早々に頓挫!「画像認識学」…②

修正(吹出) 世界任務

◆レピーヌ・ポーリーン

フォンテーヌ廷をぶらついていると、面白い話を耳にした…

…シャルロットと会話する…

パイモン
あれ?
シャルロットじゃないか?
あいつは友だちなのかな?
なんの話をしてるんだ?

レピーヌ・ポーリーン
お、お願いです、シャルロットさん!
いや、シャルロット様…
お願いですから、冗談だと言ってください!
「プクプク獣の変装をし、警備ロボの目を逃れ、犯罪へ」…
この事件は事実ですよね!?
「画像認識」技術のために、私は貯金を使い果たしたうえ、銀行から大金を借りたんです!
この通り、土下座でもしますから!!!

シャルロット
レピーヌ・ポーリーンさん、落ち着いてください…
研究に対するあなたの熱い思いと…
えーっと…
大口発注への渇望は理解できますが…
しかし…
あれは間違いなく小説です。
誰かが趣味で創作して、匿名で投稿した報道記事風の物語なんです。

①事件?
②小説?

パイモン
うーん…
小説について話し合ってるみたいだけど、あのレピーヌ・ポーリーンってやつ、なんでそんなに慌てて不安そうな顔をしてるんだ…?

シャルロット
編集者たちが会議で話し合っているのをこの耳で聞いたんですから。
編集者たちも、あの小説が民衆に誤解を与えるんじゃないかって懸念して、わざわざ執律庭に問い合わせまでしたんですよ。
しかし思いのほか、執律庭はあの小説が気に入ったみたいで…
偽情報が潜在的犯罪者の耳に入れば、目立つ被り物での犯行を誘導できるかもって…
警備ロボの識別能力は、ベテランの警察と肩を並べるほどだから、そんな犯罪を見逃すはずがありません。
却って犯行を目立たせるだけ…
小説が掲載されてからというもの、数多くの「プクプク獣怪盗」、「巨大赤カンムリガラ」に「フライムマン」たちが執律庭によって逮捕されました。
あの小説が治安維持の一助となったのは事実ですが、まさかあなたのような研究員まで引っ掛かるとは…
しかも多額の投資までしていたなんて…

レピーヌ・ポーリーン
うっ…
ああああああ…

パイモン
えーっと…
とりあえず、なにがあったのか聞いてみようぜ。
シャルロット!

シャルロット
旅人にパイモン!
二人も来てたんだね!
近くで取材してたら、偶然こちらのレピーヌポーリーンさんに出会ったの。
彼女は『スチームバード新聞』でこんな記事を読んだそうよ。
「プクプク獣」に変装した犯人が、警備ロボの目を逃れて犯行に成功したって内容のね。
それで、彼女は警備ロボの精度を向上させる装置を作って、フォンテーヌの治安を強化したいって思いから、大量のモラと時間を投資して「画像認識技術」の研究に打ち込んだんだけど…
私も、「画像認識技術」の宣伝文を書いてって頼まれたの。
原稿料とレンズの見本まで渡されてね。
でも残念なことに、それはただの架空の物語で、彼女の期待と努力は水泡に帰してしまった…
慰めの言葉は掛けたけど、すぐには受け入れがたいだろうね。

パイモン
オイラたちもこんなことは初めてだぞ…
うーん…
その作家はただ面白い物語を書きたかっただけだろうし…
執律庭のやり方だって、確かにフォンテーヌの治安維持の役には立ったもんな…

①誰のせいでもない。
②傷ついたのはレピーヌ・ポーリーンだけ。

シャルロット
ちょ、ちょっと!
レピーヌ・ポーリーンさん、何してるんですか!?

レピーヌ・ポーリーン
警備ロボと一戦やるんです。
それからエピクレシス歌劇場に行って、メロピデ要塞に住民登録をしようと思います。
そしたら、借金を返さずに済むでしょう。
そう、それが生き延びるための唯一の方法…

シャルロット
早まりすぎです!
あなたが警備ロボと戦ったって、彼らの外装さえ破れないでしょう!?
せいぜい執律庭で数日過ごした後、借金は借金で返さなきゃいけないんですよ!
…それより、この技術に一体いくら注ぎ込んだんですか?

レピーヌ・ポーリーン
…二十七…万モラ…

シャルロット
えーっと、メロピデ要塞に逃げ込むほどの額でもなさそうですけど…?

レピーヌ・ポーリーン
旧フォンテーヌ科学院の外注設備エンジニアに過ぎない私にとっては、何年も掛けて一所懸命貯めてきた貯金なんです!
それに、失ったのは貯金だけではありません。
私が思い描いてきた「画像認識」の輝かしい未来も、億万長者になる夢も、何もかもが消えてしまいました!
ふっ…へへ…はは…うぅ…
私の人生も台無しです。

シャルロット
コホンッ!
そう落ち込まないでください。
レピーヌ・ポーリーンさん、私に一つ提案があります。
よく見てみたら、先ほど渡してくれた見本――
「画像認識サンプル収集撮影レンズ」は、より正確に収集し分析するための特別設計がなされているようですね。
本来の機能とは別に、素早くフォーカスを変えられるこのレンズは、きっと記者たちの役に立つと思いますよ。
フォンテーヌ新聞業界の進化を推し進める力になるかもしれません!
ですから、あなたのこれまでの研究は決して無駄ではありません。
思いがけない分野ですごい真価を発揮できるかもしれませんよ!

レピーヌ・ポーリーン
ほ、本当ですか?

シャルロット
もちろんです!
こう見えても『スチームバード新聞』で経験を積んできた記者ですよ。
同業者たちが仕事でどんな課題を抱えてるのか、よく分かってます。
ですから、まずは気を取り直してください。
その後レンズの量産について考えましょう。
記者の仲間たちにもあなたのレンズのことを紹介して、取引先をあたってみますから。

レピーヌ・ポーリーン
こんな幸運が訪れるとは…
もしかしたら…
「撮影設備」発展のチャンスを掴めるかも?
それで大口発注が来たら、億万長者になるのも夢じゃない!
ええと…
もう少し資金を借り入れたほうがいいでしょうか?
撮影設備戦争を勝ち抜くためには、いち早くレンズを改善して、市場を先取りしないと!

パイモン
レピーヌ・ポーリーン、夢ばっか見てないで…
まずは一歩ずつ進んでいこうぜ。
全財産を注ぎ込んで、一夜にして金持ちになるなんて野望はやめたほうがいいぞ…

①野望が大きいほど、失望も大きい。
②一歩ずつ前に進むのが、成功の近道。

レピーヌ・ポーリーン
ええ…
もし知り合いの伝手で、画像認識の設備を必要としてる工房に売ることができたら、もう少しモラを集めることができるわ…
ああ、もっと早く考え付けばよかった!
善は急げ!
一刻も早く!

パイモン
あっ、もう行っちゃったぞ!
オイラたちの話、全然聞いてないじゃんかよ!

シャルロット
まあ…
少し分かる気もするわ。
「インスピレーションと情熱が沸き上がったとき、仕事のことしか頭にないから、人の話が入ってこない」んだよね…
新人記者にもそういうタイプが多いの。
心配しないで。
今回の出来事を記事にするつもりよ。
レピーヌ・ポーリーンさんの様子も時々見に行ってあげるから。
彼女の研究はきっと記者たちの役に立つと思うわ。
彼女が軌道から踏み外すことなく、できるだけ早くレンズの大量生産にこぎつけられるように、私もアドバイスしてあげるつもりよ。

パイモン
そしたら、オイラたちも安心だぜ!

①さすがはシャルロット!
②さすがは新聞社のエース!

シャルロット
そうだ、このサンプルレンズは君たちにあげるわ!
ほら、君たちってあっちこっちを旅してるでしょ?
すごいツールは、すごい人の手に使われて初めてその真価を発揮する。
きっと君たちが使ったほうが、素晴らしい瞬間をたくさん記録できると思うわ。

パイモン
ありがとな、シャルロット!
へへっ、ただ話を聞いただけなのに、プレゼントまでもらえるなんてな!

シャルロット
大したことないよ!
私も特ダネを仕入れることができたしね!
「特殊なニーズがあったからとはいえ、新聞報道と文学作品の境界線はできるだけ線引きさせたほうがいい。」
レピーヌ・ポーリーンさんみたいな…
善良な市民が不幸な目に遭うことが二度とないよう、編集部にちゃんと話しとくわ!

「特殊分析ズームレンズ」
「画像認識」性能を強化するために開発された新型写真機のレンズキット。
このレンズキットを取り付けることで、通常の写真機のズームとフォーカスがより高速になる。
旅行中にすばやく効果的にスナップ撮影を行い、かけがえのない瞬間を記録することができる。

《任務完了》