キャンディと薔薇の歌 プレゼント3/彼女に思い出を

5.1 修正(吹出)

◆シェイクズバイル(「ズバイルシアター」のマネージャー)
◆ネヴィダ(教令官)
◆ルクン
◆アランサカ
◆ソルシュ
◆ミヒル
◆ラシュヌ

これまでの誕生日の中で、今回が一番忘れられない思い出になるだろうか?

…翌日の朝まで待つ(8時~10時)…

パイモン
そろそろ合流時間だ。
今日はパルディスディアイに集合だったよな。
上手くいくといいな…
ほら、行こうぜ!

…パルディスディアイに行く…

セノ
…寝坊でもしたのか?

ティナリ
いや…
そんなこと、今まで一度もなかったし…

キャンディス
来る途中ですれ違った可能性は…

パイモン
よう!
…って、あれ?
なんでみんな、心配そうな顔してるんだ?

キャンディス
ニィロウさんがまだ来ていないのです。

パイモン
え?
ただの遅刻じゃないのか?

ティナリ
それが、ちょっとおかしいんだ。
ニィロウはいつも早めに来てた。
それに、セノがさっきグランドバザールに寄って彼女に声をかけようとした時…

セノ
もうとっくに出かけたと言われた。

パイモン
で、セノは着いたのに、ニィロウはまだ着いてないってわけか。

キャンディス
はい。
だから心配しているのです…

>例のキャラバンの状況は?

セノ
あの日、「危険物」を輸送するキャラバンを尋問したんだが…
貨物がすべて奪われた以上、物的証拠は何もない。
それにこの件に関しては、あいつらも被害者だからな…
キャラバンは確かに怪しいが、盗まれた貨物を取り戻すまでは、保護という名目で監視を続けるしかない。
宝石についても、売り手と連絡がついた。
もう一つの宝石は、砂漠で若い男が買っていったそうだ。

ティナリ
とにかく状況をまとめると――
危険物ともう一つの宝石の行方は分からず、ニィロウがどこに行ったのかも分からない、ということだね。

パイモン
でも、なんでニィロウが巻き込まれたんだ?

ティナリ
三つの出来事に繋がりがあるかどうかはまだ分からないけどね。
ただ、その方向で仮説を立てるなら…
二ィロウの「花神の舞」は、花神誕祭の重要なプログラムだから…
もし相手の目的が花神誕祭をめちゃくちゃにすることなら、ニィロウがターゲットになる可能性は高い。

セノ
……
旅人、キャンディス、さっそく痕跡を辿ろう。
ティナリはパルディスディアイに残って、他のやつが来たら、状況を説明してやってくれ。

ティナリ
うん、単に急ぎの用事ができちゃったって可能性もあるしね。
ここで待ってるよ。

-------------------------

ティナリ
僕が残るから、安心して行ってきて。

■諸相随念浄行
ティナリ
(どこに行ったんだろう…)

-------------------------

ラシュヌ
むにゃ…
ニィロウ…来ない…
すぅ…
ニィロウが…踊る…
すぴー…

-------------------------

セノ
まずはグランドバザールに行こう。
ニィロウがどこから出かけたか確認するんだ。

…ズバイルシアターに行く…

パイモン
ズバイル!

シェイクズバイル
君たち、どうしたんだ?

パイモン
ニィロウがどこに行ったかわかるか?

シェイクズバイル
ニィロウ?
今日は友達の手伝いに行くと言って、早くに出かけたが。

セノ
一人でか?
どの門から出たか、見なかったか。

シェイクズバイル
ああ、一人だったぞ。
そうだな…
確か北門だったはずだ。

セノ
…パルディスディアイとは真逆の方向だな。

シェイクズバイル
何かあったのか?
こんな肝心な時に冗談じゃないぞ。

セノ
ズバイルさん、もしニィロウがグランドバザールに戻ったら、パルディスディアイの者に伝えてくれないか?

シェイクズバイル
ああ…
まあ手が離せない用事ができただけだと思うんだが。
とにかく早く向かってくれ。
解決したら俺にも知らせてくれるか。

セノ
ああ、必ず。
さあ、行こう。
北門を出て誰かに聞いてみよう。

-------------------------

シェイクズバイル
事は一刻を争う。
早く行って来てくれ。

-------------------------

…道に沿って、ニィロウの行方を聞く…

セノ
ネヴィダ。
今朝、ニィロウを見かけなかったか?

ネヴィダ
ニィロウさんですか?
綺麗な服を着て街の外に行くのをみましたけど。

パイモン
街の外?

ネヴィダ
ええ、あちらのほうです。

セノ
後を追いかけてるやつはいなかったか?
ニィロウの様子はどうだった?

ネヴィダ
いえ…
私が見かけたときは一人でしたよ。
挨拶もしてくれて、とても元気でした。

セノ
分かった。
情報提供ありがとう。

…道に沿って、ニィロウの行方を聞く…

セノ
ちょっといいか。
今朝、ズバイルシアターのニィロウが街を出るのを見かけなかったか?

ルクン
セノさん、お疲れ様です!
ニィロウさんなら、街を出て橋を渡ってましたよ。
橋の向こうで、男の人と待ち合わせしてたみたいで。

パイモン
まさか、砂漠で宝石を買ったってやつじゃないよな!

セノ
男の顔は見たか?

ルクン
すみません、さすがに遠すぎて…

セノ
…そうか。
もしニィロウが戻ってきたら、パルディスディアイに行って俺を探すように伝えてくれ。

ルクン
かしこまりました!

セノ
引き続き進もう。

…手がかりに従ってニィロウを探す…

パイモン
手がかりが途切れちゃったな…
もう聞く相手もいないぞ。

キャンディス
足跡がいくつあるようですが、追ってみますか?

セノ
いや、足跡が多すぎて、方向を間違えてしまう可能性がある。
そうだな…

>(…!あれは…)
 ちょっとごめん。

セノ
ああ、俺たちはここで痕跡を分析しておく。

キャンディス
もし何か分かったら、すぐに知らせてくださいね。


-------------------------

キャンディス
痕跡を見る限り、左へ行ったようですね…

セノ
足跡が多すぎる。
もう一度確認してみよう。

■諸相随念浄行
キャンディス
(あちらにあるのは――)

セノ
(砂漠にいた男…)

-------------------------

…アランナラと会話する…

パイモン
アランサカ!
おまえ、アランサカだよな?

アランサカ
…わっ!
き…金色のいいナラ!
ボク…
隠れないと!

パイモン
えっ?
なんで隠れるんだよ?
オイラたち、友達だろ?

アランサカ
友達…
ボクと金色のナラは確かに友達だけど…
アランパスは、勝手に喋っちゃダメだって言った…

パイモン
えっ?
なんでだよ?

アランサカ
ボクが口を滑らせるんじゃないかって…
うぅ!
ボク、これ以上は言えないよ!

パイモン
口を滑らせる、な…
それより、アランサカは女の子がここを通るのを見なかったか?

①赤毛のナラ。
②お花みたいなナラ。

アランサカ
赤くて、パティサラみたいに美しいナラのこと?
ボク、見たよ。

パイモン
本当か!
そいつ、どこに行った?

アランサカ
もう一人の知らないナラと一緒に、ごちゃごちゃした石のほうへ行ったよ。

パイモン
ごちゃごちゃした石?

>アシュヴァッタ神殿の近くにある廃墟かな…

パイモン
なるほど!
ありがとな、アランサカ!

アランサカ
ううん、金色のいいナラを助けたかったから。
金色のいいナラも昔、ボクを助けてくれた。

パイモン
そういや、さっきの口を滑らせるとかっていうのは…

アランサカ
うぅ!
ボク何も知らない!
何も言えないよ!

パイモン
あっ!
アランサカのやつ、行っちゃったぞ…
とりあえず、セノとキャンディスに情報を伝えようぜ。

…セノ、キャンディスと会話する…

セノ
…アシュヴァッタ神殿の方向へ?

キャンディス
地面の痕跡が示しているのと同じですね。

セノ
どうやって分かったんだ?

パイモン
えっと…
友達からちょっとヒントをもらったんだ。
信頼できる情報だってことは保証するぞ。

セノ
…ああ、信じるよ。

キャンディス
それでは出発しましょう。
無事…つっ…!
はぁ…

セノ
また「ビジョン」を見たのか?

キャンディス
はい…
でも、今回はぼんやりとした声しか…

>どんな声?

キャンディス
二人の会話のようでした…
「気付かれるかも」とか、「痕跡を辿って追ってくるはず」とか…

セノ
ニィロウの声だったか?

キャンディス
あまりにかすかで、そこまでは…

セノ
ふむ…
とりあえず廃墟のほうへ行ってみよう。
「ビジョン」が見えたということは、進む方向は合っているのかもしれない。

…手がかりが示す場所に行く…

セノ
たぶんこの辺りだろう。

パイモン
うーん…
この辺ってよく宝盗団が出てくるんだよなあ…
危ない目に遭ってたりしないよな?

キャンディス
…!あそこ!

パイモン
わっ、ニィロウだ!
本当にニィロウだぞ…!
おーい、ニィロウ――!

セノ
遠すぎて聞こえないようだ。

パイモン
あっちに行こうぜ!

…ニィロウに追いつく…

???
こんな遠くまで来ることになるとはね…

ニィロウ
そろそろ着くのかな…

パイモン
ニィロウ――!

ニィロウ
えっ?

パイモン
ニィロウ!
来てやったぞ!
悪いやつに…
あれ?

セトス
おや?
「悪いやつ」っていうのは…
僕のことかな?

セノ
なぜお前が…

セトス
僕がどうかした?

ニィロウ
みんな、どうしてここに?

パイモン
なんでみんな質問ばっかしてるんだよ?
って…
オイラも今しちゃったけど…

ソルシュ
騒がしいわネ!
静かな場所で練習することもかなわないワケ?

ソルシュ(花霊の「勇者」)
【?】がぞう
ソルシュは甘露花海に住む古き種族――
花霊族の「勇者」だ。
神鳥シームルグの霊光によって生み出された花霊は、大地を守り、アビスの災厄を鎮めるため、砂漠の奥深くで暮らしている。
花霊族の若者であるソルシュは、幼い頃から古代の英雄の功績に憧れていた。
みんなからの称賛を今も楽しんでいるが、今の彼女は謁賛主と共に「アブゾーアの儀」を終え、一人前の「勇者」に成長した。

パイモン
ソルシュ!?

>久しぶり!

ソルシュ
我が「謁賛主」!と、白フラ!

セノ
お前ら、この赤フライムと知り合いなのか?

ソルシュ
ちょっと、誰が赤フラヨ!
このソルシュは高貴なる花霊!
霊光の勇者なんだカラ!

パイモン
えっと…
こいつは甘露花海で知り合った花霊だ。
話し方はちょっと変だけど、いいやつだぞ。

キャンディス
あれ?
セトスさんが身に付けているのは…

セトス
えっ?
この「ウジャトの目」の欠片のことかい?

【?】がぞう

パイモン
ええ!
もう一つの宝石を買ったのはおまえだったのか?

セノ
「ウジャトの目」…
そして「花霊」…
本で読んだことがあるような…

セトス
じゃあ、事の経緯はもう分かったのかい?

セノ
今はなぞかけをしてる場合じゃない。
街のみんなだって、ニィロウのことを心配してるんだ。

ニィロウ
えっ…?
私?
でも…
みんなには伝言を残したでしょ。

パイモン
伝言?
なんの伝言だ…?

キャンディス
そのようなものは受け取っていませんが…

ソルシュ
あっ!?
ラシュヌのやつ…
また寝落ちしちゃったのネ!

パイモン
えっと…
その名前を聞いてわかった気がするぞ。

セノ
ラシュヌって誰だ?

ニィロウ
伝言を頼んだ花霊だよ。
ただ…
あの子はいつも気だるげだから…

パイモン
ちょっと待て…
色んなことが起こりすぎてよくわからないぞ。
とりあえず整理しようぜ…
まず、ニィロウはどうしてソルシュやセトスとここにいたんだ?

セトス
それを説明するには…
そうだな、ソルシュとの出会いから話そう。

…キャラバンを阻止する…

ミヒル
あいつらが来るヨ、ソルシュ。

ソルシュ
ふん、欲張りなやつらだワ。
この前、砂漠で騒ぎを起こしたのってあいつらよネ!

ラシュヌ
すぅ…すぅ…

ソルシュ
元気出しなサイ!
あいつらを懲らしめてやらなくちゃ、安心して眠れないワ!

ラシュヌ
すぅ…すぅ…

ソルシュ
……

ミヒル
じゃあソルシュ、あいつらが通ったら、いばらで閉じ込めてやるから、あとのことは任せたヨ…

ソルシュ
ええ。
こんなの楽勝ヨ!
うふふ…
恐怖で震えるがいいワ!

ヤクプ
……

ヒズィール
うわ!
なんだ!
い…いばらが!

アルジ
ボス!
台車が動かない!

ヤクプ
…えっ?

ソルシュ
今ヨ!

…キャラバンの荷車を壊す…

ソルシュ
くらいなサイ!

ヒズィール
ば…爆弾だ!
空から爆弾が降ってきたぞ!

アルジ
ギャア!

ヤクプ
落ち着け!
早く台車を押すんだ!

ミヒル
気を付けて、ソルシュ!
低く飛びすぎると、気付かれるヨ!

【?】ばくだん

…セトスと会話する…

ソルシュ
ふふん、くたばりなサイ!

セトス
その辺にしておいたらどうだい?

ソルシュ
あら――?
汝は何者?

セトス
僕はセトス。
散歩してたら騒がしい音が聞こえたから、好奇心で見に来たんだ。
貨物は全部壊したみたいだし、この辺りで勘弁してあげたらどうだい?
大騒ぎになったら収拾がつかなくなるからね。

ソルシュ
ちっぽけな人間ヨ、私が誰だか知っているノ?

セトス
高貴で偉大なる花霊よ――
砂漠に君たちを知らない者はいない。
まして、勇者ソルシュのことなんて、言うまでもないさ。

ソルシュ
ほう?
なかなか見る目があるようネ。
まあ、今日はこの辺にしておきまショ。
でも――
次にこのようなことが起きたら、この霊光の勇者は、砂漠の安寧を壊す悪党を許したりしないワ!

セトス
その後、すっかりソルシュと仲良くなっちゃって、ソルシュにスメールシティを案内してあげたんだ。

パイモン
おまえってほんと、誰とでもすぐに仲良くなれるんだな…

ソルシュ
ええ!
このガイドの仕事は高く評価してあげるワ。
実は今回ここに来たのは、重要な責務があるからなノ!

パイモン
責務?
どんな責務だ?

ソルシュ
通りすがりの者から、今はちょうどクラクサナリデビ様の生誕祭の時期なのだと聞いたワ。
我ら花霊はクラクサナリデビ様の眷属だから、特別な贈り物を用意して差し上げたいのヨ。
ズルヴァーン先輩が色々考えた結果、花霊の勇者――
つまり私が、数百年に渡って受け継がれてきた「花神の舞」を、クサナリデビ様に捧げることが決まった。

セトス
来る途中で、花神の舞の人選はもう決まってるってソルシュに伝えたんだけど、彼女はニィロウさんに会いたいって聞かなくてさ。

ソルシュ
ふん!
会わないほうがマシだったワ。
今の花神の舞が昔とこんなにも違うなんて!

パイモン
まあ、ウン百年も受け継がれてきたわけだし…
変わっちゃうのも無理ないよな…

ニィロウ
でも、昔の花神の舞が見られるって聞いたから、ソルシュさんに教えてほしいって頼んだの。
だってこんな機会、滅多にないでしょう!
今年の花神誕祭でこの特別なダンスを捧げれば、草神様も、お祭りに参加する人たちもきっとみんな喜んでくれると思う。

ソルシュ
そういうコト。
私もこの子がいい覚悟をしてるなと思ったから、静かな場所でダンスの練習に付き合ってあげようとしてたノ。

パイモン
そういうことだったのか…
ずっと追いかけてきたけど、結局悪いやつなんてどこにもいないじゃないか!
みんなナヒーダに自分なりの「サプライズ」を送りたかっただけってことか。

セトス
待って待って、例のキャラバンのことを忘れないでよ。
あいつらが一体何をしでかしたのか、まだ分からないんだからさ。

キャンディス
砂漠を破壊する者…
おそらく私利私欲のために、遺跡や墓を荒らす者でしょう。

セノ
だからアアル村を通らない、こんな辺鄙な場所を選んだのか…
もしお前に見つかれば…

キャンディス
恐怖に震えるだけでは済ませませんから…
昼間の太陽が懐かしくなるようにして差し上げますよ…

パイモン
キャンディス、おまえ…
急に怖いぞ…

セトス
そういえばキャンディスさん、君はもう半分の「ウジャトの目」を身につけてるね。

パイモン
そうそう、それって一体なんなんだ?

セノ
キングデシェレトのアフマル様がクラクサナリデビのナヒーダ様に送ったプレゼントだ。

>(多分実際は、マハールッカデヴァータ…だよね?
 でも、世界樹の影響で今はもう…)

セトス
その通りだ。
君もその伝説のことを知ってるみたいだね。

セノ
ちょっと記憶にあっただけだ。
これまで、二つの宝石と伝説を関連付けようなどとは思いもしなかった。

セトス
ああ、僕も最初はこの宝石がちょっと特別だと思っただけだった。
それで商人から買って沈黙の殿に持ち帰った後、多くの文献を調べてようやく確信を得たんだ。
――「初めての花神誕祭」が開かれた時…
キングデシェレトのアフマル様と花神マリカッタ様はクラクサナリデビ様にサプライズを用意したという。
道沿いにキャンディを残して、クラクサナリデビ様を宴会の場所へと導こうと考えたそうだ。
不思議に思ったクラクサナリデビ様が湖のほとりまで来ると、弦の響く音が聞こえてきた。
アフマル様が演奏してたんだ…
そしてマリカッタ様は旋律に合わせてしなやかに踊ってたんだってさ。
二柱の神様は、愛する草神様がこの偉大なる日に、誕生の喜びを感じられるようにと祈り、草神様に貴重なプレゼントを贈った…
三柱が一緒に過ごしてきた素敵な時間を記念するために、マリカッタ様は雨林を守る「霊光」を、アフマル様は「ウジャトの目」をプレゼントしたという。

セノ
しかしカーンルイアの災厄の後、「ウジャトの目」は失われ、黄砂に埋もれていった。

ソルシュ
「霊光」はクラクサナリデビ様によって神鳥に造りかえられ、生と死の世界を守り続けた…
いつしかそれが散らばって、私たち花霊になるマデ。

パイモン
つまりキャンディスが見たのは、「ウジャトの目」に記録されたビジョンだったってことか?

セトス
初めて手に入れた時は僕も驚いたよ。
こんなに時間が経ってもなお、伝説の「ウジャトの目」は見たものを記録し続けてるのかってね。
その力は特別で、アフマルの民、つまり「キングデシェレトの末裔」だけがこれと共鳴できる。
もう壊れてるけど、今もこの中のどこかに過去のビジョンは残ってるんだ。

キャンディス
(もしかしてこの前ぼんやりと聞こえた言葉は、アフマル様や花神様のものだったのでしょうか…)
「ウジャトの目」の二つの欠片を、あなたはどうしたいですか?

セトス
キャンディスさんが許してくれるなら、二つとも沈黙の殿に持ち帰って保管したい。

キャンディス
ええ、賛成です。

ソルシュ
それはクラクサナリデビ様のものなワケだけど、返すつもりはないノ?

>(……)

キャンディス
それはやめておいたほうがよいと思います…
草神様が覚えているかどうかはさておき、砕けた思い出には、今や悲しみしか残っていないかもしれません…

>(悲しい過去の出来事…
 ナヒーダの友人として、私も彼女に誕生日に悲しい思いをしてほしくない…)

ソルシュ
あなたたちの意図はまだ完全には理解できてないけど…
それがあなたたちと我が「謁賛主」の決定だというのなら、何も言わないワ。
それよりさっきからだらだらと喋ってばかりで、これじゃ全然「花神の舞」を教えてあげられないじゃナイ!

パイモン
それもそうだな。
なにもないって分かったわけだし、帰ってみんなの心配を解消してやろうぜ。

セノ
俺も他のマハマトラたちに、あのキャラバンの犯罪の証拠を徹底的に調べるよう伝えておく。
もし悪事を働いているなら、絶対に許さない。

セトス
僕はここに残るよ。
この辺は魔物が結構多いし、護衛は一人でも多いほうがいいだろ?

ニィロウ
みんなを心配させちゃってごめんね。
ダンスを覚えたら、戻ってみんなを手伝うよ。

ソルシュ
よ~く見てなサイ!
目をそらさないでヨ!
しっかり私のステップについて来てなサイ!

ニィロウ
はい!
ソルシュ先生!

-------------------------

ソルシュ
いい?
――こう…
そして…こうヨ…

ニィロウ
こうして…こう…

■諸相随念浄行
ニィロウ
(昔の花神の舞って…
こんな感じだったんだ…)

-------------------------

セトス
行ってあげて。
僕がついてるからさ。

■諸相随念浄行
セトス
(「ウジャトの目」に隠された歴史…)

-------------------------

…パルディスディアイに戻る…

ディシア
おっ!
やっと戻って来たか!
もう少しで傭兵の仲間たちを呼ぶところだったぜ!

コレイ
どうだった?

パイモン
大丈夫だ。
なにもなかったぞ!

ティナリ
…ふぅ、そういうことだったんだね。
何事もなくてよかったよ。

パイモン
そっちはどうだ?
サプライズの準備は順調に進んでるか?

ティナリ
カーヴェは設計図を渡しに来た後、寝に帰ったよ。
あの様子じゃ、たぶん昨日は徹夜したのかも。

ディシア
あんたたちがいない間に、キャンディタワーの枠組みを作ったぞ。

ドニアザード
念のため、後でもう一度確認するわ。
さっきはあなたたちのことを心配しながら作っていたから…

ティナリ
とにかく、あとちょっとだ。
みんなで力を合わせれば、すぐに終わるよ。

パイモン
よかった!
フロート車のパレードに間に合いそうだな!

ティナリ
あっ、パレードと言えば…
旅人、一つお願いしてもいい?

①私で役に立てるなら…
②遠慮なく言って。

ティナリ
教令院が各学院の代表者に、パレード当日の「花の騎士」を選ぶよう言ってきたんだ。
で…
話し合った結果、君が適任だってことになったんだけど、どうかな?

>喜んで。

ティナリ
よかった。
君は草神様の友達で、スメールを救った英雄でもあるからね。
だからみんなは君が適任だと思ったんだろう。

ディシア
よろしく頼むぜ!

コレイ
あんまりプレッシャーをかけないでやってくれ。

ディシア
そういや、キャンディスもパレードに参加するんだよな?
確か…
演奏って言ってたか?

キャンディス
ええ、ニィロウさんのダンスの伴奏を。

パイモン
おお!
オイラ、まだキャンディスの演奏を聞いたことがないぞ!

キャンディス
ふふ…
お気に召したら、いつでもアアル村に来てください。
眠りにつくまで演奏して差し上げますよ。

①必ず行くよ。
②演奏、楽しみにしてる。

ドニアザード
そうだ、私からも一つお願いしていいかしら?
草神様のフロート車の装飾品を作ったんだけど、スラサタンナ聖処に持っていって、フロート車を飾りつけてもらえない?
花の騎士がフロート車を飾りつければ、儀式感もより増すと思うの。

>分かった。

パイモン
へへっ、そんなの楽勝だぜ。
オイラたちに任せろ!

みんなは期待を胸に、役割分担通り真面目に作業を始めた…
あっという間に夜が訪れ、みんな帰っていった…


パイモン
ふぅ…!
やっと終わったぜ。
あとはスラサタンナ聖処に行って、フロート車を飾りつけるだけだよな?
花神誕祭前夜のスラサタンナ聖処ってどんな感じなんだろうな…
気になるぜ!

…スラサタンナ聖処に行って、フロート車を飾る…

パイモン
これでいいんだな?
あとは明日の朝のパレードを待つだけだ!

…フロート車のパレードが始まるまで待つ…

>(準備も終わったし、明日のパレードまで待とうかな?)

①明日まで待つ。

-------------------------

②フロート車をもう少し眺めよう。

-------------------------

ナヒーダ
……
(…最近、みんなが私を避けている気がする。
まるで木のうろに住むリスが、秋になると何かを隠し始めるみたいに。)
(――いいえ、パレードが終わったら、素直にみんなに聞いてみましょう!)
(誕生日…
この特別な日には、素敵なフロート車と美味しいキャンディがある。
そして…)
え…!

>お待たせしました、我が女神。

ナヒーダ
ええ!
私の騎士よ――
出発しましょう!

【?】むーび

ナヒーダ
花車が揺らぎ ナヒーダは目を開ける
そして言う ナヒーダの誕生日は今目なのだと
花の騎士や従者が彼女を見つけた

旅人
「神よ やっと見つけました」
「皆お会いできるのを楽しみにしています」

ナヒーダ
花神誕祭が幕を開け
人々は彼女を囲んで楽しく踊る

衆人
あれは…
パティサラか?

ナヒーダ
花の騎士と従者は彼女のためにサプライズを用意した
甘いキャンディが 彼女の周りで花火のように弾けた

カーヴェ
行くぞ
三 二 一…!

ナヒーダ
花車がカラフルな鳥にぶつかると
七色の喜びが舞った
実は 私からもサプライズがあるのよ
出てきて!
花車が揺らぎ ナヒーダは目を開ける
そして言う――
こんなに素敵なお祭りは初めてだと
すべてがまるで 夢のようだと…

…パルディスディアイに戻る…

フロート車のパレードが無事に終わり、みんなと一緒にパルディスディアイに戻った…


カーヴェ
「誕生日サプライズ」が無事成功したことを祝って…

衆人
乾杯――!

ファルザン
やはり――
ワシの眼に狂いはなかった!
カーヴェ、お前は建築の天才じゃな!

カーヴェ
えっと、せ…先輩、飲みすぎですよ…

ティナリ
キャンディタワーがフロート車にぶつかったのを見てから、ファルザン先輩はずっと興奮してるんだ。
実は、さっきから何杯も飲んでるんだよ。

ディシア
それくらいイイじゃないか!
せっかくの祭りなんだから、思い切って楽しまないとな!
そういえばキャンディス…
楽器、うますぎだろ!
どうして普段からもっと演奏してくれないんだ?

キャンディス
ありがとうございます。
たいていは、夜に見張りの仕事が落ち着いたとき、星空を眺めながら弾いているんです。

ニィロウ
星がうらやましいな…

キャンディス
でもお祭りの注目ポイント私の演奏などではなく、ニィロウさんの踊りでしょう?

ニィロウ
え?
きゅ、急にそんな…

アルハイゼン
なるほど、「ウジャトの目」は沈黙の殿で預かったのか。

セトス
研究のために貸してあげようか?

アルハイゼン
いや、いい――
そういった品は歴史を示すものに過ぎない。
象徴となる過去が明らかになった今、ただの物品に戻ったんだ。

カーヴェ
へえ?
君なら珍しがるかと思ったけど。
名前からするに、きっとすごくキレイな宝石なんだろ。
一目見といて損はないんじゃないのか。

アルハイゼン
一目見るにはわざわざ沈黙の殿まで行かないといけない。
些か遠い。

カーヴェ
もうちょっと外を出歩いてもいいんじゃないのか?

アルハイゼン
もし宝石の鑑定や認証でそれを教令院に持ってくることがあるなら、ついでに見てみてもいいが。

セノ
そういえば、どれくらいの価値があるのか気になるな。

セトス
いい質問だね。
考えたこともなかったよ…
古代の王宮の城壁を見ても、急に一ブロック外して価値をはかったりしないだろ?

カーヴェ
うーん…
うちの学院のやつらならやりかねないな…
最近の後輩たちはみんな好奇心旺盛らしいぞ。

アルハイゼン
もし本当にそういうブロックがあったら、報告書を書いて俺の執務室に届けてくれ。

カーヴェ
はっ?
そんなことまで君に報告しなくちゃいけないのか?

アルハイゼン
いや?
ただそうしてくれれば、ブロックが届いたらすぐに分かるから、一目見に行ける。

カーヴェ
聞いた僕が馬鹿だった…
うかつに返事をするもんじゃないな…

ティナリ
報告書をリマインド代わりにするのか。
なかなかいいアイデアだね。

セノ
リマインドと言えば――
俺は感じた!
友よ、神聖なる刻が訪れようとしている。

セトス
そうかい?
僕は何も感じなかったけど。
ヘルマヌビスが君だけに呼びかけたってことかな?

セノ
今こそ、七聖…

ティナリ
コレイが呼んでるみたいだから、先に失礼するよ。

セトス
はぁ…
カードゲーム、またカードゲームか…
コレイ、僕のことも呼んでくれないかな?

ナヒーダ
みんな、楽しそうだね。

>ナヒーダは楽しんでる?

ナヒーダ
ええ!
一生の中で一番忘れられない誕生日になったわ!

ソルシュ
草神様の命は長いものデスのに、今結論を出すのは早すぎません力?

ナヒーダ
そんなことないわ。
その瞬間に、「ああ、これは絶対に忘れられない思い出になる」って――
分かることはある。
あなたはソルシュと言うのね?
あなたとお友達は、スメールシティに引っ越すことは考えていないのかしら。

ソルシュ
それは…
お気持ちだけありがたくいただきマス、草神様。
私たち花霊には己の責務がありますカラ…
それに私たちにとって、街は騒がしすぎマス。

ナヒーダ
そうなの?
でも…
人々と一緒に過ごしていれば、面白いこともあると気付くはずよ。

ソルシュ
はい…
私もそう思いマス。
「謁賛主」や白フラと過ごした日々を、よく思い出すのデス。

パイモン
おお、本当か?
へへ、嬉しいぜ!
そう考えると、今回の花神誕祭じゃ、みんなに「サプライズ」があったんだな!
特にナヒーダがアランナラを呼び出したときは、オイラほんとにびっくりしたぞ!

ナヒーダ
気に入ってくれてよかったわ。
あなたたちに気付かれないようにしてねって、あの子たちに念を押したの。

パイモン
それでアランサカに会ったとき、あんなに慌ててたんだな。
口が滑るってこのことだったのか!
でもスメールのみんなは、あれがナヒーダが贈った夢だと思ってるぞ。

ナヒーダ
夢ね…

パイモン
ナヒーダ?

ナヒーダ
いいえ、何でもないわ。
そうね…
私たち、夢の中にいるようなものなのかも…

>(…)
 だったらこの「夢」を覚えておこう!

ナヒーダ
えっ?

①この瞬間を永遠にして…
②覚めても忘れられない夢にしよう。

>(アフマルも、きっとそう思って「ウジャトの目」を贈ったんだと思う…)
 (「ウジャトの目」には及ばないけど…
 私たちにだって時間を止める方法はある。)

ナヒーダ
でも…
どうすれば

>(ヘヘ…)

カーヴェ
はいはい、みんな集まってくれ。
左側の人たち、もうちょっと寄って!

ファルザン
…ワシの靴を踏んでおるのは誰だ!

コレイ
うぅ!
すみません、先輩…
あたしだ…
ちょっと人が多すぎて…

ソルシュ
白フラ!
ここは花霊専用の特別席ヨ!

パイモン
フン!
こいつの隣で浮いていいのはオイラだけだぞ!

ナヒーダ
なるほど、「写真」ね?
ふふっ…
本当に不思議な考え方をするのね。

①これからは写真を見るたびに…
②この瞬間の幸せを思い出せる…

ナヒーダ
そんなことを「経験」したことはないけど…
あなたを信じるわ。
この瞬間が、私たちのために止まってくれることを。

ティナリ
カーヴェも来て!

カーヴェ
ああ、ちょっとタイマーを設置するから…
よし!
三…二…一!

衆人
誕生日おめでとう――!

【?】がぞう

「この瞬間を永遠に」
【?】
スメールの仲間たちとの記念写真。
花神誕日の「誕生日サプライズ」の後にみんなと一緒に撮ったもので、思い出が詰まったプレゼントだ。
この素敵な瞬間がいつまでも心に残り、消えることがありませんように。

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ナヒーダ
戻って来てくれたのね!
このナツメヤシキャンディ、半分こしましょう。

>待ってくれてたの?

ナヒーダ
ふふ、私が見抜かれる番ね?

①存分に楽しめた?

ナヒーダ
もちろんよ。
おかげでとても素敵な誕生日になったわ。
まるで穀物の倉に入った小鳥が、人々の優しさと温もりに包まれたように。
遠くから来てくれた花霊、アランナラ、そして私の大切なお友達…
みんなにお礼を言ったわ。
でも私…
気付いたの。
やっぱりまだ何か、隠しているわよね?

 ど…どうしてそう思うの?

ナヒーダ
大丈夫だから、そう構えないで。
あなたが秘密にしたいのなら、その判断を信じるわ。
だってあなたは私の花の騎士だもの。

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②今夜のパーティーは楽しめた?

ナヒーダ
もちろんよ。
思い返せば、どの料理にも新鮮な驚きがあって…
蓋を開けるまで中身が分からないヤルダーキャンディのようだったわ。
でも何より、みんなの笑顔を見られるだけでお腹いっぱいな気分だった。
幸せな気持ちにしてくれるのは、パーティーそのものじゃなくて、雰囲気なのよね。

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③またね…

ナヒーダ
ええ。
いつかあなたの夢の中にも、遊びに行かせてね?

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キャンディス
旅人さん、砂ぼこりが服に吹き込んでいませんか?
さあ、こちらに座ってください。

①キャンディスは…

キャンディス
古い曲を練習していました。
たとえ曲の終わりが黄砂の中で失われていても…
この美しい旋律が好きなのです。
いつもは、覚えた部分ばかりを繰り返し演奏していましたが…
今夜は、私の解釈で曲にエンディングを付け足してみようと思っています。
賑やかな花神誕祭のおかげで、心境が変わったのかもしれませんね。
続きが書きたくなる物語というものはあるものです…
たとえぼやけてしまっても、いつまでも大切な記憶というものは存在します。

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②もう帰ってきちゃったんだね。

キャンディス
ふふっ、我らが「花の騎士」はまだ満足していないのですね?
アアル村と私は、切っても切れない関係にあります。
皆さんと楽しくお祭りを過ごせて、とても嬉しかった――
けれど、日常にのも寂しいことではありません。
ですからどうか、笑っていてください。
空に浮かぶ雲も、明日はまた晴れやかな日になると教えてくれているでしょう?

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③用事があるからまたね…

キャンディス
ええ、今日の笑顔がいつまでも私たちの心に残りますように。

■諸相随念浄行
キャンディス
(みんなの笑い声がまだ聞こえるような気がします…)

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セトス
やあ、教令院のみんなからパーティーへの招待が来てただろ。
どうして来ないんだい?

放浪者
はあ?
招待されるようなことをした覚えがないんだけど。
あんな騒がしい場所、ごめんだね。

セトス
ちょっとちょっと、やめてくれ。
教令院にいない僕でも、君が「歴史批評」と「政治研究」の分野で結構有名なことは知ってるよ。
君は今回の論文に重要な手がかりとインスピレーションを与えてくれた、大功労者だって聞いたよ。
今回の打ち上げは半分君のためのものだってね。

放浪者
僕の記憶違いかな?
君の所属は確か「沈黙の殿」で、「饒舌の殿」じゃなかったよね?

セトス
遠回しにうるさいって言わないでくれよ。
来ないなら来ないで、みんな後で探しに来ちゃうと思うよ。

放浪者
…僕がここにいるって教えたの?

セトス
いやいや、そこは「沈黙」しておいてあげたけど。
ただ君と仲がいいと思われたみたいでさ、君を探すよう頼まれたんだ。

放浪者
……
…面倒だな。
はぁ、案内してくれ。

■諸相随念浄行
セトス
(こんなところに隠れてたんだね…)

放浪者
(本当に面倒だ…)

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ソルシュ
そこのぷくぷくグリーン、ちょっと聞きたいことがあるんだケド。

アランサカ
ぷくぷくグリーンって…
ボクのこと?

ソルシュ
ええ。
私たち花霊は甘露花海を守るだけで精一杯なのに、あなたたちはどうやってあんなに大きな雨林を百年も守ってきたノ?

アランサカ
キミはナラじゃない…
赤くて熱い小鳥だな!
何か食べる?

ソルシュ
こ…小鳥ですって?
私たちは花霊ヨ。
甘露花海に住んでるノ。

アランサカ
甘露花海?
それって、赤い小鳥のヴァナラーナ?

ソルシュ
ヴァナ…何?
なんだか微妙に話題が逸らされた気がするワ…

アランサカ
赤い小鳥は悪いヤツじゃなさそうだ。
ヴァナラーナに招待するよ。
美味しいものをごちそうしてあげる。
そして一緒にアランラカラリを練習して、オカタラを探すんだ!

ソルシュ
えっ···うん…
わ…分かったワ…
(花海からずっと出てないカラかしら?
何を言っているのかさっぱり分からないワ…
でもなんだかすごソウ…)

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レイラ
みんな笑ってる…
星空とはまた違った素晴らしさね…

>レイラ?

■花神誕祭中、レイラに話しかけた

レイラ
ああ、君ね。
君と会ってから、あの子やる気に満ち溢れてて、一度も夢遊なんてしなかったのよ。
でも、やっとのことで花神誕日までに論文を完成させたのに、提出した途端、疲れて眠っちゃったの。
論文の最後に、こんな感謝の言葉を添えてたわ――
「星々の間では、時に相手を強くサポートする力が生まれる。
その力は、相手の進む軌道をも変えてしまうことがある…」
「占星学を学ぶ者の視点から見れば、人と人の付き合いも同じである。
例えば筆者のように、同じ周波数を持つ人に出会えれば、奇跡を起こせるかもしれない。」
あたしは…
この光景を写真に残して、あの子のデスクに置いておくわ。

■花神誕祭中、レイラに話しかけていない

レイラ。
あたしよ。
課題に追われてたあの子は論文を提出したばかりで、休んでるところなの。
今年のパレードを見逃しちゃったのは残念だけど…
その根性と決意は褒めてあげないとね。
だから、この光景を写真に残して、あの子のデスクに置いておこうと思って。

■諸相随念浄行
レイラ
(賑やか…)

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《任務完了》