら、物語の中の要素がめちゃくちゃになってしまう。
そうしたら、君は物語をコントロールできなくなった。
何を書いても疲れるんだ。

順吉
はぁ…
もう君と争う力もない…
旅人、ありがとう判断してくれて。
君の判断は実に…
勉強になった。
報酬を受け取ってくれ、僕は帰って小説を書き続けるから。
設定とストーリー、はぁ…
一体どっちが重要なのか…

《任務完了》