モフモフの城、にゃん冒険!/スペシャルゲスト

4.5 修正(吹出)


モナ
にゃ…にゃお?
猫同士の挨拶ってこんな感じでしょうか?
あまり似てなかったかもしれませんが…

「雪大福」
ニャ?

パイモン
「雪大福」、どうやら全然理解してないみたいだな。
で、モナは猫語に挑戦してるのか…?

①モナ先生、発音が違う。
②「ガオー」ってやってみて。

パイモン
おい!
「ガオー」だと、トラとかライオンみたいになっちゃうだろ。
猫を驚かせてどうすんだよ!

モナ
蛍、パイモン!
あの時は事実だったんですね。
本当に「ネコモコの城」で働いているんですか?

パイモン
働いてるって言えるほどじゃないぞ。
オイラたち、ヴァレリナとロサリアを手伝ってるんだ。
どちらかというと…
コンサルタントだな!
へへっ!
聞くからにすごそうな肩書きだろ、コンサルタントって!
ふふん!
ところで、「偉大なる占星術師のモナ」は、猫を引き取りに来たのか?
まさか、星象の観察を手伝わせる気なんじゃ…?

モナ
そうですね…
私の星象学への理解からすれば、たしかに星象を読み解けるよう猫ちゃんに教えるのは難しいことではないと思います。
なんなら…
猫ちゃんに原稿を書いてもらうことだってできるでしょう。
(雪大福をチラっと見る)

パイモン
(まっすぐ雪大福を見る)

「雪大福」
ニャッ!

モナ
コホンッ、やはりやめておきましょう。
星象を理解したとしても、その奥深さを分かりやすい言葉で書けなければ、私の卓越した見解を読者に伝えられません。
原稿執筆のアシスタントが欲しいなら、もう一度フォンテーヌに行って、スチームバード新聞のスタッフを説得したほうがいいでしょう。
あるいは、タイプライターが使えるメリュジーヌを探してモンドに…
もし本当に猫を飼ったとしても、せいぜい一緒に遊んでリラックスしたり、学術研究の疲れを癒やしてもらったりするくらいですね。
あっ、タチの悪い飼い主になってはいけませんね。
自分が疲れてるのに、猫たちも疲れさせるなんて。
この部屋に入るまでは、猫たちとの交流がこんなにも楽しいものだとは思いませんでした…
皆さんには、ずっとこうして楽しく過ごしてほしいものです!

パイモン
へへっ、どうやらモナは飼い主としてのいい心構えを持ってるみたいだな。
おまえに猫を任せたら、みんなもすっごく安心できそうだぞ!

モナ
ですが聞いたところによると、いつも部屋中を跳び回ったり、家具を噛んだり引っ掻いたりするとてもヤンチャな猫もいるようですね。
もし私の原稿や占星関連の資料を台無しにされたら、大変なことになってしまいます!

パイモン
貴重な本を台無しに…
そんな恐ろしいこと、オイラも考えたくないぞ…!

モナ
「雪大福」はおとなしそうですが、私の言っていることがあまり理解できていないようです…
私たちはあまり波長が合わないのかもしれませんね。
言うことを聞いてくれる猫がいないか、もう少し観察しなければなりません。
それから、猫ハウスやキャットフードなどの出費も計算しないと。
あまり贅沢は出来ませんが、猫に苦しい思いをさせるわけにもいきません。

①大丈夫、ゆっくりやっていこう。
②これから猫はもっと増えていく。

パイモン
そうだぞ。
ヴァレリナが言ってたぜ、今後はもっとたくさんの野良猫を引き取るって。
今いい猫が見つからなくても、何度でも遊びに来て、また見てみるといいぞ!

「雪大福」
ニャ~

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モナ
ふむ…
猫ちゃんたちと遊んでいると、たまにインスピレーションが湧いてくることがあります。
ですが遊んでいるうちに、原稿のことを考えるのが嫌になってしまいました…
あなたたちとはまるで違いますね。
二人は会うたびに元気いっぱいで、有り余るほどのやる気があるように見えます。

①私たちも別にワーカーホリックじゃない!

パイモン
そうだぞ。
普段はあちこち旅してて、そんなに疲れる仕事もやってないし。

モナ
ですが、この前用事があって「スチームバード新聞社」に行った時に見たんです。
たくさんの資料をまとめている編集の方がいて、その中に「金髪の旅人」に関連するものが何百とありましたよ。
勝手に浮遊するぽよぽよフルーツを破壊したり、あちこちをうろつく魔物や盗賊を撃退したり、持ち主のいない貨物車が危険エリアを通過するのを護衛したり…
七日ごとに各地の住民の依頼をこなしたり、危険な懸賞任務を片付けたり…
あなたたちが毎週やっている仕事は、他のエリート冒険者たちこの十四から七十倍に相当します!
あなたたちを雇うために、人が現れる時期を見てほしいという星象観測の依頼をする人までいるんですよ!

パイモン
そうなのか?
オイラたち、そんなに働き者で…
そんなに人気だったんだな?

モナ
あなたたちがその仕事効率をもって、私の原稿を書くのを手伝ってくれたら…
つまり、こちらは詳細と理論的な知識をお伝えするので、具体的な文章を書くのを手伝ってくれたら…
一年で何百もの文章を出せるかもしれません…
いえ、本を何冊か出版するのだって余裕ですよ!

 ❶いいね!原稿料はどう分ける?

パイモン
けど思うに、モナが普段もらってる原稿料もすごく多いわけじゃないんだろ。
そこからオイラたちに分けるとなったら、もっと金欠になるんじゃないか…

モナ
多い少ないに関わらず、もちろん半々ですよ!
私が頭を動かし、あなたたちは手を動かす。
公平な協力作業ですから!
原稿の総量が多いほど、購入数や読者数も多くなります。
そうすれば、きっと報酬もかなりの額を見込めるようになるでしょう!
もうすでにたくさんのテーマを用意してあります!
最も理想的な効率で書いていっても、数年間は使い切れませんよ!
しかも、おそらく学術界に引用される論文もたくさんあるでしょうし、版権料も数えきれないほどになるでしょう!
とにかくあなたさえ良ければ、私のほうの準備が整い次第、原稿の共同執筆について詳しく話しましょう。
私たちもしかしたら…
「重要論文の貢献比率が最も高い」占星学界のエースコンビになれるかもしれませんよ!

 ❷でも、私の字は綺麗じゃないし…

パイモン
そういえばプロの作家と比べたら、オイラの字も…
綺麗とは言えないな。
それに書くのも遅いぞ。

モナ
構いませんよ。
フォンテーヌでタイプライターを買ってきてもいいでしょう。
それに、新聞に記事を掲載する時は、もちろん私たちが書いた筆跡をそのまま使用することはありません!
まぁ確かに、「偉大なる占星術師」の名にふさわしい優雅な筆跡が出せるタイプライターはあまり見かけません…
ですが、よく探せばきっと手に入るはずです!
とにかくあなたさえ良ければ、私のほうの準備が整い次第、原稿の共同執筆について詳しく話しましょう。
私たちもしかしたら…
「重要論文の貢献比率が最も高い」占星学界のエースコンビになれるかもしれませんよ!

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②最近の原稿って難しいの?

モナ
書くのが難しいわけではありません。
ただ、書くときのコンディションがあまり良くなくて…
星象観測の結果ははっきり出ているし、頭の中でもどのように伝えたらいいか分かっているはずなのに、どうしてもペンが進まないのです。
こんな状態で雑に書き上げてしまえば、出来上がった原稿のクオリティは、このアストローギスト・モナ・メギストスの名にふさわしくないものとなってしまいます!

パイモン
「無気力症候群」なわけじゃなくて、モナは自分に対する要求が厳しいってことだな…

モナ
ちょうどそんな時に、「ネコモコの城」事前準備のお知らせを聞いたんです。
だから気晴らしに来てみようと思いまして。
もしかしたら、調子を取り戻せるかもしれませんし。
ですが、猫ちゃんたちと一緒に遊んだあと、今度はリラックスしすぎてしまったようです。
星象研究と原稿執筆をするからには、もっと真剣に向き合いませんと…

パイモン
まあまあ、そういうもんだぞ。
まだ遊び足りないんじゃないか。
遊んでる途中で仕事に戻っても、集中できないと思うぜ!
もうなにも考えず頭を空っぽにして、クタクタになるまで遊んでからぐっすり寝たらいいぞ。
そしたら、次の日はきっと元気いっぱいだ!

 ❶理想はそうだけど…
 ❷もしそれでも遊びたりなかったら…?

モナ
パイモンが言うことも確かに一理あります。
もう一つの可能性に当てはまるかもしれません――
そう、運命の軌跡は、現在まだ重要なところに繋がっていないということです。
締切日は決まっていますが、仕事をやる日にちは柔軟に変えられます。
ここは肝心な予兆を待ってから取り掛かるべきでしょう…
ひとまずパイモンの言った通り、何も考えずに引き続き「ネコモコの城」でゆっくり過ごすことにします。
もしかすると明日には、「原稿執筆に適する」予兆が現れるかもしれませんからね…
蛍、パイモン、ありがとうございます!

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③また話そう!

モナ
はい、あなたたちもまだ仕事が残っているようですし、私はこれで失礼します。

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アンバー
ニャ、ニャニャ――
ニャ――

「うさぴょん」
ニャ!
ニャニャニャ!

パイモン
うん…
「うさぴょん」もアンバーも一理あるな…
ふむふむ、なるほど…

①確かに、そうだね…
②待って、全然わからない!

パイモン
実はオイラもよくわかってないけど、アンバーと「うさぴょん」の意見が一致したってのは、はっきり感じたぞ!

アンバー
蛍にパイモン!
来てたんだね!
ちょうど会いに行こうと思ってたところなんだ。
あんたたちが「ネコモコの城」の運営に協力してることは、もうヴァレリナさんから聞いてるよ。
さすが蛍、モンドに戻ってすぐこんなに助けてくれるなんて。

①なんでもこなす栄誉騎士だから。
②モンドの猫を守るのも職務の一つ。

パイモン
そういえば、アンバーと「うさぴょん」はなにを話してたんだ?
なんだか楽しそうだったな。

「うさぴょん」
にゃ、にゃにゃ?

アンバー
うん、いま「うさぴょん」に今日の天気を聞いてたの、雨が降るかどうか。

パイモン
えっ?
猫ってそんなこともできるのか?

アンバー
へへっ、わたしもリサさんから聞いたんだ。
リサさんが読んだ本によると、子猫は湿気に敏感らしいの。
しかも、濡れた感覚があまり好きじゃないみたい。
だから、空気中の湿気が急激に増加したのを感じたら、焦って不安になって、ずっと顔をクシクシしたり、毛を舐めたりしはじめるんだって。
猫たちがそういう行動をしはじめると、大雨が降るかもしれないの。

パイモン
そんな不思議な関係性があったのか…
思わぬところで、変わった知識を学べたぞ!
蛍、今度からオイラたちが旅をする時、猫たちを観察しようぜ。
そうしたら…
急に降ってくる大雨にいつもびしょ濡れになるなんてことが無くなるぞ。

①それなら今後は気をつけておこう。
②もともと道端の猫には注目してたよ!

アンバー
本当はね、今日ヴァレリナさんに聞きたいことがあって来たんだ。
でもヴァレリナさんと話してたら、この子猫が近づいてきて、私の隣に寝転がって大きなあくびをしたの。
すっごくかわいくってね!
こんなに懐いてくれたんだから…
わたしも親しみを持って接したほうがいいと思ったんだ。
それで、リサさんが教えてくれたことを思い出して、「うさぴょん」に天気のことを聞いてたの。
でも「うさぴょん」は顔をこすったり、しっぽを振ったり、地面に寝転がってわたしの手をスリスリしたりしてて…
うーん、結局雨は降るのかな…

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アンバー
やっほー!
蛍、パイモン!
あんたたちが管理してる「ネコモコの城」いい感じだね。
こういう才能もあったなんて!

①アンバーが楽しんでくれてよかった!

パイモン
そうだな。
それに、ヴァレリナは鹿狩りから出前も取ってくれるんだ。
アンバーが休みの日には、ずっとここで遊ぶことだってできるぞ!
そういえば…
アンバー、最近担当してた任務は終わったのか?
この前「うさぴょん」に天気を聞いてたのも、飛行パトロールに出るからとかだったんだろ?

アンバー
あ、ううん、安心して。
今日はパトロールに行く必要ないから。
「うさぴょん」に天気を聞いてたのも、ただの雑談だよ。
それから今日ここに来たのは、単に気になったっていうのもあるけど、友だちの手伝いをするためでもあって…
手芸が得意な友達がいてね、昔は猫や犬に色んなおもちゃを作ってたんだ。
キャッツテールの調度品の一部も、彼女が作ったものなんだよ。
で「ネコモコの城」のことを聞いた彼女は、ヴァレリナさんに連絡して、家具やおもちゃを提供したの。
それが今目の前にあるインテリアなんだ!
それがまさか、ヴァレリナさんが寄付を受け取るのを申し訳なく思って、彼女に無理やり謝礼を渡すなんてね。
「ネコモコの城」の事前準備が始まって何日か経ったから、ここの猫たちがおもちゃを気に入ったか知りたいんだって。
でも、自分で来る時間はないし、猫のこともよく分からないらしくて…
だから、わたしが代わりに見に来たの。
結果は百点満点だよ!
猫のおもちゃを作る人でさえ、猫たちとコミュニケーションを取れないなら、アンバーはどうやって意思疎通したんだ?

 ❶才能?
 ❷ウサギ伯爵で練習したの?

アンバー
わたしも分からないよ…
たぶん蛍が言った理由もあるだろうし、あとは…
偵察騎士という職業柄でもあるかな?
遊撃騎士のように敵情を探りつつ、先制攻撃をしかける仕事と違って、偵察騎士はなるべく秘密裏に動いて、利用できるあらゆる手段を使って最大限に情報を手に入れるの。
時々、ぺちゃくちゃおしゃべりする鳥たちや、ぴょんぴょんするリスたち、それからブーブー鳴いてるイノシシから、魔物の情報を提供してもらうんだ。
わたしがよくパトロールするエリアでは、運が良いと、わたしに見覚えがあると思った動物たちが自分から報告しにくることもあるんだよ。
まぁぺちゃくちゃでも、ぴょんぴょんでも、ブーブーでも、どこれも大体は「怖いよ、あそこに悪いやつがいる!」って意味だけどね。
こういう敏感な動物たちと比べたら、郊外にいる猫たちは十分意思の疎通がしやすいんだ。
ましてや「ネコモコの城」のみんなは、もう超いい子たちだから!

パイモン
ま、まさか偵察騎士にそんなスキルが必要だったなんて…
もしオイラがずっと鳴き声を聞くことになったら、気が滅入っちゃいそうだぞ!

アンバー
あっ、ううん、これは別に必須スキルじゃないよ。
わたしが個人的にいつの間にか積んでた経験なんだ。
それに偵察騎士にとって一番大事なのはもちろん、風の翼を扱うスキルだよ。
ところで、蛍は長いことモンドを離れてたけど、風の翼の扱い方は鈍ってないよね?

  ❶アンバー教官がテストしてみる?
  ❷私の飛行スキルは一分一秒常に向上してる!

アンバー
自信満々だね、うんうん!
じゃあ次に会ったとき、ちゃんとテストしないと!
飛行スキルが昔より上がってたら、わたしがニンジンとお肉のハニーソテーを振る舞ってあげる!

パイモン
やったー!
アンバーの作るニンジンとお肉のハニーソテーだ!
蛍、おまえも大口を叩いちゃダメだぞ。
ちゃんと時間を見つけて練習しておかないと!

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②アンバーはどんな猫が好きなの?

アンバー
わたし?
う~ん、どうだろう…
猫にはそれぞれの可愛さがあるから、優劣は決められないかな…

パイモン
それもそうだな。
毛色、体型、模様、目、耳…
たくさんの特徴があって、数えきれないほどの組み合わせがある。
オイラが選ぶとしても、一番の猫なんてのは見つけられないぞ…

アンバー
そういえば、赤い猫はまだ見てないような…

 ❶赤い猫?
 ❷炎元素の猫!

パイモン
もし本当に赤色の猫がいたら、きっとアツいやつだろうな!
でも、機嫌が悪くなったら、家をめちゃくちゃにしそうだぞ…

アンバー
テイワットは広いから、どんな不思議なことでもありえるよ。
考えてみてよ、いろんな元素やいろんな色のスライムがいるんだから、もしかしたらわたしたちの知らない場所に、いろんな変わった色の猫がいてもおかしくないんじゃない…?
うん、大団長は物知りだし、もしかしたら旅の途中で遭遇してるかも!
大団長が帰ってきたら、みんなで話す機会を作って、聞いてみようよ!

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③褒めてくれてありがとう、これからも頑張るよ!

アンバー
うん!
でも、ちゃんと休んでね。
自分自身にもパイモンにも、あまり負担をかけすぎないように!

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レザー
……

「つみれ」
…にゃお。

レザー
…お前たちか。
オレ、話してる。

パイモン
話してるって…
「つみれ」と話してるのか?

「つみれ」
ニャ、ニャニャ。

パイモン
「そうだ」って言ってるみたいだな?

レザー
懐かしい匂いがする、友だち探す。
この子は元気、うれしい。

「つみれ」
にゃ、にゃ。

レザー
匂いで友だちを引き寄せる。
お前も来た、うれしい。
お前は、風と雨の匂い。
懐かしい…
猫の匂いも、懐かしい。
パイモン、甘い匂い。
いい匂い。

パイモン
えっ!?
甘い匂い…
まさか、ヴァレリナがオイラたちにくれたパンケーキの匂いか?
オ、オイラ、そんなに食べてたか?

①私のも半分あげたしね。
②大丈夫、パイモンはあと三倍は食べられる。

パイモン
全然気づかなかったぜ…
あぁ、あのパンケーキが美味しすぎたせいだぞ。
へへっ、あとは鳥肉のスイートフラワー漬け焼きとステーキ、ハッシュドポテトと…
アップルサイダーも飲みたいぜ!
メニューはこれで決まりだな。
蛍、はやくヴァレリナに注文しようぜ。
レザーも一緒に来いよ!

レザー
あ、ありがとう…
「つみれ」たくさんくれた…
ナッツ…
あと、箱の中の肉で…
オレ、お腹いっぱい。

パイモン
どうやら、ヴァレリナが注文した出前みたいだな?
もしかして、「つみれ」が出前をレザーに渡してるのか?

「つみれ」
にゃにゃ、にゃー!

パイモン
まさか「ネコモコの城」で、猫のほうがお客さんをもてなすことがあるなんて!
レザーって、本当に「猫ウケ」がいいんだな!

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レザー
ルピカに会えて、うれしい。

①レザーと「つみれ」は仲が良いみたいだね?
②前から付き合いがあったみたいだね?

レザー
この子、外で寝る。
オレを連れて行く。
気持ちいい。
この子、友だち多い。
とても多い、街の外で…
お腹空く…
街、食べ物がある…
オレ、狩り、食べ物がある。

パイモン
レザーは前から街の外で「つみれ」と会ってて、友達だったんだな…

 >他にもたくさん仲間がいるみたい。

パイモン
それで、街の中の食べ物を外の仲間たちに届けてたんだな…
でも、なんでその猫たちは街の中に入ってこないんだ?
確かに周りの壁はちょっと高いけどさ、雨にも濡れないし、食べ物もあるだろ?

レザー
その子たち、高く飛ぶ蝶々、好き。
風のないところ、嫌い。
…「つみれ」違う。
人のほうが好き。
「つみれ」、食べ物を仲間にあげたい。
「つみれ」の仲間、人間の食べ物好き。

パイモン
人間の作った食べ物は好きだけど、街の中で暮らしたくないって、結構わがままなやつらだな…

レザー
この子、仲間を連れてきたい。
食べ物で、連れてきたい。

  ❶食べ物で説得して来させようとしてるんだ…
  ❷本当に猫たちの心を動かせるかも…

パイモン
でも、外にいる猫たちまで連れてきて、「ネコモコの城」は大丈夫なのか?
もし本当にいろんな猫たちでいっぱいになったら、ヴァレリナは喜ぶだろうけど、お金がもしかしたら…

レザー
猫元気、食べ物良い。
お腹空く、悪い。
レザー、手伝う!

   >とにかく、猫の空腹問題を解決しないと。

パイモン
そうだな。
とりあえず、まずは食べ物を届けに行こうぜ。
猫たちが街に入りたくなってくれればいいんだけど…

    >それと、ヴァレリナに相談しないと…

パイモン
だな。
なにせ、この「ネコモコの城」の費用は、全部ヴァレリナの自腹だし。

     >レザー、外の猫たちは元気にしてる?

レザー
数日前、仲間に食べ物を持っていった。
今、お腹空いてない。

パイモン
ふぅ…
それならよかったぜ。
じゃあ今は、猫たちがお腹を空かせてる心配はないな。
またあとで、ヴァレリナとこのことについて話すとするか…

レザー
ありがとう、ルピカ。
お前たちと一緒、安心。

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フィッシュル
ふふ、「ネコモコの城」なる不可思議な名を持つ類い稀な地だというのに、インテリアがこれほど凡庸とは、いささか貧相ね…
少なくとも…
グレープカルセドニーで編まれたブランコをいくつか用意すべきだわ!
それから純粋な白銀のランプの上には、深海の海塩で精製された蝋燭を置き、夜空の星模様を描いた猫食器を照らさないと!
あとは…
彫像も必要ね!
失われし王朝の古のコインを溶かし、海峡の底に眠る奇妙な真珠と露雫を加え、猫の眷属の彫像を作る――
これこそ最良の選択に違いないわ!
あなたもそう思うでしょう。
そちらの猫の眷属さん…
えっと、あなたまだ名乗っていなかったわね。
言葉をしかと選んで名乗るといいわ!
わたくしに名を知ってもらえることは、この上なく光栄なことなのだから!

「ボー」
ニャ?

パイモン
名前は「ボー」です。
高貴なる皇女様!
「ボー」は物分りがよろしくないようで、皇女様の御言葉を理解できません。
皇女様、どうかお許しを…
って、いやいや!
なんでフィッシュルに会うと、いっつも勝手にこういうモードに入っちゃうんだ?

①いいんじゃない?私もなりきるよ!
②大猫の魔術師様、謁見に参りました!

フィッシュル
やはり予想通り!
「猫の魔術師」の二人よ、再び運命の糸に導かれ、わたくしの前にやってきたわね…
なんと心震わす運命の再会!

パイモン
その肩書き…
どうやらフィッシュルはもうヴァレリナからオイラたちのことを聞いてるみたいだな!

フィッシュル
この皇女が幽夜浄土で熟考している間に――
もしあなたたちの知恵を拝借できれば、時折過去の見聞から得られる巧みな考えも簡単に実現できるようになるわ…
そして、わたくしは最も鋭い感覚と聡明な頭脳を持つ猫の眷属を選定し、この皇女に同行させるつもりよ!

「ボー」
にゃ~

パイモン
フィッシュルも猫を飼うつもりなんだな。
まあそれもそっか、ほとんどの人は猫の可愛さを見れば飼いたくなるもんだし。
でも、フィッシュルにはオズがついてるだろ?
おまえたちの動きってもともと速いし、猫についていけるのか?
それとも…
オズが猫を乗っけて飛ぶとか?

フィッシュル
ふふん、確かにわたくしはこの広大な宇宙をしばし跨ぎ歩いているわ。
長い旅路とは言えないけれど、多少仲間が増えることで、見逃しがちな事物を逃さず捉えられるのなら…
それはもちろん悪いことではない!
オズもきっと猫の眷属と遊びた…
コホンッ!
協力したがっている。
わたくしの気持ちが、常に明月の如く明るく、風のごとく清々しくあることを保つために!
残念ながら、オズが親しみやすい姿を珍しく披露したとしても、その威厳を完全に隠すことはできない。
ゆえに、猫の眷属も近づけない。
猫がオズから五歩の距離に入ると、猫の眷属たちの体毛は漂うポンポンの実のように、たちまち膨張し、やがて恐怖に呑まれて散り散りに逃げていく。
風神を信仰する忠実なシスターが、オズに外で休むよう進言してきたの。
確かに一理あったから…
わたくしはそれを黙認したわ。

パイモン
威厳?
ああ、なんだかわかった気がするぞ…
もしかして、オズの身体は雷元素が充満しすぎてるせいで、「ネコモコの城」に入った途端、猫たちの毛が爆発するってことか?
でもそうなると、猫はどうやってフィッシュルたちと旅すればいいんだよ…
テイワットになにかしら…
雷元素を遮断できる素材があればいいんだけど。
そういう素材で猫に服を作ってあげたら、フィッシュルやオズと一緒に旅ができるな。

「ボー」
ニャ?

①先に私にちょうだい!
②それを着て、雷スライムをグーパンする!

パイモン
でもよく考えたら、元素力って超超すごいんだから、その元素力を遮断できる素材が簡単に手に入るなんてこと…
あるわけないか。
オイラたちも変な妄想はやめようぜ。

フィッシュル
甘い!
猫の眷属の才能を常識で推し量るべからず!
凡人の二言三言では彼らの性質を言い表すことはできないわ。
この世のどこかにはいるかもしれない…
水に潜り、烈火に耐え、風に乗って進める猫の眷属。
そしてもちろん、雷を恐れない特殊な個体もいるはずよ。
わたくしが辛抱強く探せば、絶対に見逃すことはない。
十年百年待ったとしても、幽夜浄土の時計で言えば一瞬の出来事に過ぎないわ!
それに、明後日の修行もとても重要よ。
「ボー」には十分な素質があると見た。
しばらくわたくしと一緒に過ごしていれば、雷の力にも慣れてくるかもしれない。
ちょうど、わたくしは幾千もの雑務を片付けたところ。
近頃は暇だから、ここでもう少し猫の眷属たちを観察することにするわ…
特に「ボー」を!

「ボー」
ニャッ!

パイモン
へへっ、じゃあ「ネコモコの城」を楽しんでくれよ、フィッシュル!

-------------------------

フィッシュル
わたくしに恐れる必要はないわ。
あなたたちは猫の眷属の面倒をとても良く見てくれている…
完璧と言ってもいいほどに!
引き続き励みなさい!
わたくしはもうしばらくここに留まり…
猫の眷属の魂の詩を閲覧しているわ。

①皇女様、閲覧の進捗はいかが?

パイモン
おう、オイラたち気になってたんだぞ。
フィッシュルと猫たちは上手くやれてるのか、特別な猫は見つかったのかどうか。

フィッシュル
…ふん!
時はたったの数日、わずかな瞬間しか経っていない。
卓越した潜在能力を持つ猫の眷属はきっと、その貴重な才能をわたくしに披露するために、まだ念入りに準備している段階のはずよ。
唯一、素朴な名を持ち、自らの特殊な部分を何やら隠そうとしているらしいこの「ボー」のみが、わたくしの探りに大胆にも返事をし、積極的に協力してくれている。
わたくしからの称賛を送るにふさわしいわ!

パイモン
まさか、フィッシュルの変わった喋り方のせいで、他の猫たちはみんなフィッシュルの言うことを理解できなくて、遊んでくれないんじゃ…
「ボー」だけがフィッシュルとよく関わってくれるってことか?

 ❶そんな…!
 ❷意外ではない…

フィッシュル
コホンッ…
それ以上は詮索無用!
二人の「猫の魔術師」よ、わたくしに智ある策を献上する時が来たわ…
あなたたちならとうに分かっているでしょう…
この「ネコモコの城」の猫の眷属たちが、普段どのような食事を好むのか。

パイモン
なんだ、猫たちの好きな食べ物を聞きたいのか。
それなら話が早いぜ!
フィッシュルも頭が回るな。
自分をかまってくれない猫たちがいるから、食べ物で釣って仲良くなる作戦を思いつくなんて…

  ❶定番作戦だね!
  ❷皇女英明なり!

フィッシュルに何匹かの猫たちの好みを教えた後、パイモンの意見を合わせて、猫をもっと喜ばせるような組み合わせも考えてみた…

フィッシュル
やはり、このような巧みなレシピは、「猫の魔術師」の二人だけに把握できるものなのね!
猫の眷属諸君の潜在能力を明らかにするためには、わたくしも幾千もの才能のうちの一つを披露しなければ。
猫の眷属たちに世界を見せてあげるためにも…

パイモン
へへっ、じゃあ上手くいくことを祈ってるぜ、フィッシュル!
でも、餌の量をコントロールすることを忘れるなよ。
たとえ好きな食べ物でも、猫はあまりたくさん食べられないんだ。
暴飲暴食とか、食べ物を無駄にしちゃだめだからな!

   ❶パイモン…
   ❷(じーっ…)

パイモン
お、お、おまえ…
なんでそんな目で見てくるんだよ!
オイラ、毎回好きな料理頼んで、全部ちゃんと食べてるから、無駄にしたことなんかないぞ!
たぶん、たぶんしてないよな?
暴飲暴食のほうは…
腹八分目よりちょっとお腹いっぱいになるくらいだから、暴飲暴食とは言えないぞ!

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②オズは最近どう?

パイモン
そうだ。
フィッシュルが「ネコモコの城」で遊んでる間、オズはなにしてるんだ?
まさか、入口で待ってるのか?
それとも、ひとりで外へ気晴らしにでも行ってるとか?
それって危険だったりしないか?

フィッシュル
まったく、冗談はやめなさい!
あれはオズよ。
オズヴァルド・ラフナヴィネス!
三つの宇宙を司る存在よ!
そのオズの安否を心配するなんてね?
心配無用よ!
心の悪い人間は、オズから千歩離れたところにいたとしても、オズの底知れぬ眼差しに怯えて、そう軽率な行動には移せないわ!
長い旅の中、オズもたまにはわたくしと別々で行動することがあるわ。
わたくしのそばにいない時、オズはたいてい静寂の地を好み、自ら姿を隠し、凡人とは会話しない。
穏やかな湖面に独り向き合うと、オズは無数の過去の思い出から、新たな哲学を悟るの。
これはオズが普段暇な時に好んでやることよ。

パイモン
あ~、なるほど。
オズは今たぶんシードル湖の、オイラたちには見えないところにいて…
湖の風に当たりながら休んでるんだな。
そうなると、フィッシュルは「ネコモコの城」で楽しく遊んであるし、オズも普段の慣れた方法で休憩を取ってるってことか。
これって二人にとって良いことだよな!

 ❶良いことだね!
 ❷(パチパチパチ!)

フィッシュル
もちろん、わたくしはこの「ネコモコの城」に長く留まるつもりはないわ。
なにせ、この世界にはあまりにもたくさんの重要な仕事が、わたくしとオズに解決してもらうのを待っているのだから…
「猫の魔術師」の二人が次にわたくしに会う時には、きっと見つけているでしょう…
オズの威厳に怯えない猫の眷属を!

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③じゃあ、引き続き私たちも頑張るよ!

フィッシュル
ふふっ!
猫の眷属たちもあなたたちの貢献に喝采を送るはずよ!

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オズ
せっかくのノンビリできる日…
お嬢様は果たして楽しめていらっしゃるでしょうか…

旅人
(オズは休んでるみたい。邪魔しないでおこう…)