◆ドヴォルザーク
みんな(特に旅人)の涙ぐましい努力のもと、ようやく会場の準備が整った。
さあ、最後の祭りを始めよう…
さあ、最後の祭りを始めよう…
…ドヴォルザークと会話する…
ドヴォルザーク
二人ともありがとう。
これでようやく、リストにあったことは全部完了だね。
最後の準備は私にやらせてくれ。
明日またここで会おう。
その時こそ、フィナーレを飾るパーティーの始まりだ!
…翌日の14時~16時まで待つ…
二人ともありがとう。
これでようやく、リストにあったことは全部完了だね。
最後の準備は私にやらせてくれ。
明日またここで会おう。
その時こそ、フィナーレを飾るパーティーの始まりだ!
-------------------------
ドヴォルザーク
最後の準備は私にやらせてくれ。
最後の準備は私にやらせてくれ。
-------------------------
荒瀧一斗
ダチ公!
来たな。
お前らのおかげで、想像してたよりかなり良い感じの会場になったぜ!
ガーハッハッハッ!
久岐忍
おかげですべてが整った。
旅人、パイモン、感謝する。
パイモン
おいおい、水くさい態度だな。
ぜんぜんロックじゃないぞ。
荒瀧一斗
チビ助、飲み込みが早いじゃねぇか!
ところで、今夜はお前も舞台に上がって、俺様と勝負したいそうだな?
パイモン
オ…オイラ、適当に言ってみただけだぞ…
まったく、ドヴォルザークのやつ…!
荒瀧一斗
ビビってんだろ?
何せ、この俺様は荒瀧豪歌会を連覇してる男だからな。
①パイモン、ロックじゃないよ。
パイモン
違うぞ!
オイラは謙虚なんだ!
謙虚さはロックだろ!
オイラは誰よりもロックだぜ!
違うぞ!
オイラは謙虚なんだ!
謙虚さはロックだろ!
オイラは誰よりもロックだぜ!
-------------------------
②パイモンなら一斗にだって負けないはず!
パイモン
へへっ、おまえもそう思うか?
実はオイラもそう思ってたんだ!
-------------------------
荒瀧一斗
なら、俺様と勝負しよう。
なら、俺様と勝負しよう。
パイモン
おう、受けて立つぞ!
誰がおまえなんかにビビるもんか!
ふん!
>そういえば、犬は見つけた?
荒瀧一斗
…あっちのほうは完全に行き詰まってるんだよな。
ゴローの兄弟は知らないって言うし、稲妻城のほうで調査してた守たちも、何の情報も聞き出せなかったらしい。
ゴローの兄弟は知らないって言うし、稲妻城のほうで調査してた守たちも、何の情報も聞き出せなかったらしい。
まさかあの犬、本当に天守閣にいるってのか?
なんでどこにもいないんだ?
なんでどこにもいないんだ?
パイモン
勝手に天守閣に忍び込んだりするなよ。
裟羅に迷惑がかかるんだからな!
荒瀧一斗
そうだな。
あいつに面倒かけてばっかりいたら、いつか本当に雷に打たれちまってもおかしくないぜ…
だから、今回はあそこの敷地内に文字を書いた紙切れを投げ込むだけにしておいた。
雷電将軍が気づいて犬を渡してくれることを祈ってるぜ!
パイモン
おいおい、それも十分危ないだろ…
久岐忍
鹿野院同心の推測は正しかったようだ…
あれはただの噂話だったのかもしれないな。
鹿野院同心の推測は正しかったようだ…
あれはただの噂話だったのかもしれないな。
荒瀧一斗
まったく残念だぜ!
さて、時間もやべぇし、俺様はこれから場所を見つけて今夜のために練習してくるぜ。
チビ助、歌詞と楽譜はあっちの楽曲練習エリアに置いてある。
夜の本番までに逃げようなんて気を起こすなよ!
パイモン
いい気になるなよ、牛使い野郎!
どっちが一番ロックか、見せつけてやるぜ!
荒瀧一斗
ガーハッハッハッ!
それじゃ、また夜に!
パイモン
後でオイラも楽曲練習エリアで練習するぞ!
一斗のやつなんかに負けたくないからな!
久岐忍
そうだ、今回はかなり多くの招待状を送り出したんだが、既に招待客の一部が到着している。
さっき、あんたについて聞かれたんだ。
会っていかないか?
パイモン
おお!
荒瀧派が誘ったやつらってことか。
いったい誰がいるんだろうな?
さっそく会いに行こうぜ!
-------------------------
久岐忍
旅人、友人たちに会いに行かないか?
旅人、友人たちに会いに行かないか?
-------------------------
珊瑚宮心海
こちらのヒナさんですが…
何だか見覚えがあるような気が…
服装もどこかで…
こちらのヒナさんですが…
何だか見覚えがあるような気が…
服装もどこかで…
ゴロー
珊瑚宮様、俺もそんな感じが…
珊瑚宮様、俺もそんな感じが…
珊瑚宮心海
この見た目はまるで…
ゴロー
まるで…?
パイモン
ゴロー!心海!
久しぶりだな!
ゴロー
本当に久しぶりだ、旅人、パイモン!
珊瑚宮心海
お会いできて本当に嬉しいです。
先ほども、忍さんのところでお二人を探していたんですよ。
ふふっ。
パイモン
まさかおまえたちも荒瀧派の音楽祭に参加しに来るなんてな!
>会場はゴローが手配したと聞いてる。
ゴロー
大したことじゃない。
この前、『月刊閑事』でこれに関する相談を受けたから、力を貸してやろうと思ってな。
まさか相手があの荒瀧一斗殿だとは思わなかったが。
それに、珊瑚宮様もこの件をすごく応援してくれたんだ。
珊瑚宮心海
ええ…
異国由来のロック音楽祭というからには、きっと観光客を大勢招くことができるでしょう。
それに、生命という主題もなかなか有意義です。
パイモン
テーマは、戦場に現れてた犬だって聞いてるぞ。
でもその犬はただの噂だったみたいなんだ。
おまえら、このことについて…
珊瑚宮心海
多少耳にしたことはありますが…
詳しい情報は把握しておりませんね。
ゴロー
ふむ…
俺も同じだ。
パイモン
即答かよ!
珊瑚宮心海
ふふ、荒瀧一斗殿にも聞かれましたから。
私たちもぜひお力になりたいと思っていたところなのです。
ゴロー
そう、そうなんだ…
その、実はこっちからも尋ねたい事があるんだが。
>どうしたの?
ゴロー
このヒナさんという人物なんだが、見覚えがあると思わないか?
どうにも見たことがあるような気がして…
パイモン
えっと…それは…
①見覚えのある顔だね…でも…
ゴロー
思い出せないか?
思い出せないか?
-------------------------
②うん。こんな人、見たことない。
ゴロー
じゃあ、本当に俺の気のせいなのか…
-------------------------
パイモン
まあまあ、少し顔に馴染みがあるような気がしただけじゃないか!
旅人だってお兄さんとよく似てるしな?
よくあることだし、まったく気にする必要ないぜ!
まあまあ、少し顔に馴染みがあるような気がしただけじゃないか!
旅人だってお兄さんとよく似てるしな?
よくあることだし、まったく気にする必要ないぜ!
ゴロー
なるほど…
それも一理あるな…
パイモン
旅人、さっさとここを離れようぜ。
-------------------------
ゴロー
一体誰と似てるんだ…
珊瑚宮心海
ふふ…
ふふ…
-------------------------
…宴に参加した友人たちに会う…
鹿野院平蔵
へへっ、来たね。
手紙を送ったんだけど、ここ何日かで届いてたかな?
パイモン
おおっ!
もしかしておまえ、もう解決の糸口を見つけたのか?
鹿野院平蔵
すこーしだけね。
ただ、まだ最後の部分が足りないんだ。
>平蔵は何がわかったの?
鹿野院平蔵
今はまだ断言できないな。
けど僕は、この噂には社奉行と珊瑚宮の両方が関わってると思う。
けど僕は、この噂には社奉行と珊瑚宮の両方が関わってると思う。
パイモン
社奉行と珊瑚宮が!?
戦のときにか!?
鹿野院平蔵
しっ――
しっ――
そんなに興奮しないで。
まだ推測の域を出ていないんだからさ。
奉行所にはもう手紙を送ったから、もう暫くしたら返事が来ると思う。
大和田与力なら必要なものを見つけ出してくれるはずさ。
だからここはもうしばらく待っててくれ。
夜の一斗の歌を、どうしても見逃したくないんだよね。
これがなければ、とっくに奉行所に戻ってたよ。
まだ推測の域を出ていないんだからさ。
奉行所にはもう手紙を送ったから、もう暫くしたら返事が来ると思う。
大和田与力なら必要なものを見つけ出してくれるはずさ。
だからここはもうしばらく待っててくれ。
夜の一斗の歌を、どうしても見逃したくないんだよね。
これがなければ、とっくに奉行所に戻ってたよ。
>ちなみに今夜はパイモンも舞台に上がるよ。
鹿野院平蔵
へぇ…
想像以上に見どころ満載になりそうだね!
ここに残って、やっぱり大正解だったな。
果たして今夜、「神の口」は――
花見坂ロック大魔王を破って「神の喉」になれるかな?
>空飛ぶロッキン芸術食だよ。
鹿野院平蔵
あははっ、そっか!
楽しみに待ってるよ!
楽しみに待ってるよ!
パイモン
おまえら!
またオイラに変なあだ名を付けるなよな!
-------------------------
鹿野院平蔵
もし手紙を受け取ったのが九条様だったら…
あえて返事をしなかったのかもね。
もし手紙を受け取ったのが九条様だったら…
あえて返事をしなかったのかもね。
-------------------------
トーマ
さすがだね、宵宮。
花火をこんな遠いところまで運んで来るなんて。
宵宮
この前、祭りのために花火を用意するって、一斗と約束したさかい。
約束破ったらあかんやろ?
パイモン
よっ!
トーマ!宵宮~!
宵宮
おお~!
旅人、パイモンちゃん!
あんたらも来てたんやな!
>久しぶり!
トーマ
ハハッ!
これはちゃんと荒瀧派に礼を言っておかないとね。
このお祭りの開催がなければ、一体いつ君との再会を果たせていたか。
宵宮
ちゃんと今の、聞いとった?
なんで長い付き合いの友達に会いに来てくれへんのって、トーマはあんたらに文句言うたんやで。
トーマ
その通りだ。
旅はもちろん大事だけど、疲れたら戻って休むことも忘れるなよ。
オレたちが暖かく迎えてやるからさ。
>トーマ、宵宮、ありがとう。
宵宮
気ぃ遣わんでええって。
そや、おもろいこと教えたるわ。
一斗から聞いてんけどな。
今回の音楽祭は、戦場で動物たちを助けとったワンちゃんがテーマやねんて。
めっちゃすごない!?
情報通の「トーマ先生」は、これ知っとった?
トーマ
おっと、これはさすがに難題だな。
オレは「重要犬物」と交友関係を結べていなかったらしい。
ハハッ。
だけど、もしその噂が本当だとしたら、きっと海祇島と関係があるだろうね。
だってどれほどすごいやつだろうが、何の痕跡も残さず、戦場に現れたり消えたりするなんて…
跡を消してくれる誰かがいないと無理なんじゃないかな?
そしてオレの知ってる限り、幕府軍のほうにそんな者はいなかったはずだ。
パイモン
つまり、あれは戦場で動物たちを助けるために、珊瑚宮軍が飼ってた犬ってことか?
宵宮
ちょっとおかしない?
戦やーって時に、わざわざ犬飼うてまで動物助けるなんて…
珊瑚宮軍にそんな余裕、あったんかな?
パイモン
うーん…
じゃあ、珊瑚宮軍じゃなくて幕府軍のほうが飼ってたんだな!
>幕府軍にもそんな余裕なかったでしょ…
トーマ
まあ、だからあれはドヴォルザークさんがでっちあげた物語だって線が濃厚だと思うな。
きっと、何かを伝えたかったんだよ。
あの人ってロックアーティストなんだろう?
ロックでオレたちには分からない「何か」を表現しようとしてるんじゃないかな?
宵宮
花火を見るときと一緒で、言葉にするんちごて、ただ感じるだけでええってこと?
パイモン
うん…
オイラ、なんかまたちょっと分かった気がするぞ。
やっぱり宵宮も芸術家なんだな。
うん…
オイラ、なんかまたちょっと分かった気がするぞ。
やっぱり宵宮も芸術家なんだな。
花火芸術家だ。
宵宮
へへっ、そしたら今日の夜は、うちっていう芸術家のショーを見逃さんといてや!
-------------------------
宵宮
トーマも芸術についてはトーマなりの見解を持ってるみたいやな?
トーマも芸術についてはトーマなりの見解を持ってるみたいやな?
トーマ
芸術か。
セーター編みも芸術にカウントされるかい?
宵宮
そらそうや!
セーター編み芸術家やな!
トーマ
だけどあんまりロックな感じはしないね。
今日みたいな日には全然役に立てそうにないよ。
だけどあんまりロックな感じはしないね。
今日みたいな日には全然役に立てそうにないよ。
宵宮
ほしたら…
「ロック」って字が入ったセーターを編んで、みんなに着てもらうんはどやろ?
トーマ
へえ?
それはいい案だな!
今度試してみるよ。
-------------------------
パイモン
うぅ…
まさかこんなにいっぱい友達が来てるとは思わなかったぞ。
オイラもちゃんと練習しておかないとダメみたいだな。
でないときっと夜に恥をかくハメになる…!
うぅ…
まさかこんなにいっぱい友達が来てるとは思わなかったぞ。
オイラもちゃんと練習しておかないとダメみたいだな。
でないときっと夜に恥をかくハメになる…!
なあ、早く楽曲練習エリアに行こうぜ!
パイモン
よっ、ドヴォルザークおじさん!
やっぱりまだここにいたな。
ドヴォルザーク
ああ。
今日の夜使う設備と、楽譜と歌詞のチェックをしていたところだよ。
忍さんから聞いた話なんだが、どうやら娯楽小説というのが稲妻では大人気らしい。
だから旋律と歌詞に少し手を加えて、より荒瀧派らしく、娯楽小説っぽく仕上げてみたんだ。
パイモン
ロックと娯楽小説…
娯楽ロックってことか!
ドヴォルザーク
ははっ、それほどがっつり変えてはいないよ。
ただ、例の犬の部分を、一斗さんの好きなオニカブトムシに変えただけさ。
今回のイベントを開催できたのは、一斗さんの功績が大きいからね。
お礼と言っては何だが…
彼に感謝を伝えたいんだ。
パイモン
えっ?
犬の部分を消したのかよ?
でも、あれって今回の音楽祭の…
きっかけじゃなかったのか?
ドヴォルザーク
きっかけにすぎないからこそ消したんだよ。
オニカブトムシに変えようが、君や私に変えようが――
たとえその他の何に変えたとしても、込められた精神は変わらないさ。
パイモン
精神?
なんの精神だ?
ドヴォルザーク
そうだね…
ロックの精神かな?
パイモン
説明になってないぞ…
>やっぱり犬に興味を持つ人が多すぎたの?
ドヴォルザーク
まあまあ、心ゆくまで音楽を感じられればそれでいいということさ。
パイモン
わかったぞ…
ドヴォルザークおじさん。
でもまずは、オイラに音楽を感じさせてくれ!
オイラ、準備しないとなんだ。
今日の夜、牛使い野郎一人に注目されちゃったら困るからな!
ドヴォルザーク
もちろんだ。
パイモンさんも舞台に上がる決心がついたようだね。
さあ、これが楽譜と歌詞だ…
実に楽しみだな。
パイモン
へへっ、どれどれ、歌の名前は…
最強オニカブトムシに転生して…
世界をひっくり返してやった…
って…!
なんだこの変な名前?
これがロックなのか?
って…!
なんだこの変な名前?
これがロックなのか?
ドヴォルザーク
娯楽ロックさ。
>私にも見せて。
パイモン
おまえはまだ見ちゃだめだ!
楽しみに待ってろよ。
夜になったらオイラが直々に歌ってやるからな!
牛使い野郎なんかより、オイラのほうがずっとロックに決まってるぜ!
時が経ち…
あっという間に夜になった…
音楽愛好家たちが次々と舞台に上がり、一番得意なものを披露していく。
人で溢れかえった場の雰囲気はどんどん盛り上がっていき、歓声が波のように押し寄せた。
そして、ついに時が来た。
ドヴォルザーク
レディース&ジェントルマン!
今夜は祭りの夜だ。
悲しみの感情なんて捨てて、存分に楽しもう――
さあさあ、盛り上がってきたロックの夜!
最高の敬意をもって、今夜の大トリを飾るゲストの二人を紹介させてくれ――
ミスター・荒瀧一斗!
ミス・パイモン!
歌ってくれるのは、今回の祭りのフィナーレを彩るテーマソング――
『最強オニカブトムシに転生して世界をひっくり返してやった』!
どうぞ!!!
荒瀧・生命のロックチビ助空飛び大合唱
「ロック」の定義に対して、荒瀧一斗は他人と大きく違う見解を持っているかもしれない。
だがそれは、彼がとてもロックな鬼になれることに対して何の影響も与えない。
荒瀧一斗
羽を 射たれたカラス
タヌキの化ける 松明も消え去る
パイモン
なけなし イタチさんの遺産
父さん母さん 財産――
荒瀧一斗
分与は二対三
将軍ガニ 欠けてく足
パイモン
陸ウナギ
ボロ屋に眠り
荒瀧一斗
だから 転生! オニカブトムシ
パイモン
穢れた世界に
荒瀧一斗
荒瀧一斗
羽を 射たれたカラス
タヌキの化ける 松明も消え去る
パイモン
なけなし イタチさんの遺産
父さん母さん 財産――
荒瀧一斗
分与は二対三
将軍ガニ 欠けてく足
パイモン
陸ウナギ
ボロ屋に眠り
荒瀧一斗
だから 転生! オニカブトムシ
パイモン
穢れた世界に
荒瀧一斗
ツノで咲かせたい
荒瀧一斗&パイモン
赤い花を
賑やかな雰囲気の中で祭りは幕を閉じた。
観客たちが、一人また一人と退場していく…
友人たちと共に舞台の傍に寄り、二人の輝くロックスターを迎えた…
…盛り上がってきたロックの夜…
トーマ
②パイモン。
③どっちもロックだった。
お前、ロックだったぜ!
④今日は天気が良いね、ははは…
パイモン
おお!
宵宮のロックの精神は世界平和だったんだな!
トーマ
久岐忍
荒瀧一斗
…盛り上がってきたロックの夜…
ゴロー
珊瑚宮様、例の天領奉行の探偵はなにやら…
ゴロー
いえ、珊瑚宮様の名声を心配しているのです…
何せ、当時救った負傷者の中には幕府軍の人間もいました…
これをネタに良からぬことを企む輩がいたら…
珊瑚宮心海
今、私たちと鳴神島は、共存の道を歩んでいます。
戦の折、こちらと社奉行が成したことを知られることは、必ずしも悪いことであるとは言えないかもしれません。
ゴロー
なるほど…
珊瑚宮心海
ゴロー、私からの助言です。
人のことを心配するより、ヒナさんのことをもっと気にかけたほうがいいと思いますよ。
ゴロー
えっ?
ヒナさんですか?
珊瑚宮心海
ヒナさんも『月刊閑事』で役を務めていて、人気が高く、容姿端麗だと聞いています。
人を慰める天賦の才も、あなたに負けないほどだそうです。
ですから、あの方はあなたのライバルとなる存在だと言っても過言ではないでしょう。
ゴロー
コホン…
珊瑚宮様、承知いたしました。
引き続き、精進して参ります!
雷電将軍
神子。
数日前、おかしな紙切れが敷地に投げ込まれました。
犬を渡せと要求されたので…
八重神子
ふふっ、ペットを飼う趣味でもできたのかと思ったぞ。
雷電将軍
それに、裟羅からも招待状を渡されたのです。
荒瀧という名に覚えはありませんが…
民の願いならば、応えてやるのが筋というものでしょう。
八重神子
ふふっ、鬼族の童に応えるか…
こっちのフォンテーヌの音楽家のほうにはどう応えてやるのじゃ?
やつの音楽はどうやら、戦にまつわる意図を含んでおるようじゃぞ…
雷電将軍
戦…
八重神子
ふむ…
じゃが、もっと大きな戦が襲ってきたらどうじゃ?
雷電将軍
避けられない戦であれば…
…この身で、受けて立つのみです。
八重神子
ふふっ。
じゃがまあ、もしいつか本当にそんな日が来たとしても…
今夜訪れた者どもは、必ずや汝の味方になってくれるはずじゃ。
>神子がこっちに来るなんて。
八重神子
①神子はあいかわらず冗談が上手だね。
②八重神子様のことを忘れるわけない!
八重神子
八重神子
八重神子
荒瀧一斗&パイモン
赤い花を
賑やかな雰囲気の中で祭りは幕を閉じた。
観客たちが、一人また一人と退場していく…
友人たちと共に舞台の傍に寄り、二人の輝くロックスターを迎えた…
…盛り上がってきたロックの夜…
宵宮
これがロックやねんな…
うちが想像してたんと、ちょっと違たわ。
うちが想像してたんと、ちょっと違たわ。
トーマ
オレが前に聞いたものとも違ったな…
たぶん、新しい形の「ロック」なんじゃないか?
たぶん、新しい形の「ロック」なんじゃないか?
荒瀧一斗
どうだった、俺様の歌は?
チビ助なんざ、敵じゃなかっただろ?
ガーッハッハ!
チビ助なんざ、敵じゃなかっただろ?
ガーッハッハ!
パイモン
調子に乗るなよ、牛使い野郎!
おまえのほうこそ惨めに屈したんだろ!
調子に乗るなよ、牛使い野郎!
おまえのほうこそ惨めに屈したんだろ!
宵宮
まあまあ、うちは二人ともめっちゃすごかったと思うで!
トーマ
トーマ
うんうん。
オレたちも見聞が広がったよ。
オレたちも見聞が広がったよ。
久岐忍
互角だったと言ってもいいだろう。
荒瀧一斗
本当か?
ダチ公、お前はどうだ?
俺様とこいつ、どっちがよりロックだったと思う?
ダチ公、お前はどうだ?
俺様とこいつ、どっちがよりロックだったと思う?
①一斗。
荒瀧一斗
ガーハッハッハッハ!
さすが俺様のダチ公だ――
さすが俺様のダチ公だ――
花見坂ロック大王!
ここにて参上!
ここにて参上!
パイモン
うわーん!
オイラ怒ったぞ!
これから一分間、おまえのことなんてもう知らないからな!
うわーん!
オイラ怒ったぞ!
これから一分間、おまえのことなんてもう知らないからな!
-------------------------
パイモン
ふふんっ、旅人はいつだってオイラの味方だからな!
たかが生使い野郎風情が、笑わせてくれるぜ!
ふふんっ、旅人はいつだってオイラの味方だからな!
たかが生使い野郎風情が、笑わせてくれるぜ!
荒瀧一斗
はあ?
チビ助、こいつはお前が悲しむところを見たくなくて、わざとこう答えたに決まってるだろ!
俺様は負けちゃいねぇぞ!
チビ助、こいつはお前が悲しむところを見たくなくて、わざとこう答えたに決まってるだろ!
俺様は負けちゃいねぇぞ!
-------------------------
パイモン
うぅ…
本当か?
本当にそんな風に思ってくれてるのか?
うぅ…
本当か?
本当にそんな風に思ってくれてるのか?
荒瀧一斗
よし!
俺様は信じるぜ。
ダチ公は人を騙したりしねぇからな。
だから俺様はここで認めてやる…
チビ助…俺様は信じるぜ。
ダチ公は人を騙したりしねぇからな。
だから俺様はここで認めてやる…
お前、ロックだったぜ!
-------------------------
荒瀧一斗
話題を逸らそうとすんじゃねぇ!
-------------------------
ドヴォルザーク
ははっ、まあまあ、勝負にそこまでこだわることはないだろう?
一斗さんも、パイモンさんも、とても心に響く歌だったよ…
一斗さんも、パイモンさんも、とても心に響く歌だったよ…
みんなの助けなしに、この音楽祭は開催できなかっただろう。
どうお礼を言えばいいか。
荒瀧一斗
どうお礼を言えばいいか。
荒瀧一斗
ザークの兄貴!
水臭いこと言うなって。
お前に出会えてなかったら、俺様はロックの精神のロの字も知らなかったんだぜ!
水臭いこと言うなって。
お前に出会えてなかったら、俺様はロックの精神のロの字も知らなかったんだぜ!
宵宮
ロックの精神…て何?
ロックにも精神があるん?
ロックにも精神があるん?
荒瀧一斗
何事にもロックをかけるようにする精神だ!
俺ら荒瀧派みてぇにな!
俺ら荒瀧派みてぇにな!
パイモン
全然違う!
ドヴォルザークおじさん、正しい答えでこの自惚れ屋を打ちのめしてやってくれ!
全然違う!
ドヴォルザークおじさん、正しい答えでこの自惚れ屋を打ちのめしてやってくれ!
ドヴォルザーク
ふふっ、正しい答えか…
ロックとは一種の感情だ。
そして一人一人が感じたことのすべては、過去の自分が語る感情であり、ロックなんだと…
私はそう思うよ。
ロックとは一種の感情だ。
そして一人一人が感じたことのすべては、過去の自分が語る感情であり、ロックなんだと…
私はそう思うよ。
トーマ
そうだったのか…
ロックの精神っていうのは歌に出てきたオニカブトムシみたいに、どんな困難に遭遇しても怯まず、真正面からぶつかる勢いなんじゃないかって、オレはさっき感じたな。
ロックの精神っていうのは歌に出てきたオニカブトムシみたいに、どんな困難に遭遇しても怯まず、真正面からぶつかる勢いなんじゃないかって、オレはさっき感じたな。
オレの感性が悪いわけじゃなさそうでよかったよ、ははっ。
パイモン
じゃあ宵宮は?
じゃあ宵宮は?
宵宮
うちは…
実は歌であの犬のことを聞けると思っててんけどな。
結局出てこーへんかったやろ…
実は歌であの犬のことを聞けると思っててんけどな。
結局出てこーへんかったやろ…
だからうち、考えてみてん。
あれにも何か深い意味が込められてるんちゃうかなって。
歌にあの犬がおらんっちゅうことは、怪我した動物もおらんってことやろ?
あれにも何か深い意味が込められてるんちゃうかなって。
歌にあの犬がおらんっちゅうことは、怪我した動物もおらんってことやろ?
ほんで、怪我した動物がおらんっちゅうことは、戦なんかあらへんかったってことや。
戦がない――
戦がない――
要するに、世界平和や…
パイモン
おお!
宵宮のロックの精神は世界平和だったんだな!
>じゃあ、忍は?
久岐忍
私か?
私はそこまで深く考えてなかった。
親分は今回、紙切れを天守閣に向かって投げただろう?
あれのせいで天領奉行に逮捕されたらどうするかってことばかりが気がかりで…
私はそこまで深く考えてなかった。
親分は今回、紙切れを天守閣に向かって投げただろう?
あれのせいで天領奉行に逮捕されたらどうするかってことばかりが気がかりで…
ははっ!
つまり、忍さんの「ロックの精神」は荒瀧派を守ることなんだね。
つまり、忍さんの「ロックの精神」は荒瀧派を守ることなんだね。
荒瀧一斗
忍、そんなどうでもいいことを心配する必要なんてねぇって。
もしあの紙切れが雷電将軍の目に入ってたなら、今頃きっと俺様たちの祭りに参加しに来てたはずだからな。
もしあの紙切れが雷電将軍の目に入ってたなら、今頃きっと俺様たちの祭りに参加しに来てたはずだからな。
パイモン
オイラも大丈夫だと思うぞ。
大丈夫じゃないんなら、平蔵はとっくに牛使い野郎を捕まえてたと思うしな!
オイラも大丈夫だと思うぞ。
大丈夫じゃないんなら、平蔵はとっくに牛使い野郎を捕まえてたと思うしな!
あれ?
そういえば、平蔵はどこに行っちゃったんだ?
それに心海とゴローもいないぞ…
そういえば、平蔵はどこに行っちゃったんだ?
それに心海とゴローもいないぞ…
久岐忍
ああ、鹿野院同心は奉行所に急用ができたらしく、挨拶する暇もなく向かわれた。
だが、発つ前にあんたたち宛てにあるものを残して行ったんだ。
あっちに置いてある。
だが、発つ前にあんたたち宛てにあるものを残して行ったんだ。
あっちに置いてある。
海祇島の二人からは、夜に政務会議があるから先に帰るとの伝言だ。
ドヴォルザーク
そんなにお忙しいのに、祭りに参加してくれたとは…
どうやら一斗さんの言っていた通り、荒瀧派はなかなか広く名を馳せている組織なんだね。
どうやら一斗さんの言っていた通り、荒瀧派はなかなか広く名を馳せている組織なんだね。
一斗さん、今回はあなたと協力できて、とても光栄だった。
荒瀧一斗
ガーッハッハッハ!
ザークの兄貴、俺様に感謝してくれるのもいいが、旅人のことを忘れちゃいけねぇぜ!
今日はこいつ目当てで来てくれたやつらがかなり多かった。
だからもし次があんなら、絶対にこいつを舞台に上がらせたほうがいいぞ。
ザークの兄貴、俺様に感謝してくれるのもいいが、旅人のことを忘れちゃいけねぇぜ!
今日はこいつ目当てで来てくれたやつらがかなり多かった。
だからもし次があんなら、絶対にこいつを舞台に上がらせたほうがいいぞ。
どうだ?
ダチ公、今度はお前の「ロックの精神」を見せてくれよ!
ダチ公、今度はお前の「ロックの精神」を見せてくれよ!
ゴロー
珊瑚宮様、例の天領奉行の探偵はなにやら…
珊瑚宮心海
ゴロー、あまり気にすることはありません。
「狗子商会」はこちらと社奉行の共同計画です。
人目を避けて活動できるならそれが一番ですが、あくまで目的はそうではありません。
ゴロー、あまり気にすることはありません。
「狗子商会」はこちらと社奉行の共同計画です。
人目を避けて活動できるならそれが一番ですが、あくまで目的はそうではありません。
少なくとも、当時救われた命があった…
それだけで十分です。
それだけで十分です。
ゴロー
いえ、珊瑚宮様の名声を心配しているのです…
何せ、当時救った負傷者の中には幕府軍の人間もいました…
これをネタに良からぬことを企む輩がいたら…
珊瑚宮心海
心配しないでください。
むしろ、これが転じてきっかけになるということもあり得るでしょう。
むしろ、これが転じてきっかけになるということもあり得るでしょう。
ゴロー
きっかけ?
珊瑚宮心海
今、私たちと鳴神島は、共存の道を歩んでいます。
戦の折、こちらと社奉行が成したことを知られることは、必ずしも悪いことであるとは言えないかもしれません。
ゴロー
なるほど…
珊瑚宮心海
ゴロー、私からの助言です。
人のことを心配するより、ヒナさんのことをもっと気にかけたほうがいいと思いますよ。
ゴロー
えっ?
ヒナさんですか?
珊瑚宮心海
ヒナさんも『月刊閑事』で役を務めていて、人気が高く、容姿端麗だと聞いています。
人を慰める天賦の才も、あなたに負けないほどだそうです。
ですから、あの方はあなたのライバルとなる存在だと言っても過言ではないでしょう。
ゴロー
コホン…
珊瑚宮様、承知いたしました。
引き続き、精進して参ります!
…盛り上がってきたロックの夜…
八重神子
ふむ…
水の国のロック音楽とやらが、まさか雷光を引き起こせるものだとは知らなんだ。
ふむ…
水の国のロック音楽とやらが、まさか雷光を引き起こせるものだとは知らなんだ。
雷電将軍
神子。
数日前、おかしな紙切れが敷地に投げ込まれました。
犬を渡せと要求されたので…
事の次第を確かめに来ました。
八重神子
ふふっ、ペットを飼う趣味でもできたのかと思ったぞ。
雷電将軍
それに、裟羅からも招待状を渡されたのです。
荒瀧という名に覚えはありませんが…
民の願いならば、応えてやるのが筋というものでしょう。
八重神子
ふふっ、鬼族の童に応えるか…
こっちのフォンテーヌの音楽家のほうにはどう応えてやるのじゃ?
やつの音楽はどうやら、戦にまつわる意図を含んでおるようじゃぞ…
雷電将軍
戦…
私の答えも完璧なものではないかもしれません…
ですが、戦は二度と起きるべきではないものであると…
それによって人々が苛まれるべきではないと、今の私は知っています。
それによって人々が苛まれるべきではないと、今の私は知っています。
八重神子
ふむ…
じゃが、もっと大きな戦が襲ってきたらどうじゃ?
雷電将軍
避けられない戦であれば…
…この身で、受けて立つのみです。
八重神子
ふふっ。
じゃがまあ、もしいつか本当にそんな日が来たとしても…
今夜訪れた者どもは、必ずや汝の味方になってくれるはずじゃ。
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八重神子
ふふっ、童。
ここでなら汝に会えると思っておったぞ。
ここでなら汝に会えると思っておったぞ。
>神子がこっちに来るなんて。
八重神子
久方ぶりにかける言葉がそれか?
妾も報われぬものじゃな。
妾も報われぬものじゃな。
宮司たる妾は、日々神櫻の元に座して、汝の旅が順風満帆であるようにと祈っておるというのに。
ああ、もしや――
汝の心はもう、英知と美貌を兼ね備えた別の者に奪われてしまったのか?
妾のことなど忘れておったんじゃろう?
御守りだって、どうせとうに失くしたんじゃろう…
妾のことなど忘れておったんじゃろう?
御守りだって、どうせとうに失くしたんじゃろう…
よよよ…
やはり汝にとっては妾なぞ、所詮長旅の中で偶然出会った通行人にすぎぬのじゃな…
やはり汝にとっては妾なぞ、所詮長旅の中で偶然出会った通行人にすぎぬのじゃな…
①神子はあいかわらず冗談が上手だね。
②八重神子様のことを忘れるわけない!
パイモン
神子は相変わらずだな。
こいつをからかわないと気が済まないんだろ。
神子は相変わらずだな。
こいつをからかわないと気が済まないんだろ。
八重神子
童はいっとう輝かしいおみくじなのじゃから、仕方あるまい?
ひっくり返して隅々まで確認せんことには、眠ろうにも眠れぬ。
ひっくり返して隅々まで確認せんことには、眠ろうにも眠れぬ。
そういえば、他にも面白そうなおみくじを一つ見つけたんじゃ。
汝らも既に耳にしたことじゃろうが――
汝らも既に耳にしたことじゃろうが――
この荒瀧・生命のろっくいりでっせんすびっぐつあーというものは、とある犬と関係してくいるようじゃのう。
そこで、妾はすぐにピンときた。
それはもしや木漏茶屋の店主、太郎丸のことではないのか?
それはもしや木漏茶屋の店主、太郎丸のことではないのか?
パイモン
た、太郎丸!?
でも確かに、太郎丸って強いらしいよな!
まさか戦のとき…
動物たちを助けてたのはあいつだったのか?
た、太郎丸!?
でも確かに、太郎丸って強いらしいよな!
まさか戦のとき…
動物たちを助けてたのはあいつだったのか?
八重神子
ありそうなことじゃろ?
茶屋の店主が、仕事上がりにすぐ衣装替えをして、戦場に赴き命を助ける…
面白き娯楽小説の主人公そのものじゃ。
茶屋の店主が、仕事上がりにすぐ衣装替えをして、戦場に赴き命を助ける…
面白き娯楽小説の主人公そのものじゃ。
そう考えると…
やつが救った命は、本当にただの動物だけだったんじゃろうか?
>神子は何か知ってるの?
八重神子
なに、ただの当てずっぽうよ。
童が一番よく知っておろう?
妾はこういうことが大好きなのじゃ。
童が一番よく知っておろう?
妾はこういうことが大好きなのじゃ。
楽しみじゃの…
今回のおみくじには、いったい何が書かれておるのじゃろう?
今回のおみくじには、いったい何が書かれておるのじゃろう?
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《任務完了》
