千(冒険者協会の幹部)

(冒険者、一局やってみるか？)

やあ、1試合やってみる？
安心して、喧嘩じゃなく、麻雀(札遊び)だよ。
私は自分の技術に自信はあるからね。

①あなたは？

名乗るほどの者じゃない、冒険者協会の雑用係、時に璃月最高の雀士だよ。
支部長に用があるなら、私に言えば伝えておくよ。

　❶雀士？

ヘヘッ、これは私の自慢の特技だよ。
私の一番好きなことは相手と麻雀(札遊び)して、「負けた方が冒険者協会に入る」っていうのを条件に賭けをすることなんだ。
今まで、私に負けて協会に入った人は、自発的に入った人よりも多いんだよ、
嘘じゃないからね。

　　⁂まさか不正で勝っているのでは？

私は不正なんてしないよ。

相手の不正を防ぐために、確かに不正のやり方をたくさん知ってるけど…

…たとえばこの花飾り、中にはカードや賽子を隠す空間があるんだ…
これは君にあげるよ。
私は使わないからね。

　　❷勝つコツについて…

おや？
札遊びに興味があるのかい？
少し教えてあげよう。
札遊びというものは、7割は技術で、3割は運だ…
3割とはいえ、実力が相手と互角だった時、勝負を決めるのはこの運だ。
ひとつだけ例外がある…
モンドにはベネット という冒険者がいて、あいつの不運はかなり有名なんだ…
彼の場合は、いくら技術があっても負けるだろうな。

　❷君が支部長？

支部長じゃないけど、支部長の代わりに雑事の対応をしてる…
まあ、骨折り損のくたびれもうけだけどね。
原因か…
へへッ、そうだよ、彼女に惚れたんだ。
彼女はか弱い女性じゃない、その強さ、頭の切れ具合に私は惚れたんだ…
彼女の性格を知ってるし、簡単に落ちないのも分かる。
私にとって、かつてない難しい「賭け」だよ。
でも、刺激を追い求めるのは博徒の本能だろ？
勝算が低いほど、その報酬に期待してしまう、そういうものじゃないか？

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②さようなら。

ああ、道中気を付けるんだよ。
麻雀(札遊び)がしたくなったら、いつでも呼んでおくれ。