旅の写真に閃きを・緑葉編(撮影)

3.2

「病の師」
「この先生って、とある奇病に関する小説を書いているんだ。」
「主人公はその病気を患ってるんだけど、この病気が彼に不思議な力を与えたの…」
「それでね、この主人公は病と闘いつつ、この力を使って敵を倒し続けたんだよ。
最終的には病気も治って、裏で操ってた黒幕も倒した。」
「なんでも、この先生って昔はお医者さんだったんだって。
だから色んな病状についての描写も細かいらしいよ。」
「でも正直、症状の描写がリアルすぎて…
読んでるだけで怖くなってきちゃうんだよね…」

-------------------------

「ここがガンダルヴァー村?
あれ、私の想像してたのとなんか違うかも…」
「でも、ありがとう!
帰って構図を練らないと。」

-------------------------

「漉華の池の影」
「璃月にある、漉華の池って覚えてる?
あの、隣にすっごく大きい像があるあそこ。」
「あの二つの像を切り口に、怪奇小説を書きたいって先生がいるんだよね。」
「その中にある話が確か…
二つの像にそれぞれ一つずつ目があって、近くからは全然見えないんだけど、遠く離れるとはっきり見えるってやつでさ。」
「その噂を聞いた画家がその二つの像を描き留めたいって漉華の池に行くんだけど…」
「二つの像を描き終わってから、彼は夜な夜な奇妙な夢を見るようになるの。」
「夢の中で、彼は二つの像の前で跪いて、手に持った宝石に絶え間なく何かを刻んでいた…」
「う…もう続けらんない…
私、鳥肌が立っちゃったよ…」

-------------------------

「二つの像、やっぱり大きいね――」
「で、ここがあの像の目だよね?」
「あれ?
ちょっと待って、これって私も今…
あの二つの像を描いてるってことになる?」
「ハハ…ハハハ…
大丈夫、自分で自分をビビらせたりしないから。」

-------------------------

「十七隻船隊」
「あの先生はただ港と関係がある絵としか要求して来なかったけど…」
「あの先生が書く小説は船隊と関連があるんだって…
海上商船の貿易にインスピレーションを受けたらしいよ。
主人公が貿易の得意な学者ってこともあって、物語の始まりの場所をスメールにしたんだって。」
「はぁ、どう描けば、ストーリー性を表現できるかな…」

-------------------------

「この港って本当に賑やかそうだよね。
自分で見に行けたらいいのに。」
「はぁ、もう少し体の調子がよくなったら、絶対に森子さんを連れて旅行しに行きたいな…」

-------------------------

「隠された僕と現世に生きている彼女」
「ああっ!この先生はすごく有名な民俗小説家だよ。
昔、稲妻本土の伝説を背景にした小説をたくさん書いた人なんだ。」
「最近は小説の題材とか書き方がどんどん新しくなってるけど、今でも彼は一番伝統な方法で取材と創作を続けてるんだって。」
「でも、黒田さんが言ってたんだけど、この先生の小説の売り上げは最近下がりつつあるんだって。
みんなもう、こういう伝統的な小説って好まなくなったのかな…
それとも、他の小説が魅力的すぎるのかな。
わかんないけど…」
「今回の題材は神隠しなんだって。
しかも、小説の主人公をまだ若い学生の少年と少女にしたり、稲妻の各伝説に出てくる怪異を悪役にしたり、とにかく大胆にたくさんの流行りの要素を取り入れたらしいよ。
小説の名前もだいぶ長くなったしね…」
「まあ何にせよ、この先生の小説が売れるといいな。」

-------------------------

「なかなかいい角度だね。
構図と色合いもいい感じ…」
「よし、じゃあこの参考写真は受け取るね。」

-------------------------

「岩食い録・呑雲編」
「あの先生、また新作を発表するんだって。」
「この小説、もう何度も終わった気がするのに!
なんでまだ書けるの!」
「しかも、今回はまったく新しい勢力とキャラクターが出てくるし…
この前の三部作ではまったく言及してなかったのに!?みたいな」
「はぁ…さすが、娯楽小説界の巨匠っていうべき?
この人の小説を書き続ける能力ってのは本当に常人の域を超えてるよ…」

-------------------------

「まあ、新しい勢力もキャラクターも出てきたし、またこの小説は続けられそうだよね。」
「面白いままこんなに続けられるなんて、先生は本当にすごすぎるよ…」

-------------------------

「お願い!キノコだよ!」
「この先生は…
キノコと関係する小説を書くんだって。」
「具体的に言うと、話せるキノコの日常生活を書くらしいよ…」
「でも正直、キノコの日常なんて…
全く想像できないよ。」
「アハハ、胞子を噴射しまくったりとか…」
「コホン!
わ、私は何も言ってないから!
何も!」

-------------------------

「それで、キノコの日常生活って一体どんな感じだろうね?」
「キノコの生活を普通の人の生活みたいに書いても、面白くなさそう。」
「まあ、そういうのは小説家の先生に悩んでもらおう。
私は…
まずこの絵を完成させよっかな。」

-------------------------

「スメール風物録」
「うーん…この本は小説っていうより、えっと雑学本って感じかな。」
「色んな事が書かれてて、細部まで厳密に検証されていて…」
「全部すっごくいいんだよ。
ただ…読む人がいないの。
本屋に置いても全然売れなくて…」
「だから、そこの出版社の編集長が、この本を売れるようにする方法を考えて欲しいって、私たちに頼み込んできてね。」
「それで話し合ったんだけど、本の中にガイドみたいな、架空のキャラを足して、その子がわかりやすい言葉で読者たちに本の内容を語ってくれるのはどうかってことになったの。」
「ってなわけで、私の仕事は、そのキャラを魅力的に描くこと。」

-------------------------

「うーん…
どんな感じでこの子を描けばいいか、全然わからない…」
「この本の全体的なスタイルに合わせないといけないけど、自分の楽しみもないと描けないし…」
「森子さん!
今度からこういう依頼は勘弁してよね!」

-------------------------

「風の騎士伝・其の三」
「この前、風の騎士伝の作者さんがやっと治ったの!
「あれ?言ってなかったっけ?
あの先生、ずっと夜更かしして原稿を書き続けてたせいで、体を壊しちゃって…」
「でも、彼は病床にあっても原稿を書き続けたんだよ。
本当に粘り強い小説家だよね。」
「…でも、岩食い録の作者さんの方は体調崩すことなんてないよね。
なにか健康維持の秘訣でもあるのかな?」

-------------------------

「よし、挿し絵をしっかり一枚描き上げて、先生を元気づけてあげようっと…」
「でも本音を言えば、先生にはもっとしっかり休んでもらいたいんだけどね…」

-------------------------

「わが考古手記」
「この先生は森子さんイチオシの新鋭作家さんだよ。
色んな場所を旅したんだって。」
「うん…で、小説は探検モノで、とある国際考古小隊が体験した色んな怪事件を語るって筋書きみたい。」
「考古小隊にいるのは、モンドの冒険家に璃月の骨董商、稲妻の武士、それからスメールからの学者…」
「へへっ、こんなにキャラクターが多ければ、ぜったい賑やかな物語になるよね。」
「うっ…ちょっと待って、ってことは私もたくさんのキャラクターを描かなきゃいけないってことじゃん…」
「うわーん!
いやだよぉ!」

-------------------------

「ひ、広い砂漠だね。
こんなにいっぱいの砂の下には何が埋まってるんだろう?」
「機会があったら…」
「いやいや、機会があっても砂漠なんかには遊びに行かないから!」

-------------------------

「七人目の武士」
「あのグザヴィエって外国人が、また依頼しに来たんだ。
なんか、人に配って記念にしてもらうために、特別な鑑賞券をデザインしてほしいんだって。」
「あのフォンテーヌ人って本当に色々考えてるよね。
何をしたいのかはまったくわからないけど…」
「まあ、もう支払い済みって森子さんが言ってたから、しっかり描くけどね。」

-------------------------

「でも、本当に一枚の鑑賞券を記念に残しておく人がいるのかな?」
「あと…
私はどこでその映影を見れるんだろう?」

-------------------------

「風の日時計」
「これはモンドの先生だよ。」
「小説が書けるだけじゃなくて、詩もうまいの。」
「先生と約束したんだ。
詩集を出すときは、私たちのところが優先ってね。」

-------------------------

「この挿し絵を描き終わったら、先生にサインしてもらうんだ…
へへ…」

-------------------------

「このアアル村って、すっごく広い砂漠にあるんだってね?」
「だからこの先生はずっと、砂漠の圧迫感と残酷さを表現してくれって強調してきたんだろうな…」
「はぁ、推理小説なのに、なんで砂漠を舞台にしたんだろう。」
「あっ!別にこの小説を悪く言うつもりはないんだよ。
ただ…砂漠と推理、ちょっと関係ないなって思って。」
「砂漠で犯罪ものといえば、やっぱ超かっこいいアクションと追撃戦でしょ。」

-------------------------

「砂漠の圧迫感と残酷さ…」
「ちょっと待って、つまり…
探偵が砂漠の中で苦労してサバイバルするシーンがあるってこと?」

-------------------------

「とある論証不可能な理」
「この小説はね…
恋愛小説だよ。」
「信じられないのはわかるけど!
でもあの先生がそう言ってたんだもん!」
「砂漠に住む親切な少女と…
教令院にいる孤独な少年との奇妙なラブストーリー…」
「黒田さんは考え直すように勧めたらしいけど…
本当に考え直してくれないかな…」

-------------------------

「はぁ、先生にはよく考え直してほしいな…」

-------------------------

「望舒旅館」
「またこの間のあの先生の依頼だよ。
なんでも前の小説がウケたから、重版するつもりなんだって。」
「森子さん、この小説超好きで、何冊も買って人に送りつけて布教してるの…
私も一冊もらったんだよ。」
「もし私がちゃんと描けなかったら、森子さんは…」
「うぅ…ぜったい頑張らないと!」

-------------------------

「森子さん絶対またこの本を買うよ。」
「なんで内容がまったく同じ本を何冊もかき集めるんだろう?」