第二章 プロローグ・秋風に舞いし紅葉/嵐を突破する方法

修正(吹出) 魔人任務

◆竺子
◆雲おじ
◆柴毅
◆良子
◆晋優
◆珠函
◆参加者

次の旅に出る前に、パイモンと気持ちを整えよう…

…璃月港の外から眺めながら考えをまとめる…

…パイモンと会話する…


パイモン
大丈夫か?
オイラもまさかおまえのお兄さんが、「アビス」と一緒にいるなんて思わなかったぞ…

①少し落ち着いてきた。
②まだ受け入れられない…

パイモン
気をしっかり持ってくれよ、蛍。
オイラはおまえを信じてる、お兄さんのこともな。
今はまだ受け入れられないかもしれないけど、立ち止まるわけにはいかない。
そうだろ?

①うん、そうだね。
②きっと何か事情がある。

パイモン
お兄さん言ってたよな、オイラたちに「旅の終点に辿り着け」って。
それってきちんと話をしてくれる気があるってことだと思うぞ。
「旅」がなんなのか、「終点」がなんなのか、オイラたちで見つけないとな。

①ありがとう、パイモン。

パイモン
気にすんな、仲間は助け合ってこそだからな。

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②さすが私の案内役。

パイモン
えへへ、これからも頼りになる案内役を頑張るぜ。

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パイモン
でも、これからどこに行けばいいんだ?
旅を続けるなら…

>まだ「あの神」を見つけてない…

パイモン
それって、お兄さんと離れ離れになった原因の神のことだよな…
…たしかに、あの神が今のこの複雑な状況をつくった元凶でもあるからな。

①会ってきちんと話を聞きたい。

パイモン
おう、たくさんある謎の答えが彼女から分かるかもな。

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②ぶっ飛ばしてやりたい。

パイモン
オイラも応援するぜ!
想像しただけで、なんだかスッキリしてくるな!

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パイモン
もう風神と岩神の二人には会ったから…
このあとは…

①稲妻に行こう。
②雷神に会ってみよう。

パイモン
おう、でも前に鍾離から聞いたように稲妻はいま鎖国状態で、普通の方法じゃ入れない。
だから、どうやって行くか稲妻の人に尋ねてみようぜ?

①一人心当たりがある。
②なんとなく当てがある。

パイモン
オイラもだ!
璃月港にいる竺子さん、たしか稲妻から来た人だったよな。
彼女に聞いてみよう!

考えをまとめた後、稲妻への旅の準備を始めた。
稲妻は嵐に囲まれている。
それを突破するには特別な方法が必要となる。

…竺子に稲妻への行き方を聞く…

竺子
こんにちは…
あっ、「お目にかかれて光栄」の方がよかったかな?
いま頑張って現地の喋り方を勉強してるんだ、あはは…
で、私に何か用かな?

パイモン
ちょっと聞きたいことがあるんだ、稲妻ってどうやって行くんだ?

竺子
ああ、なるほど、そういうことね。
たしかに方法は知ってるけど…

パイモン
よかった!
やっぱり当たりだったな。

竺子
――でも、その方法は成功率が限りなくゼロに近いの。

パイモン
えっ?
限りなくゼロに近い?
じゃあ、竺子さんはどうやって稲妻から出たんだ?

竺子
その方法を使ったからこそ、どれほど危険かが分かるんだよ…
あの時、頼ることができたのは自分の「いかだ」だけだった。
前方には嵐が、後方には追手がいた。
逃げ出した後、何日も海を漂流した挙句、食料と飲み水が底をついてね。
目の前が真っ暗になって気を失ったの。
正直、もうだめかと思ったよ。
でも、終わりじゃなかった。
それどころか、新たな始まりを迎えられるなんてね。

>璃月人に助けられたの?

竺子
そう、まさに九死に一生の旅だったね。
いま生きているのは、きっと神様のおかげかな。

パイモン
そんな危険なのかよ!
どうして、そうまでして稲妻を離れたかったんだ?

竺子
だって…
あそこは窮屈なんだもの…
あまりにも緊迫した雰囲気で、出入りするにも「勘定奉行」の厳しい審査を通る必要があるし、私の性格と合わなくてね。

パイモン
ん?
「勘定奉行」ってなんだ?

竺子
稲妻の様々な事務を管理している部門のことだよ。
「三奉行」と呼ばれてるの。
例えるなら、璃月の「七星八門」と似てるかな。
その「勘定奉行」の責務の一つが、稲妻に出入りする人の身分をこと細かく審査すること。
そして、外部から来た人を「離島」で一括管理するの…
それから最近行われてる「目狩り令」、あれは「天領奉行」が執り行ってる。
彼らは雷電将軍の忠実かつ無情な代行者でね。
故郷の悪口を言うのはあまり気分が良いものじゃないけど、あんな抑圧的な環境に長くいたら、その先の生活に期待を持てなくなるのも当然…
だから、どうしても行かなきゃいけない理由がない限り、稲妻に行くのはお勧めしないよ。

①どうしても行きたい理由がある。
②知りたい手がかりがそこにある。

竺子
そう…
でも、稲妻の近海は止むことを知らない嵐が吹き荒れてるし、たとえそれを突破できたとしても鎖国令を実施する武士から逃げないといけない。
それら問題をくぐり抜ける事ができても、稲妻に辿り着いた外国人を待ち受けているのは「離島」。
正当性を証明する書類を見せないと、追い出されるの…

パイモン
稲妻に人を寄せ付けないために、わざとやってるみたいだな。

①「離島」があるんだ…
②外国人を受け入れる場所があるでしょ?

竺子
あそこはただ、島内の物資の供給と情報の流通を確保するために開かれた港であって、普通の外国人じゃ証明書を手に入れることはまず不可能かな。
でも、もし本当にどうしても行きたいのなら、まだ一つ可能性があるかも…

パイモン
「いかだ」は危険すぎるぞ、それにオイラたぶん船酔いするし…

竺子
違う違う、私が言いたかったのは、璃月でも有名な「南十字」船隊に稲妻まで連れていってくれないか頼んでみること。
あそこって一年中航海してるし、嵐に対する心得もあるはず。
突破する方法を知ってるかもしれない。

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■魔人任務【過去は塵のごとし】完了前

パイモン
でも…
あそこって「武装船隊」だろ?
オイラたちのお願いをそう簡単に聞いてくれるかな?

竺子
そこはあなたたち次第だね。
頭領の北斗さんを説得できたら、可能性はあると思うよ。

①やってみよう。
②これしかない。

竺子
「南十字」船隊の旗艦「死兆星」号は、いま孤雲閣の近くに停泊してるって聞いたよ。
行動するなら、今がちょうどいいかも。

パイモン
じゃあ、善は急げだな。
さっそく頭領の北斗に会ってみよう!

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■魔人任務【過去は塵のごとし】完了後

パイモン
そうだな、北斗ならきっと方法があるはずだ。
あれだけすごい船隊を持ってるんだし!
でも、こんなにリスクがあること…
引き受けてくれるかな?

①やってみよう。
②そうするしかない。

竺子
「南十字」船隊の旗艦「死兆星」号は、いま孤雲閣の近くに停泊してるって聞いたよ。
行動するなら、今がちょうどいいかも。

パイモン
じゃあ、善は急げだな。
はやく北斗のところに行こうぜ!

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…「死兆星」号へ向かい北斗に会う…

■魔人任務【過去は塵のごとし】完了前

北斗
ん?
あんたは…
もしかして…
ファデュイや魔神オセルと戦った旅人蛍か?

①知ってるの?
②そんなに有名なの?

北斗
はははっ、凝光から聞いたんだ。
「ある旅人が璃月を救った。
見聞が広く、実力も相当」ってな。
あいつは目が肥えてっからな、こんなに人を評価するのは滅多にないことなんだぜ。
当時その話を聞いて、一体どんな実力を秘めたヤツなのか会ってみたいと思ってたんだ。
その服装と、横にいるちびのであんただって分かったよ。

パイモン
ちびじゃない、パイモンだ!

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■魔人任務【過去は塵のごとし】完了後

北斗
ん?
旅人にパイモンじゃないか!
きっと来るだろうと思ってたぜ、はははっ!

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???
パイモン…
ふむ、実に興味深い生き物。
お二人からは風と大地の匂い以外にも、何か少し…
うむ…
星空の匂いがするでござる。

パイモン
ん?
なにがなんだって?
今までで一番おかしな感想が聞こえてきたぞ…

???
気にしないでくれ。
ただ拙者は、運命の出会いには意味があると信じているだけでござる。

①この人も「吟遊詩人」?

北斗
似たようなもんだが、稲妻では呼び方がちょっと違う。
どう見ても、アタシはそんな上品な人物じゃないだろう…

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②北斗さん「御用達の詩人」?

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北斗
こいつは楓原万葉、わけあって暫くアタシの船に乗ってる。
時折出てきてはこういったことを口にするんだ。

楓原万葉
船と海風があるのに詩を吟じぬのは、いささか風情に欠いているであろう?

北斗
ははっ、たしかにな。
「南十字武闘会」が開催されたら、あんたにも詩を披露する機会を設けてやるよ。

楓原万葉
それは興次第というもの。
何かのために書かれた詩というものは、そのほとんどが「意」を欠いたものになるでござるからな。

北斗
せっかくの機会なんだ、それに大英雄も参加する。
そう決断を早まるんじゃない。

パイモン
ちょっと待ってくれ、「南十字武闘会」ってなんだ?
それに大英雄って…

北斗
ん?
アタシはてっきりそれの申し込みに来たのかと思ってたが、知らずにここに来たのか?
「南十字武闘会」、アタシが主催する武闘大会で、大勢の人が自らの武芸を披露するために参加する。
参加にあたっての決まりは二つ。
一つ、何かしらの実績があること。
少なくとも武芸がまったく出来ず、ただの遊び心で参加するのはだめだ。
もちろん、あんたにその心配はいらない。
あんたより実績のあるヤツなんてそういないからな。
二つ、参加者は神の目を持っていてはならない。
実力の差が開いてしまうからな。

>神の目はたしかに持ってないけど…

北斗
ははっ、自分の実力に自信があるのは知ってる。
けど、龍や虎が隠れているのがこの璃月だ、甘く見るなよ。
あんたみたいに璃月を救った大英雄がアタシの武闘会に参加すれば、大きな話題を生むはずだ。
そしたら、もっと強いヤツが集まる。

パイモン
でもオイラたち、本当に武闘会に参加しに来たわけじゃないんだ。

北斗
そう結論を焦るな。
今回の武闘会、いつもより貴重な賞品を用意してある。
それも――
主なき神の目!

楓原万葉
拙者が提供したのでござる。
もし武闘会の優勝者がこの神の目をもう一度呼び覚ますことができたなら、それはその者に授けよう。

パイモン
そんなものがあるのか!?

>どうして主がいないの?

楓原万葉
所持者が亡くなると神の目は光を失うが、それでも抜け殻は消えぬ。
その抜け殻で何ができるのかはまだ分からぬが、実体が残っている以上、受け継ぐことができるのではないかと拙者は踏んでおる。

北斗
ああ、アタシからすりゃ、神の目は神に認められたことを象徴する旗だ。
それを輝かすことができるのは、強者の中の強者に決まってる。
その強者を見つけるため、そして神の目に再び光を灯すため、「南十字武闘会」を開催するんだ。
神の目を持ってないのなら、これが絶好の機会だろう。
自分の神の目を手にするといい。

①正直興味ない。
②必要ない。

パイモン
そうだぞ、武闘会よりも、稲妻に行く方法が知りたいんだ!

楓原万葉
稲妻、あそこに…
行きたいのでござるか…

北斗
なんだ、そういうことは早く言え。
稲妻に行く程度、どうってことない!
もしあんたが勝ったら、賞品を神の目から稲妻行き「死兆星」号の乗船券に変えてやってもいい。
自分で選べ。

>そんなあっさり!?

パイモン
こいつを武闘会に参加させたいだけだろ!

北斗
はははっ、もちろんさ。
強者が多ければ多いほど、武闘会も派手なものになる。
だからアタシは、あんたにどうしても参加してほしいのさ。

パイモン
どうする、蛍?
稲妻に行くために参加するか?

①自信はある。
②やってみよう。

北斗
よし、じゃあ会場に行って申し込んできな!
武闘会の会場は孤雲閣にある、アタシもあとから万葉と一緒に行く。

楓原万葉
さすれば、あとは結果を待つだけであるな。
うむ、悪くないでござる。

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北斗
早く行くといい。
場所は孤雲閣だ。
もう会場の配置は済んでるから、一目で分かるだろう。

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楓原万葉
武闘会、稲妻で流行していた決闘を思い出す…
ただ、「寸止め」では体の奥に潜んでいる力までは発揮できぬが。

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北斗と相談した結果、「南十字武闘会」で優勝すると、稲妻へ送ってくれると約束された。
会場に行って様子を見てみよう。

…武闘会の開催地へ向かう…

パイモン
申し込みする前に、参加者の状況を把握しておこうぜ。
たしか参加者は、なにかしら実績を持ってる必要があるって言ってたよな?
一体どんな人たちなんだろう?

…参加者の実力を知る…

参加者の1人と会話することに…

パイモン
こんにちは、「南十字武闘会」に参加しに来たのか?

雲おじ
そうだが、君たちも申し込んだのか?

①まだ。
②とりあえず状況を確かめたくて。

雲おじ
だったら、まずは武闘会の決まりを見てくるといい。
「南十字武闘会」は希望者全員が参加できるわけではないからな。
武闘会は拳法や武器を使って勝負する。
実力がない人が参加しても、最終的に怪我を負うだけだ。
誰もそんなことは望んでない、そうだろ?

パイモン
おう、それならもう聞いたぞ。
でも、そっちは一体どんな実績の持ち主なんだ?

雲おじ
はははっ、俺か。
以前「チ虎岩自由搏撃大会」で準優勝したんだ。

①千虎岩…
②自由搏撃…

パイモン
なんか、あまり一般的なやつじゃなさそうだな。

雲おじ
そんな!
聞いたことないのか?
よくやってる大会で、俺が参加した時なんか、何十人も参加者がいたんだぞ?
大会の実績以外にも、千岩軍の代わりに宝盗団を捕まえたことがある。
悪さをする二人の悪党を取っ捕まえたんだ。
ふん、夜中に俺のところに盗みに来るなんて、とんだ怖いもの知らずだったぜ。
あの時のことはよく覚えてる。
俺の左拳が痩せた方の顔面に炸裂して、そいつがよろけて後ろに下がると、今度は隣の太った方が刀を出してきやがったんだ!
だが俺は一歩も退かず、回し蹴りで刀を天井まで弾き飛ばしてやった!

①そ、それはすごい…
②そ、それは危ない…

雲おじ
はははっ、たしかに。
でも素手で二人の敵を相手にしても、俺はまったく怯まなかったぜ。
結構重い傷を負ったものの、二人を捕まえて千岩軍に引き渡した。
それで表彰もされた!

パイモン
まぁ、オイラたちからすれば、宝盗団を同時に四、五人相手するなんて、日常茶飯事だけど…

>教えてくれてありがとう。

パイモン
よし、じゃあもう少し周りを見てみようぜ。

雲おじ
闘技場で会おう、若いヤツには負けないぞ!

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雲おじ
闘技場で会おう、少女よ!
機会があれば、俺の自慢の足技を披露してやろう!

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…参加者の実力を知る…

パイモン
こんにちは、おまえたちも「南十字武闘会」の参加者か?

柴毅
ああ、武芸を極めるためには、実戦で経験を積む必要があると――
師匠からそう教わってな。
しかし俺たちにとって、修行以外にもあの主なき神の目を手に入れることも重要な目的の一つだ。

良子
はい、神の目があれば、私たちは師匠の弟子の中でも一番のお気に入りになれるはずです。

パイモン
その師匠って凄そうだな、有名な人なのか?

柴毅
ああ、あのお方は「霊山派」の創始者で非凡な実力の持ち主。
俺とこの弟弟子もその一派の者だ。

①「霊山派」、うーん…
②聞いたことない。

柴毅
それもそのはず。
まだ創設して間もない流派だからな。
まだ師匠の名声ほど高くはないんだ。
あの人は武術の達人で、数々の技を生み出した。
聞くところによると、十何流派が影響を受けているらしい。
彼が「霊山派」で伝授しているのは、「化勁」と呼ばれる功夫だ。

パイモン
かけい?

柴毅
気功の一種で、身にまとう「気」を用いることで少しも動くことなく相手の攻撃を防ぐことができる。
例えば俺の師匠は、相手の拳を容易く逸らすことができたり、投げられた石の軌道を変えたりできる。

良子
過去に師匠に挑んだ人は、手も触れずに吹き飛ばされたことがあるらしいです!

>そんなことあり得るの?

柴毅
確かに本当のことだ。
ただ習得するのは非常に困難でな。
俺たちみたいに長く修行をしていても習得できたのはほんの一部、まだ上手く扱えない。

良子
はぁ、きっと私たちには素質が足りないから、習得に時間がかかっているんでしょう。
このままでは学費が払えなくなります…

パイモン
学費がいるのか!?

良子
もちろんです。
師匠は武術の達人で、毎日忙しくされている身。
そんな方から直々に教わるのですから、誠意を表すのは当然ですよね?

柴毅
ただ、師匠の指導を受けているにもかかわらず、いつまで経っても進歩しないから、師匠の顔色もだんだんと変わってきた。
しかもその後、古華派に神の目を持つ者が加わり、流派に大きな進展があったと聞く。

良子
ですので、私たちも神の目を手に入れたら、師匠の機嫌が良くなるのではと思いまして。

①神の目は武道の役には立たないかも。
②たぶんあなたたちのせいじゃない…

柴毅
大丈夫、それに考えられる手は全部試してみるべきだ。
待ってるだけじゃ、何も変えられない。

良子
そうですね。
もし成功すれば、「霊山派」の名が歴史に残ることになります。
そうすれば、周りから一目置かれるでしょう。
璃月一の流派になるのも夢ではありません。

①が、がんばって…
②気が済むまでやってみるといいよ…

柴毅
ああ、闘技場で勝負をつけよう。

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柴毅
もし本当に勝ったら、俺たちも流派を開いて弟子を集められるんじゃないか?

良子
そんなこと言ったらダメですよ。
もし師匠に聞かれでもしたら…!

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…参加者の実力を知る…

晋優
そこの若いの、見たところ君もこの「南十字武闘会」に参加しに来たのかな?
つまり、僕の競争相手がまた一人増えたというわけだ。

パイモン
おまえも優勝を狙ってるのか?

晋優
そうだ、参加するなら、目標は優勝しかないだろう?
それに、神の目は僕にとって唯一足りないもの、そして一番重要なものでもある。

①冒険者になりたいの?
②英雄になりたいの?

晋優
いやいや、別に具体的に何かしようとは思ってないさ。
ただ「完璧な人」になりたいだけなんだ。
少し自慢になってしまうけど、僕の人生はこれまでなんの挫折もない順調なものだった。
どんな試験にも落ちたことがないし、商売をすればかなりの儲けを得た。
社交的な場でも、もちろん十分すぎるほどの出会いがあった…
みんなの目には、僕は完璧な人間として映っているだろう。
だが僕はそれで満足はしない。
だって、完璧な存在になるにはあと一つ足りていないのだから。
そう――
神の目さ。

パイモン
こんなに自信満々なやつも珍しいな…

①武道の心得はあるの?
②何か実績は持ってるの?

普優
そんなのは重要じゃない、僕は「南十字」船隊にも知り合いがいるんだ。
彼も僕が凄い人だと知ってるから、今回特別に参加資格を用意してくれた。
それに大勢の人に応援を頼んでいてね、みんな仲のいいご近所さんなんだ。
もちろん、僕も何日かかけて武道を学んだよ。
僕の才能なら、こんな武闘会なんか適当にやっても優勝できるさ。

①それはどうかな。

晋優
ふん、生意気な口だな。
勝負の場で試してみれば分かるさ。

-------------------------

②私もそう思う。

普優
はははっ、君も僕の特別さに気づいたようだね。
でも、あまり魅了されないでくれよ。

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晋優
よし、僕は試合前の準備をしてくるよ。
僕の登場を楽しみに待ってておくれ。

…受付係の珠函と会話する…

パイモン
なんかみんな、自信満々だったり、騙されてたり、実力が普通だったりで…
うぅ…
おまえの方がすごいってことを大声で言ってやりたいぞ!
よし、じゃあ武闘会に申し込みに行こう!

珠函
「軽策荘腕相撲優勝」、この実績は…
まぁ、よしとしましょう…
次の方どうぞ、まずはお名前を教えてください。

>蛍だ。

珠函
蛍?
まさか、あなたが…!?

参加者
蛍?
うそでしょ?

参加者
本当にうわさの?

参加者
えっ?
あの人、神の目を持ってなかったの?
この武闘会に参加するなんて!

珠函
その…
確認ですが、あなたは璃月港のために魔神を退けた旅人さんですよね?

>うん。

参加者
やっぱり彼女が!?

参加者
「送仙儀式」で、刻晴様と話をしてた人だ!

参加者
ちょっと、彼女からサインをもらえないかしら?

珠函
この武闘会は、神の目を持たない者のみ参加できることはご存知ですよね?

>神の目は持ってない。

珠函
本当ですか?
うわさでは、あなたの戦闘力は並外れており、何度も危険な状況をくぐり抜けてきたと聞きます。
魔神もファデュイも、あなたの敵ではないようですが。

パイモン
でも本当に神の目は持ってないぞ、なんなら持ち物検査をしてみてもいいぜ。

珠函
すみません、失礼しました。
大英雄様が嘘をつくことはないと信じています。
では、あなたの持つ実績を述べていただけますか?
形式的なものです。
述べていただけると、私も登録するのに便利ですので…
魔神オセルを討伐したことは知っています。
他にはありますか?

①ファデュイの執行官を撃退した。

パイモン
風魔龍トワリンとも戦ったことがあるぞ。

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②トワリンを救った。

パイモン
ファトゥスの「公子」とも戦ったことがあるぞ。

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③西風騎士団の栄誉騎士。

パイモン
風魔龍トワリン、それにファトゥスの「公子」とも戦ったことがあるぞ。

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参加者
なっ!

参加者
優勝は彼女に違いない。

参加者
今から参加を辞退しても間に合うかしら…

珠函
分かりました…
それで十分です。
こんなに立派な実績は今までに見たことがありません…
はい、登録が完了いたしました。
これから賞品の説明をいたします。
大英雄様がこの武闘会に参加するのですから、目的はきっと優勝して、この神の目を手に入れることでしょう。

パイモン
そのために来たんじゃないぞ。
優勝したら稲妻に連れてってくれるって、北斗が約束してくれたんだ。

参加者
他にも賞品が?
そんなの聞いてないぞ!

参加者
たぶん北斗さんがその条件を出したから、大英雄様も参加する気になったんだろう。

参加者
でも大英雄様、稲妻みたいな危険な所に行く気なの…

珠函
な、なるほど。
北斗姉様と事前に条件を話し終えていたのですね。

①みんな少し誤解してるね。

珠函
誰もあなたが参加するとは思いませんでしたので、私ですら驚いています…

-------------------------

②神の目に興味がないだけ。

珠函
さすがは大英雄様、自分の考えを持っていらっしゃいますね。

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珠函
とにかく、予選はもうすぐ始まります。
対策などを立てるのでしたら、準備をしておくと良いかもしれません。

パイモン
そうだ、この武闘会って神の目を持ってる人は参加できないんだったよな。
おまえは神の目を持ってないけど、テイワットでは神の目を持つ人だけが元素力を使えるっていう認識なんだ。
だから誤解されないように、試合の時は元素力は使わないでおこうぜ。
それにこの程度の相手なら、元素力を使わなくても楽勝だろ。

>分かった。

パイモン
じゃあ、行こう!
期待してるぞ!

>≪南十字武闘会