軒瞠(千岩軍)

会話 修正(吹出) 璃月

(防御設備の効果はまだまだ上げられそうだ…)

展望台をたくさん建設すれば、警戒の死角をカバーできるだけでなく、防御設備の機能を向上させることができる…

①展望台?防御設備?

ん?
君も軍用工事に興味があるのか?
ふむ…
君の凛然としたその気風、嘘ではないのだな。
もしかしたら今後、君は私たちの外部援助に加わるかもしれないし、頼れる盟友となるかもしれない。
ならば私が、かいつまんで説明してあげよう。
端的に言えば、遺瓏埠周辺には長い海岸線がのびており、地形は複雑に入り組んでいるから、多くの死角が存在するんだ…
簡単な構造でコストがかからない展望塔をたくさん建設すれば、効率的に国境線を管轄できる。
そうなったら、賊は言うまでもなく、凶暴な猛禽類であっても侵入を許さないはずだ。
もちろん、当直者のサイクルの問題を解決することが前提だがね。
展望台と防御設備を建設すると同時に、完璧な伝声管システムを構築すれば、より良い連携が実現する…
そうなれば、私たちの防衛線はかなりの耐久力を備え、侵略してくる敵がどれほど強力でも、彼らに目に物見せることができるだろう。

 >何を実現できるの?

甲が射し、乙が導く。
千岩軍が追求する一種の戦法だ。
情報の受取と攻撃の単位を分離することで、優位性を作り出す――
例えば、大型固定式弩や「爆破装置」などの発射陣地を尾根の後方に布陣させることで、相手の視界範囲にさらされることを避けられる。
攻撃を行うときは直接目標を狙うのではなく、前方の安全な位置にいる人員が観察を行い、目標の位置を絶えず報告しつつ、投射を行う。
一度で命中しなくても問題ない。
射撃方向を何度も修正していれば、いずれは命中するだろう。
このような戦法をとれば、兵力に限りがあるような状況でも、その距離を防御力に変えることができる…
遺跡機械のように「直接狙って攻撃」するような相手を攻撃する際には、極めて効果的だろう。
もし千岩軍の技術革新が順調に進めば、装置を使って矢や砲弾の飛行方向をある程度自己修正できるようにもなるだろう。
その上でさらに観察人員が修正情報を提供できるようになれば、戦闘効率は元来の百倍から千倍にもなるだろうな。
そうなれば、もはや遺跡機械が群れをなしてきても恐れるに足らんよ。

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②戦争が起きるの?

そういうわけではないよ。
転ばぬ先の杖という言葉のとおり、未然に備えておくことも我々千岩軍の責務なんだ。
私たちとフォンテーヌの関係は良好だ。
少なくとも数百年先は、仲違いするような可能性はないだろうね…
しかし史料によれば、千岩軍が対抗すべき主な敵は他国ではなく、ある種のもっと強力な存在だというんだ。
数百年前の巨大な脅威は私たちの先達が食い止めてくれたが、その時よりも強力な敵が再び現れないと言い切れる者はいない。
危険が目の前に迫ってから大急ぎで準備しても、何の役にも立たないからね。
まぁそういうわけで、私たちは最も悲観的な状況と最強の敵を前提とした上で、都市の防衛を築いているというわけさ。

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③わかった。頑張ってね!

応援感謝するよ。
着実な前進こそ、私たちの掲げる方針だ。