第二章 第一幕・鳴神不動、恒常楽土/無意味に待つことの意味

修正(画像/書体/吹出) 魔人任務

神の目を失った村の守護者は、この地に残る意味を忘れてしまったようだ…

…紺田村の状況を調べに行く…

パイモン
どれどれ、綾華が言ってた人は…

真昼
どうしてなんじゃ、もう何年もここにいるのになぜ今さら離れると?

健次郎
そうだそうだ。
まだ心の準備もできておらん。
いきなりそんなことを言われても…
子供たちもまたお前と遊びたいと思ってる…
頼む、考え直してくれ!

パイモン
あいつが綾華の言ってた人に間違いないみたいだな。
早く行ってみようぜ!

…人々から情報を聞く…

真昼
あんたは…
手島さんを引き留めに来たのかい?

>何があったの?

真昼
手島さんはな、30年前にここに来てから、ずっとこの地におられる方じゃ。
宝盗団を追い払ったり、魔物を撃退したり、村の争いを止めてくれたり…
彼は多くの心血をここに注いできた。
私らの最も尊敬するお方じゃ。
しかし、いきなりここを離れるなんて言い出したんじゃ。
もしかしたら…
私ら何か間違えたことをしてしまったのかのう?
できることなら手島さんに非を詫び、これからもここに残ってほしいんじゃが…

…人々から情報を聞く…

健次郎
はぁ…

>何があったの?

健次郎
このことは「目狩り令」と関係があるのかもしれない。
手島さんは何も悪くないのに、「神の目」を押収された。
その後の彼は…
人が変わったようだった。
上手く言えないが、彼は何か大切なものを失ってしまったようだった。
村の周囲を一人で何度も回っていたかと思うと、いきなり世界を一周するなんて言い出したんだ…
俺たちも別に彼をここに留まらせようとしているわけじゃない。
ただ…
魂が抜けたような彼をこのまま行かせることはできない。

パイモン
どうやらみんな、あの人のことを尊敬してるみたいだな。

…手島と会話し、状況を確かめる…

パイモン
おまえが手島って人だな。
どうしていきなりここを離れようとしてるんだ?

手島
俺か?
離れるっていうよりも…
どうしてここに居続けているのかが分からない。

>ここでずっと暮らしてきたんでしょ。

手島
ああ、だがそれは俺が残る理由にならない。
30年前、どうして俺はここに来たんだ?
30年もの間、どうして俺はずっとここにいた?
もう何も覚えてない。
「神の目」を奪われてから、たくさんのことを忘れてしまったようだ。
昔の俺はここに残りたいようだったが、今はもうそんな考えもなくなった。
どこか遠くに行った方がましだ。
まあ、心の中はからっぽなままだが。

パイモン
そうだったのか…
それって、おまえがここに残る理由を探し出せば、残ってくれるってことだよな?
うーん…
でも、自分でも忘れてるみたいだし…
どうすればいいんだろう。
がんばって思い出してみるってのはどうだ?
こう…
「ピキーン」っていう感じで?

真昼
そういえば、以前手島さんに果物を届けた時、日記を書いていたような?

手島
俺にそんな習慣があったのか?
正直…
もう覚えていない。

真昼
あったあった!
その時の手島さん、面白いことを書き記しておいて大事な時に使うんだって言ってたよ。

パイモン
それだ!
その日記を探せば、手島さんを引き留めることができるかもしれない。
辺りを探してみようぜ。

真昼
じゃあ頼んだよ…
私は先に村に帰って、手島さんの状況を他のみんなに説明してくる。

…手島の記憶の手がかりを探す…

古い日誌を見つけた。

パイモン
これが手島さんの日記みたいだな。
どれどれ…
「今日は村のみんなと一緒に干物の網焼きを作った。
俺は不器用で、うっかり網を焦がしてしまった。
仕方なく、最初から黒魚の蒲焼きを作っていたことにした。」
「今日は村で溺れていた子供を助けた。
その子は自分の友達のバンブがまだ水の中にいると言った。
俺は半日かけて探し回りやっと分かった。
そのバンブっていう友達は、その子の飼っているカニだった。」
「今日は凧を揚げに行った。
糸が突然切れた。
どんなに追いかけても追い付けなかった。
仕方なく休憩できる場所に座り、それが遠くへ行くのをただ眺めていた。」
う~ん…
なんかぜんぶ日常の出来事みたいだな。
あれ?
待てよ、これを見ろ!
「今日はまた近くの祠へお祈りに行き、そこでずっと座っていた。
おまえが送った御守りも色褪せたが、それでも俺の一番大事なものだ…」
なんか有力な情報みたいだな。
祠に行ってみようぜ!

…近くの祠を調査する…

御守りを見つけた。

パイモン
これが手島さんの日記にあった御守りか。
見た感じ女の子のものみたいだな。
色も模様も…
これをずっと持ってたってことは、手島さんの元素力が残ってるかも。
これでなにかできないかな?

…元素視角を使って日記の中の手がかりを探す…

パイモン
見つけた!
ここが手島さんがよく来てた場所みたいだ。
地面に動かした痕跡があるぞ…
もしかして手島さん、なにかお宝をここに隠してて、それでずっとこの村に残ってたのか?
手島さんが30年も守ってきたお宝、きっとすごいんだろうな〜!
早く掘り出してみようぜ!

手紙を手に入れた。
手紙の中で、誰かが手島と紺田村で会う約束をした。

パイモン
これは…
手紙?
時間が経ちすぎててもう黄ばんでるぞ。
紺田村、聞き覚えのある名前だな。
どこだっけ?

>この村の名前。

パイモン
えっ?
てことは手島さん、ここでずっと人を待ってたのか?
でも、もう30年も経ってるんだぞ、まだ現れてないなんて…
とりあえず、これらを手島さんに渡そう。

…手島と会話する…

手島
そうだ、この日記にあるのは確かに俺の筆跡だ。
御守りと手紙も…
俺の物だと思う。
それに書いてあることは、もう忘れたが…
しかし、俺は確かにここで誰かを待っていた、30年も。
その間、毎日起きた面白い出来事を記録した、再会した時にこの30年もの月日を――
彼女に聞かせるために。
色んなことが起きたな…
時間が過ぎるのは早い、もうこんなにも経っていた。
どうしてこんな重要なことを忘れていたんだ?
よく考えると、神の目を奪われてから自分の中が空っぽになった気がする。
愛も、後悔も、彼女に関することも、すべて消えた…

>悲しいと思う?

手島
そうでもない…
彼女が誰かさえも忘れているしな。
彼女の姿、声、俺と経験した出来事、すべて忘れてしまった。
始めから彼女がいなかったかのように…
すべてが儚い夢だったかのように。

>じゃあ、まだここを離れたい?

手島
それはもういい…
こんなにも待ったんだ、これからも待ち続けよう。
ただ、本当に彼女に会えたとしても、名前すら口にできなかったら彼女は悲しく思うだろうか?
それを考えると、俺の心は確かに悲しくなる。
おかしいな、彼女のことはもう覚えてないのに、どうしてこんな思いを抱くんだ。
前もそうだった、心の中が空っぽで、何か欠けているような…
何はともあれ、俺がここに残る理由を取り戻してくれてありがとう。
ここに残って彼女を待ち続けるよ。

パイモン
手島さんはそんなにしくないって言ってたけど…
なんか、オイラはすっごく悲しいぞ…

>私も…
>悲しみの理由を失うのはもっと悲しい。

パイモン
綾華とトーマが言ったように…
神の目を失ったら、願いと関係あるすべてが同時に失われるのかもな…
これが手島さんがあんなことになった原因だと思う。
オイラたち、手島さんの役に…
立てたかな?
はぁ…
次の人を探しに行こう。