(いいお茶だ…)

うむ、今日も平和な一日だ。
 
>あなたは?
 
こんにちは、「木漏茶室」へようこそ。
私は神里家の居候、ここで仕事をしている。
とは言いながらも、ここではお茶を飲むことしかすることがない
神の目を持っていた頃よりもずっと楽で、実にいい。
 
>あなたの神の目
 
あっ、誤解しないように説明を聞いてくれ。
私は神の目を失ったが、目狩り令の被害者じゃない。
私の神の目は公平な競技で失ったのだ。
以前、私が長槍の指導者だった頃、神里綾人様に長槍での決闘を申し込んだことがある。
当時の私は、喜多院流槍術の奥伝を習得していたため、天下無敵だと思っていた。
しかし、私の貧弱な腕前では、神里綾人様に勝てるわけがなかった。
私はあっさりと負け、綾人様に神の目を渡した。
不思議なことに、神の目を失った私は、肩の荷が軽くなり、以前のような執着心もなくなった。
こうして私は神里家の屋敷に足を踏み入れることをやめ、「居候」となった。
神里綾人様は、剣術が一流なだけでなく、槍術も見事だった。
これからも居候として、彼に仕えられることを光栄に思っている。
それに、穏やかな生活も贅沢になった今、私もやっと光る小さな球体のために、駆けずり回る必要がなくなった。
 
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>さようなら。
 
ではまた。