「橙色騎士」入隊!

4.5 修正(吹出)

◆「橙色騎士」
◆ヴァレリナ

「ネコネコ救世主」と称されたあなたとパイモンの尽力のおかげで、大型ネコのお客さんはようやく大人しくなった…
しかし、このお客さんの姿を見れば分かる。
どうやらまだまだ物語がありそうだ…


…「ネコモコの城」に行く…

「橙色騎士」
にゃうー。

パイモン
へへっ、橙色騎士もだいぶいい子になったな!
これからも、心やさしい、いい子でいろよ。
みんなと幸せに暮らすんだぞ。

ヴァレリナ
わ、私もこの子の頭と耳を触ってみたいです…!

ロサリア
暴れていないときは、本当にいい子なんだけど…
目の上にある傷は一体どうしたのかしら?

アルベド
復元ポーションの残留痕跡からして、橙色騎士は恐らくここにいるはずだ。
ん?
旅人とパイモン…
それに、シスターロサリア。
そちらの方は冒険者かい?
どうやら、みんなすでに橙色騎士と友達になったみたいだね。

パイモン
わぁ、アルベドじゃないか!?
久しぶりだな!
会えて嬉しいぜ。
その…
おまえの探してる場所って、ここで間違いないのか?

ロサリア
調査小隊の隊長さんが動物保護施設を訪ねてくるだなんて、一体どんなご用かしら?

ヴァレリナ
隊長?
騎士団の隊長さんなんですか?
何の前触れもなしにそんなに偉い方がいらっしゃるなんて…
おもてなしの用意が、何も…
いえ、そ、そうじゃなくて…
「ネコモコの城」は運営許可も下りた、ちゃんとした施設なんです!

保護施設の監査だと誤解したヴァレリナは、慌てて騎士団発行の書類を持って来ると、アルベドに「ネコモコの城」の運営目的について一生懸命説明した…
彼女は「調査小隊」の名前に度肝を抜かれたようだ。
実際には、調査小隊は都市管理関連の仕事は担当していないのだが…

アルベド
緊張する必要はないよ。
ボクはただ、部下の仕事に手を貸しているだけだ。
今回訪ねてきたのは、その猫のためだよ。
先日、「臨時猫隊員・症例No.3『橙色騎士』」が、世話係の武器官を気絶させ、城門まで逃げたところで、行方が分からなくなっていたんだ。
「騎士団の紋章を身に着けた、調査小隊所属の大きな猫が城内で騒ぎを起こした」と知られれば、あまりいい影響にはならないだろう?
だから、早めに事態を収めたほうがいいと思ってね。

「橙色騎士」
にゃー…

①調査小隊の猫だったの?
②だから騎士団の紋章をつけてたんだ…

パイモン
橙色騎士が調査小隊の騎士を気絶させたのかよ!
さっき、こいつの名前の前に、長ったらしい称号みたいなのをつけてたけど…
なにか事情でもあるのか?

アルベド
実は二ヶ月前にも、橙色騎士は野外で迷子になってしまったんだ。
その時トリックフラワーの蜜を食べてしまったらしくて、身体が三倍のサイズに膨れ上がってしまってね…
ただ、詳しい原因は現時点ではまだ分かっていない。

パイモン
三倍…!?
普通のサイズの猫だって、怒り出したらけっこう怖いのに…
三倍のサイズって言うと、ヒルチャールにだって襲い掛かれそうだぞ!

ロサリア
そう…
道理であんなに緊張してたわけだわ。
猫にとって…
いや、すべての野生生物にとって、身体が大きいことにさほどメリットはないのよ。
むしろ、目立ちやすくなるうえ、動きも鈍くなりがちで…
敵にすぐ見つかってしまうという危険に常に晒され、捕獲者に攻撃される頻度も上がることになる。
つまり、極度の恐怖の中で生きることになるのよ…

アルベド
その通りだよ。
調査小隊の拠点近くで橙色騎士を見つけたとき、身体は傷だらけで、かなり怯えていた。
相当つらい目に遭ってきたんだろうね。

ヴァレリナ
そんな…
可哀そうに…
私、この子に攻撃されたって、もう悲しいなんて思いません。
だって、私がもしこの子の立場だったら、きっと見知らぬ人や動物を警戒してたはずですから。

アルベド
いや、既に問題は解決したから、心配しないでくれ。
前に、錬金薬の影響を消すことのできる復元ポーションを開発したんだけど、そのポーションで「橙色騎士」を元の姿にかなり近づけることができた。
普通の猫と比べればまだ大きいけど、少なくとも生活に支障はなくなったし、騎士たちも交代で世話ができるようになった。
橙色騎士というのは、クレーがこの子の色に因んで付けてあげた名前だよ。
みんなもぴったりの名前だと思って、スカーフまで作ってあげたんだ。

パイモン
へへっ、示し合わせたわけでもないのに、おんなじ名前を思いつくなんて、オイラたち息ぴったりだな!

「橙色騎士」
にゃーん。

アルベド
でも、後遺症かな?
橙色騎士は人に会うたび、ひどく緊張して警戒態勢に入るものだから、武器官や信号官たちは毎回大変な目に遭わされていたよ。
クレーもしょっちゅう拠点に来られるわけじゃないしね。
そんなこの子が、二人にこんなに懐くなんてね。
小隊のみんなも、この様子を見たらきっと驚くと思うよ。

ヴァレリナ
それはもう――
偉大なる救世主、栄誉騎士さんとネコネコ白魔法使いさんの手にかかれば!
どれだけ凶暴だった猫も、二人としばらく一緒に遊べばすぐに大人しくなって、可愛い一面を見せてくれるんですよ!

アルベド
そうか。
なら、旅人とパイモン、橙色騎士を引き取る気はないかい?

パイモン
えっ?
いいのか?
でも、橙色騎士はおまえの小隊の猫隊員なんじゃないのか?

アルベド
実は「臨時猫隊員」という肩書きもその場しのぎでつけたものでね。
元々、順調に回復したら、責任をもって引き取ってくれる人を探すつもりだったんだ。
調査小隊は騎士団の作戦部隊の一つだから、この子にとって理想的な居場所とは言えないと思う。
顔馴染みの騎士が出動するたびに、拠点に残された橙色騎士は不安になってしまうだろうし、かと言って、隊と一緒に行動させれば、再びこの子を恐怖に晒してしまう。

ロサリア
賢明な判断だと思うわ。
一度恐怖に襲われた子は、できるだけ刺激から遠ざけてあげたたほうがいいでしょうね。
完全に心が癒えるまで、少しずつトラウマを取り除いてあげないといけないわ。

パイモン
じゃあ、塵歌壺にあったかい猫ハウスを作って、住んでもらうのはどうだ?
あそこなら魔物にいじめられる心配もないし、安心して幸せに暮らせるぜ!

「橙色騎士」
にゃおー!

①うん!新しいペットは猫で決まり!
②うん!橙色騎士を新店に迎えよう!

パイモン
ホントにありがとな、アルベド!

アルベド
気にしないでくれ。
暇があれば、橙色騎士を連れて拠点に寄ってくれると嬉しい。
この子の元気な姿を、調査小隊のみんなにも見せてあげてほしいんだ。

ヴァレリナ
なんて感動的な場面…
最高の猫ちゃん引き取りシーンを見届けることができて、本当によかったです。
「ネコモコの城」で保護された動物が新しい家族を見つけた、最初の事例ですよ!

ロサリア
ちょっと、私の頭巾で涙を拭わないでよ…

アルベド
ところで、シスターロサリアが動物と交流するのが好きだったとは、少し意外だね…

パイモン
たしかにな。
でも、なんとなくだけど…
ロサリアには猫に親しまれる、なにかがあるような気がするぞ。
本人でさえそれに気づいてないから、表に出てないだけでさ。
雪大福もロサリアに懐いてたし、そのあと橙色騎士がやって来たばかりの時も、ロサリアが落ち着かせてやったんだからな!

ロサリア
コホン…
私はただ、そばで見ていただけよ。

ヴァレリナ
私…
ひらめいちゃいました、ロサリアさん!
この数日間、栄誉騎士さんとネコネコ白魔法使いさんから、猫ちゃんと仲良くなるテクニックを色々教えていただきましたが…
施設の事前準備期間をもうしばらく延長して、オープン前にひとまず学んだことを実戦してみます!
えっと…
「見習いネコネコ魔法使い」目指して、頑張ります…!
なので、「ネコモコの城」が正式にオープンしたら、どうか運営を助けていただけませんか?
モンド全土の野良猫を一緒に助けてあげましょう!

パイモン
ロサリア、引き続きヴァレリナに手を貸してやるだろ?
…猫を助ける魔法使いとシスターのコンビ、なかなか良さそうじゃないか!

ロサリア
…ま、いいわ。
特に面倒なこともなくて、結構暇な仕事だし…
引き続き傍観するのも悪くなさそうね。

アルベド
ボクは動物の保護事業に関してはあまり詳しくないけど、どうやら、重要な節目を迎えたみたいだね。
おめでとう。
困っている野良猫を見かけたらここに連れてくるよう、他の騎士たちにも伝えておくよ。

ヴァレリナ
本当に、本当に、ありがとうございます!
皆さんにはご用意できる限りの報酬をお渡ししますのでっ!
お陰様で、「ネコモコの城」の事前準備も何とかうまくいきそうです。
正式にオープンするときは、ぜひ皆さんにテープカットをお願いしますね!

パイモン
モラもたっぷりもらえたし、橙色騎士も引き取れたし…
オイラ、すっごくいい気分だぜ!
「ネコモコの城」がオープンする日が、今から楽しみだな!

「橙色騎士」
にゃおーん!

《任務完了》