第一章 第二幕・久遠の体との別れ/帰終

修正(吹出) 魔人任務

◆黄麻(宝盗団)
◆エカテリーナ(「北国銀行」受付係)

「永生香」を手に入れるため、あなたは璃月港で最も有名な薬舗「不ト廬」に来た。
しかし今回の任務も、一筋縄では行かないようだ…


…不ト廬に行く…

パイモン
あれ、カウンターに誰もいないな、雰囲気もあやしい…
おーい、誰かいるか?

???
いらっしゃい。

パイモン
……
今…
どこからか声がしなかったか…

鍾離
カウンターの方からだったな。

パイモン
え、えっと…
蛍、先に行ってみてくれないか?

…声の出所を探す…

パイモン
こんなところにいたのか!
カウンターより身長が低かったんだな!

①…「キョンシー」?

パイモン
あっ…
本当だ!
おでこに札があるぞ…

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②身長ならパイモンの方が…

パイモン
おい!
オイラは飛べるから、身長は関係ないぞ。
ところで、彼女少し変わってないか、おでこに札があるし…
まさか…
「キョンシー」!?

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七七
「不卜廬」へようこそ、七七だ。
七七は、一度死んだ。
仙人に助けられた。
だから、キョンシー。

①さらっとすごいこと言った…
②さすが「神のいる地」…

パイモン
モンドだと、こんなのあり得ないよな…

鍾離
それで…
お嬢さん。
ここに「永生香」はあるか?

七七
処方箋は…
処方箋は持ってきた?

鍾離
…「永生香」なら、処方箋はいらないと思うが?
病とは関係ないからな…

七七
処方箋があれば、薬用意できる。
これは、七七が自分に下した「勅令」。

①「勅令」?

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②コミュニケーションが難しい…

鍾離
おそらく、彼女の言う「勅命」に関係があるのだろう。

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鍾離
キョンシーを動かすには勅令が必要だ。
しかし、なぜかこのお嬢さんは自分で自分に勅令を下しているみたいだな。
処方箋はないが、「永生香」を用意してほしい。

七七
いいよ。

パイモン
あれ?
急に協力的になったな。

七七
でも、七七を手伝ってほしい、そのほうが公平。

パイモン
店員が客を手伝うのは、不公平なことだったのか!

鍾離
ハハッ…
構わん、こういう対等な関係も悪くない。
璃月において、取り引きの真髄とは相手の立場に立って考えることだ。

七七
じゃあ、天衡山に行って。
「帰終機」を使って、「ココナッツヒツジ」を狩ってほしい。

①よく分からない…

鍾離
帰終機…
彼女が言ったものに、俺は聞き覚えがある。

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②からかってるのかな…

鍾離
いや、彼女が言ったものに、俺は聞き覚えがある。

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鍾離
「帰終機」は昔、仙人が天衡山の上に建てた弩砲で、機関術の産物の一つだ。
場所は「天衡古城垣」の間にある。
自動的に巨大な魔物を迎撃するため、外からの脅威を防げるんだ。

パイモン
鍾離は本当に璃月のことに詳しいな。

鍾離
そうでもない…
たとえば、その「ココナッツヒツジ」なるものは聞いたことがない。

七七
「ココナッツヒツジ」は、伝説の、半仙の獣。

パイモン
えっ?
それだけ?

七七
うん。
「ココナッツヒツジ」は、伝説の、半仙の獣。
見た目は、わからない。
どこにいるか、わからない。
なんでいるか、わからない。

①何もわからない…
②これは難しい…

鍾離
まあいい…
まずは「帰終機」の周りを探そう。
もしかしたら、そこに手がかりがあるかもしれない。

パイモン
「ココナッツヒツジ」…
どんな生き物なんだろう…

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七七
ココナッツヒツジ、探して。

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…「帰終機」を探す…

…「帰終機」を調べる…


パイモン
こんなに大きいのか、さすが仙人が残したものだな。
でも、どうやって使うんだ?
動かすのにどんだけ力がいるんだよ…

鍾離
今は動かせない、壊れているからな。

パイモン
え…
これ壊れてるのか?

鍾離
千年もの時が経っているからな、たとえ仙人の道具でもボロが出てくる。

パイモン
じゃあ、どうすりゃいいんだ?
鍾離、早くいつもの「上流階級の豆知識」でなんとかしろよぉ!

鍾離
む、俺を何だと…
芝居と鳥の鑑賞以外、何もできない金持ちの坊っちゃんじゃないぞ?
そうだな…
「帰終機」が作られた当時、傷などの修復をするため予備用の材料が用意されていたはずだ。
俺の知識が正しければ、この「古城垣」の中に当時の備品室があるはずだ。
そこに保管されている材料と「帰終機」の原理を理解できれば、修理も難しくないだろう。

パイモン
ってことは…
鍾離はその原理を知ってるんだよな?

鍾離
少しはな。
材料が十分に集まったら、試してみよう。

…備品室から材料を手に入れる…

パイモン
備品室…
どこだろう?

帰終機の手入れ材料
帰終機の予備用部品。
普通の材料に見えるが、特殊な技術とデザインが使用されているらしい…

帰終機の手入れ材料
帰終機の予備用部品。
普通の材料に見えるが、特殊な技術とデザインが使用されているらしい…

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帰終機整備の心得
「精巧な神機――
匠人が怠ることなく、いくつもの歳月をかけて創った強力な武器。
平和な千年の時代を経て、悪魔が再び地上に舞い降り、戦火が再燃。
装置を再起動し、匠人に取得させた」
「注意事項:
空中を飛んでいるような梁に支えられる機械。
全ての機械は倉庫にしまっている。
本体は固くて漆塗りのものであり、塵がつくことなく、何千年も保つ。
象牙で本体を固定し、雁の羽を使用した弦は強靭である。
このような数え切れないほどの細工を施した機械は、使いたい時すぐ使えるように専用の箱で保管している。」
「砦を守る重要なものなり、手荒に扱うべからず。
この手足のごとく使ふべし。
銘記!銘記!」

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…「帰終機」を修理する…

鍾離
ふむ、これだけ予備用の材料があれば事足りそうだ。
修理してみるから、少し待っててくれ…
完成だ。
「帰終機」の構造は、思ったより精密だったな。

パイモン
おおぉっ、それでどう動かすんだ?

鍾離
簡単だ、こうして…
こうだ。
ほら「望遠」機能もついているぞ。

帰終機で「ココナッツヒツジ」を探した…

パイモン
ここは…
いない…
ここにもいない…

黄麻
おい!
何してんだッ!
これは…
この大弓を直したのか?
何勝手な真似をしてやがる!?

鍾離
大弓ではなく「帰終機」だ。
それから――
質問をする前に、まず名を名乗れ。
それが礼儀というものだろう。

黄麻
見てわからないか?
ハンッ、俺たちは宝盗団だ。
この辺りにお宝が隠されてると聞いてやって来たら、この機械の大弓が厄介でな。
この間も山に入ったら、兄弟がこいつに串刺しされそうになる始末だ…
俺たちが命懸けでこいつを破壊したってぇのに――
ちょっと目を離した隙に直しやがって!
お前ら、許さねぇッ!
痛い目に合わせてやる!

鍾離
フン。
私欲のために仙人の知恵を汚すとは。
お前たちには教訓が必要なようだ。

パイモン
その通りだ!
蛍、やるぞ!

…宝盗団を倒す…

パイモン
物わかりの悪いやつらだな、ふん!

鍾離
ああいった輩のせいで心を乱すのは損だぞ。
七七嬢との「契約」に集中しよう。

パイモン
おう…
そうだな。
それで「帰終機」を直したのはいいけど、標的の「ココナッツヒツジ」はどこにいるんだ?

鍾離
先ほど「帰終機」を使って探してみたが、この付近にはよく見る野生動物のほかに、注意すべきものはいなさそうだ。
「半仙の獣」なら、仙人の道具を用いれば探しやすいはずだが…

パイモン
どうしよう…

①……
②「帰終機」の修理が無駄になった?

パイモン
もう修理したんだし、そんなこと言うなよ…

鍾離
このままここで考えていても埒が明かない。
ひとまず「不ト廬」に戻り、「ココナッツヒツジ」が見つからなかったことを告げ、相手の出方を窺おう。

パイモン
そうだな、オイラたちだって…
「力を尽くした」もんな。

…不ト廬に戻って七七を探す…

鍾離
すまないが、「契約」は完遂できなかった。
「ココナッツヒツジ」という半仙の獣に…
心当たりがないんだ。

七七
あうっ。
がっかり。
大丈夫だけど、がっかり。

パイモン
うぅ――
こんなションボリする七七を見てたら、なぜだかすごく申し訳ない気持ちに!

①七七ちゃん、他に手がかりは?
②「ココナッツヒツジ」を使って、何をする?

七七
うん…
「ココナッツヒツジ」のミルクは、おいしい。
普通のヒツジのミルクより、おいしい。
だからきっと、半仙の獣。
ごめん。
七七は、記憶力がよくない。
だから、あのミルクの名前を、書いた…
探して、みる…
そうだ、これだ、おいしいミルク…
「ココナッツミルク」だ。

一同
えっ?

鍾離
……
すまない、二人とも。
七七嬢と対等な立場であるために、よく考えもせず軽率な契約を結んでいた…

パイモン
ああ、大丈夫だ、鍾離。
璃月にも「諸行無常」って言葉があるだろ、誰もこんな結末、予想できないって。

七七
あれっ…
七七、何か悪いことでも、した?

パイモン
蛍、ごめん、オイラは子供の夢を壊せない!
おまえに任せるぞ。

①ココナッツミルクはヒツジから採れないよ。
②ココナッツミルクはココナッツから採るのよ。

七七
はっ…

パイモン
七七が何やら考え出したぞ。

①邪魔しないでおこう。
②こういう時、子供は成長する。

???
ハハッ、有意義な人生の授業でしたね、七七がお世話になりました。

鍾離
お前は…?

白朮
失礼しました。
私はこの「不ト廬」の店主、白朮です。

パイモン
店主は七七じゃなかったのか――
この首に蛇を巻いた変わり者が店主!?

白い蛇
可哀想に。
七七でさえ十分単純なのに、それを上回る単純なヤツがいるとは。

パイモン
えっ!
…へ、蛇が、しゃ、しゃ、喋った!

①蛇が喋った!
②ここは璃月、なんでもありうる。

白い蛇
フン、喋るつもりはなかった。
常連さんならまだしも、一見さんはビックリするからね。
でもこれ以上黙ってると、私は引き出しの中にいる蛇の干物たちと一緒だと思われてしまう。

白朮
ハハハッ…
こちらは「長生」、悪意はありませんからご安心を。
さて、七七のおふざけに付き合ってくれたことはさておき…
皆さんがここに来たのは何のご用ですか?

鍾離
こちらに「永生香」は置いてるか?

白朮
ああ、「永生香」ですか、もちろんありますよ。

パイモン
ふう…
よかった、少なくとも無駄足にはならなかった。

白朮
300万モラで、上質なものをご用意します。

①300万!?

パイモン
「黄金屋」を強盗した方が早いぞ!
まあ…
今は七星が「黄金屋」を使ってるから難しいと思うけど。

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②「黄金屋」へ強盗に入るしかない!

パイモン
でも、今は七星が「黄金屋」を使ってるから、強盗は難しいと思うぞ。

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鍾離
ふむ…
300万…
特に気にしたことないが、一般的に見れば、確かに少し無理があるな。

パイモン
そんな大金!
オイラたちが払えるわけない!
――鍾離ならもっと払えないだろ?

鍾離
確かに。

>潔く認めた。

パイモン
どうすればいいんだ…
はあ、また公子に助けを求めるしかないのか…

20分後…

「公子」
あっははははっ――!
ココ…ココナッツヒツジ!
面白すぎる、君たち、そんなものに振り回されてたんだ!

パイモン
人の不幸を喜ぶな!

「公子」
はあ、涙が出るくらい笑わせてもらったよ。
さて、君たちのおかげで笑えたし、この問題は俺が解決してあげよう。
えっと…
白朮さん、かな?
俺は「ファデュイ」の執行官、「公子」だ。
今後のために、こちらと協力関係を結んでおくのも悪くない話だと思うのだけど、どうかな。
「不ト廬」に必要であれば、ファデュイがココナッツミルクの仕入先をリサーチしておこう。

長生
おん?
ファデュイはそういうのが得意だと聞いたが、この「不ト廬」がただのココナッツミルクで買収できると思ってるのか…?

七七
ココナッツミルク、ココナッツミルク。
白先生、ココナッツミルク。

白朮
わかりました、わかりました…
では、「公子」殿、よろしくお願いしますね。
この「永生香」も特別価格で299万モラにしましょう。

パイモン
300万と299万じゃ、そんなに違わないだろ!

鍾離
ふむ…
299万…
特に気にしたことないが、普通に考えて、確かに300万より1万安くなった。
さて、問題が解決したなら、そろそろ玉京台に戻らなければいけない。
「公子」殿、店主殿、七七嬢、ではまた。

タルタリヤは先を取っているように見えたが、実際は遠くまで行ってないようだ…

「公子」
面白いヤツらだ、こんなに笑ったのは久しぶりだ。
それで、俺が来る前から…
ここに潜伏していた君は、何か「聞けた」かな?

エカテリーナ
はい、「公子」様。
彼らは、七星が「黄金屋」に…

「公子」
なるほど、なるほど。
フフッ、凝光、それと七星ね。
ヤツらが黄金屋に隠したいものなんて…
「仙祖の亡骸」以外、何があるというんだ?
すまない、蛍。
でも忠告はしただろ?
璃月には「壁に耳あり」ということわざがあるとね。

永生香
299万モラの価値のある「送仙儀式」に相応しい正統の線香。
この世に、その物の本当の価値が分かる人にしか分からない物がある。
恐らく永生香もその一つだろう…?

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白朮
不思議な出会いでしたね、今後とも弊店をよろしくお願いしますね、ハハハッ…

長生
「カモを見つけた」という笑い声に聞こえるわ、あんたたちも気をつけなさい。

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七七
よかった、ココナッツミルクが飲める。

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…永生香を置く…

鍾離
さて、これで労働者は雇えたし、「永生香」の準備も終わった。
儀式の用意が全て整うまでそう遠くないぞ。

パイモン
ふう…
やっとだな!

鍾離
どうだ?
旅人。
この岩神を送別するための旅の中で、何か収穫はあったか?

>変わった旅だった。

鍾離
変わった?

①富豪の生活を体験したというか…
②貧乏人の抗いを体験したような?

鍾離
ハハハッ、どうだろうな?
旅の中の疑問は、いつだって複雑だ。
旅人が見聞きしてきたことは旅人自身がゆっくりと味わえ。
そうだ、共に「送仙儀式」を準備してくれた礼に――
お前に馳走を奢ってやろう。

①鍾離先生が…奢る?
②なんてことだ。

鍾離
ん?
ああ、安心しろ。
今回はちゃんと、モラを持っていく。
今夜、お前を市場でも評判の港の老舗へ連れて行く。

パイモン
港の老舗?
酒の店か?

鍾離
そうだ。
埠頭付近の「三杯酔」で待っているぞ。

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香炉を観察する
(苦労してやっと手に入れた「永生香」。)
(「送仙儀式」が正式に始まった時は、点火されるよね…?)
(299万モラの価値がある煙が見えるよね…?)

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