◆茂(「八重堂」編集)
◆順吉(作家)
「八重堂」の編集者である茂と小説家の順吉がなにか揉め事をしているようだ…
…茂と順吉を訪ねる…
…茂と順吉を訪ねる…
茂
順吉、提出締め切りは明日だ。
絶対に遅れるなよ!
絶対に遅れるなよ!
順吉
焦ってもしょうがないよ。
肝心なところで行き詰まっていて、物語をどう進めたらいいか分からないんだ。
>何か揉めてるの?
>何か揉めてるの?
茂
た…旅人か?
丁度いいところに来た、客観的な意見を聞かせしてくれないか。
僕は「八重堂」で編集者をしている茂だ。
彼は僕が担当している作家の順吉。
彼の新しい小説『鬼武道』は人気があるんだが、いつも締め切りに間に合わなくて、数週間遅れることもある。
今回もやっちまったんだ。
明日中に提出しないと、今月の合併号の印刷が間に合わなくなってしまう。
僕は「八重堂」で編集者をしている茂だ。
彼は僕が担当している作家の順吉。
彼の新しい小説『鬼武道』は人気があるんだが、いつも締め切りに間に合わなくて、数週間遅れることもある。
今回もやっちまったんだ。
明日中に提出しないと、今月の合併号の印刷が間に合わなくなってしまう。
順吉
最悪の場合、発売を延期するしかないよ。
ファンの人はそれでも買ってくれるから。
茂
冗談じゃない。
もし連載を続けられなかったら、小説の評価はガタ落ちだ!
順吉
でも本当にアイデアが湧かないんだ。
水増しした内容を書くよりも、面白い物語をじっくり考えた方がいいと思うんだ!
茂
だが他の作家はちゃんと提出済みで、間に合ってないのは君だけなんだぞ!
ファンの人はそれでも買ってくれるから。
茂
冗談じゃない。
もし連載を続けられなかったら、小説の評価はガタ落ちだ!
順吉
でも本当にアイデアが湧かないんだ。
水増しした内容を書くよりも、面白い物語をじっくり考えた方がいいと思うんだ!
茂
だが他の作家はちゃんと提出済みで、間に合ってないのは君だけなんだぞ!
>順吉さんは刺激が足りないんだと思う…
順吉
そう!
君は、僕を理解してくれるんだね。
そう、刺激が必要なんだ!
刺激を求めてどこかへ旅にでも出れば、何を書けばいいのか分かるかもしれない!
茂
おい、前回もそんな言い訳をして、一日遅らせたよな。
またやるのか?
順吉
今回は言い訳じゃない、一回ぐらい信じてくれよ!
茂
まったく…
分かった、二度目はないぞ…
これ以上の延期はもう許されないからな、分かったな!
順吉
わ、分かったよ…
ふぅ…
今回は本当に遅れるわけにはいかなさそうだな…
①早速刺激になりそうなものを探しに行こう。
君は、僕を理解してくれるんだね。
そう、刺激が必要なんだ!
刺激を求めてどこかへ旅にでも出れば、何を書けばいいのか分かるかもしれない!
茂
おい、前回もそんな言い訳をして、一日遅らせたよな。
またやるのか?
順吉
今回は言い訳じゃない、一回ぐらい信じてくれよ!
茂
まったく…
分かった、二度目はないぞ…
これ以上の延期はもう許されないからな、分かったな!
順吉
わ、分かったよ…
ふぅ…
今回は本当に遅れるわけにはいかなさそうだな…
①早速刺激になりそうなものを探しに行こう。
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②アイデア探しに行こう。
順吉
そう言われても、アイデアってのはそう簡単に見つからないんだよ…
でも今はあっちこっち探してみるしかないな。
さもないとまた茂さんに怒られる…
でも今はあっちこっち探してみるしかないな。
さもないとまた茂さんに怒られる…
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順吉
今考えてる章では、主人公はここ一番の勝負に向けて準備をしているところなんだ。
彼にはもっと強力な武器が必要で、そうだな…
今考えてる章では、主人公はここ一番の勝負に向けて準備をしているところなんだ。
彼にはもっと強力な武器が必要で、そうだな…
とりあえず「天目鍛冶屋」に行ってみよう。
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茂
今月の合併号の印刷に間に合えばいいんだが…
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…順吉と共に「天目鍛冶屋」へ向かう…
順吉
火花が飛び散り、金槌と鉄床がぶつかり合う…
火花が飛び散り、金槌と鉄床がぶつかり合う…
「天目鍛冶屋」は情熱に満ちた場所だね!
鍛冶屋は簡単な道具だけで、粗雑な原型と鉱石を優れた武器に変えることができる。
もし鍛造の過程で、さらに錬金術を加えれば、壊れることのない神器でさえも生み出せるんじゃないか?
①錬金術はそんなに神がかっていない…
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②錬金術を誤解しているようだね…
順吉
誤解?
誤解って何?
錬金術って…
不可能を可能にする技術じゃないの?
順吉
誤解?
誤解って何?
錬金術って…
不可能を可能にする技術じゃないの?
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順吉
うん!
いいアイデアだ、主人公に…
錬金術で鍛造した最強の武器を与えるんだ!
そして、その武器にカッコイイ名前と…
うん!
いいアイデアだ、主人公に…
錬金術で鍛造した最強の武器を与えるんだ!
そして、その武器にカッコイイ名前と…
物語を与えてあげないと。
間違いない、そうしよう!
戻ろうよ、旅人。
僕の構想を茂さんに教えてあげないと。
間違いない、そうしよう!
戻ろうよ、旅人。
僕の構想を茂さんに教えてあげないと。
…八重堂に戻って茂に会う…
順吉
「天目鍛冶屋」に行ってアイデアを探してきたよ!
茂
ん?
本当に行ってきたんだな。
よし、じゃあ聞かせてもらおうか!
ん?
本当に行ってきたんだな。
よし、じゃあ聞かせてもらおうか!
順吉
ある夜、主人公は突然、超一流の錬金鍛造術「名刀再現」を習得した。
錆びついた刀を手にしても、相応しい名を口にするだけで、神器へと変えられるんだ!
そうしたら…
あれ、どうかした?
ある夜、主人公は突然、超一流の錬金鍛造術「名刀再現」を習得した。
錆びついた刀を手にしても、相応しい名を口にするだけで、神器へと変えられるんだ!
そうしたら…
あれ、どうかした?
茂
おい…
またそんなマネをするのかよ!
おい…
またそんなマネをするのかよ!
①また?
②どんなマネ?
茂
お前な!
また無理やり設定を加えるつもりなのか。
新しい章を書き終えるために、とにかく設定を一つ加えて、その設定の筋道を立たせるために、さらに複雑な設定を加える。
そうだろう?
どんなにその登場人物が好きだと言っても、無理やり設定を加えるのはやめてくれ!
読者が目を回してしまうぞ!
お前な!
また無理やり設定を加えるつもりなのか。
新しい章を書き終えるために、とにかく設定を一つ加えて、その設定の筋道を立たせるために、さらに複雑な設定を加える。
そうだろう?
どんなにその登場人物が好きだと言っても、無理やり設定を加えるのはやめてくれ!
読者が目を回してしまうぞ!
順吉
僕はいつもそういう作風じゃないか。
そうした方がキレのある物語になるし、ファンもきっと喜んでくれる!
そうした方がキレのある物語になるし、ファンもきっと喜んでくれる!
茂
でたらめを言うな!
お前のむちゃくちゃな設定のせいで、読者はもう混乱してきているんだぞ!
お前のむちゃくちゃな設定のせいで、読者はもう混乱してきているんだぞ!
順吉
考え方が古い君とはもう話したくないね。
ちょうどいいから、旅人に判断してもらおうよ。
旅人、僕と茂さんのどっちが正しいと思う?
①順吉の考えも悪くないんじゃないかな…
考え方が古い君とはもう話したくないね。
ちょうどいいから、旅人に判断してもらおうよ。
旅人、僕と茂さんのどっちが正しいと思う?
①順吉の考えも悪くないんじゃないかな…
茂
悪くないって?
このままじゃ、彼自身もめちゃくちゃな設定のせいで混乱してしまうよ!
順吉
はははっ、ほら、旅人が僕の味方をしたってことは、それほど面白いアイデアだったんだね!
悪くないって?
このままじゃ、彼自身もめちゃくちゃな設定のせいで混乱してしまうよ!
順吉
はははっ、ほら、旅人が僕の味方をしたってことは、それほど面白いアイデアだったんだね!
読者を魅了する洒落た物語こそが、小説では最も重要なんだ。
引き続きその方向で進めるよ。
引き続きその方向で進めるよ。
茂
君ねぇ…
順吉
心配しなくていいよ。
自分で書いたものはちゃんと把握してるし。
この線で行けば、きっと大好評になる。
安心してみていてよ。
《任務完了》
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②茂の方が合理的だと思う…
②茂の方が合理的だと思う…
順吉
合理的?
合理性よりも爽快感ある物語の方が重要だろ?
物語で人を魅了できなかったら、合理性があっても退屈になるだけだ!
茂
お前なぁ…
合理性よりも爽快感ある物語の方が重要だろ?
物語で人を魅了できなかったら、合理性があっても退屈になるだけだ!
茂
お前なぁ…
一時的に盛り上がったとしても、無理して設定を加えると、物語の終盤で自分を追い込んでしまう羽目になるぞ!
順吉
そ、そこは記録しておいたから、終盤も問題ない!
茂
ほら、記録しておかないと自分でも覚えられないんだろう?
読者にもメモを取りながら読んでもらうつもりなのか?
順吉
ぐぅ…それは…
茂
設定を加えてはいけないって訳じゃないが、加えるにしても、方法や頻度を慎重に考えるんだ。
小説を書くということは、結局は体力勝負なんだ。
最初に頑張りすぎると、終盤は手に負えなくなる。
一歩一歩着実に進めて初めて、いい小説が完成するんだ。
順吉
そ、そこは記録しておいたから、終盤も問題ない!
茂
ほら、記録しておかないと自分でも覚えられないんだろう?
読者にもメモを取りながら読んでもらうつもりなのか?
順吉
ぐぅ…それは…
茂
設定を加えてはいけないって訳じゃないが、加えるにしても、方法や頻度を慎重に考えるんだ。
小説を書くということは、結局は体力勝負なんだ。
最初に頑張りすぎると、終盤は手に負えなくなる。
一歩一歩着実に進めて初めて、いい小説が完成するんだ。
順吉
わ、分かったよ…
うぅ…
うぅ…
《任務完了》