第二章 第一幕・鳴神不動、恒常楽土/3つの願い

修正(画像/書体/吹出) 魔人任務

初めて足を踏み入れる稲妻の本島――
鳴神島。
あなたは招待状を手に「木漏茶屋」へと向かった。
果たしてそこにはどのような出会いが待ちかまえているのか?

…「木漏茶屋」に行く…

パイモン
招待状にある住所はここみたいだな。


一般の客は招いておりません。
お帰りください。

パイモン
あっ、ちょっと待ってくれ。
オイラたち一般の客じゃなくて…


海外から密航してこちらに亡命してきた特殊な客ですね。
その格好を見れば分かります。

パイモン
そんなこともわかるのか…
って、違う、オイラたちはそんなんじゃ…

>招待状を見て。


社奉行の印章、トーマさんですか…
お二方は普通の身分ではないようですね。
では…
社奉行の小さな「保有地」、「木漏茶屋」へようこそ。

パイモン
そうこなくっちゃな。

…「木漏茶屋」に入る…

パイモン
やっと着いた。
トーマは?
トーマはどこだ?
あれ…
トーマのやつまさか約束を破ったのか?

???
約束を破るだなんてひどいな。
君たちこそオレのことを忘れてたじゃないか。

カウンターに一匹の犬が座っている、この時あなたたちはトーマの声を聞こえた…

パイモン
ど、どういうことだ!?
犬がしゃべった!

???
フンフンフン…
驚くことはない。
オレのこの状態を見るのは初めてだったかな?

>トーマって…犬?
>人型のトーマはどこに?

トーマ
ふむ…
璃月ではこのようなものを見たことはなかったのか?

パイモン
そうか、オイラなんかわかった気がするぞ。

>何かが違う?
>でも、これ完全に犬だよ?

トーマ
ハハハハハッ…
もう冗談はここまでにしよう。

トーマがタンスの後ろから出てきた…

パイモン
おい!
おまえってやつはなんでいつもこうなんだ!

トーマ
離島の時も、茶屋の時も、君たちを待つ時間がとてつもなく長くてね。
こんな特殊な待ち合わせ方法を考えたのさ。
でも…
やはり二人にはオレからのきちんとした謝罪を受け取ってほしい。
これまでの数々の「試練」は、必要な形式だったんだ。
すべては君たちをお嬢のところまで連れていき、オレたちの…
雷光に立ち向かえる仲間になれるかどうかを見極めるためのね。

パイモン
真面目な顔になったからってオイラたちが許すと思うなよ!

トーマ
アハッ…
やり過ぎたかな、悪い悪い。

>じゃあ…試練の結果は?
>雷光に立ち向かえる仲間って…

トーマ
君は最初から「規則」なんかに捉われるような人じゃないだろ?
君の「意志」は揺らぐことがなく、屈服することもない。
遥か昔、オレもそんな仲間を一人持っていた、しかし雷光が下され…

>それって万葉の友達…
>前に御前試合で亡くなった…

トーマ
へぇ、君たちも彼のことを知っているとは、どうやら…
…彼の光は微かなものなんかじゃなかったみたいだ。

>もう「白鷺の姫君」に会える?

トーマ
もちろんさ。
社奉行所の神里府まで連れて行ってあげるよ。
だが…
その前に、もう一つ二人には来てほしい場所があるんだ。

パイモン
ん?
どこだ?

トーマ
鳴神島に住んでいる限り無視することのできない、建設中の巨大な――
「千手百目神像」だよ。

…「千手百目神像」に行く…

パイモン
この神像の周り、なんか殺伐とした雰囲気が漂ってるぞ…
普通の人はこんなとこ近寄りもしないだろ。
あれ、よく見ると上にはめてあるのは…

トーマ
神の目。

パイモン
神の目!
目狩り令で押収した神の目を、この神像にはめ込んでるのか?

トーマ
やはり、もう目狩り令のことは聞いているんだね。

>将軍はどうして目狩り令を?

トーマ
君たちも知っての通り、モンドは「自由」の国、璃月は「契約」の国…
そして稲妻は…
「永遠」の国なんだ。
雷電将軍は稲妻の統治者であり、稲妻の神でもある。
幾千年も変わらない永遠こそ、この国を司る「彼女」の意志なんだ。
そのため、三奉行によって国政を固め、鎖国令で人員の流動を阻止する。
稲妻をそのように静止した状態にし、時間という流れから逸脱させ、稲妻を不変のまま「永遠」まで辿り着かせる。
それが将軍の考えだ。

パイモン
神にも自分たちの考えがあるんだな…

トーマ
もちろん、これはオレ自身の見解だけどね。
最近行われている目狩り令の理由については…
もしかしたら将軍は、神の目が人々に「変革」の力をもたらすと思っているのかもしれない。
そのような「不安定」な存在は、将軍の思う「永遠」にふさわしくないのだろう。
だから雷電将軍は「天領奉行」の部下たちに神の目を集めさせ、この神像にそれらを一つ一つはめ込んだ。
この「千手百目神像」は、稲妻の「永遠」の象徴とも言えるだろう。

パイモン
なんか…
雷電将軍ってちょっとわがままじゃないか?

トーマ
ハハッ、君たちみたいな異郷人くらいだろうね、そんな風に雷電将軍を批判できるのは。
だが…
オレもそう思うよ。
目狩り令はあってはならないものだ。
お嬢は目狩り令が出されたその日から、抵抗する決心をした。

パイモン
あれっ?
蛍、どうしたんだ?
そんな顔して…

あなたは神像に触った後、たくさんの声が聞こえた…

トーマ
ん?
音?
オレは聞こえなかったけど、何か起きたのか?

>さっきのは…何の音?

パイモン
神像に触ったんだよな、なにかあったのか?

>他の人の…「願い」を聞いた。

トーマ
「願い」?
ふむ…
確かにそれは、ある言い伝えを裏付けることになるねトーマ
聞いたことはあるかな?
人の願いが一定の強さに達した時、神の視線がその者に降りそそぐ。
それが神の目の由来なんだ。
言い換えれば、神の目はその者の願いを代表している。
もし君が言ったことが本当であれば…
どうやら…
人々の願いはオレが思っていたよりも根強いものだったようだ。

>神の目が象徴するのは力じゃなくて願い…?

トーマ
さあ、鳴神島のお客人方、そろそろ次の場所――
神里府へ向かおうか。

パイモン
やっと行けるのか!

…社奉行所に行く…

パイモン
これが稲妻の良家の屋敷なのか?
なんか思ってたほど…
そうでもないような?

>群玉閣を見てきたからね。
>アカツキワイナリーを見てきたからね。

トーマ
神里府へようこそ。
お客人方、お嬢がお二人をお待ちしておりますよ。

パイモン
おまえがずっと言ってた「白鷺の姫君」だよな。
どこにいるんだ?

神里綾華
コホンッ…

パイモン
屏風の後ろ?

トーマ
ハハッ、社奉行のご令嬢は、いつもこうして客人と接しているんだ。
百年も続いている社奉行の習わしだ。
許してやってくれ。

>なんとなく理解できる。
>なんかがっかり…

パイモン
まあ、高貴な「白鷺の姫君」だからな。

神里綾華
海を渡り、長旅で疲れていることでしょう。
ここへ来てもこのような形でしか会うことができず、本当に申し訳ございません。
お二方の到着をずっと楽しみにしていました。
トーマからの報告で、お二方に「形勢を変える」ほどの力があることも確認しております。
昨今の稲妻では、目狩り令の遂行により、人々の願いが次々と踏みにじられています。
社奉行は将軍様に仕えているとはいえ、職務上人々と最も近い立場でもあります。
もともと奉行の権力は民の信頼からくるもの、このような状況を見て見ぬふりをしていては、安心して眠ることすらできません。
旅人さん、どうか貴方の力を私たちにお貸しください。
私たちならばきっと…

>私は雷電将軍に会いに来ただけ。
>反旗を翻しに来たわけじゃない。

神里綾華
うぅ…

トーマ
言ったでしょ、お嬢…
そのやり方じゃダメだって…

>もう帰るよ。

神里綾華
あっ、少々…
お待ちを!
どうか…
お待ちください…
うぅ…

>どうしたの?

神里綾華
貴方を将軍様のところへ導くことを約束します。
その代わり…
私の3つの願いを叶える手伝いをしてください。

パイモン
どんな願いなんだ?

神里綾華
3人の…
神の目を失った方々にまつわることです…
彼らにお会いすれば貴方もきっと…

神里綾華から「神の目」を失った三人の大まかな状況を聞いた…

パイモン
村を守る武人、過去に目狩り令を執行していた武士、それと天下一を目指す剣術家。
これで合ってるか?

神里綾華
はい。
その者たちをできる限り助けてあげてください。
私はここで貴方がたの帰りをお待ちしております。

>約束するよ。
>めんどくさい…

神里綾華
ふふ、ではお願いします。

トーマ
頑張ってくれよ、みんな。