志穂
(落ち着いて…)
 
美羽
(なんてことだ…)
 
志穂)
美羽、大丈夫?
 
美羽)
うぅうう…どうしてこうなるの?
鯛焼き先生が多忙で、今回の展示会に来られなくなるなんて…
しかも、『地心からの国と君に贈る花束』の更新も無期限休止って、どういうこと!
あぁ…なんで…前巻の最後で、二人の主人公が互いの気持ちを話し合おうとしてたのに…
 
志穂)
美羽、落ち着いて…
 
美羽)
私の気持ちなんて分からないでしょッ!
鯛焼き先生が書く同人小説の原作では、二人の主人公の誤解が最後まで解けず、別々の道を歩むことになったんだから!
彼らが幸せになれる希望を、すべて鯛焼き先生に託したのに!
 
志穂)
そんなに彼らに幸せになってほしいなら、自分で書いたら?
 
美羽)
わ、私が…?
そ、そうね一理あるわ。
私、やるわ!