■1
誰が創作したのか分からない詩。
その行間には異様で不吉な気配が漂っている。
その行間には異様で不吉な気配が漂っている。
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■2
誰が創作したのか分からない詩。
その行間には異様で不吉な気配が漂っている。
その行間には異様で不吉な気配が漂っている。
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■3
誰が創作したのか分からない詩。
その行間には異様で不吉な気配が漂っている。
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■第1巻
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■第2巻
世界で最も純粋な湖の畔に、かつて極彩色に輝く砦があった。
砦の外壁は金箔と宝石で飾られ、午後の陽射しに照らされると、眩いほどに美しかった。
物見櫓には色とりどりの旗が翻り、壮大な塔が天を突かんばかりにそびえ立っていた。
遠来の客はステンドグラスの窓を通して、どこに行っても目新しい光景を見ることができた。
最も人目を引くのは至る所に飾られた彫刻で、造型は荒唐無稽ながら、生き生きとしているように見える。
砦の中央の大広間は光の煌めくステージで、昼も夜もこの砦の主人のために歌い、演奏が続いた。
優美な音色が鳴り響くと、金色の蜂たちは舞台を囲み、ハーモニーと共に軽やかに舞う姿は、まるで世界が感服しているかのようだった。
砦には尽きることのない珍味や美酒があり、人々は騒いで楽しみ、何者であろうと、客人達は思うがままの歓楽に耽ることができた。
物見櫓には色とりどりの旗が翻り、壮大な塔が天を突かんばかりにそびえ立っていた。
遠来の客はステンドグラスの窓を通して、どこに行っても目新しい光景を見ることができた。
最も人目を引くのは至る所に飾られた彫刻で、造型は荒唐無稽ながら、生き生きとしているように見える。
砦の中央の大広間は光の煌めくステージで、昼も夜もこの砦の主人のために歌い、演奏が続いた。
優美な音色が鳴り響くと、金色の蜂たちは舞台を囲み、ハーモニーと共に軽やかに舞う姿は、まるで世界が感服しているかのようだった。
砦には尽きることのない珍味や美酒があり、人々は騒いで楽しみ、何者であろうと、客人達は思うがままの歓楽に耽ることができた。
しかし、それでも主人の心にある恐怖を和らげるには足らず、恐怖と不安に苛まれた魂に片時の安寧を与えることもできなかった。
真夜中に、塔の大時計が低い音を奏でるたび、彼は抑えきれない焦りと不安に陥り、名状しがたい恐怖と憂鬱に囚われるのだった。
黒い長衣を纏った影が彼に借りを返すようやってくるだろう。
その時が来ると、目の前の何もかもが粉になり果て、主人とすべての客人の魂もろとも、あの暗黒の中にある古の世界に捧げる供物となるのだ。
真夜中に、塔の大時計が低い音を奏でるたび、彼は抑えきれない焦りと不安に陥り、名状しがたい恐怖と憂鬱に囚われるのだった。
黒い長衣を纏った影が彼に借りを返すようやってくるだろう。
その時が来ると、目の前の何もかもが粉になり果て、主人とすべての客人の魂もろとも、あの暗黒の中にある古の世界に捧げる供物となるのだ。
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■第3巻
■第3巻
最初は、そよ風に吹かれるカーテンが壁に影を残し、動物が何かを食い荒らす音が何処からともなく聞こえてくるだけだった。
そのうち、何もない部屋の中で掠れた怪しい笑い声が続き、闇夜に名状しがたい恐怖と悪夢が広がり続けた。
そしてついに、驚くほど大きな雷鳴と嵐を伴って、うっすらと赤い光芒を放つ薄霧が、死装束のように砦を覆った。
そしてついに、驚くほど大きな雷鳴と嵐を伴って、うっすらと赤い光芒を放つ薄霧が、死装束のように砦を覆った。
大広間のステージには、細長く黒い影が落ち、あの黒い長衣の悪魔が、ついにここを探し当てたのだ。
ついさっきまで歓楽に耽っていた人々が、ばたばたと相次いで倒れた。
声すら出せない者もいた。
主人は震え上がり玉座の上から動けず、彼の魂も暗闇に奪われた。
レンガや瓦礫の崩れ落ちる轟音と共に、砦はかつての色を喪い、微かに輝く水に呑み込まれた。
塔に覆い隠されていた赤い月が再び空に浮かび、あまりに不吉な赤い光を大地一面に撒き散らした。
今、世界で最も純粋な湖面に、荒れ果て色褪せた城の倒影が映っている。
昔日の、金色に輝くホールと盛大な宴の物語は、まるで最初から悠久の夢や伝説だったかのようだ。
遺跡は息苦しいほどに朽ち果て、深い憂鬱が立ちこめている。
壊れた薄暗い窓から、彫像のような怪物たちが通り抜け、不協和音を奏でながら、深い海へと沈み続ける。
そこにあるのは暗闇、死と哀歌だけだ。
ついさっきまで歓楽に耽っていた人々が、ばたばたと相次いで倒れた。
声すら出せない者もいた。
主人は震え上がり玉座の上から動けず、彼の魂も暗闇に奪われた。
レンガや瓦礫の崩れ落ちる轟音と共に、砦はかつての色を喪い、微かに輝く水に呑み込まれた。
塔に覆い隠されていた赤い月が再び空に浮かび、あまりに不吉な赤い光を大地一面に撒き散らした。
今、世界で最も純粋な湖面に、荒れ果て色褪せた城の倒影が映っている。
昔日の、金色に輝くホールと盛大な宴の物語は、まるで最初から悠久の夢や伝説だったかのようだ。
遺跡は息苦しいほどに朽ち果て、深い憂鬱が立ちこめている。
壊れた薄暗い窓から、彫像のような怪物たちが通り抜け、不協和音を奏でながら、深い海へと沈み続ける。
そこにあるのは暗闇、死と哀歌だけだ。