序章 第二幕・涙のない明日のために/あの緑のやつ

修正(吹出) 魔人任務

出発しようとしたその時、あなたは騎士団本部の外で風魔龍と会話していた謎の人物を見かけた。

…緑のやつを見つける…

…吟遊詩人の演奏を聞く…

ボクが話すは 古の始まり
神々がまだ 大地を歩く時代の物語
天空の龍が 空から降り立ち
世界の万に 好奇を抱く
龍は自ら 答えを探し
雑然とした世に目を回す
風の歌い手が 琴をつま弾き
天空のライアーが それに答えた
龍は好奇に駆られし幼子で
過去の苦悩を忘却せしと 飛翔しただけ
万物に己が心を 理解させるために
それは詩に耳を傾け 歌を諳んずる
歌い手と龍は伝説となり
暗黒の時代が やがて始まる
獅子の牙は朽ち 鷹の旗は落ち
一頭の悪龍が モンドに迫る
大聖堂は 辛苦の影に包まれ
溜め息は 詩人によって再び詩となった
天空の龍が 召喚に応じ
暴風の中 悪龍と殺戮に舞う
天空の龍は 悪龍の毒血を飲み眠りに落ちる
蘇りし時 知る者は誰一人いない
「今の人々は なぜ我を嫌う?」
天空のライアーは 答えず
怒りと悲しみ 命と毒が
涙となって 龍の目じりから流るる粒となる
詩は沈黙し 腐敗は進み
天空のライアーは 話せなくなった

…謎の詩人と会話する…


緑のやつ
おや、君たちは…
ふーん…あっ!
あの時、トワリンを驚かした人たちだ。

パイモン
トワリン?

①風魔龍の名前。
②忘れたの?リサさんが言ってた話…

パイモン
むむ…あっ!
思い出したぞ!
でも、普通の人は「風魔龍」って呼ばないか?
なんで名前を…
仲いいのか?

緑のやつ
さあね。

パイモン
おい、蛍、こいつなんか怪しいぞ…

①こんにちは。

緑のやつ
こんにちは、たった一度お会いしたことのある異邦人さん。

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②名前を教えてくれないかな?

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ウェンティ
ボクは吟遊詩人、ウェンティさ。
もっと正確に言えば、「モンド城で一番愛される吟遊詩人」を三期連続で優勝したウェンティだよ。
ボクに何かご用かな?

パイモン
オイラたちが分かるなら、これ以上説明する必要もないよな?
もちろん、風魔龍の件だ。

ウェンティ
う~ん?

パイモン
おい!記憶喪失のふりはやめろ!
蛍、あれを見せるか。

ウェンティに結晶を見せた…

ウェンティ
おや、これは――

パイモン
あれ?
結晶が浄化されてる?
いつの間に?

①知らないうちにこうなった。
②前まで濁っていたのに。

ウェンティ
これはトワリンが…
風魔龍が苦しんで流した涙だ。

パイモン
涙…

3人の前で、ウェンティが取り出したもう一つの涙の結晶を浄化した…

ウェンティ
優しい子だったのに、今はこんな風に悲しみ、怒りに満ち溢れている…
ボクも涙の結晶を持ってるんだ。
浄化をお願いできるかな?

パイモン
え――

ウェンティ
君、本当に不思議な力を持っているんだね…
君のような人が、吟遊詩人の詩に登場させられるのはある種の運命だと思ってくれ。
日向にいれば英雄に、日陰にいれば災いに…
あっ…
今は君のために新しい詩を書いているヒマないんだった。
たとえトワリンは討伐されずとも、その生命力はすごい勢いで消耗していっている…
彼は怒りの中で、自分を燃やし尽くそうとしているんだ…

①かわいそう…

ウェンティ
ありがとう。
それと涙の結晶の浄化も。
ここからは、ボクが動く番だ。

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②何か手伝えることは?

ウェンティ
涙の結晶を浄化してくれただけでも助かったよ、ありがとう。
でも今は、新しい作戦を思いついたんだ。

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③風魔龍と共に自首することを推奨する。

ウェンティ
うわぁ、ひどい。
自首はしないよ…
別の作戦があるんだ。

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パイモン
作戦って、なんだ?

ウェンティ
龍の涙を見ていたら、ある故人のことを思い出してね…

パイモン
故人?

ウェンティ
へへっ、それじゃあお先に失礼するよ。

パイモン
おい、どこ行くんだよ?

ウェンティ
モンドの「英雄の象徴」だよ。
またね。

パイモン
むぅ…
蛍、どう思う?

>変わった人で、観察が必要だ。

パイモン
あいつからしたら、おまえも十分変わってるだろうけどな。

>それに…

パイモン
それに?

>声を、知ってるかも…

パイモン
む…
あいつの声を知ってるだって?
オイラは全然分からなかったけど…
でも、あいつ「英雄の象徴」って言ってたよな?
それなら知ってるぞ!
きっと、あの木のことだ。
おう、あのすごーく目立つ木のことだ!
おまえも分かるよな?

透き通ったトワリンの涙
風龍が残した涙。
中には透き通った風元素の力が流れているようだ。