(おかえりなさい…)
おかえりなさいませ、将軍様!
>しょ…将軍様?
あっ、気にしないでください、小説の台詞ですので。
この『お願いっ!私の仙狐宮司』は、ヘタレな将軍様と万能な仙狐宮司の物語なんです。
以前、このような小説を出して本当に大丈夫なのかと、八重様に聞いたことがあります。
でも八重様は、「気にするな、売れればそれでよい!」と言っていました。
それに実際、この小説はすごく売れています。
この小説を見るたびに、いつも思うんです…
将軍様って本当に心が広い方なんだなと…
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>その耳…
あっ、この耳は小道具です。
もちろんこの巫女服も。
実は私、八重堂のパイトなんですよ。
小説に登場する人物の格好をして、提携ドリンクを宣伝するのが仕事です。
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>限定ドリンクについて…
「紫苑雲霓」のことですか?
小説では、この飲み物は主人公——
つまり将軍様が病気になった時、仙狐宮司が特別に作ったものです。
ミントとモンドのドドリアンが入っているので、とても爽やかな味わいになっています。
これを飲み終えた主人公は、仙狐宮司が自分のせいで怒っているのではなく、むしろずっと応援してくれていたことに気付くんです。
そして、苦境を乗り越えるため闘うことを決心します。
この小説が出版された後、これを飲んでみたいというお便りが八重堂にたくさん届きました。
だから今回、容彩祭という場を借りて、セーリングブリーズと一緒にこれを開発したんです。
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>さようなら。
いってらっしゃいませ、将軍様!