新刊即売会翌日、容彩祭に特別な二人がやって来た…
容彩祭も終わりに近づいてきたが、「到着時刻表」によると、客を乗せた船がもう一隻来るようだ…
…翌日の午前中まで待つ(8時~10時)…
そういえば、到着時刻表によると、また船が離島に来るみたいだ。
もう容彩祭も最終段階に入ったっていうのに、なんでまだお客さんが来るんだろうな?
そろそろ時間だから、波止場に行ってみようぜ。
旅人さん、パイモンさん、お久しぶりです。
あっ、心海にゴロー!
へぇ、海祇島の現人神の巫女と大将も容彩祭に参加するんだな。
はい。
ですが我々は海祇島の管理者としてではなく、個人としての身分でこの招待をお受けいたしました。
近頃は島の事務もさほど多くはありませんし、私も本が買いたかったので、来ることにしたのです。
ゴローは容彩祭には興味が無かったのですが、私が離島に来ると聞いて、一緒に来てくれました。
珊瑚宮様が海祇島を離れると聞いてはな。
それに、今日は「文通相手」ともお会いになるらしいから、大将として珊瑚宮様をお守りするのは当然だ。
「交通相手」?
はい。
最近知り合って、連絡を取り始めたお方なのです。
娯楽小説の趣味も似ていて、興味深い考えを思いついては語り合っています。
もちろん、意見をぶつけ合う時だってありますよ。
せっかく容彩祭に来るのですから、この機会に「小説鑑賞会」を開くことにしました。
小説について語り合うつもりです。
おお、なんかすごく専門的な会だな!
そうだ、二人とも小説が好きなんだったら、一緒に作ってみるのはどうだ?
稲妻の小説業界を変えちゃうかもしれないぞ。
ふふ、それは面白い考えですね。
さて、そろそろ時間です。
私とゴローは、待ち合わせの場所へ向かいますね。
心海、オイラもおまえの文通相手が気になるから、一緒に行ってもいいか?
遠くから見るだけで、おまえたちの邪魔はしないからさ。
そうですね…
あなたたちなら問題はないでしょう。
では、一緒に行きましょう。
「文通相手」と五歌仙広場の近くで会う約束をしたらしい。少し気になるので、心海と一緒に交通相手に会いに行こう。
…心海と一緒に交通相手に会いに行く…
約束の場所はここです。
周りには誰もいないな。
どうやら、早く来すぎてしまったようだ…
おやおや、誰かと思えば汝らではないか?
み、神子!
(まずい…まさかここで神子に会うなんて!
神子と心海はもとは敵対していた陣営にいるし、信仰する神だって違う。)
(この二人…争いが起きないといいんだけど…)
さすがは鳴神大社の宮司様、相変わらずお高くとまっていらっしゃいますね。
ふふっ、汝こそ、さすが海祇島の指導者じゃな。
姿はクラゲのようにか弱く見えても、言葉には毒が詰まっておる。
あわわ…ど、どうすれば…
こんにちは、初めまして、「焜焜油揚げ」さん。
よろしく頼むぞ、「深海ウシノシタ」殿。
うふふふふふっ…
ええ…一体どういうことだ?
まさか心海の文通相手っていうのは、神子だったのか!?
いやいや、でもこの二人の様子からすると、とっくにお互いの身分を知ってたみたいだよなっ!
てとは…
>文通相手と会うっていうのは…
>ただの口実だった?
ん?童らが何を言うておるのか、妾には分からぬのう。
妾はただ、「深海ウシノシタ」殿と「小説観賞会」を開きに来ただけじゃ。
さて、行くとするかの。
観賞会は勘定奉行所で行う。
景色もよく、茶を飲むのにも最適じゃ。
存分に創作を語り合おうぞ。
なんで小説観賞会が勘定奉行所で開かれるんだよ。
そんなの信じるほうがおかしいぞ!
おまえたちが話し合ったりしたら、小説業界が変わるどころか、稲妻全体の情勢が変わっちゃうぞ。
ふふ、もうすぐ海祇島は、稲妻の将来について幕府と正式に会談をします。
その会談が開かれるまでに、非公式の会合をおくことも必要なのです。
そうじゃ、特に妾のような幕府外の者が出向くことで、双方が腹の内を話しやすくなるじゃろ。
ただ妾たちは、これが初めての対面なのじゃ。
民衆に発表するにはまだ早すぎる。
そうだったのか。
そういえば、汝らの大将が見えぬが?
汝はあやつも来ると言っていたではないか?
あれ、本当だ。
ゴローのやつ、いつの間にかいなくなってる…
ゴローは私のために本の買い付けをしておりますので、今回の観賞会には参りません。
なんと、実に残念じゃ。
あやつのモフモフな耳がまた見られると思ったのじゃがのう。
旅人さん、少しいいですか。
>どうしたの?
実は、以前からなんとなく、ゴローは八重宮司との付き合いが苦手なのではないかと気付いていました。
ですので今回離島へ来る際はゴローを連れて来ないつもりでした。
おそらく、ゴローは先ほど八重宮司を見た瞬間に、本能的に隠れてしまったのでしょう。
しかしゴローは責任感が強いため、次に私と顔を合わせるとき、きっと恥ずかしさで身が縮む思いをします。
それで、本の買い付けという任務を与えて、心の負担を少し和らげようと思うのです。
ですがゴローは今までほとんど、買い物をしたことがありません。
そこで、あなたに付いていてもらいたいのです。
>任せて。
心海、おまえは安心して神子と話をしてたらいいぞ。
本を買うほうは、オイラたちとゴローに任せろ。
はい、よろしくお願いします。
買うべき本を、一覧にしておきました。
この紙をゴローに渡してください。
-------------------------
心海の買い物リスト
もう容彩祭も最終段階に入ったっていうのに、なんでまだお客さんが来るんだろうな?
そろそろ時間だから、波止場に行ってみようぜ。
へぇ、海祇島の現人神の巫女と大将も容彩祭に参加するんだな。
ですが我々は海祇島の管理者としてではなく、個人としての身分でこの招待をお受けいたしました。
近頃は島の事務もさほど多くはありませんし、私も本が買いたかったので、来ることにしたのです。
ゴローは容彩祭には興味が無かったのですが、私が離島に来ると聞いて、一緒に来てくれました。
それに、今日は「文通相手」ともお会いになるらしいから、大将として珊瑚宮様をお守りするのは当然だ。
最近知り合って、連絡を取り始めたお方なのです。
娯楽小説の趣味も似ていて、興味深い考えを思いついては語り合っています。
もちろん、意見をぶつけ合う時だってありますよ。
せっかく容彩祭に来るのですから、この機会に「小説鑑賞会」を開くことにしました。
小説について語り合うつもりです。
そうだ、二人とも小説が好きなんだったら、一緒に作ってみるのはどうだ?
さて、そろそろ時間です。
私とゴローは、待ち合わせの場所へ向かいますね。
遠くから見るだけで、おまえたちの邪魔はしないからさ。
あなたたちなら問題はないでしょう。
では、一緒に行きましょう。
どうやら、早く来すぎてしまったようだ…
姿はクラゲのようにか弱く見えても、言葉には毒が詰まっておる。
うふふふふふっ…
てとは…
>ただの口実だった?
ん?童らが何を言うておるのか、妾には分からぬのう。
妾はただ、「深海ウシノシタ」殿と「小説観賞会」を開きに来ただけじゃ。
さて、行くとするかの。
観賞会は勘定奉行所で行う。
景色もよく、茶を飲むのにも最適じゃ。
存分に創作を語り合おうぞ。
そんなの信じるほうがおかしいぞ!
おまえたちが話し合ったりしたら、小説業界が変わるどころか、稲妻全体の情勢が変わっちゃうぞ。
その会談が開かれるまでに、非公式の会合をおくことも必要なのです。
ただ妾たちは、これが初めての対面なのじゃ。
民衆に発表するにはまだ早すぎる。
汝はあやつも来ると言っていたではないか?
ゴローのやつ、いつの間にかいなくなってる…
あやつのモフモフな耳がまた見られると思ったのじゃがのう。
旅人さん、少しいいですか。
>どうしたの?
実は、以前からなんとなく、ゴローは八重宮司との付き合いが苦手なのではないかと気付いていました。
ですので今回離島へ来る際はゴローを連れて来ないつもりでした。
おそらく、ゴローは先ほど八重宮司を見た瞬間に、本能的に隠れてしまったのでしょう。
しかしゴローは責任感が強いため、次に私と顔を合わせるとき、きっと恥ずかしさで身が縮む思いをします。
それで、本の買い付けという任務を与えて、心の負担を少し和らげようと思うのです。
ですがゴローは今までほとんど、買い物をしたことがありません。
そこで、あなたに付いていてもらいたいのです。
>任せて。
心海、おまえは安心して神子と話をしてたらいいぞ。
本を買うほうは、オイラたちとゴローに任せろ。
はい、よろしくお願いします。
買うべき本を、一覧にしておきました。
この紙をゴローに渡してください。
-------------------------
心海の買い物リスト
心海が、必要な書籍を一覧にしたもの。
買うべき書籍の種類や単価、数量が綺麗な字で明確に書かれている。
-------------------------
ゴローは神子が苦手なため、どこかに隠れてしまったようだ。
彼に自責の念を感じさせないように、心海はゴローに本を買うようあなたに言伝を頼んだ。
近くでゴローを見つけて、心海の任務を教えてあげよう。
…ゴローを探す…
ゴロー、大丈夫か?
はっ!お前たちか…
あいつとはどう接していいか分からないのだ。
気付いたら、もうその辺に隠れてしまっていた。
俺は珊瑚宮様の安全を守るために来たのに、何もできなかったばかりか、結局負担になってしまうとは。
ゴロー、あんまり自分を責めるなよ。
実は、心海からおまえに頼みたい重要な任務があるみたいなんだ。
心海の書籍購入リストをゴローに渡した。
これは珊瑚宮様の買物一覧表…
きっとこれで失敗を取り返せってことだな!
よし分かった、あとは俺に任せろ。
これは珊瑚宮様の買物一覧表…
きっとこれで失敗を取り返せってことだな!
よし分かった、あとは俺に任せろ。
オイラたちも一緒に行くぜ。
ちょうど祭りのガイドをしてるんだ。
おまえを容彩祭に連れてってやるよ。
恩に着る!
ゴローと一緒に容彩祭会場で本を買う。
…会場で本を買う…
リストにあった『影向山の夜』という童話が、ここで売ってるはずだ。
童話?
ああ、海祇島の子供たちへの本なんだ。
この本は分かりやすいから字を習うのに最適だと珊瑚宮様が言っていた。
こんにちは。
『影向山の夜』を五冊くれるか。
福本
毎度あり!
おや、お客さん運が良いですね。
ちょうど引換券が当たりまししたので、おまけで賞品を差し上げます!
わぁ、賞品がもらえるのか。
よかったな、ゴロー。
福本
こちらが賞品の狐のぬいぐるみです。
お受け取りください!
な、何、狐のぬいぐるみ?
福本
はい、どうされました?
しっぽの毛が逆立っているみたいですが…
いや、なんでもない。
賞品をありがとう。
蛍、この狐…のぬいぐるは、よかったらお前が受け取ってくれ。
>本当にいいの?
ああ、本を買うのに付き合ってくれた礼だと思ってくれ。
はぁ、どうやらゴローは神子を見ちゃったトラウマから、まだ抜け出せてないみたいだな。
この次は…まあ、今回の旅の要ではないが、娯楽小説だ。
一覧表によると…
『沈秋拾剣録』の新刊はすでに、小野寺という編集者に代理で買ってもらっているらしい。
あまり先方を待たせないようにしないと。
その人なら知ってるぞ、オイラたちが連れてってやるぜ。
-------------------------
狐のぬいぐるみ
ちょうど祭りのガイドをしてるんだ。
おまえを容彩祭に連れてってやるよ。
恩に着る!
ゴローと一緒に容彩祭会場で本を買う。
…会場で本を買う…
リストにあった『影向山の夜』という童話が、ここで売ってるはずだ。
童話?
ああ、海祇島の子供たちへの本なんだ。
この本は分かりやすいから字を習うのに最適だと珊瑚宮様が言っていた。
こんにちは。
『影向山の夜』を五冊くれるか。
福本
毎度あり!
おや、お客さん運が良いですね。
ちょうど引換券が当たりまししたので、おまけで賞品を差し上げます!
わぁ、賞品がもらえるのか。
よかったな、ゴロー。
福本
こちらが賞品の狐のぬいぐるみです。
お受け取りください!
な、何、狐のぬいぐるみ?
福本
はい、どうされました?
しっぽの毛が逆立っているみたいですが…
いや、なんでもない。
賞品をありがとう。
蛍、この狐…のぬいぐるは、よかったらお前が受け取ってくれ。
>本当にいいの?
ああ、本を買うのに付き合ってくれた礼だと思ってくれ。
はぁ、どうやらゴローは神子を見ちゃったトラウマから、まだ抜け出せてないみたいだな。
この次は…まあ、今回の旅の要ではないが、娯楽小説だ。
一覧表によると…
『沈秋拾剣録』の新刊はすでに、小野寺という編集者に代理で買ってもらっているらしい。
あまり先方を待たせないようにしないと。
その人なら知ってるぞ、オイラたちが連れてってやるぜ。
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狐のぬいぐるみ
ゴローが容彩祭で心海に頼まれて童話の本を買った際、店で貰った狐のぬいぐるみ。
その後、同行のお礼にとゴローがくれた。
このぬいぐるみを見る「キツネ」と聞いてしっぽの毛が逆立ってしまったゴローの姿が思い浮かぶ。
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ゴローと共に編集者の小野寺のところへ行って、「ウシノシタ」さんが予約した『沈秋拾剣録』の最新刊を受け取ろう。
…予約した小説を受け取る…
小野寺さんか?
俺は「深海ウシノシタ」さんの『沈秋拾剣録』新刊を取りに来た者だ。
小野寺
こんにちは、ご用意してありますよ。
「深海ウシノシタ」さんは容彩祭のお客さんだそうですが、船の予定が合わず、サイン即売会には間に合わなかったようですね。
それ以外にもここに書いてある本で在庫があるものを、それぞれ一冊ずつ頼む。
小野寺
かしこまりました。
どれどれ…
ちょうど『ハマヴァラーン戦記』の百人目の購入者となりました。
八重様の直筆書評が入った特別版をお贈りいたします!
な…なぜこうなる!?
小野寺
お客さん、どうされましたか?
顔色が悪いようですが。
な、なんでもない。
ありがとう、その本は受け取っておく。
何しろ珊…「深海ウシノシタ」さんから頼まれたものだ。
書評の入った特別版ならば、より喜んでもらえるだろう。
あははっ、はは…
なんか無理してそうだな…
幸運なのか不運なのか…
小野寺
それから実は、ただ今八重堂では抽選会を行っているのですが、この金額なら抽選に参加できますよ。
一緒に抽選台へ行きましょう。
ゴローは神子の書評が入った特別版の小説を手に入れた上に、抽選のチャンスまで獲得した。
彼の「好運」はまだまだ続くようだ…
…抽選台のところに行く…
小野寺
お客さん、こちらで抽選に参加してみてください。
村田
これを回して暫くすると、玉が出てきます。
運が良ければ当たるかもしれませんよ!
ゴロー、やってみろよ!
村田
どれどれ…金色!
お客さん、すごいですよ!
特賞です!
ゴロー、おまえ今日、すごく運が良いみたいだぞ!
ところで、特賞はなにがもらえるんだ?
村田
特賞は、八重堂から出版されている娯楽小説の全巻セット!
八重神子様ご本人から賞品が贈呈されるだけでなく、八重様と握手して記念撮影ができる機会も!
なに?あの女に会わなければならないだけでなく…
>ゴロー、しっかり!
陽太
なに、あの兄ちゃん、八重堂の特賞を当てたのか?
運が良すぎるだろ!
秋人
娯楽小説全巻セットって、とんでもない金額だぞ!
えっと…その編集さん、一つ相談したいことがある。
実は俺は娯楽小説が欲しいわけではないんだ。
村田
えっ、それは…
賞品を諦めるということですか?
ゴロー、諦めたりしちゃだめだぞ。
神子に会いたくないのなら、オイラたちが方法を考えてやる!
いや、誤解だ!
俺は賞品がいらないわけじゃない。
もちろん贈呈も撮影も、何だって受け入れる。
ただ、八重堂に一つお願いがあるんだ。
賞品を、同額の農学書箱に変えてくれないか。
パイモン
農学書籍?
ああ。俺たちの住む海祇島の土地は痩せていて、作物がなかなか育たない。
だから俺たちはずっと、住民の暮らしがよりよいものになるよう、新しい農法を模索しているんだ。
珊…コホンッ、「深海ウシノシタ」さんが今回容彩祭に来た大事な目的は、作物栽培と養殖に関する書籍を手に入れること。
もしそれらの本を賞品として交換できれば、俺たちは予算を節約できる。
そうすれば「深海ウシノシタ」さんも、他にも必要なものをさらに買うことができるだろう。
村田
なるほど、お考えは分かりました。
でもこれは私ではどうにもなりませんので、八重様に聞いてみる必要があります。
今から八重様に連絡しますので、お客さんは五歌仙広場で報告をお待ちください。
場合によっては、八重様が直々に相談にいらっしゃるかもしれません。
ああ、分かった。
ゴローは賞品の娯楽小説を農業科学に関する本に変更したいようだ。
だが、それには神子の許可をもらう必要がある。
ゴローと共に五歌仙広場まで行って、神子の返事を待とう。
…五歌仙広場に行って待つ…
さっきのゴローすごく勇敢だったな。
神子のことが苦手なのに、商品の贈呈を受け入れたばかりか、自分の要望まで言うなんて。
そうか?
あの時はただ珊瑚宮様に任せられたってことと、海祇島の民たちを思い出して、急に勇気が出たんだ。
俺は海祇島の大将なんだ、こんなところで負けちゃだめだろ?
今になって、兵を率いて戦場に出ていた時の感覚を思い出した。
たとえ八重神子と直々に交渉することになっても、あいつの気迫に影響されたりしない。
……
ゴロー、なんかまだ緊張してないか?
ははっ、あの女が俺を困らせるような要求をしてこないかと思ってな。
村田
皆さん、お待たせしてすみません。
状況は?
八重宮司は何と言ってた?
村田
ご要望にお応えして、賞品を娯楽小説から農学関係の書籍へ変更できそうです。
やったー!
村田
それに、お客さんの利用目的を考慮して、おまけをしてもいいとも仰っていました。
今から私と八重堂の倉庫まで本を選びに行きましょう。
お客さんは明日の夜に船に乗ると聞きましたので、選んだ書籍は我々が直接船に運びましょう。
直接運ぶ?
なら、賞品の贈呈はどうなる?
村田
書籍選びは手間がかかりますし、八重様はあなたに容彩祭の良い思い出を持ったまま帰って欲しいとのことで、贈呈式は中止するそうです。
ですが、八重様から手紙を預かっております。
お時間がある時に読んでください。
まさか八重神子が贈呈式を取り消すなんて…
はぁ、またあいつに酷いことをされるんじゃないかと思うっていたが…
どうやら俺の心が狭かっただけのようだ。
じゃあ、俺は編集さんと本を選びに行ってくる。
>明日の夜に会おう。
>波止場まで行って見送るから。
ああ、明日の夜にまた。
心海とゴローは明日の夜、海祇島に帰る予定だ。
そのときは、離島の船着き場まで行って彼らに別れを告げよう。
…波止場で心海とゴローを見送る(翌日の18時~20時)…
もうすぐ、心海とゴローが船で行っちゃうぞ。
波止場までお別れを言いに行こうぜ。
旅人さん、パイモンさん、お見送りに来てくださりありがとうございます。
>離島の旅はどうだった?
とても価値あるものでした。
「小説観賞会」も成功し、この先行われる正式な会談に希望が持てそうです。
それに、ゴローもお手柄でした。
海祇島のためにこんなにも沢山の書籍を確保してくれたのですから。
特賞を引いたのは俺だが、結局は八重神子から贈られた本だ。
また機会があれば、きちんと礼を言わなければならない。
そういえば、昨日八重宮司から手紙を受け取ったそうですが、何が書かれていたのですか?
あっ、すっかり忘れていた!
どれどれ…
ゴローへ。
贈呈式と記念撮影があると聞いて汝は、さぞかし動揺し不安にかられたことじゃろう。
よもや汝がこれらの条件を受け入れた上に、かような要求をしてくるとはな。
汝のその勇気、尊重するに値する。
これらの書籍は、海祇島への少しばかりの気持ちじゃ。
汝への贈り物でもあるゆえ、気に入ってくれることを願う。
さて、ここまで読んだ汝は、さぞ妾の親切に感謝し、妾に報いる機会を探しておることじゃろうな。
実はその機会は、もうすでに来ておるのじゃ。
来月八重堂では、娯楽小説の登場人物に扮した者たちが、ファンと交流するイベントを開催する予定での。
ゴローは忍耐強いうえ、眉目秀麗じゃ。
手伝いに来てはくれぬか。
汝のためだけに仕立てたものを、妾が特別に用意してやろう。
ち・な・み・に――女物じゃ。
あぁああああ――あの性悪女め!
《依頼完了》