(『異郷人喧嘩旅』…)
稲妻娯楽小説界、運身の一作『異郷人喧嘩旅』、読んでいかないかい？
＞『異郷人喧嘩旅』？
ははっ、凄い名前だろ。
読むのが止まらなくなるくらい痛快な作品だぞ！
『異郷人喧嘩旅』シリーズは絶対に売れる、間違いない。
今回の『金髪武士に吹く死の風』は、物語の第一部なんだ。
既に第二部、第三部の名前も考えてある…
第二部は『花の必殺剣』、第三部は『風の中を疾走する金髪武士』だ。
フフッ、俺の命名もなかなかのものだろう。
まあ、続きをどうするかは…
まだ決まってないが、そんなのはなんとかなるさ。
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＞売れ行きはどう？
……まだ売れてない。
＞一冊も売れてないの？
.....ああ…そうだ。
なにせ、あの有名な作家である常先生でさえ、無名の時期があったそうだからね。
こういう苦境は、小説の中で描かれる武術の試練と同じようなもの。
作家人生における試練だろう。
これさえ耐えれば…
俺の作品も、いつか認められるはずだ！
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＞さようなら。
そ、そっか、じゃあね。
えっと？
本当に買っていかないの？
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